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戦国ゲームで18歳の武将を作成したら、戦国時代に転移していた~秀吉の立身出世スキルと製造業スキルで成り上がる~  作者: にゃがまさ
織田家仕官編

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城主と決戦

俺たちは崩れた隊列を突破し、廊下の奥へと走り抜けた。


「正男様、この先に階段があります!」


五兵衛が前方を指さした。廊下の突き当たりには、二階へ続く階段があった。


「くろ、まだ人がいるのか?」


俺が尋ねると、くろは低く鼻を鳴らした。


「まだいるって」


なつきが答えた。


「ということは、上に城主がいる可能性が高いな」


俺たちは階段へ向かった。しかし、階段の上には、すでに数人の兵が待ち構えていた。


「ここから先へは通さん!」


兵たちが槍を構える。


「またかよ……」


熊蔵は、敵兵に向かって巨体を揺らしながら突進した。


「な、なんだ、あの熊は!」


敵兵が槍を構える。熊蔵は怯むことなく、前足を大きく振り上げた。


ガキィンッ!


鉄の装甲に覆われた前足が、敵兵の槍を横から叩き折った。


「槍が折れただと!?」


驚く敵兵に、熊蔵は間髪入れずにもう一方の前足を振り下ろす。


ドゴォッ!


装甲に覆われた前足が敵兵の胴当てを直撃し、男は悲鳴を上げながら地面を転がった。


「グオオオッ!」


熊蔵が咆哮を上げる。その巨体と、鉄の装甲をまとった前足の威力に、敵兵たちは思わず後ずさった。


一人の兵士が恐怖を振り払うように槍を突き出す。しかし、熊蔵は前足をかざして槍を受け止めた。


ガキンッ!


槍先は装甲に弾かれ、熊蔵の体には傷一つつかない。そのまま熊蔵は前足を横に振り抜いた。


ドガッ!


兵士は槍ごと弾き飛ばされ、後ろにいた仲間たちまで巻き込んで倒れ込んだ。


「こいつ、普通の熊じゃないぞ!」


「怯むな! 数で押せ!」


敵兵たちが一斉に襲いかかる。熊蔵は前足の装甲を盾のように使い、槍を受け止めながら、左右の前足を交互に振るった。


ガキンッ! ドゴッ! ガンッ!


鉄と鉄がぶつかる音が響き、敵兵たちが次々と地面に倒れていく。熊蔵はただ力任せに暴れているわけではなかった。敵の攻撃を装甲で受け流し、隙ができたところへ重い一撃を叩き込む。その動きは、巨体からは想像できないほど無駄がなかった。


その背中では、なつきが金槌を握りしめていた。


「いいよ、熊蔵! その調子!」


なつきの声に応えるように、熊蔵は再び前足を振り上げる。


「グオオオッ!」


振り下ろされた鉄の前足が床を叩き、破片が舞い上がった。敵兵たちに隙ができた。


その隙を逃さず、藤吉郎が横から飛び込んだ。


「どけい!」


刀の柄で敵の肩を打ち、続けて足を払う。兵が階段の脇へ倒れ込んだ。


俺も前へ出た。向かってきた兵の刀をこん棒で受け流し、相手の腹へ一撃を叩き込む。


「ぐっ!」


兵がうずくまった。その横から、別の兵が俺に斬りかかってきた。俺は半歩下がって刃をかわし、こん棒を相手の手首へ打ちつける。刀が床に落ちた。


「よし、突破するぞ!」


俺たちは階段を駆け上がった。なつきとくろが後ろから続き、熊蔵も巨体を揺らしながら階段を上ってくる。


階段の先には、広い廊下が続いていた。そして、その奥には大きな両開きの扉が見える。扉の前には、武装した兵が十人ほど並んでいた。


「ここが最後の守りか……」


俺は足を止めた。兵たちは俺たちを見つけると、一斉に武器を構えた。


「坂井様をお守りしろ! 侵入者を一人も通すな!」


先頭の男が怒鳴った。やはり、あの扉の向こうに城主がいる。


俺はこん棒を構えた。


「藤吉郎、右側を頼む。五兵衛は左側だ。なつきとくろと熊蔵は中央を崩してくれ!」


「任せて!」


なつきが金槌を握り直した。


「行くぞ!」


俺の声と同時に、藤吉郎が走り出した。敵兵が刀を振り下ろす。藤吉郎は刃を受け流し、相手の懐へ入り込んだ。刀の柄で敵の顔を打ち、続けて足を払った。一人が倒れると、別の兵が横から襲いかかってきた。藤吉郎は身をひねってかわし、刀で相手の腕を打ち据えた。


