第33幕
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とても力になります!これからも応援よろしくお願いしまーす!
この光景、そしてこの瞬間は僕の人生においてとても大切な転換期であったと思う。
僕はあの洞窟を後にした後、エレメンツドラゴンの子供を背中に背負いフルと共に2匹の親の元へと瞬間移動した。
すると両親達は僕が子供を背負っているのを見ると同時に目を見開きボロボロになった体を地に引きずり近づいてきた。その際にドレイクがエレメンツドラゴンに対しての警戒心を強め、おかしな行動を起こそうものならいつでも即死級の攻撃を食らわせられるような態勢をとったので僕は目でそれを制止させた。
『ママーー!パパーー!』
僕は親に気づいて背中でジタバタし始めた子エレメンツドラゴンをそっと下ろしてその後を見守った。
『無事ナノネ…?本当ニ怪我ハ無イノネ…?大切ナ私達ノ子…良カッタ、本当ニ無事デ良カッタ』
エレメンツドラゴンの両親は両目から静かに涙を流して我が子を強く、だが優しく抱擁している。
「あのドラゴンさんの両親たちはとても子供を大事にされていますね。家族の絆もとても強く感じますし、見ていてこちらもとてもホッコリしますね。」
ユキナがエレメンツドラゴンの親子を見つめて僕の隣にやってきてそう呟く。
「うん、そうだね」
この時、僕の目にはなぜか彼女が少しだけ悲しげな表情を浮かべているように見えた気がした…。
それはそうと、これで僕がドラゴンの涙をみるのは人生経験上2回目となるな。
とはいっても1回目はドレイクが僕が施したポーション荒治療による激痛のあまり流した涙であって今回のようにとても感動的なものではなかったのだが…。
けど、これはかなりレアな体験なんだと思う。だって一部の地域では竜は神のように扱われていたりするし、また他の一部の地域では凶暴な存在だとして殺戮の対象となっていたりもする。だけど実際、竜はやはり知能が他のモンスターより高いこともあり、ある意味この世の生物の中で一番人間に近い存在なのではないかと僕は思う。
親子の再会はユキナの言う通り"家族の絆"が感じることのでき、とても心が温かくなった。だけど、それと同時に僕の中に一抹の不安も生まれていた。
「ユキナ?僕は僕の家庭をしっかり守れているのかな?この家族の主としての責任を果たせているのかな?」
少し声が小さくなってしまった気がする。この不安はべつに昨日今日で生まれたものではない。僕の力不足のせいでユキナは攫われ、フルや僕自身なんか一度死んでしまっている。
ずっと聞くのが怖くて心の奥底にしまって閉じ込めていたものであった。だけど、あの親子に本来あるべき家族の風景を見せられてしまい思わずポロっと出てしまったのだ。
ユキナは僕のその言葉を聞くと目を瞑り深呼吸を一つした。
すると不意に僕の右手が何か温かいモノに包まれる感覚が襲った。見てみると頰を赤く染めたユキナが僕の右手を握っていたのである。
「えっ?ユキナ?」
それはあまりに唐突だった。
…一体これはどういうことなのだろうか?この時の僕には理解ができなかった。
すると僕の顔を上目遣いで覗き込んできた。
「今、私の体温はエデルさんの手元に届いていますよね?私が仮にエデルさんに対して以前から嫌悪感を持っていたのだとしたら、既に私はあなたの元から逃げだしており、今まさにこの瞬間にエデルさんは私の体温を感じることができていません」
僕はユキナの言葉にただ無言で耳を傾ける。
「つまりですねぇ…私が言いたいことはこうです!私は自分自身の意思でエデルさんの家族でありたいと思っています!確かにエデルさんは簡単な料理しか作れませんしフルさんは食欲旺盛すぎて毎日の料理はとっても大変です!
