愛北者の真似と親バカのライガード
大変お待たせしました、第二章の一話目がついに更新しました!
08/04/2016:ミスエラとミスエルがいつ家出した、その時間を補足しました。
1
鮮やかで眩しい光の中から出たあと、目に映ったのは果てしなく荒野でした。
もしフロティストの村の周辺は輝いてる白色だったら、この荒野は一片の暗い褐色だ……
え、ウソォ?せめてちょっと緑色の植物をくれよ!オレの目は癒やしが必要なんだよ!
「はい、リフィックス近くの荒野に到着しました。」
「けど……前方は町なんか見えないぞ……場所が本当にあってるようね、レイカ様?」
「間違ってありませんですよ、此処から北へずっと歩くと、あら不思議、いつの間にかリフィックスにたどり着きますわよ。」
「北と言っても、時間がどれくらい掛かるの?」
「さぁー?試したことがないので、分かりませんです~」
はぁああ!冗談じゃないよね!?此処って本当にリフィックスの近くなの!?
もしかして……別の所へ転移してないよね?
「あの…レイカ様、もっと詳しい説明がないかな?例えば、どれくらい歩いたら川や森みたいな道標があって、其処からどの方位へ歩き続けばリフィックスに着けるとか。」
「そうですね~前方に向かえて二時間くらい歩くと、大きな隕石孔が見える。次に北へ進むと、広い草原に辿り着ける。更に一直線に歩いたら、リフィックスの入り口に着けるです。」
分かった、とにかく北へ向かえばいいんだろう?
……あなたも愛北者たちの仲間かいよ!!
しょうがない、道が知らないから、レイカ様が教えたことの正しさを判斷できないな……
故に、文句言わずに大人しく従う方が楽だね。
「ところで、リフィックスでオレに誰を探したいんですか?それと、お買い物って、なにを買えばいいんの?」
「リフィックスのお土産が欲しいから買ってきて。人探しについては、私の友たちの手伝いをして欲しいので、先ずはあの人に会いに行こう。」
本番の人探しの前に、もう一つの人探しをする必要があるんのか……
「種族は……龍の人間『龍人』と書いて、『ドラニディ』と読んでいる。そして彼の見た目は金色の短髪で褐色肌、片角で、大きくて太い尻尾を持つ、凄くムチムチで、しかも顔の両脇に傷跡がある超親バカです。名前はライガードですよ。」
あれ?レイカ様が言い出したあの龍人の外見って、なぜかちょっとした印象があるけど、オレどっかで似たようなヤツに会ったのかな?
思い出せない……妙に思い出せないだな……猫が時々オレの頭をポンポン叩いているのせいかしら?
力が増えた、まるでにゃのせいにするにゃと言ってるみたいに、猫は更に速く叩いてきた。
ごめん~ごめん~あんたのせいじゃなくて、オレの頭が可怪しくなっただけっすよ。
「それじゃ~、私もそろそろ帰りますっか。ツカサくんも偶に村に帰ってきて、ツララに旅の事を詳しく教えて下さいね♪それに、セッカちゃんもあなたのことを心配していますから。」
「セッちゃんに心配したくないから、近いうちに一度帰ってきます。」
「では、いってらっしゃい~ツカサくん。」
「行ってきます!」
「うにゃあー!」
来る時と同じ、レイカ様は空間魔法で近道を作り出して、それを通して村へ帰った。
よっしゃー!オレは一刻も早くリフィックスに到着しないと行けないんだ!
とりあえず、北へ向かおう!
2
で、愛北者たちを真似すると決まったあと、すでに五日も経っていました……
レイカ様が言った二時間くらい歩くと見える隕石孔は、未だに穴が一つも見えてなかった……
ここは何処?オレは今どこに居るの!?
まさか迷子になった?或いはこの果てしなく荒野の中で、遭難しちゃったか?
ウソでしょう!?ウソだよね?ねえぇ!だれか、これは誰かのスタ○ド攻撃って、あなたは別に迷子していません。とか言ってくださいよぉお!お願いしますよ!!
ダメだ……もう絶望しちゃったよ……
オレの絶望を希望に変える、最後の希望という魔法使いがここに居ないんだ……!
むしろ絶望がオレのゴールになったぞ!
