転生?!
ん……? っ……あれ? ここ何処?
真っ暗で何も見えない……でもなんだか落ち着く。
なんだか段々明るくなってきた……もう少しここに居たいけど、早く外に出ないといけない。そんな気がする!!
私は光の方へと体を進めた。
あと少し、もう少しで外に出られる!!
吸い寄せられるように光の方へと突き進む。
やったーー!! 出口だー
「オギャァァァァァァ!!」……へ?
今 「オギャー」って言った?!
いや、まさかね……
視界がなんだか悪いなぁ なんて思ってたら体が急に浮いた。
浮いたのだ!!
「っ……?!」
訳もわからずアタフタしていると声が聞こえた。
「産まれたよ!! 可愛い女の子だ!! 」
は?!産まれました?!いやいや、まさか私の事じゃないよね……?
いや、意味が分からないんだけど!!
ってか急に降ろさないで!! 視界悪くて怖い!!
見えないんだってばー!!
不安な私を慰めるように優しい声とあたたかい温もりに包まれた。
「フフッ……可愛い。 私の赤ちゃん」
……この優しい声のする人が私のお母さんなのだろうか。とても安心する。
ドタドタドタ!!
バン!!
誰かが走りながらドアを乱暴に開ける音が聞こえ思わずビクッと体が反応する。
「ハァハァ……ユリアス無事かい?! う…産まれたって!! 赤ちゃんは?!」
「フフッ…貴方、その様に大きな声を出されますとこの子がビックリして泣いてしまいますわ。」
優しい声でお母さんが誰かに話しかける声がする。
「すまない……つい。 この子が僕達の子かい?」
「えぇ…貴方、抱っこしてあげて。」
「いいのか……?」
「もちろんですわ。」
ふわりとお母さんから男の人ーーいや、お父さんへと移され抱っこされた。
少しゴツゴツしていて、お母さんみたいに柔らかくは無いけれど、震えながらまるで割れ物を扱う様にそっと抱き締めてくれる優しい手……。
「小さくて可愛いなぁ」
私には見えないけれど、優しい声で、きっと笑っているであろうお父さんの指をギュッと握った。
「っ……握った!! ユリアス握ったぞ!! プリムラが俺の指を!!」
嬉しそうなお父さんの声に、子供の様に目をキラキラさせて喜んでいるのがわかる。
ってか今私の名前?! プリムラって!!
「あら、貴方もう名前をお決めになられたのですか?」
「あぁ……君の好きな花から名付けさせてもらったよ。 花言葉の中でも、しとやかな人と言う意味がある。 プリムラの花の様に上品でおしとやかな子に育って欲しい……」
「素敵な名前ね……プリムラ、私達の愛しい子。」
あぁ……私は幸せ者だな、こんな温かい両親と暮らしていけるんだ。
何で赤ちゃんになってるとかもうどうでも良いや……