その間に、五兵衛も敵の攻撃を次々と受け流していた。


「水輪流――旋流返し!」


敵の刀を受け流し、その勢いを利用して相手の体勢を崩す。五兵衛の動きは、さっきよりもさらに滑らかになっていた。


一方、中央では、なつきとくろと熊蔵が敵を押し込んでいた。


「そこ、邪魔!」


なつきの金槌が唸りを上げた。


ズドーン!


敵兵が慌てて盾を構えたが、重い一撃を受けて体勢を崩した。そこへ、くろが巨体で突進する。盾兵たちは押し戻され、隊列が乱れた。


「今だ!」


俺はその隙を見逃さなかった。正面の敵へ踏み込み、こん棒を横に振るう。兵が刀で受け止めようとしたが、俺は打ち合わず、こん棒の向きを変えて相手の腕を打った。刀が弾かれる。すかさず肩をぶつけ、相手を後方へ突き飛ばした。


「ぐあっ!」


倒れた兵を避け、俺はさらに前へ進む。しかし、最後の一人が扉の前に立ちはだかった。大柄な男だった。手には長い槍を持っている。


「ここから先は通さん!」


男が槍を突き出した。俺は身体を横へずらしてかわす。だが、男はすぐに槍を引き戻し、今度は横薙ぎに振るってきた。


「くっ!」


俺は身をかがめて避けた。槍の柄が頭上を通り過ぎる。相手は力が強いだけでなく、動きにも無駄がない。正面から打ち合えば不利だ。


俺は距離を取り、相手の動きを観察した。槍を振るうたび、男の右足がわずかに前へ出る。その瞬間、男の脇がわずかに開く。そこが隙だ。


男が再び槍を突き出した瞬間、俺は左へ踏み込んだ。穂先が脇を通り過ぎる。俺は槍の柄をこん棒で押し上げ、そのまま相手の懐へ入った。


「なにっ!?」


男が驚いた。俺はこん棒を短く持ち直し、相手の脇腹へ叩き込んだ。


「ぐおっ!」


男がよろめく。さらに足を払うと、大柄な身体が床へ倒れた。


「よし!」


俺は扉へ向き直った。下の階からは、兵士たちの怒号や槍と刀がぶつかり合う音が響いていた。姿は見えないが、下では奇襲部隊と敵兵が入り乱れ、激しい乱戦になっているようだ。


