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勇者召喚に巻き込まれた後、いきなり死んだ  作者: アキラメル
第二章 動乱のリフィックス
44/52

先に中止されちゃった

お待たせしました、ついに更新しました。

最後まで読んでください。


 闘技大会、決勝戦、前回までのあらすじ――

 ペガサスとユウシャの決勝戦が始まった。

 僅か十五分の間に、激しい攻防戦が繰り返しつつ、攻める一方のペガサスの体力はどんどん減って、守りを固めて偶に反撃しにきたユウシャの体力はあんまり消耗してない。

 そこで、ペガサスは力を溜め込んでいるフリをして、チャンスをね狙って攻めにきたユウシャを返り討ちにした。だけど、ヘルメットが割れたと共にいきなり発狂したユウシャは再び襲い掛かってきた。

 ペガサスは……一体ツカサ(今はニセモノ)はどうなるか!?残りの十五分、即ち計画が実行するまで耐えるか?!お楽しみに!


 うん、現実逃避はまったく役に立たないと改めて知った。

 正直だれか早く助けてくれ――!お巡りさぁあああ――ん!発狂してる変態がオレを追っているだぞ!!

 なんで咆哮しただけで鎧の形まで変えたんだよ!?可怪しいんだ、魔粒子はちっともアイツの所に集まっていないのになぁ!

 作り出した氷の壁(魔粒子で強化済み)は次々と破壊され、もうはやヤツを止めるものはどこにもない。

 ユウシャの足を凍って足止めするんだって?すでにやったよ、全然効いていないだけどな!


 『おっと!?ペガサス選手は逃げるのを止めた!体力が限界でついに諦めたか!?』


 いっそ司会の野郎を巻き込んで牛追い祭りではなくてユウシャ追い祭りをやって、一気にこっから逃げようか?

 さぁ!掛かって来いや!近づいてきた瞬間に下から氷柱で貫いてやる。

 あと七歩、おい!ソードを投げてくんな!投げて良いのはナイフみたいな飛び道具と自分の命だけ。とりあえず投げナイフで撃ち落とすか。

 ラストカウント、サンッ、ニッ、イチッ、ここだ!避けて!


 「ぬなぁぁああああああ――!!」


 え?手前にある白い光球ってなんなの!?でいうか、なんでリングの床に向かって手を伸ばしたの!?

 パリンっとガラス玉が割れた時と同じような音が出したあと、白い光球が消えた。代わりにユウシャを中心にして衝撃波が起きた。避けるために小ジャンプしたオレはあっさりと吹っ飛ばされちゃった。

 この時を狙ってリングに設置した魔粒子の塊を起動しようと思ったが、先に衝撃波のせいであそこにあった魔粒子も吹っ飛ばされ、またパーになった。

 まだここで終わるわけにはいかないんから、さっそく氷で足場を作り出して、リングに飛び戻ってきたけど……オレの落下地点に先回りにしたヤツがある。

 しかもまた同じ白い光球が用意してる、完全にその衝撃波でオレを内部から殺すんだな!

 だが、お前の光球はなにかと接触しなきゃ衝撃波が出さないタイプだろう?だったら話が早いさぁ。


 「ヒーぃイイン!フンシイイいひぃイイイイ――ッ!!(喰らえ!馬面攻撃だ――ッ!!)」


 馬面を外して、投げるように見えるが実は素早く虚空に収めたあと、目についていけないぐらいのスピードで氷の馬面を作り出して、白い光球に向けてスっと投げ出した。

 同時に、魔粒子で足場を作ってさらに空中へ逃げた。爆発に巻き込みされたくないから。

 さぁ、早く爆発しろ!汚い花火が見たいんだ!


 「ぐぅぬうううぅうう……がなぁああああぁああ――ッ!!」


 氷の馬面爆弾が光球とぶつかって、大爆発ッ!あれ?爆発してないですけど!?むしろ木っ端微塵に粉砕されちゃったよ!

 予想外の威力なので、例え殺人鬼にみじん切りされちゃうでも、あれと正面でぶつかるだけはゼッテーいやだ!

 馬面の代わりに氷の仮面を被って、あのめっちゃ危ない光球を三度も出さないため、どんどん足場を作り出して空から襲って行く。

 一人で行くとすごく寂しいから、沢山な氷柱と一緒に落ちる。


 『先頭でペガサス選手が襲って行くと思ったら、まさか一緒に落ちてゆく氷柱を蹴り落としながら、高いところから様子を見ています。こうして勇者選手の体力を削るつもりですね、さすがに卑怯ッ!』


 卑怯ヒキョウつってうるせーよ!作戦と言え!危ない技持ってるんだぞアイツは!

