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勇者召喚に巻き込まれた後、いきなり死んだ  作者: アキラメル
第二章 動乱のリフィックス
32/52

闘技大会、一日目① 色んな下準備をしよぜ


 朝八時、目が覚めたら、ひとりでした。

 窓も昨日帰って寝た時と同じように、きっちりと閉めたまま、開けた痕跡がこれっぽっちもなかった……

 やっぱどっかに行ったのか、ネコ……なんで別れの言葉を一言も残してないの!?

 結局……昨夜は深夜三時までずっとあの忌々しい泥棒猫を探し続けた……なので、十時間を寝ることができなかったよ、一時間だけ寝てなくてある意味助かったわ。

 あれから、色んなかわいい猫を捕まったけど、全員ダミーでした……あの泥棒猫は幻術を使って、完全にオレを弄んでいる、或いは影でオレのリアクションを楽しんでいる。

 くそっ!絶対にお前を見つけ出して、あいつにあげるお仕置きも含めて、服を取り戻してやる!!


 そういえば、今日は闘技大会がはじめる日だよね……

 やべぇ……なんでだろう?やる気が、意外にやる気がない……

 いまさらですが、本ッ当にいまさらなんですけど、やめていいかな?

 前回かっこつけて闘技場に行って、選手登録をしてたけどさぁ、一睡して頭を冷やしたあと、脳内はガチで出たくないという考えしかないんだ。

 オレはすでに後悔してるので、前々回に戻って選択肢を直していいっすか?

 お願いッ!オレのことが嫌いっていう事実が知ってるけど、もう一度オレにやり直すチャンスをください!イジワルな神、いいえ、イジワルな神様よッ!!

 はぁ……現実の残酷さから逃げるのをやめておこう……じゃないとあとでの闘技大会でより質が悪いことに遭ったら、今度こそ全力で神を罵ってやるよ。オレの脳内データベースで探り出せるひどい言葉でね。


 とりあえず、庭の方に行って、毎朝やらなきゃいけないことをしようか。

 はぁ……しつこいと言われてもオレはあえて言うぜ、闘技大会に出たくないんだ!!

 今すぐ雨や雪でも降って、さっさと中止すればよかったのに……

 もうこの決して叶えない願いを何回言ったかな?暇なやつは勝手に数えてね♪


 「今日も早起きしたねディケイ、もしかしてあんたは闘技大会に出るつもりか?」

 「うっせー!出るんだよ、それが!?」


 階段に降りて、直接に庭へ行くつもりだが、鍋で水を運んで、なにか美味しそうなモノを作りそうなガスに会った。

 そして朝の挨拶とともに言い出したのは、今超ッ聞きたくない皮肉でした。

 キサマッ!部屋の外でオレのひとり言を盗聴でもしたのか!?なんという気持ちわりい趣味を持ってるの……ま、まさか!お前やっぱホモなの!?

 ひぃいいぃぃいい――ッ!!オレの尻を狙わないで!!


 「正直に言うと、お前……熱でも出たのか?もしそうだったら、知り合いの医者を紹介してあげるよ。だって、怠け者のディケイが闘技大会に出るなんて、熱のせいで頭が壊れたという可能性しか思いつかないってね。」

 「熱がねえし、超元気してるし!それに、あんたの頭こそがオーガスノービットに轢かれて壊れたんだよ!!オレだって出たくないし!」


 出たくないというらちがあかない愚痴がまだつづけるらしいので、もし本当に数えたい暇人がいるなら、ちゃんと最後まで読んだあとにしててね♪

 まぁ、そんな暇人があるわけねえだろう?オレじゃあるまいしね。


 「じゃあなんで出たの?そこまで出たくないならわよ。」

 「…………女の前にかっこうつけて、ついこうなっちゃった。」

 「お前バカか!?あんたみたいな年齢は女遊びがしたいのは理解できるだけれどよ、程々にしてよな!人生の先輩として忠告を教えてあげる、女は特に警戒するべしな対象だ!ある意味この辺の魔獣より怖いんだぜ!」

 「で、人生の先輩であるガスさん、今も女遊びをしていますのか?」

 「もっちろん!嫁にバレないように、毎週一回くらいやってるんだ。」


 あれ?オレの後に誰かが立っている……

 気になるからちょっと振り向いて見てみようか。


 「振り向いじゃダメですよ、そして静かにしてね♪じゃないと明日から宿泊料が元の百倍になりますわよ~」


 脅しだ!いつも隣のお姉さんのように優しかったパシリアさんが、小さい声でオレを脅している!

