第三話 悍ましい歴史と、恋の罠に
初投稿です。小説の執筆は完全に初心者です。拙い文章ですがよろしくお願いします。この物語には残酷な表現や大人な雰囲気になる表現(※直接的な性的描写はありません)などが含まれる予定です。念の為R15に設定しています。苦手な方はご注意ください。
この物語はファンタジーな異世界で生きる登場人物たちの恋模様を描いています。
・あらすじ
魔法文明が崩壊してその文化が失われていく中、死んだと思われていたはずの魔王が正体を隠して旅をしていた。魔王は旅の中で出会った魔法に憧れる少女と偶然魔王の正体を知ってしまった大男と共に目的の旧女神城跡地を目指して旅を続ける。
「なぁ、魔王に妻子がいたって聞いたことあるか?」
大男がポーション屋に話しかけていた。
次の町に着いた三人は再び自由時間を作って各々出かけていた。大男は旅人にポーション屋へのサプライズプレゼントを探すようにそそのかしてポーション屋と二人で話す時間を作っていた。
前日の宴で大男は旅人に妻子がいたか聞いた時の様子がおかしかったのが気になっていて、古本屋で何気ない立ち話に織り交ぜてポーション屋に訊ねた。ポーション屋は答える。
「え、魔王ですか? さぁ……あまり知りません。歴史書でも読んだら書いてあるんじゃないでしょうか」
「あー、あいにく俺は文字が読めなくてな」
「そうでしたか。では代わりに読んでみましょうか」
「いいのか? あんたは魔王なんて興味ないだろ?」
「はい。ですが、敵を知らずに憎むというのは理にかなっていません」
「そうか。まぁ、少しくらいは知識として知っておくのもいいかもな」
大男は古本屋でポーション屋に聞いて魔王についての歴史書を買った。ポーション屋が本を少し読んでみる。
「数千年前は魔王にも妻子がいたそうです。妻は戦死したそうですが子供は魔王が殺したと書かれていますよ。自分の子供を殺すなんて、やっぱり魔王は人の心がないんですね」
「そ、そう……だな」
大男は気まずそうに返事する。ポーション屋は続きを読む。
「それ以降は家族がいたとは書かれてませんね」
「そうか。やっぱ魔王ってやばい奴なのかもな。ありがとよ。本は俺が持っておく」
「どういたしまして」
ポーション屋は大男に本を渡した。ポーション屋は周りを気にしてから大男に少し小声で話しかける。
「ところで、一つお願いがあるのですが聞いていただけますか?」
「何だ?」
「家族と聞いて思い出したのですが、旦那様は恋人っているんでしょうか? 帰りを待つ妻とか……何か聞いてますか?」
「えっ、いや! し、知らないな……あーでも妻がいたけど死んだって言ってたっけか……。いや、俺の勘違いだったか?」
大男は冷や汗をかきながら、たった今歴史書から仕入れた情報をやんわりと伝える。
「そういえば貴族だったと言ってましたよね。それなら許嫁がいてもおかしくないですし、国が滅んだと言ってたから、その時に亡くなった可能性はありそうですね。でもそれで恋人に対してトラウマを抱えてないか気になります……。あの、私の代わりに軽く聞いてみてもらえないでしょうか」
「俺が?」
「はい。もちろん報酬も差し上げます」
ポーション屋は液体が入った小瓶を取り出した。
「何だそれは」
ポーション屋は少し悪い顔をして言う。
「これは我が家秘伝のラブポーション、つまり惚れ薬でございます」
大男は唾を飲む。
「なるほど。べ、別に報酬なんていらないが、せっかく貰えるなら貰っておこうか」
大男が小瓶を掴もうとしてポーション屋はその手を引っ込める。
「報酬の受け渡しは依頼をこなしてからですよ」
「あ、ああ。そうだな。けど、旦那はあんたみたいな女がタイプだって言ってたのを聞いたんだ。だからあんたの未来はきっと明るいぜ」
「そ、そうなんですか? では依頼のお返事も期待しております」
「おう! 任せとけ」
四話へ続く
ここまで読んでいただきありがとうございます。作者の心許無い灰色(こころもとないはいいろ)と申します。
初心者すぎて小説を投稿するときのジャンル設定がこれで合っているのか悩みます。そういえば新たに「カクヨム」にも同時掲載を始めました。カクヨムもまた別のジャンル設定があってもう訳が分かりません。タグって何書いたらいいんでしょうか? 悩みが尽きません。
新しいエピソードをネタ帳の走り書きを元に執筆していますが、すでに構成でも悩んでいます。全体の構成は完成してると思っていたのに、この情報は早めに出した方がいいよな〜と回想エピソードを割り込んでみたら思いの外長くなってしまいました。しかもなるべくコミカルさを入れようと思っていたのに鬱展開が続いてシリアスに偏ってしまいます。でも早めにこの情報は出したいし……と考えていたら筆が止まりそうになります。そんな時はとにかく
「まだ初心者なんだからまずは完結させろ!」
と自分に言い聞かせています。
「どうせ誰も見ないんだから辻褄が合わないとか展開の無理やり感とかどうでもいいんだよ! 完成させろ! どうせ誰も見ない! だから好きにやれ! 止まるな!」
と自分で自分を鼓舞しています。どうせ誰も見ないだろうから後から編集すればいいか、と肩の力を抜いて執筆作業を進めています。
今後も不定期の更新になりそうですが、何かしら見える形で応援していただければ幸いです。それでは次回もお楽しみにお待ちください!




