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勇者召喚に巻き込まれた後、いきなり死んだ  作者: アキラメル
第一章 甦りのフロティスト
24/52

幕間 勇者ソウジのプロローグ


 僕の名は御木双司(みきそうじ)光流碧(みつるあおい)というかわいい彼女を持つ、成績優秀だが、他に特別な才能がない、ある意味ただのリア充高校生です。

 だけど、そんな僕が下校中の時、アオイと親友の神戸士(かんべつかさ)と一緒に暇つぶしのアイデアを考える最中、道のど真ん中に底なしで虹色の渦穴が現れた。

 あの渦穴はかなりやばい!っと直感から伝わってきた。

 でも僕たちは逃げきれなかった……


 最初に吸い込まれたアオイを助けるために、僕は無謀に手を伸ばしたけど、何も掴むことができなかった……

 そのせいで僕も渦穴の引力に吸い込まれ、最後助けに来たツカサも巻き込んだ。

 更に渦穴の中で、いきなり別の穴が現れて、ツカサをその中に吸い込んだ。

 つうわけでツカサは僕とアオイとの道を分かれた。

 数分後、僕たちにも出口が見えた。



 目覚めよ!

 目覚めよー!勇者よッ!と凄くうるさくて渋い声のせいで、僕は昏睡状態から目が覚めた。

 だが、目が覚めたら全く知らなくて大きい部屋の真ん中に、僕は一人で長くて真っ赤なカーペットの上に倒れたらしい。

 壁は白い大理石に似てるが、妙に白光を輝いてる、しかも大理石の石目模様がない……

 同じく真っ白な天井を支えているのは左右合計十二本の柱です、そして柱に灯みたいに光ってるのは電球じゃなくて、ひし形な結晶だった。

 次に、カーペットの両脇に、両手で剣を身体と十字形になるように構えてる、白銀の西洋風な鎧を全身に纏う騎士らしき人が立っている。およそ左右それぞれ八人くらい居る。


 そして、赤いカーペットの終わりに五階段の高さを持つ階段があって、一番高い所に偉そうな中年男性が玉座みたいに凄く高価そうな椅子の上に座っている。

 しかも後ろにその中年男性のペイント画を掛かっている。

 あの中年男性の人は白髮が混ざってる爽やかな金髪ストレートと碧い瞳で、体型が若干細めで、顔と身体も時間に敵わないように皺が付いている、とにかく年齢は五十代くらいかな?

 特に重要な特徴の一つは、彼が宝石を嵌めてる金色の光をめっちゃ輝く王冠を被っている。

 しかも隣にメイドの格好をしてる美人さんが二人待機してるし、多分、王様レベルの人でしょう?

 カーペットの終わりである最下階に立って、両手で宝石付きの杖を持っているのは、フート付きの黒いマンとを着て、ツカサがよくやったロールプレイングゲームの中に出そうな、賢者っぽい若い人。

 フートが顔を隠しているせいで、顔が見えないから、賢者っぽい人の性別が分からない。

 これで、全然部屋に見えない、ホテルの広間みたいな所に居る、僕も含めた全員です。


 「元気そうじゃな、勇者候補よ。」


 王様らしき五十代男性の人が、先に会話を始めた。



 「冗談じゃないよ!元気そうもなにも、いきなり人を別の場所に拐われて、しかも勇者という巫山戯たアダ名に呼ばれるなんて、元気になる以前、気持ちがすごく悪くなったよ!」

 「貴様ーーッ!トリッカ様にそんな態度で話すんじゃねえ!だから野蛮人たちは……」


 本当の気持ちを言い出しただけで、賢者っぽい人が急に怒って僕を野蛮人として扱う。

 むしろこちの方が困りすぎて逆に怒りたいよ!


