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勇者召喚に巻き込まれた後、いきなり死んだ  作者: アキラメル
第二章 動乱のリフィックス
36/52

闘技大会、二日目① vsヒーラン


 そういえば、リフィックスに来てから、昼まで二度寝したことが一度もないんだっけ?

 可怪しいなぁ……早起きか、或いは三四時間しか寝てない記憶しかないじゃん!?このままじゃ肌が悪いパンダになっちゃう!

 むしろオレの睡眠時間が絶望的に減っていません!?

 しかも毎日溜まっているドス黒い感情が一気に発散できる場所が未だに見つけないから、相変わらず毎日バカでかくてうざい花火を撃ちだして、他人の安眠を邪魔するんだ。以前も紹介したよね。

 だけど今朝は特に気持ち悪いから、いつもと違って、大サービスしてたんだ♪一発だけじゃなくて、発射音がシューシューってめっちゃ喧しいロケット花火を十発撃ち上げちゃったさぁ!

 なので、今はすっげー爽やかな気分だぜ!新しいパンツをはいたばかりの元旦の朝じゃないのにね。

 よっし―!元気を出して、二回戦行こうぜ!!


 「あれ?ディケイって、まだ脱落してないの?てっきり面倒すぎて、あっさりと手抜きして予選から退場すると思ったのにな。」

 「うぜーッ!相手が弱すぎるんだよ!それに事情があって、二位まで登らないと行けないって言ったんだろ!」


 お金のために!……………………じゃなくて、ミスエラとミスエルのためだよ!忘れてないからね!

 で、なんで闘技場に来たの!?あんたの店は大丈夫なの!?


 「店番はパシリアにまかせ……頼んだ。それにあんたの妹と姪の側に居て、ボディーガードになってくれ!と、俺に頼んだのはお前だろうか!」

 「あれはオレがこっちに来たあと、代わりに店で二人を守るって意味なんだよ!一緒に闘技場に来てと一度も頼んでねえよ!!」

 「仕方ないだろ!本人たちが一緒に来たいから!」

 「すみません……勝手なことをして、迷惑をかけちゃって……」

 「ごめんなさい、お兄ちゃん……」


 ヒーランの妻と娘の表情が急に曇って、すべて自分たちのせいにして謝りし始まった。

 ああぁぁあぁ――ッ!もうッ!!オレはボディーガードじゃなくて、あんたらを拐おうと思った誘拐未遂のやつだよ!オレを信じちゃってどうすんの!?でいうか、そんな悲しそうな顔しないでちびちゃん、我が天使ユカちゃんに会いたくなってきたじゃん!


 「いえ、謝る必要がありません、奥様とお嬢様のせいじゃないですから。悪いのはあなた達を誘拐したい奴らだけです、だから自ら責任を抱えないで!必ず、この私が、奥様とお嬢様をヒーラン様に会わせるから、ご安心してください。」


 そうだよ、一瞬だけでも、誘拐犯になったオレも悪いだぞ。でも反省しない、実際に誘拐してないから、でも間接的に誘拐した!

 どうせこの後、ヒーランと戦うでしょう?その時に事情を説明してあげるよ。


 「本当ですか!?ヒーランは危ないことしてないよね?」

 「もちろん全然していません、ヒーラン様はただ闘技大会に参加しただけです。ご主人を信じてください!」

 「あんたが堅苦しい敬語を喋るのを聞くと、すげー気持ち悪いから、いい加減名前で俺の妹と姪を呼べよ!」

 「こっちだって名前で呼びたいわ!名前が分かんないから仕方ねえよ!でいうかオレのせいじゃねえ!」


 ゆっくり名前みたいな個人情報を集める時間がないからね、知らないのは当たり前だ。

 でいうか先に住所の情報を手に入れたのはある意味すごいね、普通は名前が先だろ!


 「ヒーランのやつが言ってないの!?じゃあお前はどうやって彼女たちを見つけるんだ!」

 「完全なる偶然と第六感だ、文句あんのか!?昨日の夜いきなりヒーランに雇われたので、しかも超急いでいるし、ちゃんと名前を聞く余裕があるわけねえだろ!」

 「ちょっと落ち着いて、兄さん!話を邪魔しないでッ!」


 あっ、妹に怒られた。ざぁまみろ~ウフフッ!あとでパシリアさんに言いつけよっと♪

 ん?先からずっとこっちを見てるけど、なんか用でもあるのか、ちび嬢ちゃん?


