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勇者召喚に巻き込まれた後、いきなり死んだ  作者: アキラメル
第二章 動乱のリフィックス
30/52

闘技大会、前日② 一度あることは二度ある


 食った食った、沢山な美味いものを食べたぞ~♪

 美味しかったね、あの焼き鳥みたいな串焼き、肉汁が完全に肉の中に閉じ込めて、噛んだ瞬間口の中で広がっていた。肉の表面に塗れたソースはちょっとしょっぱいけど、肉との相性がばっちりなので、何本も食えるね。

 あ、食レポはもう止めましょう、オレに向いてないしね。

 ちょっとでかい箱に入れた昼ごはんも手に入れたし、どうせ闘技大会に出ないオレは他にやることないし、部屋で寝るのも退屈だし、またミス姉妹に会いに行こう。

 ……あれ?オレって、会える友たちが少なくねえ?


 「にゃ、うにゃ~」


 こんな時にオレの頭を軽く叩くな!同情なんかいらんわ!

 くそっ!近くの屋台の店主が切っている玉ねぎの汁が、オレの目に染みてきたぞ!決して自分で涙を流したんじゃないよ、玉ねぎのせいだよまじで!

 前回こんな風に泣き出したのは、偶々ネットで22年後のしん○ゃんを語る同人小説見た頃だな。あの時はマジで心の底からすっげー泣き出しちまったわ……


 「これから西エリアに行くけど、ネコも一緒に来るか?」


 ネコの耳を撫でながら、こいつに意見を聞く。

 もうネコを猫として扱うのをやめちゃったよ、完全に人の言葉を理解できるんだこいつは。なので、ネコのことをすでに親友として扱っていたわ。

 いい感触だな、本当に癒されるわネコって。まぁ、ネコは二位で、オレを一番癒やすことができるのはもちろん、下界に降りてきた天使ごとくユカたんだ!

 奴隷の売り場に入るのはオレひとりでベストだ、ネコには純粋なままにして欲しいんだね、むしろあそこに汚されたくない。


 「わゃ?にゃあ~!」

 「行くの?しょうがないな~」


 ネコに甘いオレって、やっぱ猫の奴隷になったかな?

 オレはすでにセッカの愛の奴隷になったけど、今更ネコの奴隷になるのも構わんさぁ!

 では、一人と一匹が仲良く西エリアへ出発よ~



 空間魔法を使って一気に売り場の入り口に行くのは超をつけるほど、扉を開く人に怪しいと思われやすいから、今日は大人しく歩いて行こう。

 ついてに篭手が使えない時、代わりに使えそうな武器を探してみよ。

 なにがいいかな?男のロマンと言ったら、やっぱり近接戦闘で、剣や刀の方がまっ先に考えべく選択肢のひとつだね。

 だけどね、剣や刀とかを持つのはすごく不便利じゃん?でいうか目立つなんだよ!いくらここは異世界で、常に武器を持って街で堂々と歩いている人が沢山いますが、オレは目立つのが好きじゃない!

 この世界に火器があるかとかはまだ知らないし、現時点で隠れやすい武器といえばダガーとナイフかな?

 ダガーは強いよな、バックパックを自由に換装できるなんて、さすが量産型○トライクね。ある意味本家より強いかも、量で質を制圧するって。

 よっしー、決まったね、服の中に隠れやすいナイフ五本とダガー一本を買おうか!

 近接戦闘に本領を発揮できるし、魔粒子の塊をつけて飛び道具としても使えるし、日常生活にも包丁として使えるかも。え?ナイフとダガーって万能しすぎじゃねえ?

 これからはナイフとダガーの時代じゃ!

 

 で、どんなのがいいだろう、迷っちゃうな~

 値段がかなり安い、どう見ても使い捨て用な鉄のナイフとダガーの方が良いかな?それとも値段がものすごく高価い、長く使えそうなミスリル製かい?

