奴隷の売り場と龍人姉妹
1
変態老紳士に付いてきて、謎の建物の中に入ったあと、予想以上に広い空間がある。
どうでもいい情報かもしれないが、一応ここに入る前に、扉の外で逃げるための座標Bをこっそりと設置した。もちろん座標Aは相変わらず左手の手縄に設置してるので、逃げる準備は万端です!
魔法がいきなり使えるようになったのはちょっとびっくりしたけど、まぁいいや~
意外に明るい、十字路の真ん中の天井に吊れている白い水晶ランプのような灯のおかけかな?よく見ると、外側は無色透明な水晶で、中身は自然発光ができる物体で、最後はそれを水晶ランプに見えるように、天井から吊り下げればいいんだ。そうすると、反射のおかけて、この広い空間も一気に明るくなるだよね。
だけど、明るくて何もかも見えるより、暗くて何も見えない方がオレの好みだな。
……なぜなら、余計に見たくないものも、これで見えなくなる。
そう、例えば、今オレが歩いているこの道、両サイドにマジックアイスを応用した、服がボロボロしてる或いは身体と精神が傷だらけな誰かを閉じ込めている小さい部屋とか。
でいうかマジックアイスと言っても、もう完全にみんな大好きなマジックミラーじゃないか!?
それに、丸見えができる側に立っていて、部屋の中に居る「もの」をがん見ているのは、上品そうなスーツとドレスを着てる紳士と貴婦人たち。しかもなぜかそれぞれ変な仮面を被っている、なに?こいつらの趣味なの?
もしそれは何処にも見える買い物なら、紳士と貴婦人たちがニヤニヤして、「もの」の良さについて嬉しく語るのを、オレも納得できる。
生憎、部屋の中にいるのはただの「もの」ではない。
人だ……並びに種族が違う魔人族たちだ……
あいつらは目から光が失っている、何もかも諦めて、世の中の全てに絶望したのように、部屋の隅っこで体育座の姿で、地面を見ながら座っている。
なんか、とても強いファ○トムが生まれそうな気がする……
まさか……ここはヴァシリーサが言ってた、西エリアのどこかにある奴隷の販売場か?特にいちばん来たくない所に来たわね……オレってやっぱ運が悪いの?
「正式に中に入る前に、身の安全を守るため、これを被ってください。」
と、年寄りの変態が帽子から黒くて丸くなった柔らかい布をオレにくれた。
……パンツじゃないよね?いくらこいつは紳士と書いて変態と読むやつとはいえ、わざわざ帽子の中にパンツを隠すド変態ではないよね?
その柔らかい球体を元の姿に戻すために、手中で広く伸ばしたら、それは目と鼻と口しか出せない黒い覆面でした。良かった……パンツじゃなくて……
でも、セーフかアウトかどっちかって言うと、別の意味でアウトだぁ!
明らかに「イーッ!!!」しか言えないあいつらがいつも被っている覆面じゃないか!?
ふざけるな!それを被るより、志○雄を真似して包帯で顔を纏うのほうがよっぽどいいわ!しかも今のオレの着物姿にも似合ってるし。
本当にオレにその覆面を被りたいなら、骨の絵が入った黒タイツを持ってこい!
「この覆面はわしのお気に入りの柄じゃ~どうぞ被ってくれ。」
「なんでオレはこれを被らきゃいけないんだ!」
「じゃないと、ここに居る貴族たちに裏切り者として扱って、キミは殺されるぞ?」
「ん?なに?覆面ならすでに被っているですか?」
危ねえーっ!そんな大事なことを先に言えよ変態ジジィ!
今のオレって、テロリストに見えるのかな?
「で、オレにいいものを紹介するのは、これか?ここで貴族たちに売られるかもしれない奴隷たちかい?それともニヤニヤしながら、良い肉や野菜を選んでいるみたいに、使えそうな奴隷を探している貴族たちのことかい?どっちにしよ、吐きそうな感じしかないんだ……」
「おや?少年がわしと同じタイプな人間だと思ってるから、連れてきたんけど、嫌いですかね、奴隷販売を?」
「一緒にすんなこの変態!オレがあんたと同じタイプな人間だと?冗談じゃねえぞ!」
「違うですか?少年はわしと同じ、何かを手に入れるか、もしくは何かを守るときに、手段を問わず結果がすべてだと思うですか?だって、少年の瞳がすでに闇に侵食され、段々曇り始めたぞ。」
「…………」
「そんな時のために、自分の手を汚さなくても良い方法があります、奴隷を使えば良いです。」
本当にやらなきゃいけない時には、他人の手を借りることなんざ絶対にやらん、そういう時オレは自分の精神を追い詰めてもやってやるぞ?
