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七本槍の道化衆3 (テイルエンドとミルロワールの王女)  作者: 熊野文助


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第一話 王女ルイーゼと聖九華戦姫③

 親善試合の会場はロトアル城内に設置された闘技会場だった。どこの誰か分からない観客が大勢集められている。

 こんなところでやるのか。……。気が重い。完全に娯楽の肴にされた感じだ。

 そんな事、気にすら留めない王子様は試合進行役と笑顔で会話している。とてもあの中に入る気にはなれず、外を眺めていた。親善試合はどこの国でも盛んらしく、実際には聖京都の王城内にも闘技会場は存在する。ここまで広くはないらしいが、親善試合や聖騎隊と国王軍などの国内試合でも使われているらしい。剣を交えて親交を深める。分からんでもないけど……。

 突然、王子様がこっちを向き僕を呼び出した。そして、一枚の紙を広げた。

「相手のデータだ。ナギトのデータも向こうに伝わっている。」

〘クック(30歳)聖都騎士団第3師団 12分団隊長。聖騎士資質 武器タイプ長剣 (使用スキル 流し斬り 飛幻刀 付加スピードアップ)〙

 ここまでが書かれていた。

「一応戦い前にお互いこの用紙を出す。出してから変更は出来ない。使用可能スキルは使用してもしなくても良いがそれ以外のスキルを使えば失格となる。ちなみに流し斬りはストナ姉が使う聖流剣の単発タイプ。飛幻刀は刀身を飛ばすスキル。これにスピードを上げて仕掛けてくる。余裕だな。」

「余裕?どこが……?」

「ストナ姉の聖流剣か何故強いか分かるか?」

「なんだろう?戦闘センス?」

「まあ、近いな。聖流剣は円弧を描いて相手に向かう。その円弧の大きさ左右はいわゆるランダムだ。」

「ランダム?」

「正確にはランダムとまでは言えないが、自分の意思で決めているものではない。視界状況、周りのマナ敵との周囲などの数々の状況からその時最適のルートが勝手に発動する。数多のスキルの中で規則性が無い様であるスキルとは違い、規則性が本当に無い。その規則性無いスキルを自在に乱発させる事を出来るのがストナ姉の強さだ。ナギトの言うように戦闘センスが高いと言う事だ。たが、流し切りこスキルは円弧を描かない直進的な攻撃だ。ストナの様に乱発する恐れはあるが、動きが直角的になる。留意する点は飛幻刀だか、ナギトの眼なら飛んでくるタイミングも分かるバスだ。」

「ナギト様、そのとおりです。」

 当然、僕とオーウィズの間から相槌が入れ込まれ、僕達の間からヒツメジが登場する。

「クックさんはこの帝国式、全体的な勝率は6割だそうです。敗因は剣をよく落とす事。現場ありきの兵士にありがちですが、常に帯刀している愛刀に握り慣れているからこそ、それ以外の剣に慣れていない。こう言う試合をそこまで重要視していない。その類と思われます。ですのでナギト様の眼が最大の攻撃です。相手の利き手の動きに注目してください。そこを突けば、案外簡単に倒せます。下手すれば自滅だって狙えますよ。大丈夫です。」



 2人からアドバイスなのか、好き勝手な意見なのか。好きなだけ言われて僕は送り出された。

 闘技会場に入ると、外から見ていたのとはまた違う雰囲気にのまれる。歓声が飛び交う場内。闘技会場も試合をするリング状の闘技場も全てが円形でできている。四方八方から歓声が飛び交う。

 反対側には既にクックが闘技場の上に立っている。


 この闘技場から出ても負けとなる。勝敗は相手の急所を突くか、武器を落とすか、相手をから出すか。

 闘技場は20メートルの円で地面から50センチ程高くなって作られている。広さはかなり広い。よほど暴れなければ、落とすことはできなそうだ。やはり、狙いは剣を落とさせるか……。



 僕も闘技場の上に上がる。右側に審判と思われる人物がいる。審判が戦いの合図をした。

 この場合、審判が闘技場から下へ降りた瞬間試合開始となる。

 審判が視界から消える。

 クックが先に動く。オーウィズの言う通り流し斬りを聖流剣の様に繰り出して僕との合間を牽制しながら詰めてくる。

 止まった?

