表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者召喚に巻き込まれた後、いきなり死んだ  作者: アキラメル
第二章 動乱のリフィックス
46/52

混合キマイラの群、急襲!

すみません、9月の更新は一話だけです。



 またしても、前回までのーッ、あらすじぃ――!!

 真っ黒い姫が率いてる全身鎧たちの行動を氷で制限したあと、空中へ逃げたオレにユウシャが追い打ちしに来た。目潰しのせいでピンチになったオレを助けたのは、高い所で主人公のようにいいタイミングを狙って、格好良く登場してきたリウスだ。

 だけど、地面に落とされたユウシャの辞書に「諦める」という言葉がないらしいので、アイツはすぐ立ち直って、手持ちの剣を投げ槍みたいに全力で投げ出した。しかも、攻撃の目標はオレではなくて、急にリウスに変えた。

 そしたら、まるで一番うまい所を狙ってるように、投げ出した剣が撃ち落とされたと同時に、上空から女の子が降下しにきた。

 おまけ、セイヴィアズというのは、ユウシャ&真っ黒い姫が率いてる独立軍隊で、光の女神の狂信者のようだ。でいうか怖ッ!


 うん、もう止めようぜ。これって確か二回目だから、そろそろ飽きちゃうよ。

 ……現実と向き合おう、自分の無様な格好から逃げるなんて、みっともないぞ!しかも前回のあらすじまで使いやがって!

 まさか突如現れた少女に気を取られ、足場を踏み外して、もうちょっとで全身鎧の群に落ちちゃいそうだわ。やはり人は事故に弱いんだね……

 それにしても、よくもまぁ……こんな所でイチャイチャしてるよな、リウスとあのキャスニーエと呼ばれる少女。あっ、ごめん、イチャイチャしてると言うより、リウスがひたすらにキャスニーエに絡まれてるだけ。

 キャスニーエのすごく嬉しそうな顔に対して、リウスの方はすごく嫌そうで迷惑な顔をしている。

 まるで犬嫌いの人がよりによって犬に好かれて、しかも会うたびに懐いてくると似たようなシーンだね。あるいは、ちょっとダメな例え話だけど、なんだかオレから見ると、なぜかストーカーとその被害者のようにしか見えないが……やっぱりただの気のせいかな?

 あっ、もちろんストーカーと言うのはキャスニーエのほうで、リウスのほうは被害者なんだよ。


 「どうしてあなたはリフィックスにいるの!?」

 「ちょっとヌメロウォルに遊びに行ったら、あそこの王様がすぐ教えてくれたさぁ。」

 「………………うッ、王様、また僕を売ったのか、自分の身の安全のために……」


 ちょっと待って!!王様に売られたってどういうことなの!?

 それに、身の安全のためにリウスを売ったって、そこまでする必要あんの!?

 王様にも恐怖を感じさせるなんて、キャスニーエという少女って何者?


 「三ヶ月前にリフィックスに来たあと、私はひたすらにリウスを探していた。でもなかなか目撃情報がないので、一度諦めて帰っちゃったわ。」

 「じゃあそのまま城に居れば良かったのに、どうしてまたリフィックスに来たの!?あなたは平気でうろうろしちゃいけない存在なんですぞ!むしろウロウロしたら大騒ぎになるほどな大ッ迷惑です!」

 「だってだって、もう一年ぐらいリウスに会っていないじゃん。丁度リフィックス闘技大会の運営からゲストとして招かれたから、もう一度探しちゃおうかな~て、まさか闘技大会でリウスを発見したとは、本当にラッキーって感じ?ずっと面倒な仕事だと思ってたけど、おかげでリウスと再会したわ!」

 「闘技大会に出るというのはすでに間違った選択だったのか……」

 「あの…リウス、この少女ってだれ?お前の知り合いか?」


 オレはどれだけ某カップルの側で空気ブレーカをやっていたと思うの?これぐらいなラブラブ空間(?)は簡単にブレークできるんだ!