 「まぁ~アルティよ、ちょっと落ち着くのじゃ。異世界の人と会話をするのも初めてではないから。今まで何人と話したと思うのじゃ?」

 「わ、分かりましたトリッカ様……」

 「すみませんが、急いでくれないか?僕は人が探したいです、一緒に来た女の子とどっかに行った男の子を。」

 「…………男の子なら、名前は言ってないが、一番早く目が覚めて、説明を聞いたあと嬉しくここから出た。そして女の子の方は、確かミツルと言いましたっけ?彼女も説明が終わったあと、中庭に行ってあなたを待っていますとメッセージを残したのじゃ。なので、これから同じく勇者候補のあなたにも説明をします。」


 そっか……ツカサは一人旅を始めたか。ここはアイツが好きそうな世界だから、わくわくするのも可怪しくないよね。アオイは多分、僕を待っていて一緒に旅立ちたいでしょう?

 だったら、早く異世界についての説明を聞いて、アオイと合流しよ。


 「そういうわけで、説明を頼むのじゃぞ、アルティ。」

 「御意!先ずは君の名を教えてくれ、勇者候補よ。」

 「僕の名前は御木双司(みきそうじ)、よろしくおねがいします。」

 「では、勇者候補のミキ様よ、今、魔王キャスニーエが軍隊を率いて、我々人間の領地を侵略するつもりです。魔王の侵略を阻止するために、我々フラグティオスは別の世界から『勇者』という力を持つ可能性がある人たちをこちらの世界へ召喚する。ミキ様もそのうちの一人です。」


 沢山の候補者からオンリーワンの勇者を探し出すのは、あんまり効率いい方法ではないだが、いずれにしても時間さえ掛かるなら、本物の勇者を見つけるんだろ。

 どうやら、僕とアオイとツカサも勇者候補らしい……いや、悪い言い方にすると、ただのモルモットだな……


 「魔王キャスニーエに対抗するために、全ての勇者候補には一つのテストを受く必要があります。もしテストを通過したら、ミキ様は本物の勇者として認められ、光の女神シルヴィア様があなたに加護を与えます。そういうわけで、ミキ様、明日の朝、騎士たちがあなたを目的地へ案内します。」

 「分かりました、けどもしそのテストを通過できない場合、何が起きますなの?」

 「我々フラグティオスがあなたに支援をくれて、共に魔王キャスニーエを倒すという目的に目指すのです。或いは、あなたの友達みたいに旅を始まるのも構いませんので、全てはミキ様次第です。」

 「これで、一番大事な説明が全て終わりましたのじゃ。」


 説明がやっと終わったか……

 それにしても、僕が明日受けるテストって、一体どんなテストでしょう?

 ツカサがいつも推薦してるファンタジー小説みたいに、勇者の証である聖剣を岩から抜き出すテストかな?

 明日のお楽しみだ、とりあえず今はこのお城の中庭に行ってアオイに会おう。


 「だ、大変だああぁぁああーーッ!!トリッカ様ああぁーー!中庭が、中庭が魔人族(ディスヒュマ)に襲われました!しかも、あそこに居た勇者候補のミツル様が、奴らに拐われました!!」

 「何だっと!?」

 「……アオイが!」


 突然、部屋の扉がバンっと大きい音を出すくらい、全身鎧を纏っている騎士に乱暴な手段で開かれた。そして国王に現状を報告した。

 ちょっと待って!?アオイが魔王の手下たちに拐われたの!?

 このいきなり過ぎなお知らせを聞いた直後、頭が指示を下す前に、身体がすでに全速で中庭に向けて走りだした。



 騎士たちの道案内のおかけて、僕は最短距離でお城の中庭に到着した。

 だけど、もう遅かった……

 中庭にある芝生に残されたのは、爆発のせいでほとんど粉々になった灰色のレンガと、小さい隕石が地面と衝突して作り出した、煙がまだ出ている半径三メートルくらいでかい穴と、赤い血で芝生を血色に染まった怪我してる騎士たちだ。

 なぜ魔王の手下がアオイを拐うの!?彼女は僕と同じくまだ勇者になるテストを受けていないのに!

