騒ぎのあと
リアルで色々忙しくなって、やっと更新できました。
遅くなって本当にすみませんでした。
1
昨夜、初めて人を殺した。かなりエグいな殺し方で。
……表面の肌が一層剥がされちゃったら、すごく痛いんだろな。
ん?人を殺したからさぞ一晩中吐き気がして眠れなくなるじゃないかって?残念だけど、自分にすら驚くほど安眠だったわ。もちろん、悪夢も見れなかった。
それや自分が殺されたことを体験したら、人を殺すことに対してなんの抵抗も無くなるわい、しかも痛みがめっちゃ感じる千切りという料理の基本で殺されたらなおさらだ。
まあ、昔のことはこれぐらいにしよ。
南エリアから宿に帰ったあと、なぜかネコが居なくなったとは……可怪しいな、外に出る時たしか戸締りはちゃんとしたはずなんだけどな……
またどっかで夜遊びでも行ったんだろね、と思ったままオレは窓を開けたまま寝ちゃった。
そして、夜は明けた。
「…………なんだかお腹の近く、重いッ。」
午前十一時半かな?すっかりと十時間ぐらい寝たオレは、自然に目が覚めてから、さっそくお腹あたりに感じた異常な重さに反応した。
多分ネコだろ、またオレの腹の上で眠ったかも。
無闇に手でネコを触ったら、絶対引っ掻かれちゃうから、とりあえず頭を少し上げて見ようか。
「………………!?はぁ――――ッ!?タマゴだと――ッ!?」
予想外なものがオレの腹の上に置いているから、思わず叫びだした。そして、うるさい!と言ってるようにネコに引っ掻かれちゃった。
いやいや、ボールの見間違いではなくて、本当にタマゴなんだよ。真っ白で雪柄がついてる、デ○タマと同じ大きさのタマゴがあるだよ、目の錯覚じゃなくてさぁ。
……ちょっと待って?そもそもこんなタマゴ、昨夜あったっけ?可怪しい……記憶がないんだ、いくら金ぴか坊っちゃんを殺したあと気分がちょっと悪くなったとはいえ、こんな真っ白いタマゴが見えないはずがないじゃん!!
だとしたら、ネコが持ち帰ってきたのか?はっはははは~ありえんありえん~そんなこと100%ありえないからね。
だってさぁ~、この子は魔法が使えるけど、ただの猫ですよ。この子に取ってこのタマゴは何もできないよ、ビースデアじゃあるまいし。
ゆっくりとネコを持ち上げて、枕の近くに置いといた。また引っ掻かれたけど。
タマゴに耳を近づけると、あら?ぷるぷるしてる、なにかが孵るのか楽しみだね♪
本音:朝ご飯に目玉焼きが増えると思ったけど、残念……
雪柄のタマゴを観察しようと回したら、上に貼り付けてる小さい紙あった。だれのメッセージかな?と覗く気分満々で紙を読み始めた。
『ツーちゃんへ、知り合いに珍しいタマゴを貰ったけど、いらにゃいからツーちゃんにあげるね~多分おもしろいなにかが孵る……かも知れにゃい。ん、面倒くさいから、とにかくタマゴをあげるね。危険が…………にゃいかも?んじゃー、またにゃ~』
完全に読み切ったあと、むかつくから紙を冷気で凍てついて握りつぶしてダイヤモンドダストにした。
あの泥棒ネコオォ――ッ!!朝っぱら嫌味しにきたのか!でいうか、なんでオレの住む場所がアイツにバレたの!?まさかどこかに隠れてオレの怒ってる顔を見てニヤニヤ笑ってるのか!
珍しいタマゴと言っても……危険があるかも知れないだぞ。そもそも冷気しか出せないオレってちゃんとこれを孵化させるの?
まぁ、タマゴの中身については今後のすることだ。予定より早く起きたし、朝ご飯を食べに行こうか、丁度お腹が減ったしね。タマゴを抱えて食事に行くわけがないからな……ネコの体温で温めよか?