 キレてる、パシリアさんはまじでキレてる!

 相変わらずのんびりな声に聞こえたけど、言葉の中にかなり大量な怒りを込めたね……


 「協力して、ガスの本音を探りだしてください、ディケイくん。分かったなら、頭を一回だけ頷いてしてね。」


 逆らえない、個人的にも逆らう気まったくないっすから、大人しく一回だけ頷いて、ちゃんと協力するとパシリアさんに伝えてあげた。

 やっぱこの世は友情より金だね!


 「へぇ~それって、どこの誰かさんと遊んでいますか?ちょっと詳しく教えてぇ~」

 「西エリアに住んでいる夜魔(ヴァンサウル)のセスちゃんとか、翼人(ウィンスアード)のウィンちゃんとか、あとは~」


 はい、終わった、二重の意味で終わった~死刑確定っすね。

 ジョジ○ファンたちが大好きなあのゴゴゴゴゴの効果音が聞こえるのように、後のパシリアさんから凄まじい殺気を感じることができる。

 感情の起伏が常に低い人たちは、本当に怒る時はすっげー恐ろしくなるんだ……

 見たくない、今のパシリアさんの顔を見たくない、影が絶対たくさんありますから!

 その証拠として、ガスの顔が、終わった……今日、ここで死ぬかもしれない……と言ってるように、オレがよく見た生きる希望を完全に捨てた奴隷たちと同じ顔になった。


 とりあえず、オレのせいじゃないぞ!オレだってあの超やさしい声にいきなり脅されて、ガスに自爆させてくださいね♪と。オレがしたのはただの誘導尋問だけ、自分が勝手に自爆したガスの自己責任でしょう?オレには一切の関係がありません!!

 なので、こっから逃げます!


 「じゃあ、オレはこれで……」

 「ディケイくん、ご協力ありがとうね♪お礼に今住んでいる部屋を、ずっと住んでもいいですよ、しかもただで。」

 「はい!ご協力させてありがとうございました!!まだなにかあったら、いつでも呼んでください!」

 「キサマッ!俺たちの友情を裏切ったな――ッ!!」


 ガスとの友情が、宿泊料がただになったことに比べたら、もちろんただの方が圧勝っすわ!

 さよなら、ガスよ!毎年の今日、絶対に墓参りしに来るから、大人しく殺されてね♪


 「あ・な・た、話がありますから、ちょっと部屋に来て~」

 「は、はい、分かりました……」


 とにかく、ご愁傷様でした。ガスに向けて合掌しながら、密かに心の中でいってらっしゃいも言った。

 もしまだ生きていたら、また友達になってあげるよ。



 さてっと、庭に行って、顔を洗って頭を覚めようか。

 いまさらだけどさぁ、ちょっと文句してもいいっすか?いいっすよね?答えは聞いてない!

 バケツで深い井戸から水を取るなんてすごく不便利なんですけど!蛇口がないのか!?オレより先にこの世界に来た勇者たちは一体なにをしてるんだ!?

 はぁ……自分で蛇口を作り出したいとしても、どうやって作れるのも分かんないから、無理っす!

 ん?井戸に行く曲がり角が誰かに黄色いガムテープで封鎖されてる、まさかここで殺人事件っても起きちゃったの!?

 嫌な予感しかないから、部屋に戻ろうか。


 「おい~にいちゃん、ここでなにをしてるんだい?」

 「覗き?覗きがあぁ~ん!!」

 「ぶっ殺すぞコラァ――ッ!!」


 お、遅かったぁ……犯人たち(?)が現場に帰ってきたぁぁあああぁああ――!!

 なんでこういう時だけ、事件が起きやすいだよ!?

 ねずみ色のウルフヘアーで、葬式に出そうな真っ黒なスーツを着て、褐色肌でマッチョで顔がめっちゃ怖そうなおっさんが三人現れて、円形状でオレを囲んでいる。

 近づいてくるヤツはみんな殺しだ!みたいな過激な保護者たちに睨まれることがある、だからおっさんたちはガチでオレを殺すつもりだ……

 ソースは変態と呼んでも良いお嬢様であるヴァシリーサを密かに守っているボディーガードたち、ウルフヘアーのおっさんたちがあいつらと同じ殺気を放っている。

 でいうか実はお前らはあの変態お嬢様のボディーガードだろう!?まさかオレを暗殺しに来たの!?


