幕間 月下の再会、朝日の別れ
1
今宵の月は丸くて綺麗ですね。
月の光が白き大地に照らし、村がキラキラしているように見える。
何年ぶりかしら?こんな風に館の屋上に座って、村全体を見るのは……
サイカが死んだ後から……かな?
私もすでにおばさんと呼ばれる年齢になったが、顔と身体の成長も止まったね。
一番気になるのは……胸の大きさも、十四歳のまま、全然成長してないじゃん!
なんでだよ!?
神様の嫌がらせなの!?
私だってボインボインしたいわ!
毎日胸パッドなんか付けて偽装する必要もなく、本物のボインボインになりたいですよ!
そしてサイカの墓前で、私はもう立派に大きくなったわよ、あの時私を選んでなかったことについて散々後悔しなさいぃ~、と思う存分に自慢したい。
だが、できません……
会う度に私の胸の大きさに嘲笑う、あのいつもうちの娘は世界一かわいいと言って、バカ親父の龍人を、いますぐ氷柱を千本奴に刺したい!
本当に比べたら、うちのツララの方こっそ世界一かわいいですよ!!
それだけがとしても譲れません!
はぁ……わたしって、やはりなんの魅力もないですか?
ちょっと、私の印象を変えようかな?
「イメチェンする必要ないって、レイカは充分に魅力的なんすよ。元あといえば、ありのままのレイカが好きだよ、胸のことも含めて。」
「こんな遅い時間に夜遊びするのはとても危険ですよ、ツカサくん。あと少しで氷柱があなたの頭に命中しちゃうじゃないか?それと、レイカじゃなくて、私を女王様と呼びなさいね♪」
不審者かと思ったが、現れたのは雪女として生まれ変わった異世界の旅人であるツカサくんじゃないか。
気配を全然感じれないから、思わず攻撃態勢に入った。
だが、どうやって気配を完全に消したの、ツカサくんはそこまで成長してないはずですよ。
でいうか、ツカサくんは今、セッカちゃんの家で気を失って休養中のはずですが?
今のツカサくんはまるで……別人になったみたい。
「いやいや、いつもレイカと呼んでいるじゃないか?それとも長い間会ってないのせいで、新しい扉でも開いたの!?お母さんはあなたをそんな風に育っていないぞ!あの常に『ゆっきー』と争うかわいいレイカはどひいぃぃいいーーッ!!危ねえよ!」
その汚らわしい口を閉じるために、最高速度で氷柱をツカサくんの頭に向けて撃ちだした。けれども、彼に中たる前に氷柱が魔粒子へ分解され風とともに散った。
ウッ……ソッ……ですよね……?その魔法の消し方を使える人は、私の知る限り、一人しか居ない……いや、正確には一人しか居なかった。
「ツカサくん?それとも……さッ、サイカ……?」
「(乙女の言い方)気づくのが遅いいぃーーっ!レイカのバカッ!」
ウソだよね?死んだはずの「あの人」、サイカが私の前に立っている。
私は今、寝ていないよね?これは私の夢ではありませんよね?
力を込めて指で頬を伸ばして、夢じゃないと確かめたら、凄く痛い……
「ただいま、今夜限りだけどね♪」
嬉しすぎて、つい目から心の汗が出っちゃった……
悲しい涙ではありません、嬉しい涙です。
「おかえり、サイカ!」
彼に言いたい言葉が沢山ありますが、とりあえず、涙付きな笑顔でまっ先にこれを言い出した。
墓前で徹夜に文句するつもりだが、予定変更だね。
どうやら、今宵は絶対に寝ちゃいけない夜ですね♪
サイカにもう一度会うことができるなら、例えそれは夢の中でも、私も構いません。
2
『ひどいぞ、レイカちゃん!一緒にサイカ様の墓前で文句するって約束したのに、スゥを一人にするなんでひどいよ!あれ?ツーちゃんがどうしてここに居るんの?』
私の後ろからいつも元気すぎで一番年下の雪の精霊であるスゥちゃんが、ちょっと怒っているそうな声でぎゃぎゃ騒がしながら、こちに向けて近寄ってくる。
あっちゃ……スゥちゃんのことを忘れてしまったわ……
ツカサくんを一日貸してあげると、セッカちゃんに話しますから、今回は許して下さいね。
「相変わらず元気だね、おっひさ~、スゥちゃん♪」