 その時、剣先にマナが集まる。

 分かりやすくて助かる。飛幻刀だ。

 少し青色がかった刃の様な塊が飛んでくる。この軌道、僕の首を的確に狙ってきている。どのくらいの威力があるか知らないけど、向こうの本気度はうかがえる。

 それなら、こっちも全力で倒す。


 流し斬りからの飛幻刀の攻撃が数回続いた。こっちを警戒しているのか、接近戦を避けている。

 …………。

 考えてみると、僕が使えるスキルは『開眼』『回転マナ返し』『植物サーチ(マナ寄せ開眼用だけど)』。この3つのスキルで想像するならカウンター攻撃以外あり得ない。そりゃ近づいて来ないな。

 攻め込むのも面白そうだ。向こうも流し斬りと飛幻刀のみ、こちらから少しずつ近づいて、間合いを寄せて攻撃を仕掛ける。


 十数分間の牽制攻撃で相手の間合いはかなり近くなった。次の流し斬りの方向次第では一気に接近戦へと攻め込める。

 唯一の疑問は今まで流し斬りからの飛幻刀で攻撃が止まる。完全な隙を見せている。素人なら、一気に打ち込むところだけど、これが囮という事も考える必要がある。

 相手もバカじゃない。そこはギリギリまで見定めるしかない。

 このまま迷っていても仕方ない。行く!そう心に決意する。


 クックが右側への流し斬りを発動した瞬間、僕はその間にあえて分け入った。

 そんなところに入り込めば、そのまま斬られてお終いと思うが、流し斬りの仕組み上ここでは攻撃を出来ない。だから、必ずスキルを解いて一歩下がるはずだ。

(これが聖流剣ならそのまま動きを変えられる為、こんなところに飛び出せば的になるのは必然だが。)

 予想通り、スキルを解除して一歩下がった。

 剣にマナが集まる。飛幻刀だ。

 ……。

 オーウィズ達の予想通り、流し斬りの最大の弱点は後退出来ない事。後ろに引くには相手に背を向ける事になる。

 飛幻刀は右斜め下から左上に斬り込んで来るのがマナの動きで分かる。

 この斬り込みを避ける様に相手の剣に一撃を加えれば、情報が正しければ、剣を落として勝敗は決まる。

 

 剣への一撃で、相手の体制が乱れた。しかし、剣は落とさなかった。たが、剣への集中で左脇が隙だらけだ。

 今だ!

 僕は左脇を狙って剣を払う。

 突然、クックのマナが暴発するかの様な異常さを醸し出した。

 危険だ。

 直感が僕にそう訴えてくる。

 僕は剣を引いた。

 が……。

 次の瞬間、攻撃の連撃が僕に向って襲ってくる。

 10連撃だ。

 1、2、………………7、8……。

 しまった。剣が……。この連撃に耐えきれず、木刀が折れた。次の瞬間、右肩にから胸に掛けて一撃を食らった。視界がかすむ、マナ寄せ開眼が解除された。

 だめだ、何も見えない。

 みぞおちに強烈な突きを食らって、吹き飛ばされた。

 た、立てない。完全に虚を突かれた。



 辺りが静まり返っている。静かなのか?僕の耳が聞こえないのか?