大地に倒れ、キラキラ輝いてる素敵な星空を見て、現実から逃げるでもーー
オレたちの食糧危機がこれで解決するわけもない……
どうしよ……リフィックスに辿り着く前、オレが先に餓死するんだよ……
最初の四日は順調で、沢山な道を歩いたのに、けど途中から見えるのは形が違う岩だらけ。
しかも、食糧と飲み水が徐々に減って、重いバックが今はも空っぽとなって凄く軽くなった……
「にゃうぅ…………」
食べ物?ないよそんなもん……
あれ……?オレの腹の上に丸くなって寝ている猫が、肉団子のように見える……
……美味しいそう、ペロリ。
「にゃあうぅ!」
手を伸ばして猫を触れると思ったら、指が猫に噛まれた。
ちょっと!何回も甘噛すんな!舌で舐めるのを繰り返すな!
オレの指はあんたの食べ物なんかじゃねえぞコラッ!
ああぁ……腹が減りすぎて怒る力もないんだ……
幸せは分け合うと倍になる、だから、ネコよ!苦難も一緒に分け合って半分になろうじゃないか~?
「にゃああぁーー!」
やだー!と言ってるように、猫は大きな声で鳴き出した。
しょぼん……!猫に振られたわ……そんなにオレと幸せを分け合いたくないのかよ!?
いいもん、オレにはセッちゃんが居るもん!
早くリフィックスの要件を終わって、セッちゃんに会いたいね~
だが、その前に、この食糧危機をどうにかしないと行けないだな……
でいうか、魔物たちの晩ごはんになるから、このまま荒野で寝るのは絶対ダメ。
いつの間にまじで寝ちゃった猫を起こさないようにオレの頭の上に移ったあと、暗闇の中で再びリフィックスへの旅を始めた。
歩き続けても、同じ景色しか目に映らない。
なんで今夜限り月が見えないの?道が暗くてどう歩いて良いのが分かんねえよ……
リフィックスへの道どころか、自分の未来さえも分からなくなった……
なんで……なんでお前がここに居るの!?
オレを殺した、片目のトカゲ野郎ーーッ!!
ここで会ったが百年目、オレはあの時の仇を取るぞコラッ!
沢山な強敵を倒して強くなったオレが、今回こそテメェをぶっ殺してやるーーッ!!
あれ?どうして?どうして魔粒子を操れないんだ!?
身体も凍てつかれたみたいに、ちっとも動けなくなった……
早く動け!動かないと、またト片目のカゲ野郎に、殺される……
やめろおおおおぉぉぉ!それ以上近づくなあああぁあぁああああーー!!
3
「ぐああああぁああぁああああーー!!」
己の身体が真っ二つにされることを体験したあと、悲鳴を叫びだして、身体を起き上がりながら閉じた目を急ぐ開けた。
ん?狭い空間で何かの上に寝ている……滑りさがあんまりなくて、しかもちょっと匂っている、皮革?皮革の座席かな?
空間の両脇は眩しい光で、光の向こうにある見飽きた荒野の景色が動いているので、オレは何かの乗り物に乗ったの?
「やっと起きたか?」
オレの向こうの座席から渋い声が聞こえた、語尾を長く伸ばしたら若○さんの声みたいね。
でいうかなんで碇司令の真似してんの?グラサンがないぞコラッ!
コイツが気絶したオレを助けたか?
とりあえず、人間を失格しないように、感謝の言葉くらい素直に言い出そう。
「えっと……名前が知りませんが、助けてくれて、本当にありがとうございました!」
「いやぁ、確かに兄ちゃんを運んだのは俺だが、正直、兄ちゃんの命の恩人はアイツだぜ。」
謎の碇司令が指しているのは、オレの膝上でグーグー寝ている猫でした。
「アイツが居ないと、今頃、兄ちゃんは魔物たちの朝ごはんになったぞ。」
「そっか、サンキューな、ネコ。」
感謝の気持ちを込めて猫の頭を軽く撫で撫ですると、アイツの耳がピクッピクッと動いている。
ネコって、なんというかわいい生き物だろう?
オレの心のかわいいランキングの中で、一位を占拠したのはセッちゃんとユカちゃんとネコです!
四位はまだ出ていない、或いは最初から存在していない!……かな?