 早く、早くアオイを探さないと!


 「ダメですわ!ミキ様、もし貴方まで魔人族(ディスヒュマ)に拐われ、もしくは殺されたら、ミツル様を助けたいでもできないようになりますわ!」


 慌てて中庭から出てアオイを追うつもりだが、誰かが後ろから手を掴んで、しかも言葉で僕を行かないように必死に止めた。

 その手は意外に柔らかい、僕の知る限り、アオイと同じく女の子の手だな。

 後ろに向くと、僕の手を掴んでいる人は、金髪でロングストレートで碧眼で、全身が雪のように白くて綺麗なドレスに包まれた女の子でした。

 まるで、物語の中でよく現れるお姫様みたい。


 「それに、もう一つの報告を受けましたわ。ミキ様のもう一人の友人について。」

 「もしかして……アイツにもなにが遭ったのか!?」

 「彼は……町から出て、次の町に向かて進んでいる時、偶然ミツル様を拐った魔人族(ディスヒュマ)たちに遭って、反抗もできずに殺されました……しかも、現場に残った死体も酷くバラバラにされました……」

 「ウッ……ウソでしょう……」


 アオイを拐っただけではなく、ツカサまで魔王の手下たちに殺されたとは……

 なんで僕達がこんな目に遭わなきゃいけないんだ?

 異世界に来た初日、先に起きて旅に出たツカサが殺され、次に目が覚めた中庭で僕を待っているアオイが拐われた。残るのは僕、たっだ一人だけ……

 一体……僕はどうすればいいんだ……


 「落ち着きましょう!ミキ様、我々にとって、今、最も必要なのは冷静さですわ!」

 「……冷静さ?」

 「そうですわ!今ミツル様の行方は『黒羽レイヴンズ』が追っています、場所さえ知っていたら、救出作戦も行うことができますわ!だから、今は冷静に『黒羽レイヴンズ』の報告を待つしかありませんわ。」

 「でも……分かった……今の僕じゃなにもできないから、王様たちに任せるしかないんだ……」

 「ミツル様に関する情報が手に入れたら、まっ先にミキ様に教えるので、安心してください。」

 「ありがとう、けどあれ?あなたは誰ですか?」

 「あッ!申し訳ありません、私ったら、うっかりして自己紹介を忘れたなんて……私はヴェノム、ヴェノム=ライアー、フラグティオスの第一王女ですわ。」


 風鈴の音色みたいに美しくて印象深い声で自分を紹介してると共に、フリル付きの白いグローブを着ている両手で同色なドレスの裾を持ち上げ、僕に向けてお辞儀をしている。

 金髪っ娘はヴェノムと言いますか……でいうか第一王女って、この国のお姫様ってこと!?

 なんぜお姫様がここに居るの?


