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11話 知己

本日3話目。

楽しんでいただければ幸いです。

しばらく進んだり、曲がったりを繰り返していると、一つの宿に着いた。小さめの規模だが、そこそこ儲けているのだろうか、設備が綺麗だ。


「こ、こんにちは。シャーラです。ご、ご無沙汰しています・・・。」


シャーラが宿に入って、(おとな)を告げると、奥から中年の女性が出てきた。


「おや、まぁ!シャーラちゃん、いらっしゃい。大きくなったわねぇ。おばさん、嬉しいわ!」


女性はそう告げると、シャーラをぎゅっと抱きしめた。シャーラは苦しそうにしながらも、悪い気はしないようで、笑っていた。シャーラを十分堪能したのか、女性がシャーラを解放すると、後ろにいるイレイシアとミルアに気づく。


「あら!二人はシャーラちゃんの友達かしら?そんな後ろにいないで、もっとこっちへ来てちょうだい!二人とも、別嬪さんねぇ。」

「イレイシアと申します。シャーラさんとは、馬車が一緒で。」

「私は、ミルアだ。私もシャーラやイレイシアと同じく、学園の受験生なんだ。よろしく頼む。」

「丁寧に、ありがとうねぇ。私は、マイリーラ。シャーラちゃんのお父さんと、昔一緒に冒険者をやっていたの。気軽にリーラとでも呼んでちょうだいな。」


三人の自己紹介が済むと、シャーラは、イレイシアとミルアも宿泊したい旨を伝える。しかし、今日は客の入りがいいらしく、シャーラの為に確保してある1部屋しか空きがなという。


「うーん、もし嫌じゃなかったら、三人同じ部屋ではどうかしら?料金は、シャーラちゃんに免じて、安くするわよぉ〜。」


イレイシアは、自分は別に構わないが、二人はどうかと聞く。ミルアも、イレイシアとシャーラが嫌でないなら、と応えた。シャーラは、私なんかと一緒で嫌じゃなければ、というのでイレイシアとミルアは、まったく嫌でないから、卑下しないでくれと言う。そんなやりとりを経て、三人は同じ部屋に泊まることになった。マイリーラは、イレイシアとミルアの懐事情を察したかそうでないのか、宿代をかなり安くしてくれて、通常より安い食事代だけでいいと言われた。二人は素直に感謝し、通常の半額以下の代金を払った。


三人が部屋に行くと、確かに一人では持て余しそうな広さで、ベッドも二人で寝れそうなほど広く、ソファまで置いてあった。三人は荷物を置き、まずは風呂で旅の汚れを落とそうということになった。マイリーラ曰く、風呂はすぐ近くの大浴場と提携しているから、そちらを使ってくれとのことだった。三人は、シャーラの先導で、歩いて3分ほどの浴場へ行くと、ゆったりと湯に浸かった。風呂を上がって宿に戻り、部屋で話をしていると、夕食の時間となった。

宿の食事場所へ行き、各々厨房から食事を受け取って、手近な席に座る。食事は、主食のパンに主菜と副菜を兼ねたスープ、冷やされた果物までついている豪華なものだった。パンは、街一番と言われる、近所のパン屋が作った丸パンで、表面は香ばしく、中はもっちりふわふわとしていて、とても甘かった。シャーラ曰く、魔物の乳を使っているらしく、飼育が難しいが、コクがあって甘味が強いのだそうだ。スープは、身の崩れやすい芋と、辛味が少しある層状の野菜をベーコンとともに、熱して潰し、乳を入れてポタージュにしたもので、ちょうどいい塩気があった。果物は、つるりとした喉越しが特徴的な、甘酸っぱい果実で、南西部の方の、とある村の特産品なのだという。どれも美味しく、イレイシアは、あっという間に完食してしまった。シャーラもミルアも目を輝かせながら、一心に食べていた。


腹がくちて、だんだんと眠くなってきた三人は、部屋に戻り寝る支度をした。誰がどこで寝るか相談したが、結局、三人が一緒にベッドに入るという結論になった。イレイシアとミルアは、シャーラにベッドで寝て欲しかったが、2対1に分けると、どうしても二人とシャーラに分ける流れになりそうだったからである。温情で後から泊まることにした二人が、シャーラを寝心地の悪いソファに押しやるのは気が引けた。かといって、シャーラは他の人がソファで寝るのは、是としなかったのである。

お読みいただきありがとうございます。

シャーラちゃんの涙目が見たい。

お風呂回に改変するかどうかを神咲脳内会議で話し合い、ご飯回になりました。

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