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19/93

19本目

トオルって一体何なんだ?


俺はサトルなのに何でトオルなのか超意味わかんね。


「俺はサトルでマミムの勘違いで連れてこられたのに、何でトオルなのか全然わからん」


「あなたはゴミよゴミ。……ゴミって一概に言うけど…そもそもゴミって何なのかしら? 無用なものをゴミと定義するのなら、この世の全ては究極的には無用なものであり、ゴミ? わたしもじゃあゴミ? み、みんな死んじゃえばいいのよーーーッ!!」


突然叫び出すリルレ。


この人何、メンヘラだったの?


こえーよ、めちゃくちゃ。


「トオルとは、唯一XY遺伝子を持ちながらも高次元知的生命体と融合してサイボーグ化に成功した人間の名前であり、お前の前世だ」


こいつもこえーな。


普通にスルーして話してるよ。


メンタル何で出来てるの?


ダマスカス鋼か何か?


それにしても、前世とか出てきちゃったよ。


生まれ変わりってやっぱあるんかな。


どういう仕組みなのよ?


まあ、本筋とズレるから、そういった細かいことはまた後で訊こう。


「勘違いで連れてきたのに、随分と都合よく俺がトオルってやつの生まれ変わりだったな。話が出来すぎてやしないか?」


「都合よく…ですって? ハゲ、あんたわたしをいつも都合のいい女だって思ってるでしょ!? みんなだって陰で笑ってるんでしょ。み、みんな死んじゃえばいいのよーーーッ!!」


えー、何なに?


こいつもメンヘラだった?


俺の話聴いてたかな?


誰がお前の話してたよ…?


こえーよ、めちゃくちゃ。


「お前の前世…すなわちトオルは、1000年前に魔王との激しい戦いの最中、魔王の魔法により古代の地球へと飛ばされてしまったのだ。そこでトオルは子孫を作ることに成功した。トオルのDNAコードは分散したが、同じ魂を持つお前の肉体にコードは集積した。わたしはお前の時代にマミムを送り、運命改変装置による事象コントロールによりお前をこちらに連れてくることに成功した。マミムは勘違いしてお前を連れてきたと思っているのだろうが、そうではない。必然を偶然として呼び込むのも運命改変装置の機能のひとつだ」


だから怖いって。


ガンダニウム合金製のハート?


またスルーして普通に話してるし。


まあ俺も対処出来ないので、メンヘラ親子は放っておくことにした。


それにしても、魔法?


進んだ科学は魔法と変わらない…というが。


「トオルのDNAコードって何なんだ? 何でお前らは昔の玩具のロボットみたいな姿してて、俺の血で元の姿に戻れるんだ?」


「あの姿は、トオルとの戦いでブラックホールに魔王を封印する際に、魔法で高次元知的生命体の力を封じられ、異星人の技術を使った元々の素体の姿に戻されてしまったものだ。我々が高次元知的生命体の力を取り戻すためには、高次元知的生命体と融合したまま子孫を残したトオルのDNAコードを解析し、魔王のかけたパンドラロックを解除する鍵を構築する必要がある。だからお前の血が必要なのだ」


「なるほど…わかったようなわからないような…。魔王はブラックホールに封印されているということは、安全じゃないのか?」


「魔王復活の日は近い。ゾンビが地球をうろうろしていたり、リルレとお前の接触を邪魔するために超高軌道兵器コカビエルが作動したことからもわかる。このままでは我々は負けてしまう。お前の血で全ての同胞たちのパンドラロックを解除しなければならない」


えー。


俺、ただのラノベ好きのハゲなんですけど…。


話としては面白いけど、当事者になるなんて真っ平ごめんなんだけどな。


まあだが、俺を元の時代に戻してもらい、両親を含む友人たちをこちらに避難させたいので、あまり無下にも出来ないか…。


「あのさ、協力してやるのはやぶさかじゃないけど、俺は元の時代に戻って両親たちをこの時代に連れてきて助けてやりたいんだよ。いいかな?」


「もちろん構わないぞ。ただ、魔王が復活したらこの世界も危ない。お前の協力で平和な世界にしなければならないぞ」


「わ、わかった」


俺のこの世界での役割がわかった。


ただのハゲなんだけど、人類を救えるらしい。


怖いけど、めちゃくちゃカッコよくない?


あと…その…仕方なく…仕方なくだが、マミムとセックスして子作りしなければならないし!


俺は別にセックスなんてどうでもいいんだけど、人類のためだからなぁ~。


ウッキウキの気分で俺はお茶を啜った。


「アビュオッ!! ぶぎゃぁあああ~~~ッ!!!」


塩酸なの忘れてた。

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