 「勇者候補の皆さんに会いたくて仕方がないので、こっそり部屋から逃げ出しちゃいました♪」

 「なるほど、でも大丈夫なんですか?」

 「いいえ、大丈夫じゃないです、あとで絶対にお父様に叱られますが、そうした甲斐があります。だって、先まで慌ててしてるミキ様が元気になったじゃないですか。」


 僕のことを心配している人がまだ居るとは、ちょっと感動した……

 元気にしてくれて、本当にありがとう、ヴェノム様。


 「もし本当に私を感謝したいなら、ヴェノム様じゃなくて、私のことを親切にヴェノムと呼んでください、ミキ様。実は私もミキ様と同じく十七歳ですわ。」

 「分かりました、ならヴェノム様……ヴェノムも僕のことをソウジと呼んで。」

 「そう……じ?」

 「うん、僕の名はソウジ、ミキはただの苗字です。」

 「そうですか~これからもよろしくですね、ソウジ。」

 「こちらこそ、よろしくね、ヴェノム。」


 異世界に来た初日、色々なことが起きました。

 魔王の手下たちのせいで、アオイが拐われた、しかもツカサも殺された。

 フラグティオスのお城に残された勇者候補は、僕一人しかない……

 そんな時、僕は第一王女であるヴェノムに出会った。



 勇者候補の一人としてこの世界に来た翌日。

 相変わらず白銀の全身鎧を纏っている騎士たちの案内により、勇者のテストを受く場所に辿り着いた。

 だけど、どうしてテストを受く所が広くて明るい地上じゃなく、狭くて暗いお城の地下に居るの?

 妙に不気味な紫色の焔により照らした、横に二人で立つのがもう精一杯で、凄く狭い階段を通ったあと、何かの儀式を行いそうで憂鬱な広間。

 広間の真ん中に周りを照らす紫焔と同色な光を輝いてる、幾つの円と幾何学の図形と読めない文字で形成した、魔法陣みたいな絵が石ブロックの床の上に描かれた。


 そして、絵の前方で立っているのは、アルティという賢者っぽい人と、トリッカというこの国の王様と、二人を守る全身鎧の騎士たち。

 昨日は色んなことが遭って、精神が疲れ過ぎたのせいかな?なんだか……目がちょっと痛くて、しかも魔法陣のような絵の周りにも陽炎が見えた気がする……

 やっぱり精神上の疲労が溜まりすぎて、ついに幻覚も出たかな……?


 「勇者候補のミキ様も来たし、テストを始めますっか。けど、その前に、これをつけてください。」


 アルティが杖を高く上げて、何かを呟いた後、僕の前方にある石ブロックが上に登ってきて、分離したら中に黒い首輪らしき物が見えた。

 つけるって、この黒い首輪のことかい!?


 「それはテスト、或いは儀式の暴走を防ぐための魔導具です。いくら低確率とはいえ、勇者候補の皆様が危険に遭う可能性がある限り、ゼロへ下げるのが我々の仕事です。」

 「この首輪の形をしていた魔導具というものをつければいいでしょう?分かった。」


 手で首輪のような魔導具を持ち上げたら、一側が自動ドアみたいに開けて、僕の頸につけるくらいの大きさになった。

 ゆっくりと頸に近づいていくと、開けた部分が自動的に閉じてしまった。

 本当にこれで儀式を安全にできるのかな……?


 「さぁー、では始めよのじゃ、勇者候補ミキよ、お主がシルヴィア様に認める正式の勇者になる儀式を始めよ。」

 「では、魔法陣の中央に立っていてください、ミキ様。」


 アルティの指示に従え、僕は大人しくあの異常に眩しい光を輝いてる魔法陣の中央に入った。

 そしたら、紫色を光っている床から陽炎が出て、中から何かが浮き上げてくる。

 地面と衝突して惨めに割れたガラス球?いや、正確には黒い水晶球が割れたあと、残したその半分の欠片だな。


 「『クロユキの心』、勇者の証です。それを心臓の近くに置いていくのは、儀式が始まる合図です。もし無事に『クロユキの心』に認められたら、ミキ様が正式に勇者となります。」


 クロユキの心と言う欠片を両手で掴み取って、自分の左胸、即ち心臓の所に近づいた。

 そして、異変が始まる。


 「うあああぁぁああぁあああーーッ!!」


 心臓に近づく瞬間、黒き欠片から電流が出て、凄まじい速度で僕の全身に回りこんで、重度な火傷になる程な痛みを僕に与えた。

 燃えている……なんか全身が燃えているみたい……

 痛い、痛いぃい!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!イタイイイイィィィイイイーー!!