 「お兄ちゃん~そのカミ、白くてキレイですね~」

 「ありがと、うれしいよ。」

 「だからさわっていい?」


 なぜそんな結論が出た……綺麗だから触らせてって、可怪しくない!?

 純粋でキラキラしてるその目でこっちを見ないで!

 それにしても……白髮ってそんなに珍しいの?まぁ、どうせどっかの変態お嬢様と違って、ちびちゃんは害がないみたいだし、特別に触ってあげよ。


 「いいですよ、好きなように触っても構わないよ。」

 「わいぃ~、ありがとお兄ちゃん~❤」


 ちびちゃんの身長に合わせてしゃがんだら、嬉しそうにぴょこぴょこと走ってきた。かわいいな~ユカちゃんに紹介したいね、絶対に仲良くできそう。

 触り方はすげー雑だが、手がまだ小さいので、ちょっと気持ちいいかも。

 あれ?指でぐるぐる回っているけど?もう触っているより、完全に遊んでいるよね!?

 でいうかこの特定の色の髪に対する情熱と、嫌になるほど髪の触り方(むしろ遊び方だろ)って、だれかにそっくりなんですけど!?


 「お兄ちゃんのカミ、いい匂いね~」


 えッ!?いい匂いって、今朝洗ったばかりだから、いい匂いに決まってるんだろ……また何処かで聞いたことがあるようなセリフだけど!?

 急にやな予感しかない……


 「いい匂い~ふんかふんか」


 ギャアアアアアァァァアア――ッ!!変態じゃあああ――!!

 これ以上オレの髪をふんかふんかしないで!もう完全にあの変態お嬢様に憑依されてるじゃないか!?

 髪を引っ張るな!早く放せ!


 「はははぁ~おもしろかった~」


 やっ、やっと止めたか……まったく!リフィックスって変態しかないのか!?

 オレは全然面白く感じねえよ!いやな記憶しか残ってねえわ!


 「お父さん、最近いないから、さみしい……でも、お兄ちゃんのおかけて、元気いっぱいです!」

 「……それはよかったわね、ずっと元気してね。」


 いつもユカちゃんを慰めるために撫でるみたいに、反射的に手をちびお嬢ちゃんの頭の上に置いて、優しく撫で撫でしてあげた。そしたら、へぇへぇと笑って撫で撫でを楽しんでいる。

 もう……こんな顔見ったあと、この娘を責めることができないじゃん……子供ってズルいね。


 『間もなく、二回戦が始まります。なので、選手たちは早く休憩室に来て、自分の対戦相手を確認してください。』


 ちびちゃんと遊んでいる間に、運営側からアナウンスが出てきた。

 始まる前にまずは休憩室に行くか……面倒くせえなぁ……

 でいうかまだ喧嘩してるの、ガスたち……


 「ねぇ~ねえ~お兄ちゃん、もういくの?」

 「え、そうだよ、ちょっとお父さんと話しに行くから。」

 「じゃあ~これ、お兄ちゃんにかしてあげる。」


 小さな手でふわふわスカートのポケットからゆっくり取り出したのは、ちびちゃんにとってまだ大人すぎな三日月の形をしてる、銀色とライトブルーを基調としたペンダントだ。そしてオレの手に置いてた。

 ヒーランから貰った誕生日プレゼントでしょうね。


 「お父さんからもらったとっ~てもだいじなお守り……だっけぇ?お兄ちゃんとわたし、ともだちだから、ちょっとぐらい、かしてあげてもいい!」

 「……え!?あっ、はい、ありがと。」

 「あとで、白いかみを、いっぱいさわらせてね~❤」


 やっぱそう来たか……どんだけ白い髪が好きなの……


 「兄妹喧嘩を邪魔してごめんね、でもオレはもう行くから、この娘を返してね。では奥様、私はここで失礼します。」


 抱き上げたちびちゃんをお母さんに返したあと、急いで休憩室に向けて走りだした。

 あっ、結局、ヒーランの妻と娘の名前を知らないまま会話を終わったな。

 この三日月のペンダントを落とさないと、大事に胸ポケットの中に入れた。



 「うわ……まじで当てちゃったよ……」


 予想通り、オレの対戦相手はヒーランだ。よりによってもうすぐ始まっちゃう一ターン目って、ふざけてるわね。

 しかももし、仮にヒーランに勝ったとしても、これで終わりじゃないよ……

 二ターン目があるんだよ……対戦相手はどう見てもリウスしか見えないな。リウスと他の気になってるヤツの相手は雑魚だから、超楽勝じゃん!?