「兄ちゃんは完全に覚めたみたいだし、自己紹介でも始めよっか。」
「じゃ、オレ……私からはじめましょうっか。」
「オレで構わんよ、そっちの方が慣れてるだろ?」
「それじゃ遠慮無く使うぞ。オレの名前はツーー」
待って……素直に「ツカサ」という名前を使うと、なんか超~やな予感があるから。
例えば、丁度いいとある国が似たような名前を持つ人を狙っていると、本当の名前を使っているオレは超危険じゃねえ?
なので~仮の名前を考えないと行けないよね。
………………………………マジ面倒くさいから、ディケイで名乗っていいや。
世界の破壊者と似ているのはただの偶然ですよ!決して同じツカサで、新しい名前を考えるのが面倒くさいからじゃなくて、只々頭の電球がピカッと光って、ディケイという名前が出できただけよ!
「ーーディケイだ、よろしく。」
「ディケイっか……良い名前だね!俺はライガードだ、よろしくな、ディケイの兄ちゃん!」
ライガード?どっかで聞き覚えがあるような名前だな……
…………ん?えええぇええ!?レイカ様が言ってた、人探しの協力が欲しいって、あの龍人で親バカのライガード!?
よく見ると、マジでレイカ様が言ったのと同じ、片角で尻尾が付いて、顔に傷跡があって、金髪ショートでムキムキの筋肉おじさん。
リフィックスの中にいるじゃないの!?でいうか、会うのが早!
途中で会えるなんで、全くの予想外だわ……
「そういえばディケイの兄ちゃんよ、あの白い髪はどうしたの?先天性白皮症かい?それと着物を着るのは兄ちゃんの趣味かい?」
「いや、違うが、なぜそう聞くの?」
「俺の知る限り、雪女という魔人族しか着物を着ないと、白髮を持っていないんだ。しかも、奴らは女しかない種族。なので、兄ちゃんはなにもんだい?」
「なにもんって、フロティストだよ?」
「ありえねえ!兄ちゃんはどう見ても女じゃねえ!」
「見ての通り男だあぁーーッ!でいうか信じてくれないなら、その『目』でちゃんと確かめたらどう?その方が手っ取り早いぞ!」
「……兄ちゃん、あんたは魔粒子が見える特別な人間なの?」
「ちッげぇーよ!そもそもオレはもうすでに人間をやめちゃったよ!」
ライガードはやっと魔粒子を操り目に覆って、オレの基本情報を覗き始めた。そしたら信じられないほど驚いた。
ちなみに、覗き魔に痛い目に遭わせるオレの専用スキル偽装、今回はわざわざオフにした。
……そんなに驚く必要あんの?
「兄ちゃん……あんた、本当にフロティストなの!?」
「最初から言ってんじゃん!」
どんだけ人の話を聞かないの、コイツは!?
「疑って悪かったな、ディケイの兄ちゃんよ。どころでさぁ、なんで兄ちゃんが荒野のど真ん中で倒れたか?道に迷った?」
「そうですよ……マジで迷ったんだよ……知り合いにリフィックスへの道を教えてくれた、ずっと北へ歩いても、リフィックスのリも見えん……そしたら、餓死寸前でなにも気づけずに倒れた……」
「で、誰に聞いたの?」
「フロティストの女王である、レイカ様ですが?」
アイツまたかいよ!?と言ってるみたいに、ライガードは左手で顔を覆っている。
え?なんがあんの!?