 今すぐ欠片を放して、この果てしなく痛みの中から解放したいが、なぜか欠片が強力な瞬間接着剤をついたみたいに僕の手とくっついている。

 幻覚かな、目の前に立っている人影が一人増えたみたい……

 動きやすい軽装鎧を纏って、黒いスカートとニーソックスとブーツを履いてるだけじゃなく、右手に独特な蒼と白を基調にしたガントレット、左手は長いグローブを装着した、髪型をセミショートから無理やりにポニーテールへ変えた少女です。

 やばい……痛みが段々強くなって、意識が……

 まさか…………僕も……このまま……死ぬ……のか…………


 「儀式を成功させるに必須なのは、強い感情なのじゃ。例えば、生きる願いや、誰かへの憎しみとか。」


 ……生きる願いと、憎しみですか?

 僕はまだ生きたい……


 生きて、アオイを助けたい……

 生きて、ツカサの仇を取りたい……

 生きて、魔王の手下を、魔人族(ディスヒュマ)たちをみんな殺したい……


 ここで死んだら、なにもかもできなくなる!


 「グガアアアアアァアァアアアアアーーッ!!」


 悲鳴ではなくてお雄叫びで自分に目を覚めると、いつの間にか、クロユキの心が掌から消えて、電気ショックが伝えてきた痛みもなくなった。

 だけど、受けたダメージがかなり溜まっていたせいで、今の体力じゃ立つことさえ維持できなく、前方に向けて倒れた。

 身体が完全に動けなくなったが、意識は意外に消えていない……


 「うおおおぉおおおーー!まさか…成功した!これは全くの予想外なのじゃ!」

 「これは本当に驚きました、実験体01の先に、実験体02がクロユキの心を成功に吸収したとは……」


 実験体?なにそれ……

 儀式じゃなくて、なにかの実験なの……


 「さっそく彼の能力を見てみましょう、石版の使用を許可してください、トリッカ様。」

 「良かろう、元々石版はこういう時のために残しているのじゃ。」


 うるさい足音と共に騎士たちが僕の身体を完全に固定して、右手だけを上げてなにか硬くて冷たい物の上に置いていた。

 お前たち、一体なにを……するつもりだ……


 「素晴らしい……実に素晴らしいなのじゃ!」

 「『死力倍増(デス・オブ・ダブル)』……一度死んだら、全ての能力値が倍になる、これがシルヴィア様が与えた加護っか……そして、クロユキの心を吸収して、条件付きの不死能力を手に入れたおかけて、勇者候補……いいえ、勇者ミキがある意味の最強になりました。」


 ですおぶだぶる?しかも条件付きの不死身?もう何なんだよ!?

 なんで僕はこんな目に遭わなきゃいけないんだ!?


 「では、そのデスなんとかの能力を試してみよ、ワシはこの目で詳しく見たいのじゃ。」

 「御意!なら……おい!そこの君、やれ!」

 「え、えッ!?無理です、わたくしにとっては無理です!」

 「そっか、ならば君があの世へ送るしかありまーー」

 「やる!やります!殺らせてください!!」


 おい……騎士お前、一体何をやりたいんだ!?

 まさかやるって、殺すって意味なの!?

 やめろおおおおぉぉぉ!やめてくれええぇええーー!!


 「あんたには恨みがないが……ごめん……なさい!」


 騎士の一言を聞いた後、首辺りから電気ショックが与えた苦痛より少し弱い痛みを伝えてくる。数分後、なぜか徐々に頸以下の部分を感じることができなくなった……

 目も少しずつ重くなっている……

 そっか……僕は何が遭ったっか、やっと理解できた……


 簡単に言うと、僕、斬首されました。

 そして、目の前の全てが完全に黒という色に染められたまま、いしき…が……



 頭がぼんやりしている……身体も色んな所が筋肉痛があって、かなり疲れている……

 試して何が遭ったのを記憶の中で思い出すと、ドス黒い暗闇が見えてると激しい頭痛しか感じない。

 そういえば……僕は確かお城の地下で勇者になるテスト、儀式かな?を受けたはずなのに……どうしてお泊まりの部屋に戻ってきたの?

