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戦国ゲームで18歳の武将を作成したら、戦国時代に転移していた~秀吉の立身出世スキルと製造業スキルで成り上がる~  作者: にゃがまさ
織田家仕官編

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軍議【前編】

俺は、その日のうちに軍議へ参加することになった。


俺は広間へと案内された。襖を開けた瞬間、思わず足を止める。広間には、すでに何人もの武将が集まっていた。その場の雰囲気に圧倒される。


「……すごいな」


思わず小さな声が漏れた。俺は気を引き締めた。今はゲームの世界じゃない。ここにいるのは、実際に戦場で命を懸けて戦っている武将たちだ。そんな人たちの前で、俺はこれから山中で見つけたものを説明しなければならない。


しばらくすると、家臣たちの視線が俺に集まった。山を下りてきたばかりなので、俺の服は泥だらけだった。部屋の隅に木下藤吉郎が座っていたので、俺もその近くに座った。


広間の中でも、ひときわ目立つ大柄な男がいた。がっしりとした体格で、太い眉に鋭い目。顎には濃い髭を蓄えている。黙って座っているだけなのに、周囲を圧するような迫力があった。


やがて、大柄な男が俺を見て口を開いた。


「それで、山中で何を見つけた?」


俺は慌てて立ち上がり、姿勢を正した。


「はい! まず、山中で野盗が根城にしていた砦を見つけました」


「野盗の数は?」


「約五十人です」


周囲がざわつく。


「五十人だと?」


「それをどうした?」


「俺たち三人で制圧しました」


一瞬、広間が静かになった。


「三人で?」


「はい」


「どうやってだ?」


「自分の家臣の力が大きかったです。俺もできる範囲で戦いました」


俺は続けた。


「その後、砦からさらに山奥へ進みました。そこで、武器を製造・保管していると思われる施設を発見しました」


「武器の種類は?」


「刀、槍、弓、鉄棒などです」


「数は?」


「かなりの量がありました」


俺は施設で見たものを、一つずつ説明していく。鍛冶場があったこと、武器を作るための道具や材料が置かれていたこと、そして大量の武器が保管されていたこと。


「施設にいた男たちの会話から、武器をどこか別の場所へ運んでいることも分かりました。『例の場所への搬入』という言葉を聞きました。ですが、その『例の場所』がどこなのかは分かっていません」


家臣たちが顔を見合わせる。


「そして、さらに山奥へ進むと……隠し通路がありました」


「その通路の先で、隠された城を見つけました」


広間が再びざわついた。


「城だと?」


「山中に城が?」


俺は頷いた。


「山奥に、周囲から隠すように築かれた城です。その後、俺たちの存在に気づかれました。敵に追われながら山を下り、途中で何度か身を隠しました。最後には前後を敵に挟まれましたが、なんとか突破して町まで戻ってきました」


俺が話し終えると、広間には重い沈黙が落ちた。


すると、大柄な男が口を開いた。


「ならば、敵が動き出す前に攻めるべきだ」


大柄な男の声には力があった。


「武器を大量に作っている施設があり、そのさらに山奥には城まであるのだろう?」


「はい」


「ならば、敵が何を企んでいるか分からずとも、放っておく理由はない」


大柄な男は拳を握った。


「兵を集め、一気に攻め落とせばよい!」


「お待ちください」


細身の男が言った。大柄な男とは対照的で細身の体つきだが、姿勢がよく、無駄のない動きをしている。黒髪はきれいに整えられ、髭も短く整えられていた。穏やかな表情をしているが、その目には鋭さがある。


「敵の数も分かっておりません。城の構造も分からない。それに、山中という地形です」


細身の男は落ち着いた口調で続けた。


「正面から攻めれば、こちらが不利になる可能性があります。まず周囲を調べ、敵の数や逃げ道を確認するべきでしょう」


大柄な男が眉を寄せた。


「調べている間に敵が動いたらどうする?」


「だからこそ、慎重に動く必要があるのです」


「慎重すぎれば、敵に準備する時間を与えることになる!」


「だからといって、何も分からぬまま攻め込むのは危険です!」


周囲の家臣たちも口を挟み始めた。


「柴田殿の言う通り、先手を取るべきだ!」


「いや、丹羽殿の意見にも一理ある!」


「敵の数が分からぬのでは危険すぎる!」


「攻めなければ、敵がさらに武器を増やすぞ!」


広間が一気に騒がしくなった。大柄な男と細身の男も互いに譲らない。


「今すぐ攻めるべきだ!」


「いや、まず情報を集めるべきです!」


「何を悠長なことを!」


「無謀な攻撃をするよりはましです!」


議論は、もはや軍議というより口論に近くなっていた。


俺は黙って二人を見ていた。どうやら、攻めるべきだという大柄な男は柴田勝家。慎重に動くべきだという細身の男は丹羽長秀のようだ。どちらの意見にも理由がある。


そのとき。


「静まれ!」


低く、鋭い声が広間に響いた。一瞬で、全員が黙った。


広間の入口に、信長が立っていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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明日の朝6時も更新予定です。

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