 「えっ、えっと……ディケイが信じないかもしれないが、彼女、キャスニーエはディスヒュマの王らしいだ。」

 「…………はッ、はハッハッハッハ、冗談としてはクオリティーが高いなリウス。おい、ちょっと……ここは笑う時だよね、決して目をそらす場合じゃないよね!」

 「多分……自分で彼女に確かめる方が早いかも……」

 「ん?詳しいことは知らないけど、確かに周りからそう呼ばわれてるよ、魔王って。」


 いやいやいやいや、つまらなさそうな顔でとんでもないことを言い出しちゃったぞこの女!

 そもそも彼女は魔王って、そんなのありえるの?

 だって魔王だぞッ!色んな物語で歩く厄災と呼ばれるあの魔王なんだぜ!でも、よく考えたら、本物の魔王はそんな呑気に町で歩いてるはずがないから、うん、偽物だな。

 ほら~あるじゃん、変身前のライダーが自分のことをライダーと名付けたら、目の前で変身しなければ誰も信じられないよ。


 「それよりさぁ、もっと気になることがあるんだよ♪お前たちって、どういう関係?」

 「ともだ?……ただの知り合い、です。」

 「違うよ~私とリウスは将来を約束した関係だよ~」

 「約束していないし!これ以上誤解を招くのをやめてください!」

 「誤解ではないさぁ~あなたは幼い頃の私を救ってくれた。その時から、私のすべてはリウスのものになったわよ。」

 「あの時僕はただ妹を助けたかっただけで、あなたを救ったのはついてだ、と何度も言ったじゃないですか!」

 「必死に私を守ってるリウスの後ろ姿って本当にかっこいいですね。」

 「ちゃんと話を聞いてくれ!!」


 二人の会話はまったく噛み合っていないのに、なんでだろ、お互いが言いたいことがちゃんと伝わったのように見えるんだけど……

 ウサギと戦車はあー見てもすごく似合わないコンビだが、意外にベストマッチになるよの。オレが知ってる某うさぎ型魔物が良い例えだ。


 「うろたえるなッ!足の行動が制限したぐらいで、貴方たちはまだ魔法を使えますわ!白き男と彼の助っ人を逃がすんなわよ!!」

 「「「姫様のご命令にあればー!!光の女神シルヴィア様のご加護で、我らの敵を殲滅せよぉぉおおお――ッ!!」」」

 「ペガサスぅぅうウウ――、殺すッ!ツカサとアオイの仇を、討つッ!!」


 ユウシャの口からとんでもない名前が出たけど、勝手に人を殺すなって言ってんだろか!!しかも、オレは人を殺してない!!

 それに、ちっ…こんなに速くも整って、魔術を放つ準備をしてるのか。さすがに訓練を受けた軍隊だと言っても良いかな。

 とにかく、魔術が撃ちだす前に、逃げよ――ん?オレの立ってる所が光ってる、これは……魔術陣ッ!?しかも一つだけではなくて、数え切れない星々のように、壊れた壁の瓦礫や空中や色んな所で現れやがった。

 攻撃魔術……のようには見えないな。でもこの魔術陣は危ないだ!とオレの勘が頭の中で叫んでいるから、できあがる前にまとめて潰すっか?


 「え?オレの目、大丈夫よね?なんだか、空中のとある魔術陣で鷹の頭が見えるような気がするけど……」

 「奇遇ですねディケイ、僕もあの輝いてる陣に鷹の頭が見えるんですけど……気のせいじゃないかも。」

 「あれ……幻覚がどんどん酷くなってるけど!?鷹の頭の次にライオンの身体も出てきたよ!」

 「多分、ホークイオンという、鷹の頭と獅子の身体を持つ魔物です。きっとそうと間違いない!」

 「蠍の尻尾まで出てきちゃったよ!お前がいうホークイオンって魔物って、蠍の尻尾まで持っているキマイラなのか!?」

 「僕の知る限り、ホークイオンは蠍の尻尾がないだ……キマイラと言っても違うんです。本当のキマイラは違う頭が三つ持ってます。だから目の前のはキマイラではないと確信できます!」

