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27話 魔術

本日2話目。

更新時間が狂っていますが、気にしないで下さい。ミスです。

楽しんでいただければ幸いです。

ミルアと別れ、イレイシアとシャーラは教室に戻ってきた。すでに半数以上の生徒が戻ってきており、親しいもの同士で談笑したりしていた。2人は、午前と同じ席に座り、授業の開始を待つ。午後の最初は、地理の授業だ。


「ちょっとぉ、誰か手伝ってぇ!重ぉい!」


なにやら、教室の外から助けを求める声が聞こえる。級友たちは顔を見合わせ、どうしたものかと視線を向けあう。思案の後、その視線は一様にイレイシアの方へ向けられた。何故なら、イレイシアが一番扉に近い位置にいたからだ。イレイシアは、シャーラと顔を見合わせ、席を立って教室の外へ向かう。


「どうしたんですか?先生。」

「あっ、イレイシアちゃぁん!いいところに来てくれたねぇ!こっち持ってぇ。」


アイリエルが持っていたのは、大きな縦長の箱だった。片方を引きずるように運んでいたので、イレイシアは彼女の後ろに回り、箱を持ち上げる。2人でなんとか教室に運び込み、イレイシアは席に戻った。


「ありがとねぇ、イレイシアちゃぁん。ちょっとぉ、男子ぃ?こういうときはぁ、女の子に行かせちゃぁ、だめなんだよぉ。重かったんだからぁ。」


イレイシアは、言うほど重くはなかったと感じつつも、たしかに男手の方が楽ではあっただろう、と思った。


「じゃぁ、みんな気になってると思うのでぇ、この箱を開けちゃいます!ばばぁん!」


アイリエルの調子に着いていけている生徒はいないが、全員おもむろに彼女の方を見る。アイリエルが持ってきた箱から出てきたのは、大きな地図だった。アイリエルは、その上方を教室の前の壁にかけ、下方をイレイシアたちの座っているところより少し前の床にかける。アイリエルは早速、そうやって張られた地図を使いながら授業を始めた。

授業の内容自体は、イレイシアの読んだ本と同じようなところだったが、大きな図を見ての説明は、非常に分かりやすかった。

地理の授業が終わり、小休憩を経て次の授業が始まる。次は、魔術史の授業だ。今日は最初の授業ということで、そもそも魔力や魔術とは何かという話から始まった。


「じゃぁ、みんな知ってるかもしれないけどぉ、魔力ってなんなのかっていうところからぁ、説明始めるねぇ。」


アイリエルの話を聞き、イレイシアは自分の理解に、少し互いがあったことがわかった。曰く、魔力とはそもそも存在しているか分からないものなのだという。一般には、魔力はあらゆる力と変換しあえる力、と説明されるが、実際のところ様々な現象について、魔力の存在を仮定すると矛盾なく全てが説明できる、というだけの話である。そして、その説明のために魔力はこのように定義される。


・魔力は、あらゆる物の中に存在する。

・魔力は、同量の別の力となれる。

・あらゆる物は、魔力に対する抵抗力を持つ。

・あらゆる物には、魔力の許容限界が存在する。

・別の力を魔力に変換できるのは、一部の生物と鉱物である。


また、魔力が存在していなければ、説明することのできない現象は多々あるが、そのうちの一つが魔術である。

魔術は、それぞれに対応する象徴と必要な力を用いて、世界に普遍的に存在する様々な法則を任意のところに適応する技術であり、その力は魔力だとされる。この技術についての原理については、いくつかの説があり最も有力なものが、必要な力とは事象に内包される多くの種類のものであり、それぞれを混ぜて使うことはできないため、魔力で代替できるのだという説である。


「まぁ本当はぁ、これ以外にもいっぱい法則とか定理とかがあるんだけどぉ、今日はこれぐらいでいいかなぁ。学園にいる間にぃ、ある程度知れれば大丈夫だよぉ。」


魔術史の授業が終わり、小休憩に入る。次の授業は、身体。身体の使い方、維持の仕方を学び、健康的な生活を過ごせるようにするーー要するに、身体を動かして、運動をする時間だ。試験の折に採寸したのをもとに、大まかな大きさごとに作られた運動着を受け取り、更衣室に向かう。イレイシアたちは、アイリエルに休憩時間で着替えて、教室に集合するよう言われていた。着替えを終えて、教室で待っていると、アイリエルがやってきた。

アイリエルの案内で、屋外の運動場へ行き、体操とかけっこをした。イレイシアは、子供っぽいな、と思いながらもよく楽しんだ。

今日は、身体が最後の授業であったため、この後は終礼を行なって解散である。もっとも、イレイシアはアイリエルに教えを乞うため、解散しても学園からは出ないのだが。


支度をして教室に戻り、終礼を行なっていると、いきなり扉が開いて、1人の生徒が怒った様子で入ってきた。生徒は、シャーラの隣に堂々と腰を下ろし、無言でアイリエルに続きを促す。アイリエルは、多少呆気にとられていたものの、すぐにいつも通りの調子で続きを行う。その、まるで何も起こらなかったかのような態度に、生徒たちが呆気にとられる中、イレイシアは先ほど入ってきた生徒に声をかける。


「どうしたの?ミルア。」

お読みいただきありがとうございます。

魔力と魔術の説明回です。(あれ?前もそんなこと書いた気が…気のせいかな。)

次回、ミルアの怒りとは!

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