3人のダンジョン生活初日 〜閑話〜
就寝前のダンジョン内でのエデル達らの様子を少し覗いてみましょう!
※本編とは関係ありません
〜メビウス 42階層 水浴び編〜
英雄たる者どんな時にも後ろは振り返ってはならないものだ。
『ユキナ!水浴びというのは実に楽しいものだな!』
「フルさん、あまり暴れないで!せっかく石鹸で体を洗っていたのに泡が落ちてしまいます!」
そう、例え僕の後ろでユキナが水浴びをしていようとも僕はそれに背を向け目の前で調理してるスープ料理のポトフをおいしく作ることを第一優先に考えなくてはならないのである。
僕たちが現在、滞在しているのはセーフティフロアと呼ばれているモンスターが一切出ないダンジョン内の謎の階層である。
このセーフティフロアは一部のダンジョンにごく稀に存在し、何故そのような場所ができるのかは未だに全く解明されていない。
一つ言えることは世界は不思議であふれているのだ。
そしてさらに珍しいことに、僕らのいるこのセーフティフロアはなんとフロアのど真ん中を流れの緩やかな小川が流れており、ユキナとフルはそこで現在、水浴びをして僕より先に汗を流しているわけだ。
新しい剣の性能を確かめる為にここへ来る間に一番モンスターを討伐して汗をかいたはずの僕を差し置いて…。
いやーでもほんとあの剣は恐ろしい威力だよ。
僕たちがこの階層へ来るまでおよそ13時間ほどかかっているのだが、それまであの剣で対峙したモンスターらはボスを含めて全て簡単に一発で一刀両断してきていた。
簡単にスキルを使わずにここまで来れた証拠としてこれまでスキルを使う度に消費するSPの値は今の所一度も減らさないで来れている。
「さて、そろそろポトフも出来上がってきたな」
僕が小声で呟く。
すると突然、僕のすぐ後ろから声がした。
「待ってました!」
『我が一番に食べるぞ!!』
「うわぁ!ビックリした!」
いつの間にか二人が上がってきていた。
まったく…音もなく僕の後ろをとるとはこの二人、油断ならんな…
〜エデルの水浴び編〜
僕は皆と夕食のポトフを食べ終え、ひとまず今日の汗を流そうと思い小川まで来た。
いやー疲れた。振り返ってみると今日だけでどれだけのモンスターを地に沈めたかわからないよ。
クタクタになるわけだねぇ。
そんなことを考えながら裸になり小川に入った時、あることに気づいた。
「へぇ!この小川には小魚が泳いでいるんだ」
そんな光景を見たら考えることはただ一つ
「魚料理って美味しいよね!」
僕は一番水深の深いところで両手を水の中に入れてずっと魚が近づいてくるのを待った
それからしばらくすると、その手元に獲物の影が近づいてきた!
狙いを定めて…
「獲れた!!」
僕の手にはバタバタとイキの良い魚が握られている。
だが、せっかくの獲物だったのだが僕はそれを何も見なかったふりをしてまた小川に戻した。
理由は魚の鱗がピンク色をしていたから。
…あれは絶対に食してはいけないやつだと僕の本能が告げていた。
「…次こそ!」
僕はまたさっきと同じ構えをとる。
そして獲れた
「紫色…」
まだまだ諦めないぞ…次!
「おぇ!?肌色が獲れた…」
まだまだ…
「うわぁ…茶色かぁ…」
つ、次こそ!
「な…!レ、レインボーだ!うーん…これは食べないけどアイテムボックスには入れとこうかな」
そろそろ食用が欲しいところだ
「え!金色だ…すごいな神々しい」
こちらもアイテムボックスへ
「もう次が正真正銘最後のチャレンジにするぞ」
また構えをとるとこれまた大物の影が近づいてきていた。
「あれはデカイな!期待できそう!」
そして僕は慣れた手つきでそいつを掴んだ!
「獲ったどー!」
だが、そいつは活きのよいピンク色
つまりはじめのやつに戻ったのであった。
「うん、もうやめとこ…」
〜フルとの言い合い編〜
「多分、今頃外は夜かな?今日はこのセーフティフロアで一夜を明かそうか」
僕は夕食後の長時間の水浴びから帰ってきてそう提案する。
まぁ僕がそう提案する前にユキナとフルは布団やら何やらを二つ既にスタンバってるんだけどね。
でもユキナがそのうちの一つを使って寝るのは分かるんだけどフルがユキナのとなりに敷いてあるもう一つの布団をドデーンと占領しているのはチョットね…。
「フル?そこは僕が寝るとこだよ」
『嫌だ!我も布団で寝たい!』
「いやいや子供じゃあるまいし」
『我は子供だぞ!』
「あ、そうだった」
ムムム…これはどかすのに苦労しそうな予感。
『我も一度だけでもいいから布団にくるまって寝てみたかったのだ!いいだろう!!』
「そう言ってもねぇ…それじゃあどうしたらそこをどいてくれる?」
『意地でもどかぬぞ!こう決心した時の我は誰にも止められないぞ!』
ダメだ、フルは絶対にあそこを退こうとしないよ…
「それならフルさん、私の布団で一緒に寝ますか? そのかわり私、寝ている時は抱き癖があるらしくて寝づらいかもしれませんけどそれでも良ければ…」
ユキナがすかさずフォローに入る。
『ほんとか!なら我はユキナの方で寝るぞ!』
あのオオカミ!今なんかしらんがとてつもない高等テクニックを駆使してユキナの布団を確保したぞ!
…てか何が誰にも止められないだよ。
フルのやつ、ユキナにすぐに丸めこまれたじゃないか
【学びLV1により悲観耐性を獲得しました】
ちょっと!アナウンスさん!?なんすかそれ!いらないですよそんなの…
ほんとに特殊スキルさんや、あんたは一体この状況から何を学んでんですかい…
こうして布団大戦争は僕が一番大人気なかったという結果で幕を下ろしたのであった。
●名前 エデル
●職業 モンスターテイマー
● HP 7721/7721 SP 3046/3046
●レベル 48
●スキル 自己回復 与ダメージ倍増
被ダメージ半減 プラズマフレッグ
瞬間移動 風魔法 硬化 HP自動回復
王の威圧【大】軍隊指揮 認識超強化 悲観耐性
●特殊スキル 学びLV1
●テイムモンスター 子神狼
●名前 子神狼 フル
●HP 7721/7721 SP3046/3046
●レベル66
●スキル プラズマフレッグ ????
???? ???? 自己回復 与ダメージ倍増 被ダメージ半減 瞬間移動 風魔法 硬化 認識超強化 HP自動回復 王の威圧【大】軍隊指揮 悲観耐性
●名前 ユキナ メンデル
●職業 魔法戦士
● HP 1992/1992 SP951/951
●レベル 22
●スキル 火属性魔法 闇属性魔法 無属性魔法 ???? ????
次回更新予定
2018/3/19