 完全に運営側に嫌われたわね、オレ……


 あれ?ライガードが見えないね、どこ行った?また酒でも飲んでいるのか?

 初日と比べて、休憩室が静かになったわね。でいうかオレ以外ひとりもいない、随分人が減ったね。主にオレのせいだけど。

 ちっ、人が少ないから、朝食の提供も止めたか……まぁ、残った人たちはほぼ全員チートスキル毒耐性、あるいは猛毒耐性を持っているから、下剤入り作戦も効かないね……

 だが!特定の対象だけに効く、プランBがすでに用意したぜ!

 ん?それはどんなプランだっけ?今はネタバレしちゃダメだから、あとの楽しみにして♪

 次の対戦相手も知ったし、こっから出て、リングへ行こうか。



 「お前ら本当に役立たずだな!女二人も誘拐できないなんで、なにかリフィックスで有名なギャング団だ!」


 おい……オレ家政婦じゃないのに、なんでいつもこんなに面白いことを聞こえやすいなの?もういっそ家政婦に転職したらどう?その方が情報も取りやすいし、得た情報も金になれるからね。

 でいうか、この声って、どっかで聞いたことがあって、すげー上から目線な声だ……もうちょっと盗み聴きしよ、脅しに使えそうなネタを手に入れるかも。


 「特定な人に毒殺しよと思って、自分たちが逆に下剤にやられた無能と、ヒーランの妻と娘も誘拐できないクズって、どいつもこいつも使えないやつだな!」

 「「本当に申しわけありませんでした!!」」


 なるほど、ギャング団のやつを叱っている声の持ち主は、昨夜の誘拐騒ぎを起こした真犯人かい!よくも横取りしたなこの野郎ッ!!

 それに昨日、特定のだれかの朝ご飯に本物の毒を入れよと企んだな、このゲス野郎が!

 まぁ、オレに関係ないか。だってオレはその特定のだれかさんじゃないし♪


 「聞いてください!それにはわけがあるっすよ、旦那!」

 「白髮のやつっす!昨夜、白いやつがまた邪魔しに来たんっすよ!」

 「おのれーっ!また白髮の野郎かああーッ!!もう何回俺様の計画を邪魔したんだ!アアァアァア!!」

 「お、落ち着いてくだせえ旦那、じゃないと右手首の傷が!」

 「こうなったら、どんなに卑怯な手を使っても、絶対にドラニディの奴隷を俺様のものにしてやる!!」


 もうこの人すでに自分の正体を暴露してない?完全に白髮への八つ当たりじゃないか!?

 そもそも闘技場で白い髪を持ってるヤツって二人しかない。一人はオレで、もう一人はオレの偽物。なので、アイツの右手を凍って一度分離したことも、股間を全力で蹴ったことも、毒入りと誘拐の計画を邪魔したのも、全~ッ部、別人のしたことだからね!

 金ぴか坊っちゃんが狙ってる白髮のやつは、オレじゃなくて、本当はオレの偽物だな!

 おのれぇ、偽物め、よくもオレに冤罪をかけたら!(棒読み)

 でも、ちょっと気にいらんから、少し早いけど、クリスマスプレゼントをあげましょう!


 「ん?なにこれ?小さいシャボン玉みたいなものが浮いてるぞ。」

 「面白そうだし、掴まってみようぜ!」

 「お前ら動くな!むしろ命令だ、俺様に寄越せ!それは俺様のものだ!取ったぞ――っえ!?」


 普通の人にも見えるように作らだしたちっちゃいシャボン玉、要するに、魔粒子の噴出におかけて、空中に浮いたり方向を変えたりことも可能になったよ。そしてゆっくりと奴らに近づいて、手に触られた瞬間に、起爆する。

 ……でかい爆発音を起こしたね、そろそろ逃げようか。じゃないと犯人になっちゃう!まぁ、犯人だけどね♪



 『お待たせしました!本日は二日目、30人しか残ってない予選二回戦です!でも、次の日に行くことができるのは、たっだ四人です!さぁ、幸運の女神に恵まれた四人って、一体だれでしょう?それは今日のお楽しみです!まずは、二回戦、第一ラウンドに出場する選手たちを紹介しましょう!あっ、司会はこのはこのワタクシ、モルベルト=レポートです!』


 わざとよね?わざと自分の名前を最後で言い出したよねこの司会!!