 「言え!キサマは身体を洗っているあのお方を覗きしにきたかい!?」

 「それどもあいつらが出した、あのお方を殺しにきた暗殺者か!」

 「どっちにしろ、あんたの結末は死のみ!!」

 「理不尽すぎだろうかああぁぁあ――!!テメェら!説明くらいさせてろうよコラァ!!」


 くそ、朝っぱらやばそうな事件に巻き込まれるなんて、本当に最悪だ……オレはただ顔を洗ってきたのに……

 全員まとめて倒すしかないか……いや、相手の実力は未知数、なんも知らないままこいつらと戦うのはただの自殺行為だ。

 こういう時は、閃光弾を撃ち上げるか、それども煙幕を張って、静かに現場から逃げるか、二択しかないよね。

 だったらこの閃光弾を撃ち上げよォ!!


 「やめんか!このバカたち――ッ!!」


 と、右手を後ろに隠れて、こっそりと魔粒子を集めて、本気でこいつらの目を潰すことができるほどな強くて眩しい光が出せる閃光弾を作ってる最中、大声でオレたちを止めたヤツが、立入禁止のガムテープの向こう側から現れた。

 炎蓮騎士団ヴァーミリオン・ナイツの副団長であるエリス(だっけ?)というポニテっ娘が持っている暗い紫色の髪と違って、声の持ち主は淡い紫色の長髪をちょっと右寄りの太いポニテにした。確かその色はラベンダーと同じ色だね。

 見た目は若そうに見えるから、多分十七歳くらいかな?もうすぐ高校三年生になる年齢だ、オレと同じ。

 双眸の色も淡い紫色で、同じ歳なのになぜか年上の女性しか持ってない男を魅了できる妖艶なホルモンを放っている。左目あたりに小さい傷跡があって、よく見るとちゃんとハートの形になってる。

 足が長くて綺麗で、身長はおよそ169センチかな?胸の大きさはCカップで、体型も丁度いいだね。


 え?どうしてそんなに詳しく知ってるだって?

 彼女がオレの目の前に、生まれたばかりの姿で、ようするにタオル一枚を肩辺りに纏って、ほぼ全裸の姿で立っています。だからオレは彼女の身体の詳しいデータを目で取ることができるんだ。

 くッ!なんだ?胸が……苦しい!違う、胸じゃなくて、心臓が痛い!!

 まるでだれかに鷲掴みで心臓をギュッと掴まれたのように、言葉で説明できないほど痛い、苦しいィ!!

 なんで……急に……こんな激しい痛みが現れたの!?一目惚れにより生まれてきた恋の痛みではないのに……


 「キャッ、キャスニーエ様!?」

 「早く服を着てください!風邪引いちゃいますよ!!」

 「ん?あぁ~大丈夫ですよ。私にとって、リウスくん以外の男はただの野菜ですから、君たちは野菜に自分の裸を見られても、一々恥ずかしく感じる人なのかい?」


 見る相手が人じゃないと本当に気にしないよね、野菜だったらなおさらだ……

 でいうかいい加減にしろ……この痛みは一体何なんだ?いつまで続くつもりなんだよ!?


 「それに、今の私はただのキャスです。名前さえ聞こえて、大騒ぎになりそうなキャスニーエではありません。なので、キャスを呼んでください。」

 「「「ハッ!キャス様ッ!!」」」

 「もう……だから名前の後に様をつけるな!ん?そういえば、先から私の胸がちくちく痛くなったのは、君のせいかしら?」


 ンな……わけ……あるかああぁぁああ!!

 こっちこそあんたに聞きたいんだ!この心臓へダイレクトアタックしてる痛みはお前のせいかって。


 「まだ『共鳴』が起こした痛みに慣れていないか。まぁ、ガンバってね、欠片の初心者さん♪」

 「まぁっ、待って……ッ!!」

 「待たないで~す、じゃねー、フロティストちゃん♪」


 黒い霧に囲まれたキャスニーエと呼ぶ少女と三人のウルフヘアーの怖いおっさんが、霧が晴れたと共に、姿を現場から完全に消えた。まるで消える大魔術みたい。

 ……あれ?痛みが、消えた、だっと!?



 謎のラベンダー色の少女と、急に心臓を襲う謎の痛みのことを暫くどっかに放置しておこう。

 今は闘技大会のために下準備をしないと時間が足りなくなるんだ!

 予選トーナメントは十一時に始まるけど、今はもうすぐ九時だ!準備するのは二時間しか残ってないじゃん!?