「ウニャーッ!!」
ネコの近くにタマゴを置いて部屋に出ようとしたら、急にタマゴが飛んできて、見事にオレの顔面とぶつかった。
「――って!タマゴが割れちゃうじゃないか!てか固ッ!」
痛みを我慢して、タマゴが着地する前にキャッチした。ふぅ……本当に危なかった。
なんでタマゴが急に飛んできたんだろ……って、ネコッ!こんなことのために寝ながら魔法を使うな!タマゴがいるのって寝心地悪いってのは分かるけど。
はぁ……仕方ない、タマゴも持っていくか。
2
「うはわぁ~、おはよう……ガス、今日の朝ご飯はなに?」
「おう、おはよう――じゃねよ!今何時だと思う、もう朝じゃねえぞ!!まったく、闘技大会が終わったからって、またいつものように怠るなんて……お前、働けよ!」
「お前はオレのおかんか!?臨時収入が入ってきたから、また暫く働かなくてもいいんだよ。だからね、朝ご飯なに~?」
「朝ご飯じゃなくて昼ごはんだろか!はぁ…面倒だ、今日の昼ごはんはパスタ、ナスタと燻製したボーク肉をつけて、レマトの甘酸っぱいソースをかけた。」
分からないお客様への説明タイム~♪
簡単に言うと、ナスとベーコンで盛り付けて、トマトソースをぶっかけたパスタ。
うん、簡単で作れて美味しい品だ。
粉チーズあるいはタバスコをぶっかけるのもおすすめらしいが、オレは好きじゃない。直接に食べるほうがオレ好みってね。
「…………んで?ライガード親娘は?まだ寝てるの?」
「お前しかないよ……ライガード様なら、娘さんたちを連れて外に出た。知り合いに会いに行くって。」
へ~朝っぱら外に出たのか……ってえ?ライガード、様って?
なんでライガードなんかに様をつけるの?アイツってそんなに偉いやつなの?
「あれ?アイツらが大人しく付いて行くわけがないけど……」
「うん、外に出る時、ライガード様は傷だらけなんだ。」
その傷跡ができた犯人は凶暴な方ね、エルは穏やかな性格だから、そうするはずないよね。
でもいい加減に仲直りしたら?一々オレを巻き込むとかなり面倒だぞ。
「んで、その知り合いと会う場所って何処?」
また親子喧嘩に巻き込まれそうだから、今日は絶対そっちに近づかないぞ。
もう死ぬほど疲れた……暫くはのんびりしたい、ベッドでゴロゴロしたい。
「リフィックスの住民ならだれでも知ってる場所、ウィンラング魔法学園だ。」
「オレみたいなやつには縁のない所だな……ごちそうさん~今日も美味かったな。」
ライガードたちが行くウィンラング魔法学園って、多分この前リウスとヴェルが言ってた、体験入学ができる学園だろ。
少しだけ興味があるけど、やっぱ行かない方が楽かも?
「ディケイ、午後の予定はあるか?」
「まったくない、近くで暇つぶしをするつもりよ。」
「そっか、じゃー夜になるまで帰ってくんな。いいか、日が沈むまでには帰ってくんなよ。」
「…………なにを企んでるのガス?まぁ、こっちも暇つぶしする前にちょっと野暮用があってね。んじゃあ、また今夜で~」
「あ、それと、また殺人事件があったらしい。今回殺されたのは貴族の親子ってね。ディケイも一応気をつけたほうがいい。」
「心配してくれてサンキュー、オレも殺人鬼と会いたくないからな。」
その新たな殺人事件を起こしたのはオレなんだけどね、テヘペロッ★
だが、本物に会いたくないのは事実だ。二度と会いたくないよあんなの、命がけの隠れんぼなんて遊びたくねえもん!!
3
さって、時間つぶしとは言え、今できるのことあんまりないじゃん!ほとんどの店つーか、暇がある人たちは修復作業に手伝ってる。
今回のキマイラもどきの群れが起こした騒ぎによってできた損害状況というのもあれなんだけど……オレが知ってる話では、西エリアはダメージを受けたエリアで、その次は闘技場があった北エリア。そしてまったく被害がなかったのは貴族たちが住む南エリアだ。
西エリアはまぁ……親もどきがめちゃ大暴れしたらしい、加えてどっかの姫様が爆弾をたくさん仕掛けたからな……被害が一番大きいのも可怪しくない。
ん?なんでこっちをガン見してるの!?確かにオレも魔粒子で出来た爆弾を仕掛けたけど、奴隷売り場の地下と出入り口近くの壁にしか仕掛けてないぞ!