邪魔するやつは……みんな氷漬けにしてやるよ……
「もしそうだったら、お前のおすすめは……なに?」
利用できるものはすべて利用してやる、例えオレが再び闇に堕ちるとしても。変態紳士は利用できる類だから、その価値を最後まで搾り取ってやるよ……ボロ雑巾みたいにな。
いや……ダメだ……あの時はセッちゃんのおかけて闇から戻ってきたけど、またあそこに堕ちたら、今度はどうしょうもないんだ……
ウィックも、あいつも言った、二度と闇に堕ちなって……
利用して搾り取るのはダメなら、そうなると、変態紳士を情報源のひとつとして扱うだな。
「わしのおすすめか……そうじゃな~身体能力の良さを考えると、獣人かな。空から強襲を起こそうなことも含めると、翼人の方が良いと思う。極密暗殺行動をしたいと、夜魔だな。魔法が得意な種族だと、やはり妖精が一番です。あとあとーー」
「あッ、もういいです、探したい奴隷はすでに心当たりがあるので。龍人の奴隷がありますか?連携可能な二人が欲しいから、できれば兄弟とか姉妹とか、それと似たような奴隷がいいんだ。時間的には、そうだな……ここ最近の一ヶ月のやつでよろしく。」
さぁ……始めよっか、情報収集を。
2
ちょっと詳しすぎなリクエストを言って、変態老紳士の眠っている警戒心を起こしたかな……?
もし警戒されちゃったら、ミス姉妹の情報を集める前に、何もかもパーッになる。
あっ!ミスエラとミスエルを呼ぶと長いから、こっからはミス姉妹として省略するね。
あんたはどう対応するの?警戒を上げて疑うか、それとも大人しくオレに情報をくれるか?
「ほぉ~ほぉ~龍人の奴隷が欲しいとは、少年もよく分かってるの~龍人の身体能力は獣人以下で、魔法の素質は妖精より低いけど、成長の幅が広いので、彼らの凶暴性を取り除いていくと、ある意味おすすめです。」
凶暴なの?オレはそう思わないけど……
知り合いの龍人って、凶暴と言うより、バカと言う方がアイツに似合うじゃない、だって娘を溺愛してる親バカだもんね。
「残念なのは、現在、少年が上げた条件に相応しい、それに売っていい龍人の奴隷がないんだ。」
「なんという嫌な偶然……」
チッ!表情から見ると、老紳士が言っていたことは全部本物みたい……
終わったね、情報収集が始まって十分も足りずに、終幕を下ろしたよ……
やり直すしかないっか、西エリアはなんでも売っているから、多分、情報も売ってるだろう?
「だけど、わしらが五日後の闘技大会のために用意した賞品を特別に見せてあげます、少年と縁があるから。」
「闘技大会の賞品?なにそれ?……って、ここがあげられる賞品って、奴隷しかないじゃん……」
「はい、その通りです。わしらが用意した賞品はとの意味ってもレベルが高い奴隷、それも龍人の姉妹です。」
龍人の……姉妹!?ハズレと思ったら意外にあたったみたいね。
うぷぷぷぷぷーッ!やっぱり絶望が希望を生み出したね♪でも期待しすぎると、味わう絶望も大きくなるから、結論、希望を持ちすぎじゃダメです!
「もし見たいなら、しっかりと付いてきたまえ、少年よ。ガッハハハハハ―ッ!」
と、老紳士の話が終わってたっだ一秒、アイツは前の道に向けて一瞬で奔りだした。
……無理でしょう!?ちゃんとついてくるはずねえよ!ウサギのスライディングモードより早いじゃないか!?
赤くないし角も付いていないのに、どうやって三倍速になるの!?
