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21/93

21本目

あれから数日が経ち、俺は日々サイボーグたちのパンドラロック解除の作業をしていた。


といっても1日に解除出来るのはせいぜい10人が限度で、遅々として進まない。


1人につき血を数滴取られるだけなのだが、その度に疲労が蓄積し10人も行うとフラフラになってしまう。


血だけでなく、何か俺から解除に必要なエネルギーのようなものまでやつらは奪ってるようだ。


人間のエネルギー源はATP…すなわちアデノシン三リン酸だ。


ミトコンドリアで酸素を利用して糖を分解することによりATPを作り、これを加水分解することによりエネルギーにする。


パンドラロックの解除は、俺の血と解除するため血の提供者のエネルギー…ATPの消費が必要らしい。


迷惑な話だ。


このため、俺の血を抜いてサイボーグたちに配って解除するということは不可能みたいだ。


俺だけで現在1000万人ほどいるサイボーグたち全員のパンドラロックを解除するなど、現実的に不可能な気がする。


1000万人÷10人/1日あたり=100万日÷365=2740年かかるんですが…。


まあ、取りあえず戦闘系の主要なサイボーグを優先して、博士が俺のクローンを生産する準備をしているらしい。


しかし、みんな日本語しゃべってて驚いた。


そういや博士も最初から日本語しゃべってたしね。


どうも俺を登録した際に使用言語の項目があって、日本語のみをリルレが入力したらしく、救世主の使用言語だということでパンゲアの国民全員日本語をインストールしたのだそうだ。


別に俺、この国の公用語だっていう英語も話せるんだけど、まあ凄く流暢かというとそうでもないので助かるかな。


そんなわけで今日も俺は1日の作業を終え、用意してもらった自宅に帰宅して寛いでいた。


マミムたちとは別々に暮らすことになったが近所なのと、やつらが夜になると晩飯目当てに俺の家に来るので一緒に暮らしているのとあまり変わらないような気がする。


しかしだ!


自宅があるというのは素晴らしい。


俺の股間の豆鉄砲を存分に可愛がることが出来るからだ!!


性欲の解消は重要だ。


俺は常に裸なので、リルレとか博士のグラマーなボディを見ると勝手に股間の器官が膨張してしまい、めちゃくちゃ恥ずかしい思いをする。


パンゲアにいる間は怖いことは起きずに漏らす心配ないから、博士に頼んで服を用意して貰おうかな…。


ちなみに、あれ以来頭はツルッパゲのまんまだ。


いやー、楽だね。


風の方向気にしなくていいし、洗髪も楽。


もっと早く剃れば良かったなぁ。


休んで体力が少し回復すると、やつらが来る前にリビドーの解消をすることにした。


エロ本があるわけではなくネットもないので、俺はこっちに来て以来いつも仕方なく想像で儀式を行っていた。


昨日のオカズはマミムだったが、今日は赤ちゃんになってママとなった博士の爆乳にむしゃぶりつくという非常にストイックかつ高尚な想像で、厳かに神聖な儀式を行うことにする。


俺の儀式は厳格だ。


まずは穢れを落とし身を清めるために風呂に入り禊をする。


そして、儀式のための正装として秘かに盗んだマミムの地味なパンティを頭から被るのだ。


準備は万端だ。


俺はベッドの上に横たわり、目を瞑って右手の親指を口に、左手を股間に厳正なる儀式を行う。


「ママ…マンマ…チュパチュパ…おいちいのぉ~、博士ママのおっぱいおいちいのぉ~、チュパチュパ」


ハゲのおっさんが裸でパンティ被って指を吸いながら股間をいじる図は、万が一見つかったら自殺もんだが、リスクが高ければ高いほど得られる快楽は大きくなる。


今度、深夜に屋外でやってみようかな~。


と、そこへ博士がデカイおっぱいを揺らしながら俺の部屋に入ってきた。


俺のことを見て驚いた顔をしている。


おぉ!


俺の想像力も半端ないな。


凄いリアリティにますます興奮が高まる。


「ママぁ~、博士ママぁ~。チュパチュパ、ぼくちんいっちゃうのぉ~~~、博士ママのおっぱい吸いながらいっちゃうのぉ~~~!!」


仮面のせいでよくわからないが、部屋に入ってきた博士の顔が何やら青ざめているような気がするってゆーかそういや俺玄関のロックかけたか?


………。


俺は動きを止め、博士をじっと見る。


博士も俺のことを見て固まっている。


この地球上で最悪の沈黙の時間が流れた。


えぇっ!?


ちょ、えぇ!!?


な、何で博士が俺んちに!?


「こ、これは違うんだ! ち、違うの! 違うんだぁ~~~ッ!!」


何が違うのかわからないが、とにかく俺は「違う」という否定語を連呼する。


さっきまでの幸せな気分が500万光年の彼方にふっ飛び、不幸のどん底に…。


「ち、違うんだよ! だってみんなやってることだしさ、け、健康にいいって教わってさ、血行が良くなるんだってテレビで言ってて、それで仕方なかったって言うか、俺も何だかよくわからないんだけど、試しにやってみようかな~ってただの好奇心でやってたって言うかさ…」


もう俺自身何言ってるのかわからない。


「猿! そんなことよりも緊急事態だ!! 魔人がパンゲアに侵入していくつかの州が壊滅したぞ!」


「な、何ィ!?」


めちゃくちゃ気まずいままだけど、取りあえず俺たちは急いで博士の研究所に向かうことにした。

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