 その時、女性の高らかな笑い声が聞こえた。聞いたことのない声だ。

「きゃははは……、やだ!ダサい。何この茶番劇は!」

 女性ほ僕のすぐそばに立っていた。視界がゆっくりと開けてくる。その女性は華奢な体つきで手に杖を持っていた。ただ、その杖はひときわ大きな杖だった。

 彼女は僕の額にその杖を当てた。冷たい木の感覚が脳に染み込む。それと同時に身体全体の意識が戻って来た。

「ハイヒール」

 その声と同時に僕の身体に活気が戻った。

 身体が動き出す。

 杖を持った女性は僕に手を差し伸べてくれた。僕が彼女の支えで起き上がると、場内が拍手喝采でわき上がった。

「勝者ナギト!」

 審判が僕側に手を上げて僕の勝利を高らかに宣言した。それと同時に更なる拍手が沸き起こった。

 隣に立っていた女性が僕の顔をのぞき込むように見上げてきた。

「あなた、面白いわね。」

 そう言うと、再び手を差し出してきた。今度は握手を求めている手だった。

 僕が彼女と握手をすると、彼女は僕の手を両手で握った。

「私の名前はセアリー、この国の第七王女よ。そして、3回戦目にあなたと戦う者よ。楽しみにしているわ。あのクック隊長から反則勝ちを奪った上に聖爆傷をあそこまでかわすとなんて。本当にた・の・し・み。」

 そう言うとそと女性は後ろを向き杖を上に上げて回転させながら去って行った。彼女を見て思った事は「この人は強い」と言うことだった。なぜが分からないけど、そう思った。

 その後でクックが僕の前に来て深々と頭を下げた。

「すまない、完全に頭に血がのぼっていた。君の勝ちだ。とても楽しかった。また、手合わせをしてくれ。」

 クックもそこまで言って去って行った。

 


 僕はオーウィズ達がいる控え室に戻ってきた。

 この闘技会場はリング状の闘技場を中心に3箇所観客席が作られている。その下の部分に小さな部屋がある。両サイドはそれぞれの選手の控え室、中央は審判の控え室となっている。

 僕は戻ってくるとすぐにコップの水を飲み干した。

 水分を補給する事でようやく自分の状況が理解でてる様になってきた。一回戦目、クックとの戦いで相手の反則負けで勝利を収めた。反則の理由はもちろん、登録外のスキルを使ったと言う事だ。そう言う意味では僕の勝利ではあったが、あのスキル「聖爆傷」はかなり強力な破壊力を持っていた。真剣勝負ならこっちの負けだろう。セアリーはあの攻撃を防いだ僕を褒めてくれたけど、それこそ剣同士なら、どれだけ耐えられたか分からない。試合に勝って、勝負に負けた。そんな気分だ。

 ただ、今はこの試合で2勝する必要がある。そう言う意味では幸先の良いスタートだ。後一勝でこっちが勝てる。

「ナギト良くやった。まずは一勝だ。本来10分後に戦いとなるが、向こうの申し出で30分の休憩をもらえることになった。ナギトへの詫びだろう。」

「彼女セアリーはやばい気がする。彼女と戦う前に決着をつけた方がいいと思う。」

「ナギトも感じたか。」

 そこまで話すと再び、ヒツメジが登場して話し始めた。

「セアリー様が話題に上がったのは今から10年程前、あのマトゥキ殿の一番弟子になったと言う噂が流れました。高名な騎士が仕えている国王に恩を売る上で、その子息子女を形上の一番弟子にする事はよくある事です。最初は誰もがそう思ったそうです。あれから10年が経ちました。今、セアリー様を形式上の一番弟子だと言う人はいません。誰もが認めるマトゥキ殿の一番弟子です。」