仕方がない、こっちも足元に魔粒子の塊を装着しよっか、そうしないと変態老人についていけないんだ!
では、さっそくーー
「ちなみに、他のお客さんを驚かないように、魔法の使用は禁止です。ちゃんと少年の『目』でわしについてきたまえ、ガッハハハハハ―ッ!」
「げッ!いつの間に後へ!?」
年寄りの変態が後から声を掛けてくることについて驚いた、むしろその年齢と完全に相応しくない速さについてガチでびっくりした。
いつオレの後へ回ったの!?身体だけではなく、目もアイツの速度についていけない……
「クソッ……そんなことが言えるってことは、ここは案内人がないと絶対に道に迷っちゃうくらい大きな迷路みたいな所だろう……?」
せっかくミス姉妹(かもしれない)の居場所の手がかりが掴まえそうなのに……
あれ?ラッキー♪変態ジジィも油断して、真っ白な床に足跡を残したので、これで行けるはずだ!
そして迷子になった……
なんで途中から足跡が無くなったんだよ!?バックステップを使ってオレを騙したのか!まさかどこかに隠れてオレを狙撃するつもりじゃないよね!?
足跡はただのダミーだと理解したオレは、自分の第六感を頼り始めた。自慢話ではなくて、こういう時のオレの第六感はすげーぞ、ほら、復活したあの時だって、なんとなくフロティストの村に辿り着いたじゃないか?ひどい目に遭ったけど……
そしてオレは再び迷子になった……
オレって多分、学習能力がないバカだね……いや、バカに対して失礼ですね、オレはただのミジンコでした……もしくはそれ以下の存在である単細胞生物です……
時間的にすごく新しい足跡を見つけて、今度こそ本物だ!と思って付いていたら、また変態のバックステップに騙された……オレって騙されやすい人だな……
それにしても、奴隷たちの目が本当に一筋の希望の光さえ持っていないね、むしろドス黒い負の感情しか感じれない。
まるで……何もできずに、セッちゃんの死を直接に目撃した時のオレみたい……
多分…コイツラの心を救うことができるヤツって、希望という二つ名を持っている指輪の魔法使いしかないわね……
あんたたちが良い主人と出会えますように、とオレは奴らのためにこう祈るしかできないほど、無力だ。
「ねえ~聞いてましたか?フラグティオスの勇者がリフィックスに来ましたわ。」
「へ~それは本当の勇者ですか?シルヴィア様の加護がなくても、勇者を自称してるおバカさんもたくさんありますじゃないか?」
「いいえ、いいえ、今度の勇者はシルヴィア様から加護を受けたらしいですよ。彼はフラグティオスの兵士を一部率いて、南エリアにあって、フラグティオス国内でも有名な貴族である、ラック家の一人息子が持つ別荘の中に泊まっています、という噂がリフィックスで広がっていますわ。」
「本物の勇者が、それじゃユキ=アリル様と同じではありませんか、となると、一度会ってみたいね、フラグティオスの勇者様と。で、名前は知っていますか?」
「んん……変な名前という情報しか知りませんわ。だけど、フラグティオスの第一王女である、ヴェノム様も一緒に来ましたわ。」
以上、通りすがりの紳士と貴婦人たちの会話でした。
まぁ~確かにレイカ様が魔王主催の会議に出たことがありますから、それってつまりこの世界に魔王というヤツが存在しますかという質問に「YES」で認めたじゃん~逆に勇者もどっかに居るのも可怪しくないな。
けど意外に近いね、これが現在の感想。
嫌な予感しかないので、絶対に勇者と会いたくない!これが本音です。
うん、疲れてもう飽きちゃった。
こっそり空間魔法を使って、入り口からやり直すか?
その前に、ちょっとこの辺りの人を覗いていこうっか、面白いかも♪
あれ?遠い交差点で、すごく細い紫色の糸がまっすぐに浮いている。それって、魔粒子で出来て普通には見えない糸でしょう……
怪しい……実に怪しい……
また変態紳士が仕込んだダミーかな?
魔粒子の糸に近づいて、よく観察すると、入り口からどこへ伸びてきた。そして、今オレが立つ所がただの中間ポイントみたい。
老紳士は最初からヒントをくれた、ちゃんと『目』でついてきたまえって。
目ってのは、魔粒子が見える目のことかい!こんな時で謎々かよ!?