「正男様!」


五兵衛が駆け寄ってきた。藤吉郎も近づいてきた。


「どうやら、ここが本当の最後らしいな」


俺は大きな扉を見上げた。この先にいるのは、隠し山城の主。そして、この城を築き、兵や武器を集めていた人物だ。


「行くぞ!」


俺は扉に手をかけた。重い扉を押し開けると、広い部屋が目の前に現れた。部屋の奥には、豪華な装飾を施した座が置かれている。その前に、一人の男が立っていた。


年齢は四十代ほど。身なりは整っており、腰には刀を差している。その周囲には、数人の護衛が控えていた。男は俺たちを見ると、険しい表情を浮かべた。


「貴様らが、この城に侵入した者どもか」


「そうだ。お前が、この隠し山城の城主だな?」


俺はこん棒を構えたまま尋ねた。男は口元を歪めた。


「いかにも。わしは坂井主膳。この城を預かる者よ」


やはり、こいつが城主か。


「坂井主膳。お前には聞きたいことがある。この城に兵や武器を集めていた理由は何だ?」


「雑兵に答える必要などない!」


坂井は声を荒らげた。


「そもそも、貴様らは何者だ? この城へ踏み込んで、ただで済むと思っているのか!」


「俺たちは織田信長様の命を受けて動いている」


俺ははっきりと告げた。


「この城に兵が集められ、武器や兵糧が運び込まれていることが分かった。これについて説明してもらおう」


坂井の顔色が変わった。ほんの一瞬だったが、確かに動揺した。


「……何の話だ」


「とぼけても無駄だ。城内の記録は確認させてもらう」


俺がそう言うと、坂井は周囲の護衛を見回した。


「何をしている! こやつらを斬れ!」


護衛たちが一斉に刀を抜いた。


「やはり、素直に話す気はないか」


俺はこん棒を握り直した。


「みんな、気をつけろ!」


護衛たちが襲いかかってくる。藤吉郎が一人の攻撃を受け止め、五兵衛が別の敵の刀を受け流した。なつきは金槌を振るい、迫ってきた護衛を押し返す。くろも低く唸りながら前へ出た。


俺は正面から斬りかかってきた敵の刃をかわし、こん棒で腕を打つ。相手がひるんだところへ、もう一撃を肩に叩き込んだ。護衛が倒れる。


「おのれ……!」


坂井は刀を抜いた。


「この坂井主膳を侮るな!」


自ら斬りかかってくる。俺はこん棒を構えた。坂井の刀が振り下ろされる。俺は身体を横へずらしてかわし、こん棒で刃を押し返した。


「くっ!」


坂井は体勢を立て直し、続けて斬り込んできた。動きは悪くない。だが、俺はこれまで何度も敵の攻撃を見てきた。刃の動きを見極め、間合いを外す。


そして、坂井が踏み込んだ瞬間、俺は一歩横へ移動した。刀が空を切る。俺はその隙にこん棒を振り、坂井の手首を打った。


「ぐあっ!」


刀が床に落ちた。坂井が拾おうとしたところへ、俺はこん棒を突きつけた。


「そこまでだ」


坂井は悔しそうに俺を睨んだ。


「……くそっ」


「坂井主膳。お前を捕らえる。抵抗するな」


「誰が貴様らなどに……!」


坂井が再び刀へ手を伸ばそうとした。その瞬間、藤吉郎が刀を押さえた。


「無駄な抵抗はやめい!」


五兵衛も加わり、坂井を床に押さえつける。


「これで終わりです」


五兵衛が言った。俺は周囲を見回した。護衛たちはすでに倒されるか、武器を捨てていた。ついに、城主を捕らえたのだ。


「正男、やったな!」


藤吉郎が笑顔を見せた。


「ああ。みんなのおかげだ」


俺は坂井主膳を見下ろした。この男を捕らえたことで、隠し山城の実態が明らかになるかもしれない。まずは、この城を制圧しなければならない。


「みんな、城内に城主を捕らえたと触れ回れ!」


「分かりました!」


「おう、任せとけ!」


それぞれが動き出した。俺は大きく息を吸い込み、そして叫んだ。


「城主、坂井主膳を捕らえたり~」


戦闘の緊張が、ようやく少しずつ解けていく。そして、ふと自分の手に目を向けた。こん棒を握る手は、まだ少し震えていた。


前世では、工場で働く普通の会社員だった俺が、今は戦国時代の城へ乗り込み、敵と戦っている。まったく、人生は何が起こるか分からない。


【戦術の成功を確認しました】


━━━━━━━━━━━━━━━━


【鈴木 正男】


年齢:18歳

身分:織田家家臣

石高:50石


統率:74

武勇:36→38

知略:85

政治:87


【兵科適性】


足軽:C→B

騎馬:D

弓:C

鉄砲:A

水軍:D


【スキル】


危険予知:Lv.5

危険回避:Lv.2

5S:Lv.5

改善思考:Lv.5

標準化:Lv.5

品質管理:Lv.5

工程改善:Lv.5

生産性向上:Lv.5

安全意識:Lv.5

戦術思考:Lv.2

立身出世


【経験】


危険回避:60

戦術思考:20


【実績】


現場改善:7回達成


【現在の改善対象】


なし


【改善状況】


なし


━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


もし「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、下部にある【☆☆☆☆☆】の評価やリアクション、ブックマークで応援していただけると嬉しいです。


皆さんからの応援が、執筆の大きな励みになります。


明日の朝6時も更新予定です。

これからもよろしくお願いいたします。

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