 それにしても、やっぱすっげー人気を持っているよなヒーランって……


 『では、先に登場するのはこの方です!男から女、子供から老人まで、色んな人に愛され、尊敬されてる。前回のチャンピオンであり、四年前リフィックスを救った伝説レベルの傭兵であり、我らの英雄、エントリーナンバー88、ヒーラアアァァア――ッン様だ!!』


 まっ、まじっすか!?ギャーッしてる、観客たちが一斉に興奮のギャーッをしている!

 めっちゃ羨ましいじゃないですか、一度でも良いからオレも体験したいわ!

 もう正式に戦う前に、人気の比べでオレはすでに負けた!酷くにボコボコされた……

 なにこの絶望的な人気差!?


 『続いて登場するのは、一回戦で卑怯な手を使って生き残った、本大会で一番人でなしで、初日で嫌われ者になった馬面野郎である、ペガサス選手です!』


 なにこの悪意しか感じない紹介!どんだけオレのことがキライなの!?あと観客、いますぐそのブーイングをやめろ、それに物を投げてくんな!でいうか、スポットライトもこっちに向けてくんな!見えないはずの悪意があっさりと実体化してるぞ!

 完全に嫌われてるじゃんオレって、もう正直カムフラージュなんかもういらないじゃね?

 まぁ~実際に今、白馬のお面を被ってないし、代わりに運営に喧嘩を売った頃のかっこうしてる。

 後ろへ上げた前髪を氷で固定して、左半分しかない、雪鬼兎(オーガスノービット)を意識して作った氷の仮面を被る人になった。馬面がウサギ仮面へ進化した!


 で、予定上にこっからは悪者になって、姑息な手でヒーランに退場させようけど、その前に……拳のぶつかり合いってのをちょっとだけ楽していこうじゃないか。男だったら、一度ぐらい憧れているだろう?言葉がいらないガチンコ勝負って。

 これで勝ったら、より嫌われるプランBを使わなくても良いだろう?

 だって、プランBを使ったら100%オレの勝ちになっちゃうから、それはちっとも面白くない。いや……プランBを実行するのも面白くなる、やっぱあとで使おうかな~♪


 「さぁ~って、ヒーランはどんな顔を持ってるのか、見ってみようぜ~」


 灰色のショートで、渋い顔に髭の残りカスが見えるが、それはそれであいつに似合うって感じ?目も凛としてるし、まさにイケメン中年だね。

 痩せすぎてもガチムチでもなくて、無駄な筋肉と贅肉もない、ちゃんと鍛えていたそのボディー、あの男が見たら絶対「ウホッ!いい男!」と嬉しく言い出せるかも。

 背丈はオレより高い、180センチ以上かな?闘技大会のことを意識してるから、動きやすい白い道着を着ているかしら。左手に並列してる獣に引っ掻かれた古い爪痕があるけど、なにそれ?

 しかも、どっかのバカ親父と同じように、娘大好きのオーラを放っている……父親になった男たちって、みんな似たようなバカなの……?

 とにかく、モテるいい男で、綺麗なお嫁さんとかわいい娘があって、しかもみんなに愛され尊敬されてるって、ただのリア充じゃん!?完全にオレの敵じゃん!!

 礼儀的に、戦う相手にひとまず挨拶しよう。超いやいやだけど……


 「ウホッ!いい男じゃない!あたし好みだわ~連絡先教えて~♪」

 「…………………………………………」


 真面目に挨拶すると思ったか?残念~、そんなのありえないっす!

 ……あれ?ヒーランの目が戦う相手を見る目じゃなくて、急に危ないやつを警戒してる目に変えた。ちょっと!ただの冗談だよ!本当にしないで、オレはノーマルだ!!無言で後へ退かないで!!


