23話 入学
5/6修正しました。
入学式です。時間軸をはっきりさせたかっただけ。
次話前書きに、あらすじ書いておきます。退屈な回なので、読み飛ばしてもらって構わないです。
朝日が昇る。どこからか蟲の声が聞こえる。今日からイレイシアの、新しい生活が今日から始まる。イレイシアは、期待と少しの不安を胸に入学式の朝を迎えた。
新しい制服に袖を通し、シャーラとお互いに確認する。余裕を持って部屋を出れば、ちょうどミルアも部屋を出るところで、合流することができた。朝食を終え、学舎に向かう。多くの新入生で、流れができているところに乗り、たまには間を縫って前へ進む。入学式が行われるのは、広大な面積を誇る第2演習場。円形の場の前の方には壇があり、周りは観客席で囲まれている。そこには、貴族の保護者や在校生、学校関係者が座っている。
奏でられる音楽と、拍手とともに入場した新入生は、どの子も多少なりとも緊張した面持ちをしている。開式宣言とともに、入学式が開始された。
「これより、第280回エラーシ王国立学園入学式を執り行う。礼。」
「国王陛下、挨拶。全員、脱帽の上頭を下げなさい。」
「おはよう、新入生諸君。入学おめでとう。この学園は、我が王家の第2代国王バルリサが、新進気鋭の若者の力を高め、ひいては王国をさらに磐石で栄えたものとするため、設立した。君らは今、300年近い歴史の重みと、責任を負いひたむきに、自らの向上に努めなければならない。君たちの努力に、期待している。」
「続いて、学園長挨拶。」
「新入生の皆さん、おはようございます。私が、王立学園長の任に預からせていただいております、リライス・キート・ドレアッティです。この学園は、第2代国王の御治世の折より、280年もの間連綿と続く学びの精神で成り立っています。皆さんにはぜひ、学園で自己を発見し、自分と王国のためにその才を振るってほしいと思います。5年間、頑張ってください。」
その後も、新入生代表でジユルが挨拶をしたり、在校生代表で生徒会長が挨拶をしたりして、恙無く入学式は終わった。新入生は、様々な説明事項があるため、会場に残ることとなっていて、国王や学園長、在校生たちが退場し、後には新学年を預かる教師たちが残った。その中には、クーライやケイア、ベルガンといった受験を担当した者もいた。
「えー、ゴホン。では、これから新入生への説明を始めます。まず始めに、教師の自己紹介から。私が、初学年長のカリアスです。よろしく。」
まず始めに口を開いたのは、イレイシアたち新入生の前に並ぶ、教師たちの中心にいる壮年の男性だった。イレイシアは、彼が姓を名乗らなかったのは、学園の基本的な構えを示しているのかもしれない、と思った。
その後も、他の教師たちが名前や担当する授業を言っていく。彼らは全部で20人いて、内15人が級を受け持つようだった。
「自己紹介も済みましたので、早速説明に入ります。えー、まずは学園の基本的な規則からいきましょうかね。」
カリアスが説明を始める。学園の規則は特筆することはない、当たり前のことの羅列であった。その後の授業の説明では、通常の科目は各級の担任が教え、選択実習という専門的な授業は、担当の教員が教えるということがわかった。
一通り説明が終わり、新入生たちは級分けを伝えられ、順に教室へと移動していく。イレイシアとシャーラは同じ平民級だったが、ミルアは驚いたことに貴族級だった。本人は、烈火のごとく怒って、睨み殺さんばかりに教師陣を見ていたが、全員がついと目をそらすばかりだった。イレイシアは、ミルアをなだめながら、何とか移動の列に合流させた。怒気を全身から迸らせながら進むミルアを見送り、イレイシアとシャーラは自分たちの移動を待つ。順番が回ってきた2人は、他の新入生たちと一緒に教室へと向かった。
お読みいただきありがとうございます。
退屈な入学式。ミルアさんは、おこです。
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