 ちょっと……武器屋の店主がオレを警戒してるぞ。お金持ちになった今のオレは窃盗なんかするそうな人に見えるのか?大量なコインでお前を投げて殺すか?


 「鉄とミスリル、どっちがオレに似合うのかな……ネコはどう思う?」


 左手で鉄のナイフを持って、右手でミスリルのナイフを持って、ネコに感想を聞いてる。

 こういう時感想に聞ける相手は女の子だと良いな……服を選ぶ時みたい。

 それってデートじゃねえか!?


 「うぅ……わぅう!」


 少し迷ったあと、ネコはオレの頭から素早く左肩へ移動して、なにか答えが出たみたいに鳴き出した。

 ん?安物の方が良いの?

 確かに、硬さを強化するには、ナイフとダガーに魔装化を使えばいいじゃん?その方が手っ取り早いよ。

 予備のやつも沢山買えるので、とりあえず鉄のナイフ十本と鉄のダガー二本を買っちゃった!

 合計銀貨四枚をかかりました、安っ!オレの予想より安っ!


 武器が整った、残りは着替えの服か……

 オレが持っている着替えは動きやすい浴衣しかないんだ。毎日ほぼ同じ服を着るのも飽きちゃったし。この機会で冒険者っぽい服っても買いに行こう!

 結果、フートとポケット付きな黒いベストと、柄がちょっと面白い寒色系な長袖と、灰色とネイビーブルーの動きやすい長ズボンと、ブロックチェックと青白を基調にしたボーダー柄の靴下と、最後は蹴り技が使いやすい真っ黒なロングブーツを込めて、それぞれ三セット買っちゃった。

 高価いな……本当に高価いよな、実用性が高い武器より高価いわ!

 まさかの金貨五枚を使ったとは、まじで予想外でした……

 クソッ、持っている金貨がもうすぐ十枚に近い。これじゃオレはまた貧乏に戻るまであと金貨十枚ってこと!?

 やばい…たっだ四日で金貨七枚を使ったなんて……働く必要があるみたいね。

 なにか物騒だけど、貰える報酬が高い仕事があるかな?例えば誰かをプチッとするだけ簡単な仕事とか。


 「――あれ、其処にいるのはディケイさんじゃないですか?ご機嫌よう、ディケイさん!また会いましたね♪」


 この声は聞き覚えがあるだね、確かめるためには振り向くのが必要だけど、正直に言うと振り向きたくないな……

 仕方がない、確かめるのも逃げるのもバッドエンドだし、楽の方を選ぼうか。


 「…………げっ!」

 「酷いですよ!げってなんですか!?そんなに私に会いたくないですか、ディケイさん?」


 出た!白いモノが大好きなお金持ちのお嬢様、名前は確か……

 ヴぁ……ヴァルキューレ?そんな五人で出来た宇宙のアイドルユニットみたいな名前はありえん。

 白いモノが大好きという特徴が印象深いせいで、名前に関する記憶がまったく残ってないね……


 「私の名を忘れましたの?ヴァシリーサですよ!ヴァ・シ・リー・サ!ちゃんと覚えてくださいね!」

 「ごめん~ごめん~悪かったわ、今度はしっかり頭の中に刻んでいくからよ。だからこれ以上近づけないで、もうヴァシリーサの息まで感じることができるくらい近いよ!!」

 「あっ!失礼いたしました!ディケイさんの白髮が前より綺麗になったせいで、私は我を忘れて、至近距離で見たいからつい近づいてしちゃいました。」

 「口がそう言っても、身体が全然後ろに下がってない!逆にもっと近づいてきたじゃん!えい!鬱陶しい、早くやめん!」

 「もう少し、もう少しだけ見せてください!ハァハァ……!」

 「ハァハァしながら更に近寄るな!!」


 変態だ!とびきりの変態が現れた!!しかもその変態はどっかのお嬢様だ――ッ!!