 思い出せない……クロユキの心が消えた……正確には僕に吸収されて心臓と一体化したあと起きたことが、全く記憶がない……

 うん?心臓と一体化した?僕はなにを言ってるんだ!?


 「目が覚めましたか、ソウジ?」


 頭を右側に向いたら、長い金髪は落ちそうな水玉が太陽の光を反射してるのせいでキラキラ輝いてる、しかもバスタオルを纏って、透き通るような白くて綺麗な肌が丸見えた、ヴェノムがそこに立っている。

 どうしてお姫様のヴェノムが風呂あがり、或いはシャワーあがりの格好で、僕の部屋に居るの!?

 でいうか、昨日は絶対になにが起きたんだろうか!


 「一つ、質問してもいいですか……?」

 「構いませんわ、好きに聞いてくださいね。」

 「けどその前に、先ず……ちゃんと服を着てください、お願いです!」


 暫く待ったあと、初めて会う時と柄が違う白いドレスを着て、乾いた金髪を一束で下ろしてきたヴェノムがベッドの上に座って、僕の質問を待っている。

 一番気になることから始めよ。


 「ヴェノムは、その……儀式の後について何か知っているか?なぜか……あれだけの記憶が、頭の中にないんだ……」

 「あの後……ソウジは一度死にました、突然の心臓麻痺のせいで。」

 「えッ、一回死んだ?僕が?」

 「はい!けどクロユキの心が与えた能力のおかけて、一時間後で完璧に復活しました、しかも傷跡一つもなく。」


 そんな……バカなッ……?僕、不死身というチート能力を手に入れたの?

 これなら、ツカサの仇を取るのもただの妄想ではなくなる!


 「だけど、不死身の代償として、復活したあと、ソウジの記憶が一つランダムで消えるんのです。今回の代償は儀式後の記憶ですが、次回は何かが消えるのか、本当に心配ですわ……」

 「だから無理やり思い出す度に、暗闇と頭痛しかないんだ。」


 これで儀式のあとのことをやっと分かった……

 毎回死んだら、記憶がランダムで奪われちゃう……

 つまり、アオイとツカサ、みんなとの大事な記憶も……


 「……まだ続きがあります。騎士たちが疲れ過ぎて寝ているソウジを部屋まで運んで置いていた、そしてお見舞いしにきた私は獣のようなソウジに襲われ、全然寝ていませんでした……」

 「……僕が、ヴェノムを、襲った?」

 「えっと、はい……一回だけではなく、そのあとも何回もやりましたわ。」

 「ごッ!ごめんなさい!それについても全く記憶がないだが、僕は絶対に責任を背負います!本当にごめんなさいーーっ!!」

 「ならば、私と一緒に人類を魔人族(ディスヒュマ)の脅威から解放してください。だって、私は先代勇者の娘ですから。」

 「先代勇者の娘……だっと!?」

 「そうですわ♪私の母は先代勇者、ユキ=アリルです。曾て、世界を救った勇者ですわ!」

 「分かった、共に頑張っていこう、ヴェノム。」

 「はい♪人類のために、頑張りましょう!ソウジ。」


 こうして、僕だけの異世界物語が静かに始まった。

 フラグティオスに所属する新しい勇者として、勇者の娘のヴェノムと一緒に、魔人族(ディスヒュマ)たちの王である、魔王キャスニーエを倒すと目指した。


 この時、そう思っていた僕はーー

 それが悲劇の始まりだと、まだ知らなかった……

第一章の最後の幕間です、

来週(07/21/16)からは、第二章「リフィックス編」が始まります。

新キャラも一人、登場するつもりです~☆


正直にいうと、タイトル通り、これは本当にソウジの序章。

書きたいことがまだ沢山あるけど、ガチでネタバレにするから、二章の幕間で続きます。


これからもよろしくおねがいします<(_ _)>

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