第四話 探りを入れて、選ぶ贈り物は
初投稿です。小説の執筆は完全に初心者です。拙い文章ですがよろしくお願いします。この物語には残酷な表現や大人な雰囲気になる表現(※直接的な性的描写はありません)などが含まれる予定です。念の為R15に設定しています。苦手な方はご注意ください。
この物語はファンタジーな異世界で生きる登場人物たちの恋模様を描いています。
・あらすじ
魔法文明が崩壊してその文化が失われていく中、死んだと思われていたはずの魔王が正体を隠して旅をしていた。魔王は旅の中で出会った魔法に憧れる少女と偶然魔王の正体を知ってしまった大男と共に目的の旧女神城跡地を目指して旅を続ける。
ポーション屋と別れて大男は大急ぎで旅人を探した。そしてすぐに旅人を見つける。
「旦那! 調子はどうっすか」
「彼女へのプレゼントを探してるんだけど、なかなかいいのが見つからないね」
「そんなの何でもいいんすよ。娘の方から旅についてきたってことはもうすでに旦那にゾッコンなはずなんで、何あげても喜びますって」
「そうなのかな……」
「ほら、あの店の指輪とかネックレスとかどうっすか? 安くてキラキラっすよ」
「うーん。あれは昔、魔物を遠ざける効果があったから彼女に贈るには皮肉がききすぎてるなぁ。今はもう魔物なんていないからあれほど安くなってるんだろうけど」
「そんな昔の話とかどうでもいいじゃないっすか。大事なのはジャブを打つことっすよ」
「そうかな……でもあれはやめておくよ。買うならもっとマシな効果……でもそうすると高いし……やっぱり魔導書か……」
旅人がふと周りを見渡すと大男が手に持っている本に気がつく。
「あれ? 君が本を持ってるなんて珍しいね。何の本?」
大男は焦って本を後ろに隠す。
「あっ! いや! こ、これは、その……」
大男は隠しきれる気がしなかった。
「す、すいません。つい出来心で昔のことを勝手に調べてました……」
大男は正直に本を見せた。旅人は特に大きく反応はしない。
「そっか。君も文字が読めるんだ。すごいね」
「あ、いや。俺は読めなくて、あの娘に代わりに読んでもらったんすけど、魔王の悪口ばっかり書かれててなんか悪いことしたなぁって思ってて……」
大男は申し訳なさそうに弁解する。しかし旅人は思いの外気に留めていない様子で
「あははっ。そりゃあ悪いことばっかりしてたんだからしょうがないよ」
と受け流した。大男は少し安心して気を取り直す。
「そ、そうっすか? てっきり怒られるかと思いやしたよ」
「まあ、あんまり聞かれたくない話ではあるけどね。遅かれ早かれそのうち知ることになったと思うよ」
それを聞いて大男は少し調子に乗る。
「そうっすね。じゃあちょっと聞きたかったんすけど、この本に書いてたことで……」
「待って」
「へ?」
「勝手に調べる分にはいいけど、昔のことは僕に聞かないでもらえるかな。思い出したくないから」
「あ、はい。すいやせんした」
大男は小さくなったが、ポーション屋に頼まれていたことを思い出す。
「あの、昔じゃなくて今のことなら聞いてもいいっすか?」
「どうぞ」
「旦那にあの娘のこと唆しておいて今更なんすけど、旦那は恋人とか妻とか、今はいないっすよね?」
「うん。いないよ」
大男は小さくガッツポーズをする。
「おっしゃ! それじゃああとはプレゼント探し頑張ってくだせえ!」
大男はすぐさまポーション屋を探しに行った。旅人は笑顔で手を振った。
おもむろに旅人は振り返って遠くに視線を送る。すると何者かが物影に消えた。旅人は独り言を呟く。
「もうバレてるのか」
旅人は特に気にせず買い物を続けた。
五話へ続く
ここまで読んでいただきありがとうございます。作者の心許無い灰色(こころもとないはいいろ)と申します。
すでにエピソードタイトルを考える作業が難航しています。前の後書きにも書きましたが作者はものすごく名前を考えるのが苦手です。しかしナンバリングだけで管理したら絶対に後から「この回って何の話だっけ?」と思うだろうと予想がつくので何か付けてみましたがすでに挫折しています。本文じゃないし正直どうでもいい部分なのでAIに丸投げしてみましたが、タイトルでネタバレしないでくれ〜とか、ニュアンスが掴めてないなとか、それタイトルに含めるほど重要な単語じゃないだろ! 読者に余計な期待を与えるな! とか言い合って結局やっぱ自分で考えるから保留にしといて……となるか、もうこの案とこの案を混ぜたこれでいいやと雑になっています。
「こんなところで時間を食ってる場合じゃない! 本文を書け!」
と自分に言い聞かせて執筆作業に励んでいます。
今後も不定期の更新になりそうですが、何かしら見える形で応援していただければ幸いです。それでは次回もお楽しみにお待ちください!