ですが私がこれだけ楽しく生活させてもらえているのは全部ぜーんぶこの家庭の主人であるエデルさんのおかげですよ!だから自分にもっと自信を持ってくださいよ!」
ユキナがそう言葉を言い終わると、自然と僕の目から一滴の雫が滴れた。
「そうかぁ。良かったぁ。」
僕は止めどなくでてくるその雫を拭いながら、ユキナと同じくらい頰を赤く染めクシャクシャな笑顔をユキナに見せる。
そしてそんな僕の顔を見たユキナも思わず笑ってしまったみたいだ。
そんな僕たちの会話を近くの大きな岩の陰で盗み聞きしていたフルとドレイクが姿を現した。
『エデル!ユキナ!どうやらドレイクが二人に言いたいことがあるようだぞ!』
フルがそう話し始め、いきなりドレイクに話しを振った。
心の準備がまだできていなかったのであろう、少しワナワナしている。
『その…これはとっても都合のいい申し出だと思われてしまうと思うのですが…』
体長7メートルほどの歯切れの悪い竜を急かすように、これまた体長2メートルほどの赤毛の狼が竜の足にコツコツ叩いているとってもシュールな光景が今僕の目の前で起こっている。
「ご主人!そしてユキナ殿!私もそなたらの家族にさせてもらいたい!』
言葉の最後の方が少し早口になっているのを聞くととっても緊張していたことが見て取れる。
突然のことで少しびっくりしたが、この申し出に対しての僕の返答はもちろんこうだ。
「歓迎するよドレイク!君も今日から僕たちの家族だ!」
初めからこの申し出がもしドレイク自身から告げられたら了承しようと以前から思っていたし、なんの問題も無い。
そう、なんの問題もないと思っていた頃が僕にもありました。
「家族が増えるのは良いことだとは思いますけどエデルさん?ちゃんと考えてます?」
ユキナが僕にそう問いかける。
果たして何か問題でもあるのだろうか?
「多分忘れているかと思われるので言っておきますけど私の家はあまり大きくなく、フルさんくらいの体長ならまだしも7メートル級のドラゴンが入れるように作られてはいないんですよね。
それに多分食費が今後さらに大変なことになると思いますけど…」
その彼女の言葉にその場が一瞬にして凍りついた。
「…そうだった。問題しかないね。」
ここにきて万事休すかと思いきや、サポナビさんがとんでもない解決方法を僕に提示してきた。
【どうやらお困りのようではないですか!ここはどうやら私の出番のようですね!】
ここぞって時に出てきてくれる相変わらず大きな声のサポナビさん。いつもなら声を小さくしてくれと要求するところではあるが、今日のところはサポナビさんの知識が必要となりそうなので控えておこう。
「それでサポナビさん?解決方法があるの?」
僕の質問にハッキリと【あります!】と返答が返ってきた。
だけどその方法というのはどうやら僕とフルのSPを全てつぎ込む必要があるらしい。
フルにもそのことについての了承を得たのでその方法とやらをサポナビさんに行ってもらうことにした。
【それではまずは強制的にドレイク様とようやって本契約を交わします!ちょっとキツイかもしれませんが踏ん張ってくださいね】
そのサポナビさんの言葉と同時に確かにドレイクと"結ばれた感覚"が僕を襲った。
「強制的に本契約を交わすとこんなにSPが持っていかれるんだ…」
当然といえば当然だよな。この本契約ってのは言わば"命の繋がりそのもの"なわけでそれを強制的に行っているんだもん。
『我はもうすでにフラフラ…』
珍しくフルが声音を吐いている。かくいう僕もフラフラだけど。
すると、再度サポナビさんからの連絡が頭に届く。どうやらこの方法の最終段階へと移行するらしい。
【これからご主人様とフル様のSPを使ってドレイク様を少しばかり"作り変え"ます。おそらくお二人はSP枯渇により気絶すると思われるので、ドレイク様の容姿については起きた後のお楽しみということで!】
僕はそのサポナビさんの言葉を最後にまるで眠りに落ちるかのように意識を手放した。
●名前 エデル
●職業 モンスターテイマー
● HP 18714/18714 SP 0/15443
●レベル 72
●スキル 自己回復 与ダメージ倍増
被ダメージ半減 プラズマフレッグ
瞬間移動 HP自動回復 状態異常無効
王の威圧【大】軍隊指揮 認識超強化
風魔法極 炎魔法極
●特殊スキル 学びLV2
●テイムモンスター 子神狼
●名前 神狼 フル
●HP 18714/18714 SP 0/15443
●レベル85
●スキル プラズマフレッグ ????
???? ???? 自己回復 与ダメージ倍増 被ダメージ半減 瞬間移動 認識超強化 HP自動回復 状態異常無効 王の威圧【大】軍隊指揮 風魔法極 炎魔法極
●名前 金豪鋼鉄竜 ドレイク
●HP 18714/18714 SP 0/15443
●レベル73
●スキル 風魔法極 炎魔法極 極炎のブレス 鋼鉄化
●名前 ユキナ メンデル
●職業 魔法戦士
● HP 1992/1992 SP949/951
●レベル 22
●スキル 火属性魔法 闇属性魔法 無属性魔法 ???? ????