 まずはお面だ!オレが書いた登録名に相応しいお面を探してゆこう。


 お面を探すと言えば、頭の中で最初に思いついたのは、奴隷の売り場だ。

 ニセのシ○ッカーマスクを簡単に出せるから、オレが欲しいお面も当然持っているでしょう?

 むやみに西エリアのお面屋を一間も残らず尋ねていくよりも、変態老紳士に聞くほうが早いっす。

 だからオレは此処に来た!空間魔法でね!

 もうあの変態なお嬢様に会いたくないからな……

 ちなみに、いつも着ている着物ではなくて、先日が買ったばかりの新しい服を着てるんだ。

 扉の前に暗号であるハート○ェーブを言い出したあと、出迎えに来たのはいつもの見張り人じゃなくて、代わりにエメラルドポニっ娘が来てた。


 「おはようございます、今日はなんのことがありますか?」

 「もう~ガードが本当に堅いな、いい加減に敬語をやめたら?」

 「用がないなら、お帰りしてください。」

 「待って待って!!悪かった、オレが悪かった!用があって此処に来たんだ!」

 「で、なんの要件のために来たですか?龍人(ドラニディ)の双子姉妹に会いに来たなら、彼女たちはまた寝ていますよ。」

 「違うんです、オレはあなたに逢うためにわざわざここに来たぜ。」

 「帰ってください!!」

 「ちょ!ごめんなさい!あんたをからかって本当に悪かった!もう三度としないから、扉を閉めないで!オレの指が――!」


 エメラルドポニっ娘が扉を閉めるのを止めようって、手で扉を掴まって無理やりに開けようと思ったけど、相手が対抗するためにさらに力を込めた。あと少しで指が分離されちゃうじゃないか!?

 普通の場合に、人の指を挟めそうな時、扉を開くのか常識だろうか?!

 なんってひどい女だ!


 「本当……用事がないなら、早く帰ってください!二度寝の邪魔です!」

 「オレだって二度寝がしたいんだ!もう、まったく!実はあんたっちのジイさんにひとつのお面を借りたいっすが、居ないの?」

 「ボスはすでに闘技場に行ってましたよ、予選トーナメントの準備がありますから。」


 え~!ウソだろう!?もう行っちゃったの!?

 オレってどんだけ不幸なんすか!?


 「でも、特定なお面を借りたいなら、私の権限で貸してあげてもいいですよ?」

 「げっ、前触れは略していいから、要するにただじゃないってことだろう。」

 「よく分かっていますね~私は副職で情報屋もやっていますから、あなたにお面を貸す条件として、代わりにフラグティオスの勇者の情報を集めてください。」


 またフラグティオスの勇者様のことかい……最近はよく聞こえることだね、つうかもう聞き飽きたよ。

 そこまで価値があるの?あの名も知らずの勇者様ってのが……

 一度会ってみたいけど、個人的にまた面倒なことに巻き込まれる可能性が高いから、やっぱ会いたくないわ!

 いや、待って……金になれる情報だから、最もお金に売れそうな情報だけを残して、他のを全部エメラルドポニっ娘にあげるのは、良いかもしれないね~


 「よっしー!分かった、取り引き成立だ!」

 「毎度あり~じゃ、どんなお面を借りたいですか?」

 「――――――」

 「……え?あなたは正気ですか?そんなお面を被って、闘技大会に出すつもりか!?」

 「そうだよ~煽る気満々で、超ッ面白いでしょう?」

 「はぁ……今探してあげるから、ここで待てって。それと、フラグティオスの勇者の情報を集めるのを忘れないでね!」



 無事にお面を借りることができたあと、オレは急いで北エリアに戻って、闘技場に着いた。

 今は朝十時、あと一時間、次の下準備をするにはギリギリセーフだぜ!

 え?どうしてそんなに慌てたようで、走って闘技場に戻るんの?空間魔法を使うのか早いじゃん!だって?

 バカもん!いくら最近オレの空間魔法のレベルが1上がって、使える座標が四つになったとしてもな、闘技場に設置していい座標なんざどこにもねえんだ!

 簡潔に言うと、座標が足りないっす!もっと座標が欲しいっす!!

 エメラルドポニっ娘の情報によると、確か予選トーナメントが正式に始まる前に、休憩室で朝食を提供するみたいね。だったら、他の選手たちはも、休憩室で朝ご飯を待っているだろう。

 これでつまり、今リング上になにを仕掛けても絶対にバレない!というボーナス時間だ!