 オレも変態だけど、目の前のヴァシリーサはオレよりレベルが高い変態の上級者だ!

 あんたのボディーガードたちが武器を持ちだして、今すぐオレをぶっ殺したいようにこちを睨んでいるっすけど!あいつらの頭の中で、オレはもう数十回死んだかもしれん。


 「ディケイさん、ちょっと恥ずかしいけどお願いがありますの、味見していい?」

 「食べる気かい!?それ以上あんたの変態さを晒すな!!」


 必死にヴァシリーサから離れたいが、なぜか上手くいかない。むしろより近寄りてきた!

 自分の欲望に素直に向き合う女子って強え!強すぎ!


 「まっ、待って!約束はまだ覚えているのか?」

 「次会いましたら、ディケイさんの白髮を好きなように嗅ぎ放題の約束でしょう?」

 「そんなマニアックな約束してねえよ!髪を触らせるだけだろ!」

 「ええぇええ――――ッ!?そんなあぁ……」

 「残念そうな顔出すんな!約束はちゃんと守ったから、早く離れろォ!」

 「じゃあ、じゃあもう一度約束してディケイさん、また会いましたら、今度こそ好きなように白髮を遊ばさせてください!じゃないと、私もっと近づいてきますわよ。」


 くっ、こいつ、オレを脅しているな!

 ネコ助けて!早く助けてっておい!寝たふりはやめろ!こういう時だけ無視かい!

 近い近いっ近いいいぃい――ッ!!欲望に目が眩んでいるのに、どうしてまだキラキラ輝くことができんの!?純粋し過ぎだろうか!


 「分かった、約束する!約束してやるから、離れてくださいよマジで!!」

 「はい~♪破ったら針千本を呑むわね、ディケイさん~♪」


 思い通りのように約束ができたヴァシリーサは、無邪気ですごくかわいい笑顏を出して、勝手にオレの左手の小指と繋いで、例の約束の儀式をした。

 負けた……まさかの完敗だとは……悔しい!まじで悔しいぞ!!


 「今日はもう満足したし、私は次のご対面を楽しみにしていますよ、ディケイさん♪では、またリフィックスの何処かでお会いしましょうね~」


 と、次の犯罪予告みたいなお別れ言葉を残したあと、ヴァシリーサは彼女を守るボディーガードと一緒に南エリアに向けて移動した。

 まぁ……途中なんども振り向いて、まだあの白髮を嗅ぎたいな~と言ってるような目線でこっちを見ってたけど、それを完璧に無視した。

 もうやだ……ヴァシリーサと会いたくないんだ……

 明日から、もし奴隷の売り場に行くなら、直接に空間魔法を使ってショートカットを通りましょう!

 変態って、怖いよおおおぉぉぉ――――ッ!!



 「――そういうわけで、変態、怖いッ!」

 「いやいや……いくら話題がないとしても、捏造話はダメだぞ。」

 「そうです、捏造はいけないですよ!だって、ディケイさんの髪を狙っている女の子の変態さんはどこにも存在していませんから。」

 「本当にいるよ!確かに存在するってば!ネコも見たでしょう、あの変態お嬢様を。」

 「…………にゃ?」

 「にゃ?じゃねえよ――!!なにとぼけているの!?」


 途中から寝たふりをして目を瞑っていた、だけどはじめからヴァシリーサを見たじゃん!?

 でいうか、馴染むのが早くない!?ミス姉妹って猫に向けて心のバリアがあっさりと外しちゃってない?

 一緒に組んでオレをいじめてないお前ら……


 「だからさー、捏造しないでくんない、お前の妄想は実に哀れだよ……」

 「ディケイさん、わたくしたちはあなたを笑わないと怒らないですから、素直に本当の事を言ってください。一体だれを尾行しましたの?」

 「尾行してねえよ!冤罪をかけるな!!」


 尾行なんかするわけねえだろうか!ある意味オレは変態だけど、同時に紳士だっつーの!