 『予選二回戦は一回戦と同じ、武器や魔術や魔法の使用は許可する。そして負ける条件は、リングの外に出たか、戦闘不能になったか、あるいは降参するか。これも一回戦の時と同じです。以上!選手たちは準備を整えましたか?』

 「はいッ!」

 「はい~」

 『それでは、ガン――ばって、闘技大会、二回戦ファーストラウンド、始めッ!』


 おい!ガン○ムファイトよね!先、あと少しでガ○ダムファイトを言い出しそうよね!?


 「……えッ?ウソ!?ぐぼオォー」


 ちょっとよそ見しただけで、ヒーランはすでに目の前に居て、オレの顔面に向かって全力の拳を振ってきた。いきなりすぎて、盾の生成が間に合わない上に、身体も反応できないから、あいつの一撃を食らってリングに倒れた。

 いっ……痛ったたたああああああぁぁ――!!

 すごく痛いじゃないかこの野郎!倒す気じゃなくて、完全に殺気じゃないかい!!殺意が漏れてるよ!

 素手……ではないのようね、見難いが、微かだけ魔粒子があいつの手に纏っている。まるで不完全な魔装限化だな。


 「……悪いが、アンタはここで俺に倒してくれ……うちの妻と娘がだれかに拐われて、アンタを倒すと脅されたんだから、悪いッ!」


 拐うことができていないのに、拐ったふりをしていたな、あの野郎――ッ!!

 人質はちゃんとこっちが預かっているけど、さっき殴られたばかりだから、そっちの事情を大人しく聞くわけねえだろう!

 この世界の神が嫌いだが、あいつが言ったとある言葉だけすげー気に入ったぞ。

 右頬が殴られたら、相手の両頬に氷柱爆弾でやり返す!


 「そういうわけで、頼む、協力してくれないか?」


 答えはとっくに決まってる、あれしかない。


 「だが、断る。」


 背中にくっついてる魔粒子の塊を左右に分離して、形をロケット花火に変えてすぐ撃ちだす。見たことがないが、あれから危険を察知してたヒーランは花火を避けるために後へ跳んだおかけて、立ち直す時間が頂いた。

 よっしー、反撃開始だコラァ!テメェの顔に氷柱爆弾を撃つから、覚悟しろ!


 ……………………


 ハッ……ハッ…………ハッハッ…!つ、疲れた――ッ!!

 なんで当たらん!?スピードならこっちが有利なのに、どうしてヒーランに当たらないんだ!?

 やっぱ経験のせいか?対人戦の経験差のせいか!?

 まるで初めて会った時のア○ロとシ○アじゃないか!?

 今まで体験した対人戦は二回……いや、殺人鬼の時も含めたら三回だな。

 本ッ当に正面で勝ったことがないよな……

 どれも卑怯な手段でやってる……

 ……どうせ真っ正面じゃ勝ち目がないから、もういいや。いっそ初心にかえって、いつものようにやろうぜ!姑息な手でなぁ!



 「でいうか、しつこいよアンタ!早く俺に倒せてくれ!」

 「残念だが、それは無理だね、だってオレはみんな大嫌いなGさんと同じぐらいの生命力を持ってるからな!それよりテメェの方がしつこいよ!」


 不完全な魔装限化のはずなのに、どうして手刀がどこらへんの妖刀より鋭くて、拳がどっかのすっげー重いハンマより威力あんの!?

 撃ちだしたいろんな氷柱の爆弾も、近接戦闘で振り出したオレの拳もあっさりと避けられた。

 正直あいつ、「灰色の彗星」というアダ名がないよね……?


 「隙ありー!」

 「ンなのねえよ!鬱陶しいだんよテメェ!」


 横から振ってきたチョップをうまく避けないせいで、服の胸ポケットがやられた。テメェ!早く服を弁償しろ!

 と、ちびちゃんに貰った三日月のペンダントが胸ポケットから落ちてきたが、一瞬、身体を回転して無事に掴めたので、セーフ!

 もし落として無くなったら、今度はオレの髪がちびちゃんのペンダントになっちゃう……それだけはやめてくれ!


 「おい、アンタ!なぜアンタがそれを持っているんだ!?」


 おっと、ヒーラン、キサマっ!これを見ていたなアッ!