 僕はヒツメジの意見に賛成だった。なんだろう。そうだ。彼女を見た第一印象だ。

「彼女はユームさんに似ている。」

「ユームに?…………どこが?」

 オーウィズは僕が何かおかしな事を言い始めたという様な顔で目を細めながらこっちを見た。

「見た目ではないよ。ユームさんはもっと大柄で力は強い女性だった。彼女はどちらかと言うと華奢だけど、だけども、なんだろう。雰囲気、マナから漂う雰囲気が似ている。」

「マナから漂う雰囲気?そこまで言うのなら、誰でも似てる事になるじゃないのか?」

「良いよ、撤回する。」

「すまん、撤回までしなくていい。とにかく彼女と戦わない為にも、次の試合で勝負を掛けたい。ヒツメジ。」

 オーウィズがそう言うとヒツメジが再び用紙を広げた。

〘ルートバーン(26歳)聖都騎士団第3師団 4分団隊長

 槍使い資質 使用武器長槍 (使用スキル 突撃 2段付き 付加攻撃力アップ)〙

 紙を見てオーウィズが話し出す。

「今度は仮想ライガたな。『突撃』『2段付き』このふたつの応用でライガはあの強さだ。この組み合わせは悪くない。このルートバーンの方がスキル選びは上だ。更に、ライガと同じスタイルなら、普段からこの組み合わせで戦っている可能性も高い。戦い慣れしていればそれだけ隙は少ない。ナギトどうする?」

「気になるのは、付加が攻撃力アップかな。自分はこのスタイルならスピードアップの方が強い気がする。…………武器破壊?」

「かもな。先程の戦いでクックの多段攻撃を受けて、8回目で武器が壊れた。それを突いてくるかもな。」

 ここで再びヒツメジが顔を入れてくる。

「ナギト様、武器破壊がどうして起こるか知ってますか?」

「…………? 相手の攻撃が強いからかな。」

「正確には、相手の攻撃を正面から受け止めているからです。攻撃を多少受け流す事が重要です。」

 僕は正論の論攻に少し冷静さを失って言い返した。

「分かっているよ。そんな事、でも、目の前に突然現れたら、そこまで考えられないよ。」

 ヒツメジは少ししょげた様な感じで口をつぐんでしまった。

「ナギト。それだ!」

 何?それって………………。




 30分の休憩を終えて再び試合が開始される。僕は再び闘技場へと足を踏み出した。

 このどこかでストナは見てくれているのだろうか。控え室には選手の他、2名までが入れる。今回、バキアは支援魔法の補助(マナ寄せ開眼への)で入っている。ストナだけが観客席での観戦となる、しかも王族なのでスルーニル王の招待で特別席から観戦しているらしい。そんな席での観戦なんてとても羨ましいと思えないが、王族側のストナは何ともないのかもしれない。

 この戦い、自分の肩に全てがのっていると思うと緊張でしかない。でも、逃げるわけにはいかない。

 僕は心を決めてリングへと再び足を向けた。


 リングの上には既にルートバーンが待っていた。身長がかなり高い。その上、槍と言うより長い木の棒を持っていた。通常の槍より1.5倍位の長さがある。

 長身からあの長さ、通常槍の2倍度考えた方が良さそうだ。考えていた以上強敵になりそうだ。そして、あの槍。ようやく攻撃力アップの意味が分かった。本人にではなく槍に付加が付いている。


 再び一連の開始の儀式を終え、審判がリングから降りた。

 ルートバーンが攻撃を仕掛けてきた。マナが動かない。

 通常攻撃?

 思いっきり槍を振り回して来る。

 攻撃の手口が見えない。幸いな事、槍にマナ(攻撃力アップ)の付加があるから、マナの動きで槍の軌道はある程度分かる。

 数分間の攻防、いや向こうの一方的な攻撃が続いた。

 少し見えてきた事は、思った以上に隙がない。槍を振り回して、四方八方へと回転させている。こっちに隙がある様に見せているが、実際のところ囮だ。素直に相手の懐に飛び込めば、完全に突き刺される。しかし、棒術を熟知している。しなりや回転後の動作まで、棒と身体が一体化している。かなりの熟練した使い手だ。

 ただ、まだ甘い。

 僕が言うのもなんだけど、甘い。

 ライガなら、攻撃が合間は必ず、その槍の先が喉元に置かれている錯覚を感じる。こっちが息をつく暇を与えない。

 ルートバーンにはその隙がある。

 槍のしなりも利用はしているが、そこからの派生はない。なので、しなりに合わせて槍を横へ押せば少し体勢が崩れる。

 僕ではその先へ踏み込む力はないが、今のライガクラスなら勝負はついていただろう。

 でも、向こうの頭に血をのぼらせる事は出来た様だ。

 マナが全身に回って行く、突撃と2段付きが来る。このスピード攻撃は厄介だ。そのまま受ければ2段付きの餌食、裏に引いても再突撃で串刺しになるだろう。

 さあ、どうしようかな。


 来る!

