16話 入寮
諸事情で本日3話目です。
楽しんでいただければ幸いです。
寮に辿り着いて設備の説明を受け、最後に部屋へ案内されてから、イレイシアは解放された。
今日やることは特にもうなく、同室の者が来るまで待っていれば良いと言われ、イレイシアはとりあえず荷を解き始めた。これから入学式までは、1週間ほどの猶予が設けられており、新入生は新しい生活や同室のものに慣れたり、学園の施設を使ってみたりすることができる。イレイシアは、貰った資料に目を通しながら、同室の者を待つことにした。
「あ、あの、失礼します。・・・あ、い、イレイシアさん!」
「もしかして、シャーラさんと同室ですか?嬉しいです、よろしくお願いします。」
暫くして部屋に顔を出したのは、シャーラだった。どうやら、イレイシアと同室なのは、シャーラらしい。イレイシアは、見知った人物が同室であることに安堵し、改めて挨拶をした。
「そういえば、せっかく同室にもなれましたし、お互いに敬語をやめてみませんか。」
「えっ、あ・・・いいんですか!?な、慣れないですけど頑張ってみます。イレイシアさ・・・イレイシア。」
「ふふっ。ありがとう、シャーラ。じゃあ、改めてよろしくね。」
イレイシアは、シャーラと話し合い、少ししたらミルアを探して、夕食に行こうと決めた。寮生活が始まって最初の3日間は、夕食の提供がないのだ。ミルアが、いつ頃寮に来るのか分からないが、少ししたら部屋の外に出て、階下に行ってみようということにした。少しして、2人は今後の生活について話したりしながら、階段を降りて行った。1階まで降りると、見覚えのある赤髪が見えた。
「お、予想が当たったな。君たちなら私を探しに来てくれるだろうと思ってたんだ。ありがとう。」
「こちらこそ、待っていてくれてありがとうございます、ミルアさん。私は、シャーラと同室でしたが、ミルアさんは、どなたかお知り合いだったりしましたか?」
「いや、私は1人だ。少し、家の問題が絡んでしまってな。死んでも貴族たちの寮には行きたくなかったから、譲歩した結果だ。勝手な部屋割りですまないね。」
ミルアは、本来は貴族たちと同じような扱いを受ける身分らしい。騎士の家としか聞いていなかったイレイシアとシャーラは、とても驚いた。
そんな一幕も挟んだが、3人は夕方の王都へと歩みを向けた。
「そういえば、シャーラにはもう言ったのですが、敬語をやめてみてもいいですか?」
食事をしながら、ふとイレイシアが切り出す。ミルアは、それはもう嬉しそうに、もちろんと言った。試しにイレイシアが、ミルア、と呼び捨てで呼びかけると嬉しそうに、なんだ?と応える。イレイシアが、ありがとうと言うと怪訝な顔をされたが、こちらこそと返して来た。シャーラも、ミルアを呼び捨てると、こちらにも嬉しそうにミルアが応える。もしかしたら、同年代の友人が今まであまりいなかったのかもしれないな、とイレイシアは思った。
食事を終え、3人は寮に戻る。明日は図書館に行って、今度は本を借りたいということを話したり、今後の学園生活について話したりしていると、時間はあっという間に過ぎた。3人はおやすみを言い合い、ミルアは自室へと、イレイシアとシャーラはそれぞれの床へと就いた。
お読みいただきありがとうございます。
寮生活・・・。実は、憧れだったりします。
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