「本ッ当に悪かった、兄ちゃんに俺の知り合いが迷惑を掛けた!アイツは、レイカの奴は超を付けてもいいくらいな方向音痴だから。」
「薄々感じたけど、あれマジで間違った道案内なのか……」
「何処に行っても、アイツはただ北へとしか言えないよ……だけど、心配しなくてもいいぞ、俺もリフィックスに行くつもりだから、乗ってあげよか?」
「マジで!?ありがとう、ライガードさん!」
「ライガードでいいよ、ディケイの兄ちゃん。確かめたいが、レイカが言った助っ人って、兄ちゃんのことかい?」
「はい、その通りです。で、誰かを探したいの?」
「探したい奴は、家出した俺の、二人の娘だ……」
ライガードはすでに結婚して、しかも娘持ちか、ちょっと意外だな。だからレイカ様がライガードのことを説明してる時、親バカを使ったんだ。
どうやら娘のことをかなり大事にしてるみたいね。
「一ヶ月前、二人は『お父さんのバカッ!大ッ嫌いだああぁあーー!!』とこういう一言が書かれた手紙を残したあと、必要の荷物を抱えて家から出た……どうしよ!?うちのかわいい天使たちが知らない誰かに騙されて拐われたら、死んでも見つけ出して、死より辛い苦しみを与えよ!でいうか、お父さんが嫌いってのは嘘だと言ってくれええええっぇええぇええーー!!娘たちに嫌われたくないんだあああぁぁああーーッ!!」
訂正しよ、娘達のことに関わると、ライガードは世界一の親バカになる。いや、むしろすでになった。
これはまた……変な奴に会ったわね……
変な奴は互いに引かれ合うのかい?まぁ~オレも相当に変な奴けどね。
「だから頼む、ディケイの兄ちゃんよ、俺の娘探しを協力してくれ!!」
ここでだが断る!と遊びたいが、やめておこう……
ウィックと黒い少年のことを調べるというオレの目的に邪魔してないから、ついてに人探しってもしよっか。
「分かった、ライガードの娘を探すのを手伝ってあげよ。で、娘たちの名前と特徴は?」
「十四歳の双子だから、常に二人で一人の状態になってる。姉の名前はミスエラで、妹の方はミスエルだ。二人は俺の妻から同じ髪色を受け継ぎて、浅葱色だ。瞳の方は俺と似ていて、桔梗色だぜ。あいつらは、俺の娘たちは天使よりかわいい、なのでひと目で分かるはずだ!それにーー」
「はいはいはい、娘たちの可愛さはよく分かったから、もうこれ以上喋らなくてもいいよ!むしろやめてください、絶対に時間が掛かるから!」
「うにゃ……?」
あ、声が大きすぎて、ネコを起こしちゃった……
4
「にゃう~にゃ~?」
「ごめん~ごめん~起こして悪かったよ。」
「ところで、その黒猫はディケイの兄ちゃんのペットかい?随分と仲良しだね。」
「違うよ、ペットじゃなくてオレの友達……みたいな関係かな?」
「にゃあ~♪」
完全に眠りから覚めたネコは素早くオレの太ももから頭に登ってきた、そしてリラックス状態に入った。
指でアイツの耳をちょっと遊んでいると、牙で反撃されて断れました。ちょっとへこんだ……
「その猫、ちょっと借りていいんかい?知り合い……じゃなくて知り合いの猫に似てるから、確かめたいんだ。」
「えっと……オレに同意を求めるではなくて、ネコ本人に聞いてよ。」
「しゃーッ!!」
手を伸ばして猫に触れると思ったライガードは、威嚇されて、手が猫の手に引っ掻かれた。
どうやら、やだー!と言っているみたいね。
「すまん、人間違いーーではなくて猫間違いでした。」
オレにそう言わるてもね……当事者はオレじゃないよ、しかもなんでそんな誰かに弱みを握られた顔でネコに謝るの?
ネコは怖くないよ?むしろ犬よりかわいい!
「ライガードの親分!リフィックスの城門が見えましたぞ!」
若くて元気な声を聞いたあと、オレとライガードは頭を馬車の外へ伸ばして、リフィックスを探す。そしたら、全体的には灰色の石塊やレンガで作り出した高くて堅そうな城門が、遠くからも見える。
すっげーな!町とは見えないほど、要塞の入り口みたいな城門だね。
まさか空からリフィックスを見ると、円形状じゃないよな?
「リフィックスは五つのエリアで出来た町だぜ、その広さは一つの小さい国と呼ばれるても可怪しくないだよ。」
「うそ!?そんなに広いなの!?で、目の前の入り口はどのエリアか?」
「北だ!今向かっているのは北のエリアだ。」
北……好きよな、あんたらって……
新キャラ、ドラニディのライガード+配下ひとり。
次回も新キャラ登場しますよ~
ずっと北だ!とか言って、すみませんでした(笑)
今年のクリスマス、楽しみにしているな~儀式の人のプレゼント配達を。
本当に私が持っているM○Sと違うんだね、と思いますよ、彼のプレイを見たあと……