行ってみるしかねえ、でいうか、三度も迷子になりたくないから、大人しく入り口から始めよっか。
右上、右下、左下、右上、左上って、どんだけ流星2が好きなんだよこの年寄りの変態が……まぁオレも好きだけど。
最後の交差点を通過したら、下への階段が見つけた。しかも魔粒子の糸が下へ伸ばし続けてる。
やだ~下に超行きたくないですけど~
バカなことを言わないでさっさと行け!と自分に叱られちゃった……
はぁ……何とかなるしかない……
地下の階層に来たら、目が一瞬で暗闇に飲まれた、まだ暗闇に適応していないせいか。
でも……目が適応する以前に、鼻が、オレの嗅覚が壊れちゃう……
嫌ほど覚えてる錆びた鉄みたいな血の匂いが空気とよく混ざっている、それと排泄物の臭さと何かがすでに腐ってる時に出した腐臭だ。
吐きたい……今すぐ胃袋の中にある全部を一気に吐き出したい……
うっ…グッ…暫く経ったら、目も漆黒の中で物を見えるようになった。正直、ずっと見えないようにしてくれ……
二人が横に立つのが限界で、狭い一本道の両脇には鉄の檻が沢山あって、上のマジックミラー部屋と同じ、中にも奴隷がいる。
けど、地上と違うのは、ここが提供した光は最低限で、奴隷たちの服と身体もよりボロボロで、時々傷跡から血が出てくる、耐えられない痛みのせいで大きく悲鳴を出したこともある。それに、コイツラの目にはまだ僅かな希望を抱えている、まるでいつか絶対にこんな地獄みたいな所から逃げ出すことができるのようだ。
糸はまだ切れてない、続けて前へ来いという意味か……
「タスケテ……」
『ダレカ、ワタシヲタスケテクダサイ……』
『イヤダ!イヤダーッ!』
「ココカラダシテ!オネガイ!!」
『モウ……ヤダ……』
「イタイー!イタイイイィィィイイイーーッ!!」
「パパ?ママ?ドコ?ネェ……ドッ……コ?」
「ダレモコナインダ……オレタチはココデシヌンダ……」
『ハァハァ……ハハハハハハハァハァァッハハハハーーッ!!』
「アイツラダ、マタキタ……ヤアアァアアアアッァー!!」
etc…………………………
罪人や囚人ではないのに、どうしてこいつらがこの監獄みたいな所にいなっきゃいけないんだ!?
うるさいんだーッ!脳が割れるほどうるさいんだ!!
耳からだけじゃなくて、なぜかアイツラの心の中にある助けを求めている声まで脳に直接伝えてくる。そしていつの間にか、どっちが実際に言い出した言葉か、どっちが心の声か、もう分からなくなった……
奴隷たちどころか、オレもちょっと狂っちゃう……
「おやおや~待ちくたびれたぞ、やっと此処に辿り着いてきたか、少年。」
一本道の尽きには、微笑んでこちに手を振って、他の檻よりでかい檻の前に、老紳士が立っている。
この……変態クソジジィがあああぁぁあああーーッ!!
3
「展示ロビーから抜け出せたね、わしのヒントをよく理解したの。」
「ふざけんな!人をこんな所に連れて来て、なんのつもりだ!?」
「わしも言ったじゃろ?賞品を見せてあげよって。」
「どこっか!?賞品つうか、オレには阿鼻叫喚地獄しか見えないぞコラッ!!」
「落ち着きたまえ、あいつらはまだ売っちゃいけない奴隷たちだ、本当の賞品はわしの後ろにあるのじゃ。」
賞品って、後の檻の中にいる、二人の少女のことか……
二人とも髪色が浅葱色で、眼の色は桔梗色ですが、それぞれの髪の長さが違う。
肩まで届いてない天パでミディアムの娘はトップの毛束を桃色の花……確かアルメリアかな?そのアルメリアに似ている花でねじって左側に留める、普通ならちょっと子供ぽくに見えるけど、彼女にとってこの髪型はすごくにピッタリ。
そして浅葱色の髪が肩を超えるほど伸ばしたセミロングの娘は、髪を三つ編みにして右寄りにした。そしてゴム輪の代わりに、アルメリア(仮)付きな細い糸で三つ編みを固定してる、おかけて彼女に大人感を増やした。
少女たちの両足が鉄の鎖に縛れられて、活動範囲が制限された。それになぜか三つ編みの娘はミディアム天パの娘の前に座って彼女を庇っている。いや、正確には何かから守っている。鞭に何回も叩かれたのせいで、彼女たちが着ている淡いピンク色のワンピースがボロボロで汚れまみれとなった。
一番重要なのは、少女たちの後ろに赤い鱗が覆ってる尻尾を持っている、だけど角がない。
龍人じゃないよね……?