『ね~ね~レイカちゃん、ツーちゃんの頭が暴走している時、どっかの硬い岩にぶつかって壊れちゃったの?いつもならスゥを呼ぶ時には絶対ちゃん付けしないのに。やっぱ頭が可怪しくなったか?』
スゥちゃんはこんな反応が有るのも可怪しくないですね、普段のツカサくんなら絶対に「スゥちゃん」と呼ばない。
彼とスゥちゃんは親友か、兄妹みたいな関係みたいですね。
「あんたを作る時かなりな量の血を使ったのにね、ああぁ~いつも子供っぽいスゥちゃんがやっと反抗期に入ったわ、お母さん嬉しいですわ~」
「いつお母さんになりましたの?」
『スゥだって立派な乙女ですよ!ひどいよ、お父さんのこと大嫌いですわ!!』
「む、娘に嫌われた!もう生きたくない、すでに死んちゃったけどね。」
「お父さんも違いますよ!?」
ツカサくん、んん、サイカはスゥちゃんと反抗期の娘と親の関係という小劇場を演っている。妙に真実感持っているから、ツララが大きくなったあと私とこんな関係になれないように注意しよ。
と、小劇場が終わった同時に、スゥちゃんがサイカの頭の上に着陸して、元気でぴょんぴょん跳んでいる。
やっぱ仲良いな、サイカとスゥちゃん。
『面白かった~やっぱりスゥはサイカ様と一番気が合うね~』
「いや~久しぶりに親娘シリーズ演ってないので、ちょっと心配しちゃたわ~」
『けどなんでなんで~なんでサイカ様が蘇ったの?まさかツーちゃんはサイカ様が転生した後の姿なの!?』
「それはないよ?だって魂がバラバラにされて転生するための魂がない、だから今の僕はただの欠片の中にある、自己意識を持っている『残留思念』だよ、あははは~」
事情について、私は痛いほど詳しく知っています……
およそ十五年前、私は勇者の「ユキ=アリル」と他の五人と共に、完全暴走している「魔神ウィック」、即ちサイカの魂を七つの欠片に分けて別々な場所で封印した。
そして、一つの欠片はフロティストの村にある、いつも止まない吹雪に囲まれるお寺の中で封印しているはずですが、なぜかツカサくんの体内に埋め込んだ。
詳しく話せば、その欠片は今、ツカサくんの心臓あたりにあります。
なので最初ツカサくんに会った頃、欠片の気配を感知したことについて、正直驚いた。
『それでぇ~?サイカ様がツーちゃんの身体を乗っ取ったの?』
「丁度いいタイミングに身体の持ち主であるツカサの意識が魔法の副作用のせいで暫く消えるんので、今夜だけツカサの別人格みたいな形で現ることができる。しかし、太陽が再び登り始めたら、僕は、この魂の一部はあの世に行きます。」
『じゃあ……残りの六つの欠片は……』
「多分、そいつらを『起動』したら、また僕の『残留思念』に会えるかも知れないが、今の記憶は継承されていないだろ。」
そうか……また会えるとしても、他の欠片の中にある残留思念は繋がってない、それぞれ一つの個体としてこの世に残されたサイカの意識か……
もし、私ができれば、いますぐ他の欠片たちをこの世から解放したい。
だが、それをやったら、また戦争になる。
魔人族と人間との間の戦争になっちゃう……
こうなったら、サイカとユキの犠牲が無駄になってしまいます……
それだけは決して許さない!
「だからさぁ、僕に色んなことを教えてくれ、今の世界について。」
3
「へぇ~ライガードがアルメリアと結婚したか、これは驚いたわね~ライガードの片思いがやっと両思いとなったな~本当にめでたしめでたし♪」
「そうですよ、二人の結婚式に誘われた時と、アルメリアが双子の姉妹を産んだのを知ったあと、同じくらいビックリしちゃったよ。」
「一度会って見たいな~アルメリアの娘だから、きっとすっげー可愛いな娘でしょう♪」
会ったことがありますが、確か姉の方はミスエラで妹の方はミスエルみたいね。うちのツララは今年十歳で、彼女たちはツララより四歳年上だから、今は十四歳かな?
けどね、可愛さを比べるなら、答えは何度でも言わせています!
ツララの方が一番かわいいです!!