 チャンスッ!今のうちにリング上に沢山な地雷を仕掛けていこうじゃあないか!グッへヘヘヘへ!!


 …………

 どころか、恥ずかしながら、このワタクシ、迷子になったぞ!

 ウソでしょう!?どうして迷子になれるんだよ!別にオレは方向音痴ではないのに!?

 まさか!これは誰かのス○ンド攻撃か!?

 巫山戯るな!一々これを言い訳にするんな!

 ……そうだよね、ごめん、全てはオレの言い訳だ。

 認めよ、オレはただ道を迷っただけです。


 だって、道の突き当りにある曲がり角で、二人の男が手押し車で重くてでかい鍋を運んでいる。

 口が動いている、なにかを話しているみたいね。

 もうオレって、超自然的に「聴覚拡張」を使って盗聴し始めた……習慣って怖いよな。


 「ちょっ、早く推せ!じゃないと俺たちは怒られるんだ!」

 「簡単に言うけどさぁ、これすっげー重い!何人分の朝ご飯だこれ!?」

 「知らんわ!俺たちはただこれを休憩室まで運んで、この中の液体を鍋に入れたあと、報酬としてお金が貰えるだけだ!一々仕事に文句すんな!」

 「けれど、その瓶の中に入れたのは、なんの液体っすか?」

 「下剤か、或いは毒だろうね。」

 「毒って、やばいっすよ!それって犯罪じゃないっすか!?」

 「大丈夫、依頼主はお金持ちのフラグティオスの貴族だから、俺たちのことをバレずに、ちゃんと証拠を消すのが決まってるじゃん!無駄な心配はよせ!」


 あの……フラグが立っているんですけど!絶対このあとで、その貴族さんにあっさりと裏切られて、すべてお前らがやったみたいに、お巡りさんに連行されるんでしょう。

 バカたちに合掌っと、けど折角なので、オレにも利用させてもらおう。

 毒とはいえ、本当に人を毒殺できるほどな毒ではない。食中毒を起こせるくらいの軽いヤツだろう。すげえ強力な下剤とか。

 オレは朝ご飯脱ぎ派だから、食べないても平気っす。

 この朝ご飯(毒入り)で沢山の選手を再起不能(リタイア)にしてやる!

 そのために、まずは……


 「ん?光があああぁあぁあああ――!!目があアァあ――!!」

 「なにも見えねえ!なにが遭ったんだあアァアアア――!!」

 「悲鳴が喧しいから、あんたは寝ろ!」

 「どうした?おい!なんで黙っていてんだよ!?」

 「オレがあんたの仲間を寝かした。静かにしろ、そして、オレの質問に答えろ!じゃないと、お前を殺すぞ。」


 あとで面倒なことに巻き込まれたくないので、出来る限り声を太くなった。

 コイツからどれだけ使えそうな情報を集めるかな?


 「言え、お前らの依頼主は誰だ!」

 「こ、殺さないで!!名前と顔は知らないけど、俺たちの依頼主は金色の光を常に輝いているんだ!!これだけしか知らないだ!」

 「ンじゃあ、あんたにはもう用がない、安心して寝てろ。」


 雑魚リーダーを気絶させるまで、オレはアイツの首を絞めていた。本当に便利だね、蛇のおっさんの技って。

 さぁ~て、鍋の中にこの毒々しい液体を入れちゃおか。

 もちのろん、オレは自分の手を使わずに、このモブAの手を操って毒を入れるんだ。

 そこまでの技術がないけど、オレは自分の指紋を残りたくないだ!これもひとつの保険ってね。

 美味しそうけどな……このクリームシチューみたいな朝ご飯……

 最後はこいつらに暗示をかける、言わば催眠というやつ。

 確か金ピカ野郎の名前はリティキュール=ラックだっけ?ならば、せーのっ!


 犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!犯人はリティキュール=ラックだ!×44回


 これで、下準備が完成した。

 リングで地雷を埋めることができないのはすごく残念だけど、まぁ~これだけでも沢山の選手を退場できるし、金ピカ野郎にもはめることができるので、どうでもいいや♪

 楽しみにしてるぜ、このあとの予選トーナメントわよ!!

やっと更新できました!!

さすがツカサ、主人公らしくない姑息な手を使って!

バドルシーン?そんなの次回に置いた……かな?


とにかく、次回の更新日は未定ですm(_ _)m

もしできたら、ちゃんと予告をするので、本当にすみません。

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