「この娘たちはわしらが偶々に捕まえた龍人の双子です、闘技大会の賞品になる予定なので、売り物ではありません。もし少年が興味持ってもっと近くに見たいんなら、特別に中に入る許可を与えよ。」
「それやどうも……」
檻の扉はオレが近づいてきた時自動的に開いた、変態紳士が操っているのか……
どうでもいい、確認のチャンスを貰ったから、遠慮無く使いさせてやろよ。
まずは、あの娘たちの警戒を解除しなきゃいけないだね……
三つ編みの娘の桔梗色の瞳が夕焼けのように綺麗な紅色に変えて、すごい殺気を放ってずっとこっちを睨んでいる。まるで人に傷つけられた野良猫が再び人と接触した時、自分を守るために身体を立ち上げて脅かすつもりだな。
やべぇ、めっちゃ警戒されてるぞ……面倒くさそうね……
だが、だいじょうぶい!オレはよく野良猫たちと遊ぶことがあるから、そういうかわいい生き物の警戒を解除して、自然に馴染むようになる方法が持っているよ。うぷぷぷぷぷ♪猫に似てる龍人の少女一人や二人を簡単に心を開きさせて、いや…落として見せろや!
最初の手は、猫と同じ高さでゆっくりとすぐ前に近づいて行ったあと、猫に匂いを嗅ぐことができるように小さい動きで手を差し出す。
フンッ!大体な猫たちはこうして不信感を収めて、馴染みやすくなるぞ!
ほれ~ほれぇほれぇ~早くオレと信頼関係を築いてやれ~
「ぎゃああああぁぁあああーーッ!!やめて!オレの悪いから、オレの腕を噛まないでえぇぇええー!」
オレが伸ばした右手を素早く両手で掴んで、思っきりちょっぴり鋭い牙で噛み付いてきた。
お互いに信頼関係を築きたいのに、どうして逆に三つ編みの娘を煽るようになったの!?
右手を何度も振っても、三つ編みっ娘は相変わらずに噛み付いてくる、むしろ力が込めて、痛みが更に強くなった。
初手が失敗しちまったっか、だけど次の手がまだ残っている。
ただの猫の甘噛で、オレが諦めるだと思うのか、答えは断じて否!
こういう時はもう一本の手で猫の頭を軽く撫でて、あんたの敵じゃないよっと猫に伝う。
「がああああぁぁああーーッ!!手がッ!左手がまるごと噛まれちゃったーーッ!!」
三つ編みっ娘の威嚇攻撃のレベルが一段階上がった、警戒態勢を解くどころか、すでに戦闘態勢に入ったじゃん!?
もう勘弁して!牙がオレの肌を貫いて、血が指からどんどん出ているぞ!でいうか五本の指が手から分離されちゃう!
ぐぬぬぬぬぅ……こやつ、強敵だ……!今までの野良猫たちより守りが堅い!
絶対に開きさせてやるよ、その堅く閉めた心の扉を!
その前に……
おいーッ!そこのミディアム天パっ娘、早く助けてくれ!このままじゃオレの左手が、正確には五本の指が食われちゃうぞぉー!
いやああぁぁああーーッ!!この娘、指の肉を噛むどころか、出てきた新鮮な血液まで飲み始めた!!
凶暴つうっか、完全に飢えた獣になってるじゃねえか!?
だからオレの助けが求めている声を無視っすんなーー!!
また説明回になるのは本当にごめんなさい……
だけど双子のミス姉妹がやっと登場しました!
次回も当然、出番がありますから、期待してください。




