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第九話 旅路を歩き、動き出す運命は

初投稿です。小説の執筆は完全に初心者です。拙い文章ですがよろしくお願いします。この物語には残酷な表現や大人な雰囲気になる表現(※直接的な性的描写はありません)などが含まれます。R15に設定しています。苦手な方はご注意ください。

この物語はファンタジーな異世界で生きる登場人物たちの恋模様を描いています。


・あらすじ

魔法文明が崩壊してその文化が失われていく中、死んだと思われていたはずの魔王が正体を隠して旅をしていた。魔王は旅の中で出会った魔法に憧れる少女と偶然魔王の正体を知ってしまった大男と共に目的の旧女神城跡地を目指して旅を続ける。

ポーション屋の娘は驚いた。そして同時に怒りが込み上げた。

「だ、ダメです。これは私の大切なものなんです」

しかし青年はまだ理解していない様子だった。

「本ならもっと良い物を買って差し上げますよ。これは暖炉の薪にでもしましょう」

そう言って青年は魔導書を掴もうと触れた瞬間、ポーション屋の娘は素早く魔導書を掴んで胸に抱きしめる。ポーション屋の娘は怒りを抑えられなかった。

「結構です! 婚約は白紙にします。今までありがとうございました。失礼します!」

そう言ってポーション屋の娘は部屋に置かれていたトランクを掴んで足早に部屋を出て行った。

青年は驚いて、まだ不思議そうにしていた。


廊下を通り抜けたポーション屋の娘はロビーにいた母とすれ違った。娘が玄関から出ようとして母が呼び止める。

「どこへ行くの?」

「帰ります」

「な、何を言っているの? ここがあなたの家になるのよ?」

「魔導書を捨てるくらいなら、婚約なんてしない」

それを聞いた母は怒る。

「魔導書なんてもういらないでしょう!そんな物捨てなさい!」

しかしポーション屋の娘も負けじと言い返す。

「嫌!これはお父さんの形見なの!」

「あの人のことはもう忘れなさい。ここで暮らせば幸せになれるのよ!」

「だったら幸せなんていらない!もう出ていく!」

そう言って娘は玄関を飛び出した。母が大声で呼び止めるが娘は振り返らずに走った。


しばらく走って息が切れて、母の姿は見えなくなって、それでもポーション屋の娘は歩き続けた。

娘は難民キャンプで得た知恵で野宿を繰り返して遠くの町までたどり着く。


時折雨に打たれて、雨宿りをしながらうずくまって寒さを凌ぐ。そして胸に魔導書を抱えながら物思いに耽った。

こんな物、暖炉に投げ捨ててしまえば今頃温かいお茶でも飲んで優雅に暮らしていたんだろうか。そんなことを考えて魔導書を眺めていると表紙の上に一滴の雫が落ちた。


雨が上がって再び歩き始めたポーション屋の娘は旅を続けた。やがてお金に困った娘は露店を開いてポーションの瓶を並べて商売を始める。売り上げは良くないが、それでも自慢の笑顔で商売を続けた。


そしてポーション屋の娘は旅人と出会う。

「その魔導書を売ってくれませんか?」


十話へ続く

ここまで読んでいただきありがとうございます。作者の心許無い灰色(こころもとないはいいろ)と申します。


一旦区切りの良いところまで書き切った感じがするのでゆっくりと後語りさせていただきます。


物語を考えているとその物語やキャラクターに似合う曲を考えてしまうのはオタクの(さが)だと思います。万が一、もしも自分の物語がアニメ化して、オープニングとエンディングの曲を一つ選んで良いと言われたら何を選びますか?

私はこの物語のオープニング曲はねこぼーろさんの「マイラスト」がいいと思います。ボカロですね。しかも古すぎて世代がバレます。聞いてみたいと思った方、歌詞が鬱なのでご注意ください。でもめっちゃ良い曲で私はとても好きです。前奏の静けさからのサビの激しさ、歌詞の鬱具合、そして初音ミクの少し掠れた感情の薄い声から、どこか諦めを帯びた叫びが滲み出ているように感じるのでオリジナルが好きです。ボカロ苦手な方は歌ってみたでもいいかもしれませんが、歌ってみただとみんなしっかりシャウトしていて、「諦め」が感じられないんですよね。なのでもし億が一、兆が一、オープニング曲を決められるならオリジナルの「マイラスト」がいいと思いました。


そしてさらにエンディング曲も考えるとするならジミーサムPの「2」がいいです。また古いですね。しかもまたボカロです。世代がバレます。久しぶりに歌詞を調べたらwikiの曲の紹介で「かつてない鬱ソング」って書かれてて、「え? そんな鬱な曲か?」と思ってますがかつてない鬱ソングにしてハードロックらしいです。確かに前奏の雰囲気はとても暗いですがサビのロングトーンはむしろ爽やかで清々しく感じます。ミクの声が薄らとラジオのような音質なのがまたシャウトした時の音割れのようで、ボカロなのに叫びが溢れ出ているように感じられてとても好きです。エンディング曲なのでもしもアニメ化する時はストーリーのラストシーンの途中からこの曲の前奏が流れ始める演出をやりたいですね。オタク並感。


今後も不定期の更新になりそうですが、何かしら見える形で応援していただければ幸いです。それでは次回もお楽しみにお待ちください!

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