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戦国ゲームで18歳の武将を作成したら、戦国時代に転移していた~秀吉の立身出世スキルと製造業スキルで成り上がる~  作者: にゃがまさ
織田家仕官編

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23/25

迫る追手

山を下り始めて、しばらく経った。


険しい山道を進みながら、俺たちは慎重に足を進めていた。


先ほど、山道で見かけた男の姿が頭から離れない。


あの男は、周囲を警戒しながら歩いていた。


そして、くろは人の気配を感じ取っている。


「正男様」


五兵衛が小声で声をかけてきた。


「どうした?」


「先ほどの男ですが……」


「ああ」


「やはり、僕たちを探していたのでしょうか?」


「そうだと思う」


俺は後ろを振り返った。


男の姿は、もう見えない。


「問題は、また来るかどうかだ」


「まだ追ってくる可能性がある、と?」


「その可能性はある」


俺たちは足を止めずに進んだ。


先頭を歩くのは、なつき。


その隣には熊がいる。


熊はなつきのすぐそばを歩いている。


くろは、その少し後ろを歩いていた。


時々、くろが熊を見る。


熊もくろを見る。


だが、さっきのような睨み合いはなくなっていた。


「くろ」


俺が呼ぶ。


くろが振り返る。


「大丈夫か?」


「モォ」


くろは小さく鳴くと、再び歩き始めた。


どうやら、熊への警戒も少しは薄れたらしい。


そのときだった。


「……待ってください」


五兵衛が立ち止まった。


俺も足を止める。


「どうした?」


五兵衛が道の先を見る。


「何か聞こえませんか?」


俺は耳を澄ませた。


…………。


何も聞こえない。


「俺には聞こえないが」


「僕もです。ただ、何となく気配を感じたような……」


そのとき。


「モォ……」


くろが低く鳴いた。


俺たちは一斉にくろを見る。


くろは山道の先を見つめている。


「また人の気配か?」


くろが頷いた。


「何人くらいか分かるか?」


くろはしばらく動かなかった。


そして、首を少し傾ける。


「分からないか」


「モォ……」


「そうか」


俺は周囲を見回した。


山道は一本に見える。


だが、少し先には木々が密集している場所がある。


その向こう側は見えない。


「なつき」


「なに?」


「熊と一緒に、あそこの岩場まで行けるか?」


俺は少し離れた場所にある岩場を指差した。


「うん」


「五兵衛は俺と一緒に来てくれ」


「分かりました」


俺たちは声を抑えながら移動した。


くろも音を立てずについてくる。


岩場の陰に身を隠す。


「熊も伏せて」


なつきが小声で言う。


熊は素直に伏せた。


俺たちは息を潜めて待った。


すると。


ガサッ。


今度は、はっきりと音が聞こえた。


「……来ます」


五兵衛が呟く。


俺は岩陰から慎重に先を見る。


すると、男が一人、姿を現した。


先ほどの男だ。


「やっぱり……」


五兵衛が小さく呟く。


男は周囲を見回している。


その後ろから、もう一人の男が現れた。


「二人……」


さらに、その後ろからもう一人現れた。


「三人か」


三人の男は、山道を進みながら何かを話している。


距離があるため、声までは聞き取れない。


だが、こちらを探していることだけは分かった。


三人が俺たちの隠れている岩場の近くまで来る。


男の一人が立ち止まった。


「……この辺りにいるはずだ」


低い声が聞こえた。


俺は息を止める。


「何か見つかったか?」


別の男が尋ねる。


「いや。だが、山を下りた形跡がある」


やはり俺たちを追っている。


「急ぐぞ。見失う前に捕まえる」


男たちは再び歩き始めた。


俺たちの横を通り過ぎる。


誰もこちらには気づかない。


やがて、三人の姿が木々の向こうへ消えていった。


「……行きましたね」


五兵衛が小声で言う。


「ああ」


俺はゆっくり息を吐いた。


「このまま同じ道を進むのは危険だ」


俺は山道の脇を見る。


そこには、獣が通ったような細い道があった。


「ここから少し外れる」


「でも、その先が分かりませんよ?」


「だからこそだ」


俺は道の先を見る。