 でかなんで本人の前にオレの株をどんどん下がっているの!?

 オレと馴染んだあと、親友として扱っているけど、口加減まったく減ってねえ、むしろさらに酷くなってない?


 「ディケイの変態さは置いといて、で、今日は何をしに来たので?」

 「遊びに来たけど、ダメなの?」

 「昨日来た時も同じ理由を使ったぞ、一昨日はお見舞いしに来たって理由を出したけど、なんで毎日ここに来たの?」

 「もしかして、ディケイさんは無職ですか?」

 「くっ……」


 ――ミスエルが言葉の矢を撃ちだした、ツカサに効果抜群でした。

 ――ツカサは瀕死の状態になりました。


 「うわぁ……仕事がないの?しかも金がほぼ使い切ったし、もうダメ人間じゃないか。」

 「くっ、がっ!」


 ――瀕死になったツカサに、ミスエラが言葉のロン○ヌスで追撃を行いました・効果抜群です。

 ――ツカサはもう立ち上がることができないので、ダメ人間になりました。

 ンなわけあるかああぁぁあ!!オレはダメ人間じゃねんだ――ッ!!


 「…………どころで、ライガードが闘技大会に出るってのを知っているか?」

 「あ、話題を逸らした。」

 「お姉ちゃん、こんな時は無視する方がいいですよ!ディケイさんは真実に向き合う覚悟が必要ですから。」

 「向き合う必要ないって!元々事実じゃないし、ダメ人間もなってないから!」

 「「……………………ア、ソウデスカ」」

 「ちょっと!完全に信じてない棒読みじゃん!?」


 信じてくれ!オレはダメ人間でも、ニードでも、ヒモ男でもないんだ!!

 クッソ、証明するには、早く仕事を探さなきゃ!


 「親父が出るってのはすでに知ってたよ。」

 「今朝、お父様がいきなりここに来て、出場するってのを教えてきました。」

 「だけど意外に凹んでいるね、朝っぱら酒を飲んでたよ。」

 「……わたし達は親父のことを怒ってるし、それにまだ許してないんだ。」

 「え?それはどういうこと?」


 ミス姉妹とライガードの間に、一体なにかあったの?

 怒られるのは多分娘たちと一緒にお風呂がしたいという親バカの行動をやっちゃったんだろう?だが許してないんって、一体なにをしたらそこまで娘たちに嫌われるの?逆に興味深いね。


 「それにしても、ディケイさんはやはり闘技大会に出ないですか?」

 「……ん?オレは出るつもりまったくないっすよ。面倒くさいので、オレはサポートにするわ。具体的には……そう、ライガードの対戦相手を一人残らず、自然的に棄権するみたいなことをやるとか。」

 「うわ……最低だな……」

 「勝利を得るために、どんな手段も使うぞ。うっぷぷぷぷぷぷ!ま、冗談ですけどね♪」


 なんの理由もなく人を殺すやつなんて最低だわ、オレは絶対にそんなやつになりたくないね!

 だけど、もしオレにそいつを殺る理由ができたら、迷いなくやるよ?


 「昼ごはんを食べよか、腹減ってるから~あっちゃ、三人分買っちゃったか、一人じゃ食べきれないな。なので、ちょっと手伝っていいかな?」

 「え?食べていいの?」

 「良いですか、ディケイさん?あなたの昼ごはんを食べちゃって……」

 「残したらこれを作ったやつに殺されちゃうから、好きなだけ食べても構わないよ。」


 あんたらに食べたいから、わざわざガスに三人分の昼ごはんを注文したけど、なんか多くない?

 三人分と言うより、これ六人分だよね?ここには大食いがないぞ?

 どうしよ……食べ物を粗末にしちゃったら、まじで料理人としてガスに殺されちゃう……

 そうだ!此処にいる他の奴らに分けてあればいいでしょう?オレって天才じゃねえ?