 ん?光球で防ぐじゃなくて、どっから取り出した剣で次々と落ちてきた氷柱の軌道を変わった。

 もしかして使用回数に制限があるかな?いや、罠かもしれないので、ここはよりでかい氷柱で攻めに行こう。え?お前は落ちていかないのって?ええ、ちゃんと落ちてるよ、共に落ちてゆく氷柱を踏み台にしてまた上がってきただけ。


 『ずっと上空にいるペガサス選手が大きい氷の塊を作り出した!荒野の中にある岩より大きいですよこれは!まさかッ!?それを勇者選手に投げるつもりですか?!』


 そのつもりだッ!重さがそろそろ限界のようだな、そんじゃー投げちゃうか!


 「喰らえ、アイスピラーだああぁぁあああッ!!」


 知ってる人は多分あの時間が止める吸血鬼のことを思い浮かべたんだろう。オレは今9.8秒でユウシャを絶望へ送れるぐらいの勢いでデカイ氷柱を蹴り続ける。

 おりゃー!どうしたッ?このままでは潰れちゃうだよ、早くその白い光球を出せよコラッ!

 やべッ、氷の下から光が輝いてる、めちゃおっかない光球が来るぞ!

 ラスト一蹴りをしたあと、ユウシャの後ろに跳んでいった。


 意外にうまく行ったわね、いきなり気づかれて斬られると思ったけどな。色んな能力が強化した代わりに、目の前のなにかにしか注意できなくなったか。

 狂化って、怖いな……記憶がないけど、似たようなことを体験したオレもなんだかすごいな。別の意味で。

 予定の時間より五分も早かったが、今回こそお前の両手を切り落として、バカな戦いを終わらせてやる。


 「ぐぬッ!?ギヤャぁぁあアアアァあ――ッ!!」

 「今さら気づいてもう遅い!その両手、いただきッ!」


 氷と魔粒子で二重強化したダガーを、空気を斬り裂くような勢いで振り落とした……が、コイツの勘前より良すぎない!?左手の鎧を繋がってる関節のところを狙った攻撃は、あっさりと避けられちゃって、ちょっと下のところに当たっちゃった。

 理性が失って、昨日と比べて周囲のことに対してそんなに敏感してないけど、逆に勘がすげー!もう獣と対等できるぐらいのレベルじゃないか!

 生憎ッ、こっちはダガーがもう一本あるんだよ!


 『ペガサス選手の不意打ちがついに成功しました!しかも昨日と同じく、勇者選手の左腕を切り落とした!』


 まずは左腕ッ!次は右腕もいただくぞ!

 だけど、昨日みたいに悲鳴を上げてない。狂化のせいで痛みも鈍くなったのかな?でいうか順調しすぎて、逆になにかやばいもんが……

 し、しまった!!オレが左腕を切り落としてる間に、右手ですでに白い光球を用意してきた!間に合わん、このままじゃヒートエンドされちゃう!


 オレが目を閉じてもうすぐ諦めようとする瞬間、ドッカーン!と近くに爆発音が聞こえた。

 最初の爆発に続いて、でかくてうるさい爆発音がどんどん増えてきた。闘技場の近いところにもあるし、北と東エリアを繋ぐコネクトブリッジにまで爆発が起きたし。まさに爆発の連鎖。

 あれ?オレが仕掛けた爆弾って、西エリアにしかないじゃん。なのにどうして闘技場近く、加えてコネクトブリッジや色んな所まで爆発事故が起きたの?ガスが漏れちゃったの?


『ば、ばばばば爆発が大量発生しましたから、決勝戦は中止です!観客の皆さんも早く避難指示に従ってここから離れてください!』


 予定と違う事態が起きちゃったけど、今のうちに闘技場から離脱しよ。

 ………………痛ッ!硬いなにかにぶつかった!カンッとまるで金属とぶつかった時と同じだ。

 あ……れ?いつの間にそんなに混んでいるの?でいうか囲まれてるじゃないかこれって!?



 気がついたら、全身鎧たちに囲まれてた。

 いやいやいや、これは比喩ではないですよ、本当に現在進行系でオレの前に起こってるんだ!

 元々そんなに大きくないリングで二人+司会でまだ構わないが、今は全身鎧を着ている人が大勢いる!しかも徐々に距離を縮んで円を小さくなってる。

 でいうかこいつらって、どこかで会ったことあるような気がするよな……


 『わ、わわっわたしの役名はすでに果たしたから、ちょっと道を譲って退場させてくれませんか――えッ?!』


 怖いすぎてさっさとここから離れたい司会が、驚きな声を上げたあと、そのまま静かになった。

 そしたら、オレの後ろからなにかが投げてきたけど、廻し蹴りで思っきり蹴り飛ばした。ひぃっ!なぜがズボンがいきなり濡れて肌にくっついてる。なんか気持ち悪い、スイカでも蹴ったか?