決してオレのせいじゃないからな!!オレは悪くないもん!!
北エリアでは本当にやることないと気づいたオレは、とりあえず東の方に行ってみた。
それにしても、相変わらず足で滑りやすい橋だな、まぁ氷の橋だからね。確かキマイラもどきの群れはコネクトブリッジを攻撃したはず……なのにヒビ一つも入ってないとは、一体だれがこんなダイヤモンドより硬い氷の橋を作ったんだろ?
東エリアに辿り着くまでずっとフィギュアスケートの真似してたんだが、また前と同じように見事にミスって橋とキスした。
んで、東の被害は少ないけど、東エリアの住民たちはヒーランの指揮によって、修復作業は順調に進んでいるらしい。
あらら、丁度ヒーランは修復作業に忙しくなってるみたいので、邪魔しに行くぞ。
「へ~い、元気してるかい、元チャンピオン。」
「ペガサス……いや、本名はお義兄さんから聞いた。何しに来た、ディケイ。暇だったら修復作業に手伝え。東が終わったら次は北に行くからな。」
「最初から来たことないようにしよ、んじゃー」
「おーいっ、現チャンピオン(仮)が手伝いに来たんだぞ!!」
「んなの一言も言ってないし!でいうかオレいつチャンピオンになったの!?まったく覚えてないですけど!!」
そもそもあの不死身みたいなユウシャとの決勝戦は、オレの計画とキマイラもどきが起こした騒ぎによって中止されちゃったから、勝者なんかないはずじゃん!?
それに、チャンピオンの称号ってある意味白馬の覆面より目立っちゃうから、オレは死んでもあんな称号欲しくないぞ!欲しいのは二位の賞金だもん!
救出作戦は成功したけど、決着はつけてないので、賞金なんか貰えるはずがない……
やばい、こうなったら……あれ?もしかして、そろそろ金欠になって働く必要がある?そしてそのまま社畜に転職しちゃう!?やーよ!オレ働きたくないッ!!
もう帰る!帰って引きこもってやる!!
「そう冷たく言うなよ、町を修復するのがあんたに取ってもメリットがあるんだろ。」
「イヤだ!!HA・NA・SE!!早くオレを放せッ!!」
「逃さねえよ、一緒に働こうじゃないか。それと俺の娘に一歩も近づかせないぜ!!」
「結局最後のほうが本音かよ!?いつまで根に持つつもりなんだよ!!結果オーライっていいじゃん!?」
もう人攫いなんかしないから、放せッ!!部屋に帰らせて!!
「それに、今遊び場に帰らせたら、こっちのほうが困る。さぁ、その大きい槌を持って、修復作業を始めよう!」
☆★★☆
あのあと、めちゃくちゃ働かされた、三時間半ぐらい。
働いたあとのおにぎりって美味しいよね……って違うッ!!もう少しだったら仕事の楽しさにエンジョイしたわ……
本当に危なかったわ……
とりあえず、ほぼ一日かけて、東の修復作業は終わったらしいので、明日からは北エリアに行くって。
うん、オレの知ったことか!!明日はもう働かんぞ!!
え?今どこに行ってるって?まだ晩ご飯の時間じゃないから、ちょっと西エリアに行ってお宝探しだ。あとは今朝も言ってた野暮用かな。
南エリアはどうしたって?行くわけないじゃん。お金持ちの貴族だらけだし、殺人事件も起きたし。今あっちに行ったら絶対容疑者として疑われるんだろな……ほら、犯人はよく犯行現場に戻るってやつ。
西エリアはね……一言でいうとほぼ廃墟になった。キマイラもどきの群れと親もどきは酷く暴れたね、しかも真ん中あたりのフリマーだった場所はなぜかデカくて黒い氷の塊がたくさん有った。
確かにこのあたりで親もどきと戦ったけど、そんな黒い氷の塊を作った覚えがないぞ?
でいうか、オレが黒い粒子を操れるのは昨夜じゃん!