 「つうわけで、他の奴隷に分けてもいいかな?」

 「構いませんわ、好きのように分けてください。我々にとって損はありませんから。」

 「あれ?変態ジジィじゃないな、あいつはどこ行ったの?」

 「ボスなら、突然の会議に出ていたので、代わりに私が案内人になります、よろしく。」

 「…………どっかで見たことあるような顔と思ったら、あの時の三十代近くに見えるなエメラルドポニーテールっ娘じゃないか?」

 「失礼ですね、私はまだ二十五歳です!」


 怒りそうなエメラルドポニっ娘を無視して、昼ごはんのBLTサンドイッチ(ゴーヤなし)を自分で作った氷の皿上に置いて、他のやつら、合計十五人の奴隷たちにサンドイッチをあげた。

 腹減ってるもは知っているから、そのグーと鳴いている腹の音を抑えろ!

 まぁ、おかけて他の奴らの檻に入ることができて、檻を壊せる爆弾を仕掛けることもできたよ。

 丁度いい死角で設置してるので、多分……バレないんだろう?

 最後は何時、この脱出計画を実行するのかを、ちょっと考える必要があるだね。



 「――放せッ!さっさとエルを放せッ!!」


 食べ物を分配してるのと、檻を壊す氷柱爆弾を設置してる最中、ミスエラの怒鳴りを聞こえた。

 女子トークを邪魔しに来たやつは本当に空気読めないね、もうエアクラッシャーと呼んでいい?


 ――金ピカ坊っちゃんが現れました。


 二度と会えないと思ったやつだけど、あっさりと出たね……

 まぁ、奴隷の売り場はある意味お金持ちたちのスーパーだから、何度も会えるのも不思議ではない。


 「貴様は大人しく私のモノになればいい、汚らわしい奴隷のくせに、抗えずに貴族の言う通りに従えば良いだ!」

 「い……いやぁ…………ですぅ!」

 「ほぉ~、調教する価値があるみたいですね。人間の奴隷はもう飽きたから、今度は龍人(ドラニディ)で遊ぼう。私の手に入れたら、貴様を思う存分かわいがってあげるよ。色んな意味で。」


 金ピカの野郎、奴隷を性的方面にも使っているのか……

 でいうかあいつ、ミスエルをの綺麗な浅葱色の髪を乱暴に引っ張っている。妹があんな風にしたら、とおりで姉のミスエラが怒るわよ。

 ちなみに、オレもすでにキレてる。


 「ん?なにがあ――ぐわああああぁぁぁあああああ――――ッ!!手がッ!私の右手がァ――ッ!!」


 いやぁ~見事に手首から分離したね、まるで安らぎを求めている爆弾魔みたいな技だ。

 氷柱を撃ちだすより先に、脳が無意識に冷気を操って、金ピカ坊っちゃんの右手首を完全に氷結していた。それで引っ張るポーズを維持してるあいつの右手が、自然的にミスエルの重さに耐えず、ポッキーみたいにパッキと折れちゃった。

 折れた所まで完璧に凍てついたから、血が大量にでてくるエグい画面がありません。

 それにしても、負の感情って強いね……もっと気をつけないとダメね。

 こいつの場合、謝る気分がまったくないっす。むしろあいつの自業自得ですから。

 できればお前を氷漬けにしたいけど、やめておこう……


 「エル!大丈夫かッ!?」

 「ふぅ~よかった、痛くないか?」

 「わたくしは平気ですよ、ディケイさんのおかけて……」


 急いで檻の中に入って、泣いてるユカちゃんを慰めるのように、手をミスエルの頭の上に置いて、軽く撫で回した。おかけて、ミスエルは少し落ち着いたみたい。

 見た目は大丈夫のように見えるけど、実は心が恐怖のせいで震えているよ。

 で、問題はそこでぎゃぎゃーぎゃぎゃー騒がいているやつだ。


 「き、貴様っ!また私を邪魔したなああぁぁ――ッ!!」

 「よくもオレの友達にトラウマを残したね、懺悔の用意はできていたよな?」

 「なにか悪いんだーッ!?すべての貧乏人と低劣な魔人族(ディスヒュマ)は我々貴族のおもちゃだ!好きなように弄んでなにか悪いんかよ!?私には悪くない!だれでもやってる当たり前なことをやっているだけなんだあぁ――!!」