 「じゃあれは何なんだよ!!」

 「僕だって知りたいですよ!!」


 と、オレとリウスがキマイラらしき物の正体について争ってる間に、向こうは完全に魔術陣から出てきた。

 鷹の頭、ライオンのたくましい身体、蠍の力強い尻尾、最後は蝙蝠のように見えるけどめちゃでっかい翼、それらをすべて持つ獣。

 オレの記憶さえ間違っていなかったら、あれは紛れもなく、キマイラ、と呼ばれるモンスターだ。



 色んな動物を組み合わせたモンスターが、大量に現れました。

 戦えます?それとも逃げます?

 逃げる一択だろうよ!こんな時でバケモノと戦う選択を選ぶヤツの方が頭が可怪しいでしょう!?

 個人的には、モンスターは一匹だけだったら、まだ逃げながら罠を設置して、なんとかできるけど、数の暴力はやっぱ無理ッ!


 「キマイラ……命令を守らず、私欲のためにキマイラを召喚しましたか。この数から見ると、恐らく親まで召喚しましたわ。」


 おっと!常に弱い方の聴力拡張スキルをオンしてるおかげで、オレは真っ黒い姫の囁きを聴き逃してないぜ。

 オレとリウスのように初めてこんなキマイラを見たから驚くじゃなくて、あいつらはまるで何度もこれらを見たことあったけど、単純になんでこんな所で現れたことについて驚いた。

 多分……黒幕だと思うけど、確実な証拠がないからね。だがッ!セイヴィアズがこの大量なキマイラにまったくの無関係ではないと、これだけは確信した。

 それにしても、オレ今めっちゃツッコミたいことがあるんだけど……キマイラたちの見た目を設計したのはどこのバカだ!

 確かにキマイラたちは恐ろしい見た目があるよ。だが、中にもめっちゃ変な外見を持つキマイラがあるんだ!あのサイの頭とゴリラの身体とゾウの両足を持つキマイラは何なんだ!

 ……サゴーゾか?サゴーゾだよね!!重力操作系のスキルが使えるように見えるんだよあれは!!

 幸い、緑のコンボと紫のコンボが見えないね……よかった、あの二つのコンボは怖いよ。


 脳内でかなりツッコんだけど、キマイラの群は襲い掛かってくる気まったくないみたい。

 あれ?動かないの?指揮者がないから?そんじゃーオレ逃げるわよ?

 ……下の連中はオレの逃走に無視するはずがないからな、念のため爆発タイプの罠をちょっぴとではなく大量に設置――

 ――させる暇はないだね。


 「「「「「■■■■■■■■■■■■――――――ッ!!!!」」」」」

 「親が命令を下しましたわ、そろそろ撤退しますわよ。またどこかでお会いしましょう。」

 「次こそ……殺すッ!」


 キマイラの群がいきなりうるさくて並の咆哮にもなっていない大声を出した同時に、危険を察知した真っ黒い姫とその愉快な仲間たちは、服から野球と同じサイズでガラス玉のようなものを持ち出して、地面に向かって割ったあと、眩しい光と共に姿が消えた。

 ちょっと!自分たちだけ逃げるなんてずるいぞ!ってあいつらを呪う暇がない、来るぞッ!


 「えぃ!こっち来んな、あっち行けよッ!!」

 「よくもまぁ~作り出したね、人工のキマイラ。サイジーエンスが先に創り出すと思ったのに、フラグティオスもやるわね。」

 「感心する暇があるんだったら、早く手伝ってキマイラを撃ち落とせキャスニーエというの!」


 騒音を出すのが終わったあと、キマイラの群がバラバラに分かれて、残り十匹ぐらいのキマイラは咆哮しながらオレたちに襲い掛かってきた。

 迎撃するため、一番前に飛んでる鳥のキマイラに、挨拶代わりとしての氷柱を撃ちだした。だけれど、あっさりと避けられた。ちっ、空中に飛んでるヤツって厄介な。

 助けを求めて魔王と呼ばれる(?)キャスニーエに声をかけたら、彼女はまるで他人事のように、目の前にある量産型の強化ヤミーに感嘆してる。


 「やーだね、リウスのお願いだったら、私は喜んで協力するわ。だけど、赤の他人のあなたに助ける義務がないわ。あなたも欠片の所持者なら、これぐらい余裕でしょう?」


 初めて会った時も言われたけど、欠片の所持者って何なんだ!オレのまったく知らんぞ欠片なんて。

 飛んでるキマイラたちの前方に魔術陣が現れた、まさか増援を呼ぶつもりじゃないよな!?