 突撃の合間詰めと2段付きの最初の一撃を後方へ引いて躱す。すると、予想通り2段目が来る。

 2段目突きに限定しているからそれ以上の連続撃は出せない。出すなら、再度2段攻撃となる。

 その瞬間こそが勝機。

 2段攻撃の瞬間に「回転マナ返し」を使った。このスキル相手のマナを避け、マナの威力を利用してこっちの攻撃力に追加する技、完全なカウンター技だ。

 カウンターに警戒している相手には通じない。だから、少し頭に血をのぼらせる必要があった。策(実はオーウィズが考えたものだけど)は見事はまった。

 突撃のマナを返した攻撃は見事に相手の懐に入り、ルートバーンを弾き返した。

 ルートバーンはそのまま吹き飛んで倒れた。


 審判が僕駆け寄ってきた。

「勝者ナギト!」

 再び闘技場が湧いた。

 ルートバーンは医療チームによって運ばれて行った。


 終わった。

 なんとか2勝出来た。



 

 僕が控え室へ戻るとストナが抱きしめて来た。

「すごい、すごいナギト。」

「あ、ありがとう。ち、ちょっと苦しいなか?」 

 オーウィズも少し胸を撫で下ろした様な顔をしている。とりあえず、これで次に行ける。

 オーウィズの姉ルイーゼが向かったワルトの洞窟へ。


 その時、控え室に拍手が響いた。

 ふと、入り口を見るとスルーニル王が立っていた。

 僕達がひざまずこうとすると、王はそれを止めた。

「素晴らしい試合だった。ナギト殿、ひとつ頼みがある。」

 ぼ、僕に?僕は声が出せず深々と頭を下げた。なんと答えて良いのか分からなかった。

「そんなに気を使わなくていい、頼みとはもう一試合して欲しい。」

「一試合?」

「娘から頼まれてな。セアリーと戦ってほしい。勝っても負けてもそなた達に何かをする訳では無い。試合をするだけで国家機密の使用を許可しよう。」

「国王機密?」

 僕達互いに顔を見合わせた。王は少し笑ってから後ろを向いた。そこにいた1人男が進み出てきた。その男に後は頼むと告げて王は部屋を出ていった。

 そして、残された男は僕達に深々と頭を下げた。

「はじめまして、私はオーバーテクノロジー研究所の所長を務めていますドトラックと申します。オーバーテクノロジーとは現代では再現が難しい魔王大戦以前の技術を総合してそう呼んでいます。我が国にある転移陣もそのひとつです。ある場所からある場所へ移動させる魔法技術、通称転移陣。大陸中に存在はしていますが、これを再現する能力は失われたと言われています。この城にも転移陣がございます。そのひとつがワルトの洞窟です。入り口まで片側通行で送る事ができます。どうでしょうか?ナギト様がセアリー王女殿下と対戦してもらえるなら、この転移陣の使用を許可するとの事です。勝敗は関係ありません。」

「どうしてそこまで?」

「あのお方は一度言い出したら聞きません。ですから、私が呼び出されたと言う事です。悪くはない取引だと思いますよ。今すぐワルトの洞窟に歩いて向っても到着は明日の夕方です。転移陣なら明日の朝に出発可能です。そうすれば朝にはワルトの洞窟へと着きます。どうでしょうか?引き受けてくれませんか?」

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