もう昨日の記憶なんでどうでもいい、だって今面白いこと試してるから。
上空から見下すと、何もかもゴミのようだな。
そう、思った通りオレは今上空にいる。だけどいつもとちょっと違うのは、魔粒子で作った足場によって空中に滞在してるではない。
オレは、翼で飛んでるんだ!!
ほら、つい昨日あったでしょう、黒い翼で空から華麗に登場した魔王って。
黒い粒子が操れる今なら、同じこともできるかなって安直な考え方のおかげで、十四回ぐらい墜落して、砕けないダイヤモンドより硬い氷の橋とぶつかった。
感想:すっげー痛かった。
でもこれって制御するのが大変だわ、ちょっと気が抜けただけでまた落ちそう。
というか、飛んでるより浮遊してるような気がするんだけど。
あらまぁ~、さっそく面白そうなヤツを発見しちゃったね。あの銀髪、間違いなくリウスだ。
けれど、なんで木箱の後ろに隠れてるんの?だれかに追われてるのか?
「なにしてんの、リウス?」
「キャスニーエっ!?はぁ……なんだ、ディケイさんなのか……ビックリしました。」
「さっき、魔王の名前を呼んだよね?もしかして、魔王に追われてるの?」
「キャスニーエだけならまだいいんですが、うちの妹もキャスニーエのせいで暴走してるんですよ……」
「え?ヴェルが暴走してるって?どういうこと!?」
確かにヴェルは言行できにブラコンな一面があるのは分かってるけど、まさかすでに手遅れなほど病んでるとはな……
ストーカーにつづいてヤンデレ妹とは、合掌っと。
本音をいうと、羨ましい、ヤンデレ妹なんて。だけどもしセッちゃんがヤンデレになったら……いくらオレはヤンデレ好きとはいえ、それだけは勘弁してください。想像できるほど怖いからヤンデレセッちゃんは……
「あっ、そういえば、今朝学園でディケイさんの龍人の友だちを見ましたぞ。でも女子を二人連れていて、うちの学園長と話し合ってますよ。」
体験入学のこと、順調に進んでるみたいね。
よかったじゃない、これでミス姉妹はひとまず安全だね。
姉のほうがより暴力になりそうのがちょっと心配……
「リウス~出ておいて~」
「……お兄様~?どこに隠しておりますか~?」
遠くから魔王キャスニーエとヤンデレ妹ヴェルの声が聞こえた。巻き込まれたくないので、そろそろ逃げよう。要するにリウスを見捨てよ。
「んじゃ、用事があるから、一人で頑張ってねリウス。もしお前が死んだら、墓参りは必ず市しに行くからね☆」
「なにを言っているですかディケイさん!僕たちは友だちじゃないですか!!ならば一緒にこの難関を乗り越えましょう!」
「巫山戯んな!相手はストーカー魔王とバーサーカー状態になったあんたの妹でしょう!?勝てるわけないじゃん!!ならば二人が死ぬより、一人を犠牲になるほうが得策だ!」
「犠牲になるのは僕しかないですか!!」
だって狙われてるのはリウスじゃん、関係ないオレはただこの茶番に巻き込まれたんだけ。
はぁ……仕方ないな、効くかどうか分からんけど、一応怖い二人から逃げられる方法がある。
「リウス、これを被れ。」
オレがリウスに渡したのはペガサスと名乗る時よく使った白馬のお面。
白馬の覆面を被るヤツ=ペガサスという認識は、闘技大会によって深くリフィックスの住民に刻んだ。
お面を被ったリウスがペガサスに見間違って見逃してあげるかも、多分……
だって魔王とリウスの妹はリフィックスの住民じゃないから☆
「要するに、僕がこれ被ってペガサスぽっく変装すると良いですよね?」
「そうそう、理解が早いって助かったわ。予備の服もあるから、これも貸してあげる。」
「わ、わかった!時間がないから急ぎましょう。それでディケイさん、負け犬の遊び場だっけ、その店はどこにありますか?」
「北エリアで夜になったら近所迷惑になるほど一番賑やかな店だ、行ってみれば分かる。」
「はい、分かりました。では、ここからは二手に分かれましょう!」
「生きてまた会おうぜ!」
と、リウスが外に出たあと、オレもすぐ黒い翼で空から脱出した。
聴覚拡張によって聞こえた、リウスの声によく似た悲鳴は……うん、無視しよ。
あんたはけっこう大変だね、リウス……ご愁傷様でした。
4
あっちゃ~、気づいたらすっかりと夜になっちゃったか。
こんな面倒くさい野暮用は二度とやらん!