 と思ってる瞬間、火と氷と風と土、合計四種類の属性弾がこっちに向かって飛んでくる。しかもその後ろに、キマイラたちも飛ぶ速度を上げて、属性弾の後ろについている。

 魔術も使えるなんて、わたしッ、聞いてない!!


 「西エリアでオレを待ってる人が居って、あいつらのことが心配してるから、オレは先に行く。悪いがリウス、ここは頼んでいいか?」

 「大丈夫です、行ってくださいディケイ!ヴェルももうすぐ来るから、安心して。」

 「リウスは私が守るから、わざわざくれた二人きりタイムはありがとうね、欠片の所持者さん♪」


 本の僅かだが、一瞬だけでもリウスのことを囮扱いしたオレってやっぱりクズだ……

 一度死を体験したから、それへの恐怖はかなり減ったけど、未だに卑劣な手で自分を守るという慣れはなかなか消せない……

 セッカに知られたら、また氷柱千本の刑だろう……

 だけど、多分、オレはたった二日間しか知り合っていないリウスに、心のどこかで信じているかも。

 …………オレはなに訳がわからないことを考えてんだ、あの時から可怪しくなったよオレ。

 セッカが殺された時と、他人のことだが、誰かの記憶の中であのメイトが殺されたのを観た時もそう。

 オレじゃないなにかが、すぐオレの側にいるみたい。

 ……ネコは聞いてくれるかな?オレの悩み相談……


 「■■■■■――ッ!!!」

 「…………!?がばッ!」


 しまった―ッ、考え事に集中しすぎて、サゴーゾキマイラをまったく気づいていなかった!

 そのせいで、闘技所から出たばかりのオレは、ゴリラの太い腕により、地面に叩き落されて、だれかの家の壁を壊しちゃった。

 血も出てるし……痛い、腹のあたりがちょっとビリビリしてる……

 ウサギの蹴りより強い……ある意味慣れていなかったらオレ死んじゃったかも。

 防御力は紙のようだから。

 つーかあの両足って本当にゾウの足か!?バッタと間違っていないよね!!


 やばい、サイの頭でオレにトドメを刺しそうだ……

 だが生憎、お前の足はもう使えないよ。


 「■■■!?」


 めっちゃ灰色いキマイラはいきなり倒れて、なにが遭ったかはまったく分かっていないように見える。

 アイツがラッシュの準備をしてる間に、オレは冷気を操ってあいつの両足を凍らせた。絶対零度よりちょっと暖かい冷気で。

 サゴーゾがちょっと力を入れて動いただけで、あいつの両足が凍ったポッキーのように容易く折れる。

 意外にできるよね、もしかして絶対零度の冷気も出せるかも?

 さ~ってと、前回のあらすじみたいに、氷柱で三回刺すか?

 ……あっちゃ、頭に向かって一回刺しただけでもう死んだか。それにしても、なんで死体は光る紫色の粒子に変えて散るんだろう?

 ん?茶色い結晶?見たことがないけど、一応持っていこう。

 もうキマイラに会いたくないので、ここは一気にショートカットで西エリアに行こう。

キマイラの外見は、ヤミーを獣の形にしたと思ってください。

すみません、英語のエッセイはすごく厄介なので、本当にしんどかったです……

10月は楽になるかもしれないから、期待しなくて待ってください。


次回はツカサの視点ではなくて、ライガードとミスエラの視点になります。

時間もちょっと、二回目の爆発のときに巻き戻す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