 まぁ、自分で取り出す手間も省いたし、そろそろ始めよか、プランBを。


 「さって~あなたは一体『なに』言ってるかね?はっきり言わないと分かんないよ、オレ、たくさんなモノを持ってるからね~」


 あいつは「なに」を言ってるか、オレは分かってるけど、とりあえず分かんないようにボケる。


 「誕生日プレゼントとして俺がセリスに送ったペンダントが、どうしてアンタの手にあるんだよおおー!とぼけてんじゃねえ、さっさと言えよ!」

 「ん?あぁ~あぁ~これが、このペンダントのことか~本当、見れば見るほど、よく出来たペンダントだね。」

 「ふざけんな!」

 「おっと~焦るなよぉ~これ、なんだと思う?」


 右手でピストルのポーズをして、空に向けて人差し指から眩しいただの閃光弾を撃ちだした。


 「警戒しないでもいいよ、これは……なんの殺傷力もない、ただの閃光だ。オレが決めた、『やれ!』という合図ってね。」

 「やるって、なんのこと……」

 「それや~自由に想像してくださいね~♪今のはただの説明、次これを撃ったら、本当になにか嫌なことが娘さんに起こるかもよ?」


 嫌いなピーマンが昼ごはんの中にたくさん現れたとか。

 うわ……ちびちゃんがピーマンのせいで、まじで泣き出してる顔が想像できるぞ……


 「まさか……キサマああああぁぁああああ――っ!!」

 「その通り~あなたを脅したやつじゃなくて、嫁さんと娘さんを拐った張本人は、このオレだよ。」

 「……………………ッ!!!」

 「動かないほうがおすすめするよ。一歩でも動いたら、オレがうっかりして、これを撃っちゃうぞ。」

 「……なにが欲しい、金か!?」

 「いや~そんなの………………きょ、興味ない……もん!大人しくオレの質問を答えな。まずは、あなたを脅してオレを倒したいやつはだれ?」


 知ってるけど、確かめたいだけ。


 「名前を知らない、ただ、あいつはとある貴族の坊っちゃんだ。」

 「いいや、もう質問したくないわ。代わりに、命令を一つ従え!今すぐサレンダーしろ!じゃないと、お嫁さんと娘さんになにが遭ったのも……知らねえぜ。」

 「この…………卑怯者オオオッ!」

 「それはどうも~さぁ、選べよ!自分の大切な人を犠牲にして勝利を得るか、あるいは大切な者のために勝利を捨てるか、早く選べ!オレはあんまり待つことができないからよ、三秒くれてやる。漢はよ、なにかを決める時って、三秒で充分だろう?」


 どうしよ……ヒーランは家族を大事にしてるやつだったら、オレの計画通りに絶対サレンダーする。

 だけど、もしあいつは家族より金だ!みたいなゲス野郎だったら、3を言い出す瞬間にすぐあいつをリングの外に飛ばしてやる。あいつの周りにすでに爆弾を設置済みだ。

 さぁ、お前の覚悟を見せてみろ!


 「そんじゃあ、行くわよ~はい、3ッ!」

 「すみません、俺は……………………棄権します。」

 「早いじゃ~ん、さすが男の中の男。リフィックスの住民に尊敬されるのも可怪しくないね。」

 『うっ…………ウソでしょうおおおぉおぉお!?まさかの展開、ヒーラン様が棄権しましたああああぁぁああ!!信じられないが、ファーストラウンドの勝者は、ペガサス選手ですううぅぅううう!』


 フッハハハハハ!楽勝っすわ!

 やべぇ……もう使える卑怯な手がない……

 ……次のラウンドからはどうしよ?

一ヶ月ぶり(だっけ?)の更新です。

やっと期末試験という地獄から逃げ出したわ……

もう、死にたいっす


さって、多分、時間的に間に合えると、二日目②は来週に更新できるかも?

戦闘シーンに期待してる読者さん、すみませんm(_ _)m

今回はないです☆


次の対戦相手は、知り合ったばかりの、リウスです。


12月末って、忙しいよね。

四日前死ぬ気でやっと第七章をクリアしたのに、もうすぐ最終決戦が来るなんて……

殺す気か!?

とりあえずやるしかないか……


文句:歯車のドロ率低すぎじゃないイイイぃィィィイイイ――!?

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