でも……おかげでまだ暫くリフィックスに滞在する必要があるかもな。
「はぁ……ただいまーぎゃぶ!?」
疲れた上に眠くなった身体で「負け犬の遊び場」の扉を開いた瞬間、ケーキがまっすぐ飛んできた。いきなりすぎて避けることもできずに顔で食らった。
いっ、一体なにがあった!?いつもより賑やかじゃないか?
でいうかだれだよ!!ケーキを投げたのはどこのどいつだ!?
「おっと!今夜の主役がやっと帰ってきたぞ!」
「「「おかえりー、そしておめでとー、チャンピオン――ッ!!」」」
…………………………………………ふはっ?
出迎えてくるのはみんなオレの顔見知り。ヒーラン夫婦とちびっ子で、ライガードとミス姉妹で、リウス兄妹とガス夫婦で、あとは遊び場の常連さんたちだな。
で、なにがあった?こんな大勢の人が集まっていて。
しかも料理や飲み物がたくさん置いてあって、お祝いパーティーでもやってるのかい?
「いやぁ~、うちの客がチャンピオンになるなんて、一度も思ったことないぞ!これでうちの宿も有名になるじゃないか!」
「ディケイさん、チャンピオンになって、おめでとうございます!」
「おにいちゃん、チャンピオンだったね、すごいっ!」
「待って、待って待って、ちょっとタイム!!だからなにを言ってるんだ?オレはチャンピオンなんかじゃないぞ!でいうか、チャンピオンになった記憶がないんだけど!?」
要らないものを押し付けてくんな!それより賞金をくれッ!!
「運営側からなにも聞いてないのか……仕方ない、俺が説明してやる。」
なに偉そうにしてるんだよヒーラン、娘の前か?娘の前からよな!
「フラグティオス出身のユウシャ選手が居なくなったので、チャンピオンの人選があんたになったわけ。」
「要らない!却下!返品!」
「好きに食べて良いぞ、チャンピオンが奢るってさぁ!!」
「言ってない!んなの一言も言ってねえ!!」
やめろ!放せ!!勝手にオレの肩を抱くな!
ちびっ子もそうだ、オレの足に抱きつくじゃない、歩き辛いんだよ!!
ネコッ!いきなりオレの頭に飛び移ってくんな!
ミス姉妹も、無視して食べるんな!ん、ミスエル?これを飲んでくださいって?だけどこれってお酒じゃないっすか!?オレは酒に弱いむぐむぐッ!?
し、死ぬだと思ったわ……ひくっ!ライガード?その両手に持ってるでかいジョッキに注いだ液体はなんだ!?水ですよね?燃えないただの水ですよね!?こっちに近づくな!ヒーランとガスもだ、そのジョッキを持ちながらこっちに来るんな!
リウス!?その微笑みはなんだ!?悪魔の微笑みにしか見えないですけど!そのジョッキを机に置いといて、話はそのあとにしてくれ!
なに勝手におかわりするんですかエル!?んなの頼んでないぞ!?
こうして、オレの視界がブラックアウトした。
リフィックスの夜、正確的には「負け犬の遊び場」で過ごす夜は常に賑やかだけど、今晩はいつもより賑やかだな。
目が覚めたあと、オレの財布がすごく痩せたのは、別の話だ。
つまらない話だが、ミス姉妹の体験入学が始まるのって二週間後らしい、まぁ、頑張れよ。
オレには関係ないことだから、のんびりしていてもいいよ。
と、オレはまた、いやなフラグを立っちゃいました……
二章のラストです。
次は二章の幕間です、そのあと三章に行きます。
三章はまだリフィックスに居るけど、テーマは「暗躍するリフィックス」です。
リフィックス自体が暗躍するではなく、色々な人がリフィックスで暗躍するってことです。
もちろん、ディケイであるツカサもその一人です。
では、期待しないように、次回を待ってくださいね。
できる限り二章の幕間と三章の第一話と一緒に更新……する予定です。




