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28話 怒気

今日はかなりの雨、それに昨日との寒暖差で、不調です。皆さんもお気をつけて…

今日も今日とて、楽しんでいただければ幸いです。

遡ること十数分前ーー。


ミルアは1人、教室で苛ついていた。ただでさえ面倒な上に、馬鹿しかいない貴族の級に放り込まれて、もうすぐ1日が終わろうとしている。


(くそ、落ち着け私。午前中も最悪だったが、昼にイレイシアとシャーラに会えた。午後だって、もう少し耐えればここを抜けて会いに行ける。精神統一なんて、師匠に散々叩き込まれたじゃないか。)


「ちょっと。聞いていらっしゃるの?」

「・・・。」

「ちょっと、あなた!わたくしの言葉が耳に入らないのかしら!?」

「・・・あ、すまない。少し考え事をしていたんだ。私に何か?」

「なによあなた、その態度!いいです、学園が終わってからの予定に、誘って差し上げましょうかとも思っていたのですけれど。結構。なんでもございませんわ。」

「そうか。」

「〜〜っ!」


級友の貴族の1人が、放課後のサロンか何かにミルアを誘おうとしていたらしい。ミルアは、軽く流して再び精神統一に戻る。


(ふぅ。落ち着け。おそらく今のは、貴族でも地位は中の下といったところだろう。自分より低い位の者を集め、派閥でも作りたいのだろうな。私は、社交界になぞ滅多に出ないから、顔を知られていないのだろう。位階だけで言えば、私の家は相当だというのに。不憫なことだ。)


ミルアは、冷静に分析する。その後も静かに目を瞑り、精神を落ち着けようとするミルアをしかし邪魔するものがあった。それは、周りの噂や陰口の類である。しかも貴族特有の、影響力を持った陰湿なものだ。ミルアは、静かにそれを聞いていたが、イレイシアたちの話が出て、怒りを覚えた。最初は、平民とつるむ下賎な者だととか、ミルアを蔑む言葉だった。そして、ミルアは自分の陰口や悪口なら、どうでもよかった。しかし、だんだんと内容が2人を蔑むものになると、怒りが湧いてきた。


「おい、お前ら。黙れ。斬るぞ。」


そうして、気付いた時には怒りとともに、そう口走っていたのだった。

だが、ちょうどそのタイミングで教師が入ってきた。この教師も問題で、貴族主義を主張し、学園の制度はおかしいとまで言うような輩だった。当然、ミルアとは合わず、たった1日しか過ごしていないのに、互いに険悪になっていた。


「どうしたんですか、ミルアさん。貴族としてあるまじき言葉が聞こえたようですが。いや、失礼。真に貴族たりえない愚者に、そのようなことを求めてはいけませんね。失礼失礼。醜く愚かな、下賎の民と過ごしていたようですし、そちらに行かれた方が余程良いかと。」

「黙れ、と言ったのだが?」


教師は、気持ちの悪い笑みを浮かべながら揚々と喋っていたが、ミルアに一瞬で間合いを詰められ、首を掴まれると、言葉に詰まる。


「わ、私を誰だと・・・!それに、貴様1人や平民どもなど、いつでも学園から消せ・・・っ!」

「ほう。どうやら、理解するに足る頭を持ち合わせていないらしい。だが、そうだな。貴様の言うこともなかなか妙案だ。私は、イレイシアたちの級へ行くとしよう。」


そう言って、ミルアは教師を雑に床へ落とす。荷物を纏めて教室を出て行こうとして、ふと立ち止まって振り返る。


「あぁ、私は貴様らとは違う。なれば、学舎も変わるのはなんらおかしくはあるまい。そして教師の、名をなんと言ったか・・・まぁ、お前にできるならやってみればいいさ。私を追い出したいのだろう?せいぜい頑張りたまえ。では。もう会わんことを願いたいものだ。」


そして現在。ミルアは、イレイシアとシャーラの横に座っているのである。奇異の視線を集めながら終礼が終わり、アイリエルがミルアに声をかける。


「えぇっとぉ、レイ・・・ミルアちゃんだよねぇ。お父さんは、元気ぃ?」

「あなたは、アイリエル女史か。あぁ、お陰様で。相変わらずだ。それと、級を変えることにしたから、よろしく頼む。」

「もちろん私はいいよぉ。よろしくねぇ。」


そんな風に言葉を交わす2人に、イレイシアは思わず尋ねる。


「えっと、ミルアは先生のこと知ってるの?」

「あぁ、まあな。」

「?どういう関係で・・・。」

「その、すまないが、あまり話したいことではないんだ。」

「全然いいよ、気にしないで。それより、先生。私はどこに行けば?」


微妙な空気感を払拭すべく、イレイシアはアイリエルに質問する。アイリエルは、着いてくるようにと言い、ついでにミルアとシャーラも来て良いと言ってくれた。イレイシアは、2人にどうするか尋ね、結局3人でアイリエルに着いていった。

お読みいただきありがとうございます。

ミルにゃんはおこ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

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