 「今度こそちゃんと股間を庇ってよ、怒りを込めて全力で蹴るからよォ!」


 ペガサス・ゾディアーツから学んだ蹴り技で、テメェの股間を潰す!!

 準備動作として右足から先に地面を踏んで、そのあと前にいる左足も同じ動きを繰返したすぐ、大幅で右足を持ち上げ、蹴るように見せかけて……

 右足で踏ん張りしたあと、全力で股間を庇えてる金ピカ坊っちゃんの目にチョキで挿す!!

 しかもクリティカルヒット!!


 「ひぎゃああぁぁあああぎぃいいぃぃいい――ッ!!」

 「人類に似てない悲鳴を上げたね、お金持ちってみんなこういう情けないやつなのか?まぁ、お前みたいなゲス野郎にはぴったりだな。」


 また騙されたな、まじでバカだ、ウルトラバカだね。

 坊やだからかい?

 あ、今日もいるね、金ピカ坊っちゃんの案内人である中年紳士が。

 悲鳴しながら、気絶しちゃった。麻酔が切れてとんでもない痛みが全身に広がったせいかな?


 「おい~こいつをなんとかしてくれ、気持ち悪いんだよ、お漏らししちゃったヤツが。あと、あいつの右手も持っていけ、オレ要らないっすから。応急処置でもしてやれば?」


 すると、中年紳士が情けなくお漏らしした金ピカ坊っちゃんとそいつの右手を抱えて、この場から地上へ去った。

 すっげー空気読んでいるな、流石色んな人の顔を何年も見た中年おじさん!

 ってかさぁ、あいつみたいな貴族ってまだいるんのか?ここで一々仕留めるのも面倒だし……

 よっしー、決めた!


 「オレも闘技大会に出るか。」

 「え!?ディケイさんも出ますか?」

 「金ピカみたいにお前らを狙っているやつが恐らく沢山いるので、ライガード一人でお前らを守るのはちょっと不公平じゃん?」


 ライガードは負けるはずがない、ですが、姑息な手を使ってライガードをリタイアするやつもいるかもしれないし、保険としてオレも出よか。

 あの生意気な坊っちゃんに現実の残酷さを教えなきゃいけないね。


 「ちなみに、二位は賞品ではなくて賞金、白金貨十枚を貰うことができます。」

 「ちょ、それ本当かい!?」

 「はい、確かなことです。」


 おっしゃー!賞品より賞金だ!!

 ミス姉妹を助ける役目は親バカのライガードに任せばいい、オレはサポート役として二位を取ろ!

 目指せ、二位!目指せ、白金貨十枚だああぁあ――ッ!!


 「ディケイ……本当最低だな……」

 「金の話になると、ディケイさんはダメになりましたね……」


 ミスエラとミスエルがオレに対しての好感度が下がったみたい、だけどどうでもいい!!

 今のオレは好感度より金だ!オール・アイ・ニード・イズ・マネー!!

 そ、そういえば、選手登録はまだ間に合うか!?

 やっべー!急がないと!!

新学期が始まりました、だけどしんどいです……

5時半に起きるなんて、いつ睡眠不足のせいで倒れるのも可怪しくないですね……

穏やかな眠りが欲しいな……


そういうわけで、闘技大会が始めるまであと一話。

あ、次回は新キャラ(?)もありますから、お楽しみにしてください。m(_ _)m


第四部の中で一番好きなキャラは、吉良さんです!

いますぐも負けて死ねで夏休みがはじまった頃に戻りたいです

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