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17話 環境

ちょっと熱っぽいです。(どうでもいい)

楽しんでいただければ幸いです。

朝日が昇り、イレイシアはシャーラに揺られて目を覚ました。シャーラは恥ずかしそうに、こないだは起こしてもらったから、と言う。イレイシアは、なんだか可愛いなぁ、と思いながら、朝の挨拶と感謝を述べた。2人は身支度を整えると、階下へと向かう。案の定、寮の食堂にはミルアがすでに来ていた。2人が声をかけると、おはようと返して席に着くよう促して来た。


「おはよう、ミルア。今日も朝から剣を?」

「まぁ、な。というのも、今日はあまり早く起きれなかったから、そこまでやらずに終えたんだ。いい布団に変わったからかな。」

「ふふっ、そうかもね。私も今日はシャーラに起こされちゃったから。」


3人が楽しく話していると、朝食を取りに来ていいという案内があった。3人は席を立って配膳の列に並ぶ。今日の朝食は、学園の寮と食堂で共通だという白パンに、たくさんの野菜と北東部特産の腸詰の入ったポトフ、搾りたての柑橘果汁だった。学園も、税金と貴族の義務で賄われている以上、あまり多くのものは出せないらしい。しかし、イレイシアやシャーラのような村人からすれば、十分すぎるほどのご馳走だった。

3人は食事を終えると、学園の図書館の開く頃に、寮の前に集まることにして、部屋に戻った。


図書館が開く時間となり、3人は再び集まって歩き出す。程なくして図書館に着くと、何やら騒ぎが起こっていた。


「テメェ!それはどういう意味だ!ふざけんな!」

「野蛮人が。仕方ない、もう一度言い直してあげよう。お前たちのような蛮族では、ここにある書にふさわしくない。目障りだから帰った方が良いといっているのだ。」


どうやら、貴族の生徒が村人の生徒を馬鹿にして、言い合いに発展してしまったようだ。学園の在校生は授業中のため、おそらく双方今年の新入生なのだろう。これからあのような人物を含め、学園生活を送るのだと思うと、イレイシアは不快感を感じた。ミルアも顔をしかめていて、これだから貴族のぼっちゃんは、とか呟いている。シャーラは、言い争っている2人の声量にビクビクとしている。ともあれ、このままでは穏やかに本を選ぶことなど、とてもできそうにない。イレイシアが動き出そうとすると、イレイシアたちの後ろから、明るい声が響いた。


「やぁ、みんな。おはよう。君たちも新入生かい?僕も図書館をぜひ使いたいと思って来たんだ。仲良くみんなで、中へ入ろう。」


口調は優しく、語気も柔らかい。しかし、抗えない雰囲気を纏って発言をしたその人物は、イレイシアも目にしたことがある人物だった。第2王子ジユル・リア・エラーシ。この国の第2位の王位継承権保持者である。もっとも、目にしたことがあるといっても、イレイシアは新聞で見たことが一度あるだけだが。

ジユルの登場により、言い争っていた貴族は慌てて口を塞ぎ、頭を下げる。もう1人の村人とシャーラも、慌てて頭を下げたが、イレイシアとミルアはそのままだった。ジユルはそれを面白そうに見やりながら、邪魔してすまない、中へ入ろう、と面々に声をかける。頭を下げていた3人が恐る恐る顔を上げ、大人しく図書館へ入り始めた。イレイシアとミルアが、彼らの後に着いていこうとすると、イレイシアが声をかけられた。


「おはよう、可憐なお嬢さん。君は、私が誰か知っていて、あの態度だったのかい?あぁ、いや、怒っているとかではなく単純に気になったんだ。」

「おはようございます。ジユル様、とお呼びすればよろしいいのでしょうか。私は、学園では村人と貴族は原則平等だと聞いております。皆、学びの道半ばにいる者、志を同じくする者だと。故に、普通に接すれば良いと思いました。」

「ほぅ。でも、学園の寮や授業では貴族は特別扱いをされているのでは?」

「それは、単に貴族と我々では、習慣や環境が違いすぎる故です。過ごしてきた環境も違えば、受けてきた教育も違う。いきなりそれまでの状態から変化しては、不要な負荷と軋轢を産むだけです。先ほどの方など、わかりやすいのではないでしょうか。」


ジユルは、なるほどと感心したように呟く。引き止めて悪かった、ありがとう、と言われてイレイシアは解放された。

お読みいただきありがとうございます。

何気に、シャーラちゃんの存在を文に入れ込むのが、難しかったりします。イレイシアちゃんとミルアさんは、よく喋るからいいんですけどね・・・。それはそうと、定番のハイスペイケメン王子の登場です。イレイシアちゃんと、恋仲になるかどうかはお楽しみです。

よろしければ、ブックマーク、評価等々お願いします。m(_ _)m

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