26話 午前
やっっっっと!時間が取れました!大概私が悪いです!まねじめんとできない人間!
本当に申し訳ありません。
楽しんでいただければ幸いです。
3人は怖さゆえか、その日は寮に帰ってから一歩も外に出なかった。更に夜には、ミルアがイレイシアたちの部屋に、一緒に寝にきた。イレイシアは、もしかしてミルアはお化けとか怖いのか、と思いながらミルアを迎え入れた。
翌朝、無事朝を迎えた3人は学園へ向かう。それなりに早い時間だったにもかかわらず、イレイシアたちが教室についたときには、既に何人かが席に着いていたり、友人と話したりしていた。イレイシアとシャーラは、ミルアにしばしの別れを告げ、教室に入り級友たちに軽く挨拶をする。
2人が談笑していると、やがて始業の時間となり、アイリエルが教室に入ってくる。朝の挨拶や連絡を終えると、一旦解散となった。1時限目が始まるのは、およそ10分後だ。イレイシアとシャーラは、筆記具と紙の用意だけ終えると、授業の始まりを待った。
「やっほぉ。じゃぁ、1限目始めるよぉ。よろしくねぇ。」
アイリエルによって始まった最初の授業は算術だった。まず最初に、1年間の学習の進め方などの説明があり、その後は早速学習が始まった。といっても、イレイシアにとっては簡単な問題ばかりで面白みに欠けた。それでも、律儀にメモをしながら聞いていると、授業時間はさほど退屈せずに過ぎた。
次に始まったのは王国史。しかし、最初の授業でやるような内容は、イレイシアが先日借りた本にも及ばないほどで、本当に触りといったところだった。それよりも、度々脱線するアイリエルの人生談のほうが面白かった。
その次は人道。主には、倫理観や他者との関わりについて学ぶ、道徳的な授業だ。アイリエルは独自のやり方として、毎時間実際にあった話題を持ってきて話すのだという。今日は、とある魔術師の約束の話だった。約束を違えてしまった時、それを隠し通すのか、すぐに伝えるのか。元々の話では、魔術のおかげで円満に解決したが、授業では自分たちだったらどうするのか、というようなことを話した。
午前の3時限が終われば、昼休憩だ。生徒たちは、我先にと食堂へ向かう。イレイシアとシャーラが、教室にとどまっていると、暫くしてミルアがやってきた。
「待っていてくれたのか、ありがとう。」
「どういたしまして。ミルア、シャーラ、いこっか。」
イレイシアたちは、出遅れたものの移動を始める。食堂に着くと、既に多くの生徒で賑わっていた。しかし、注文の列の列の長さや席の混み具合は、さほどではなく、十分空きもあった。
「先程教師が言っていたが、ここの食堂はあまりに混むから、拡張したそうだ。遅くなって昼食にありつけないということは、なさそうだ。」
「へぇ、そうなんだ。私の担任は全然言ってなかったなぁ。」
「ちょっと、ど、独特な人、だしね。」
シャーラの言葉に、イレイシアは苦笑する。ちょっと独特どころか、変人の域にいるのでは、とまで思ったが、何も言わなかった。その代わり、
「第一印象はすごいけど、まだまだ知らないからね。あまり、独特っていうのもよくないかも。」
と、アイリエルを多少なりとも擁護した。
3人が注文をし、食事をしていると、不意に声をかけられた。
「いっしょ、いい?」
「あ、ニエナさん。もちろん、いいですよ。グージアさんも一緒ですか?」
声をかけてきたのは、森の狩人の娘ーーニエナだった。
「おい、いきなりどこに・・・。って、イレイシアたちじゃねぇか。すまねぇな、いきなり。」
後ろから、もう1人の森の狩人ーーグージアも追いかけてきた。どうやら2人は、先日のようにならないために、遅めに食堂へと来たらしい。イレイシアは、ミルアとシャーラの了承を得て、グージアたちが席に着けるようにした。
「2人は、同じ級だったんですか?」
「あぁ。ん?別に、午前中は何も起こらなかったぞ。」
イレイシアの表情に、気遣いと不安をみとめ、グージアが言う。
その後も、談笑しながら食事を続けると、切り上げるにちょうど良い時間となった。
「じゃぁ、そろそろ教室に戻ります。ありがとうございました。グージアさん、ニエナさん。」
「あぁ。こっちこそありがとうな。あ、そういえば、俺に敬語はいらねぇぞ。名前も呼び捨てていい。」
「ん、あたしも。ニエナって呼んで。」
「そう?じゃぁ、あらためてありがとう。グージア、ニエナ。またね。」
イレイシアたちは手を振り、食堂を後にした。
お読みいただきありがとうございます。
また頑張っていきたいと思います。数週間空いても、絶対にエタりはしません。
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