「追手は、俺たちが普通の山道を下ると思っているかもしれない」


「なるほど」


「なら、別の道を使う」


五兵衛が頷いた。


「分かりました」


俺たちは山道から外れ、木々の間へ入った。


足場は悪い。


だが、追手に見つかるよりはいい。


なつきも熊と一緒に慎重に進む。


「なつき、足元に気をつけろ」


「分かってる」


熊もゆっくりとついてくる。


そのとき。


くろが突然、なつきの前に出た。


「モォ」


「どうしたの?」


なつきがくろを見る。


くろは足元を見ている。


俺も視線を落とした。


そこには、細い枝が何本も絡み合っていた。


その先には急な斜面がある。


「危ないな」


俺はくろの頭を撫でた。


「教えてくれたのか?」


「モォ」


くろは嬉しそうに鳴いた。


「ありがとう」


なつきもくろの頭を撫でる。


「くろ、ありがと」


くろは嬉しそうに尻尾を揺らした。


そして、熊を見る。


熊はなつきの隣にいる。


くろが少しだけ熊を睨む。


「……まだやきもち焼いてるのか」


俺が苦笑すると、なつきが笑った。


「くろは私のことが大好きだからね」


「そうみたいだな」


くろが誇らしげに胸を張る。


「威張るとこじゃないだろ」


すると、熊がなつきの反対側から近づいてきた。


くろと熊が、なつきを挟む形になる。


「……」


「……」


二頭が互いを見る。


「また始まったな」


俺が呟くと、五兵衛が笑った。


「なつきは大人気ですね」


「本人は大変そうだけどな」


なつきが困ったように笑う。


「もう……二人とも仲良くしてよ」


熊が「グル」と小さく鳴く。


くろも「モォ」と鳴いた。


「返事だけはいいな」


俺たちは声を抑えて笑った。


だが、その直後だった。


くろの耳がぴくりと動いた。


笑っていたくろの表情が変わる。


「……どうした?」


くろは後ろを振り返った。


そして、じっと山道のほうを見る。


「また人の気配か?」


くろが頷いた。


俺は笑みを消した。


「全員、静かに」


俺たちは足を止めた。


くろは鳴かずに、じっと後方を見つめている。


しばらく待った。


だが、人の姿は見えない。


「まだ近くにいるのか?」


くろが頷く。


俺は周囲を見回した。


「ここに留まるのは危険だ」


「はい」


「急いで山を下りるぞ」


俺たちは再び歩き始めた。


今度は、さっきよりも慎重に。


音を立てないようにしながら、木々の間を進んでいく。


山を下りれば、少しは安全になるはずだ。


まずは山を抜ける。


そして、信長の那古野城へ向かう。


そこで、山中で見つけたことを報告する。


隠された城。


大量に保管されていた武器。


そして、鍛冶や武器の製造。


俺たちが見たものを、すべて伝える。


そのためにも、今は追手から逃れなければならない。


「正男様」


五兵衛が小声で呼ぶ。


「ああ」


「もう少しで山を抜けられそうです」


前方を見ると、木々の隙間から明るい光が見えた。


「本当だ」


俺たちは足を速めた。


くろも先頭に出る。


なつきと熊も、その後を追う。


やがて木々が途切れた。


山道の先に、開けた場所が見える。


「抜けた……」


五兵衛が呟いた。


俺は一度だけ後ろを振り返った。


誰もいない。


だが、まだ安心はできない。


「急ぐぞ」


「はい」


俺たちは山を抜けた。


まずは安全な場所まで移動する。


そして、信長の那古野城へ向かう。


俺たちは足を速めた。


━━━━━━━━━━━━━━━━


【鈴木 正男】


年齢:18歳

身分:織田家家臣

石高:50石


統率:74

武勇:30

知略:84

政治:87


【兵科適性】


足軽:C

騎馬:D

弓:C

鉄砲:A

水軍:D


【スキル】


危険予知:Lv.5

危険回避:Lv.1

5S:Lv.5

改善思考:Lv.5

標準化:Lv.5

品質管理:Lv.5

工程改善:Lv.5

生産性向上:Lv.5

安全意識:Lv.5

戦術思考:Lv.1

立身出世


【経験】


危険回避:70

戦術思考:90


【実績】


現場改善:4回達成


【現在の改善対象】


戦用の荷車


【改善状況】


未着手


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