 …………ごめん、スイカじゃないわ。オレが蹴り飛ばしたのはあの口汚い司会の生首だった。

 不思議だけど、生首を蹴ったことについてオレはまったく恐怖が感じれない。逆にズボンが血に汚されたことについて気持ち悪い、それとどうやって洗えばいいだろうしか頭の中に浮かばない。


 「ぐぬなぁぁああああぅ……コッ…………ロスッ!!」

 「やめとけ~やめとけ、しつこい男は女だけではなく同性にも嫌われちゃうよ。」


 この世界の男たちってみんなしつこいなの?女たらしでも、ライガードでも、この別人みたいなソウジもそう、いつか嫌われるぞ!

 はぁ……どうしよ……さすがに姑息な手段をすべて出しても、オレが再びみじん切りされちゃうエンディングしか見えないわ……

 お前らグルになってオレを殺そうだな!数の暴力は卑怯だコラァ!

 ここは雪原だったら、今すぐスゥたちを召喚して大暴れしてぇーな!


 「道を開けてくれ、その男に話がありますわ。私が命令を出すまで、一切の攻撃は禁止ですわ。」


 と、少女の声を聞こえた全身鎧たちは大人しく道を開けた。そしたら、真っ黒なドレスを着てる金色でロングストレートの娘がゆっくりと歩いてきた。

 着替えたけど、こいつってあのフラグティオスの第一王女じゃないかい!つまりここにいる全身鎧たちって姫さまの親衛隊みたいな人かな?


 「コロスぅ……コロスううウゥぅ――ッ!!」

 「飼い主の命令に聞かない犬は嫌いですわよ。」


 まるで言うことを従えない飼い犬に罰を与えるように、真っ黒い姫はすぐそこに落ちた剣を拾ってあげ、ざくっとユウシャの左胸、即ち心臓の所に刺して強制的に黙らせた。

 死体は喋ることができないからって、殺す必要あんの!?黙らせたかったら腹パン一発で充分じゃん!

 ん?…………んんっ!?オレの目……大丈夫だよね…?なんで徐々に体温を失ってるユウシャの死体の左胸から黒く輝いてる魔粒子らしい粒子が湧き出してるの?しかも剣を抜き出したあとあいつの身体を包み始めてるし!

 そしておよそ三十秒経って…………ウソっ!?し、死体が立ち上がったああぁあ!!


 「…………申し訳ありません、ヴェノム様。現在はどこまで進んでいますか?」

 「今回無くなったのは先のか。今は始まったばかりですわ、けれど、その前にちょっとあちらの彼と話がありますから、暫く待機してください。」

 「ちょっと待って!死体が生き返っただと…!?しかもオレに切り落とされた腕が治ってるし!おいッ!めちゃチートじゃないか!!」

 「さて、話を進みましょうペガサスさん。では一つ目の質問、あなたはツカサという人を知っていますか?」


 うん!決めた。例えオレの口が裂けたとしても、誰かにみじん切りされたとしても、オレは絶対に「自分はそのツカサだよ。」ってのを言わないからな!

 なんでフラグなんちゃらの姫様がオレの本名を知ってるの!?しかもオレを探してるし!

 とりあえず、本当のことをいうつもりまったくないから、適当にウソをつけよう。


 「つかさ?どこかで聞いたことがあるような名前だね……あッ!確か四日前、そんな名前のピエロみたいな格好をして、緑髪のデブが北エリアにあったな。だけど、あいつはふらぐなんとかという国に行きたいから、つい先日リフィックスを出ちゃったよ。」

 「なるほど、フラグティオスに行ってしまったですか。では、二つ目の質問ですわ、その白髪は生まれつき?」


 いやいや、素直に答えるわけないだろ。人違いだけど休憩室であんたが言ったことはちゃんと覚えているからな!

 表が白いけど、裏はめっちゃ黒いわ!だから白いドレスを黒いやつに変えたか!


 「いやぁ~、病気のせいで水色から白色に変えたですが、なにか?」

 「ふ~ん、そうか、じゃ要らないですわ。あなたたち、彼を殺っちゃっていいわ。」


 ガチャンガチャンと全身鎧たちは次々と違う武器を構えて、殺る気になった。

 昔のトラウマが少しずつ蘇っているから、これは本当にやばいだな……と考えてる時、遠くから連続の爆発音が聞こえた。

 さてっと、計画を始めよっか。

 その前に……まずは逃げよう?数の暴力に勝ってないから。

七月末と言って、八月になってしまった。

これで闘技大会はやっと終わりました、中止された形式で。

次回から大騒ぎになるから、お楽しみにしてください。

ツカサの計画だけではなく、裏で別のやつも始まっています。


次回更新は八月……できるだけ八月末にならないように頑張りまっしゅ。

もし水着イベが来たら、ごめん。

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