「娘といえば、サイカをツララに会いたいな~いますぐ彼女に自分のお父さんを紹介したいけど、今は寝ているから残念~」
「ん?娘って?ツララってだれ?」
すべてがいきなり過ぎて、サイカの顔が僕いつ娘ができたの!?と書いているぞ。
サイカがウロウロしてる表情って、何回見ても面白いですね~
『あのね、サイカ様は覚えていますか?むかし、一度だけスゥに愚痴をしたことがありますわよ。内容は確か……ある日突然、サイカ様がレイカちゃんに強引に犯されたって言いましたよ、鼻水も出たすげー泣き顔で。』
「う、うん……死んだ今でも、昨日の出来事のように、心かむしろ魂の記憶の中に刻まれたよ……あれはマジでひどかった、一生のトラウマになるくらいにひどかったね……」
「なによ!別にトラウマになるようなことをやっていませんわ!」
恋してる乙女は飢えた獣みたいに、一度この手で獲物を捕まったら、絶対にその手を放しませんから。
それに私は酷いことを全然してません!ただ三日間ずっと、私の獲物と魔氷の中でお互いの愛を確かめただけじゃないですか?
本音を言うと、最高に気持ちよかった三日でした❤
「いや……そんなに甘くなかったわ……なぜか魔粒子で夢の十重強化まで使い出して、オレを魔氷の中に拘束した。三日間、休憩もなくずっと、凶暴化したレイカに搾られた……簡単に言うと、ただの逆レイプでした……もう、お嫁に行けない……シクシク!」
『それは……本当にやり過ぎだったね……レイカちゃんは完全に野獣化したわね。だから、あの時、サイカ様が歩く死体のように見えるのも、可怪しくないですね。』
「今、それを詳しく思い出すだけで、トラウマになりそう……怖い、レイカ怖い……」
「だからひどいですよ!サイカだって最初は楽しんでいるくせに!ぷんぷん!」
男はみんな美しい女に犯されることが好きだって、とある夜魔の女から聞きましたよ。
特にサイカって、あの娘に情報を貰いましたわ。
「悲しい黒歴史を語るのはここで止めよ、もう一つ聞きたいことがあるんだ。ゆっきーの近況を教えて、彼女は元気かい?」
「……………………………………」
「ゆっきー」は勇者ユキ=アリルに対してのサイカ専用の愛称です。
勇者ユキ、私たちと魔神ウィックを封印して、魔神の脅威から世界を救った英雄でした。
サイカと彼女の間に、唯一の繋がりがありますが、今はその特別な関係を語る場合じゃありません。
だけど、言えない。ユキのことを正直にサイカに言うなんて、全くできないです……
ユキがすでに死んだなんて……
どうしよ…?ここはひとまずウソで返事しよ。
「ゆ、ユキなら、彼女は今……隠れ家で静かに暮らしているんです。彼女は強いから、心配しなくってもいいんですよ。」
「レイカ。」
「はい、なんですか?」
「あなたの優しさになんとも僕を救いました、それについては本当にありがとう。でも、もう大丈夫、だから真実を言って。」
やっぱり、サイカは私のことを一番分かっている人ですね。私のウソなんて簡単に見抜いたわ。
それに、彼に取って、ユキに関するすべてを知る権利がありますから。
全てを話そう、勇者、ユキ=アリルの死について。
「じゃあ、これから私が言う話を冷静に聞いて。ユキは、すでに死にました。サイカの魂が封印された同じ年の最後の一日でした。」
「どっ、どうして……彼女が死んだの……?」
「フラグティオスの連中が、勇者ユキの力を怯えて、彼女がフラグティオスの領内から出る前に、毒を使ってユキを殺した。そして、情報によると、彼女の魂がフラグティオスの何処かで封印したらしい。」
「また…またあのクソジジィの仕業かぁ……!」
ツカサくんの右胸、心の臓の所から黒い粒子が噴き出して、両脇に黒き氷の槍を生成した。ま、まさか!?サイカが再び怒りに染められ、また暴走を起こすつもりですか!?
ダメですよ!これ以上は、ツカサくんの身体が耐えられなくなる!
「……そっか……、あの老いぼれジジィが、こんなにも死にたいのか……?もし僕がまだ身体を持っているなら、いますぐフラグティオスぶっ壊したいが、やめておいこう。」
時間が暫く経ったあと、黒い粒子で作った氷の槍が普通の粒子の塊に戻って、夜風と共に散って行く。そしてサイカもいつものサイカに戻った。
ツカサくんの体調の悪さを理解したか?
それとも、他の理由でもあるんの?
「ーーだって、僕に残した時間はあんまりないから。」
「え?それってつまり……?」
「うん、もうすぐ、お別れの時間だよ、スゥちゃん、レイカ。」
4
そうか……もう少しって、夜が明けるですか……
幸せを感じる時って、時間が経つのが早いですね。
『やだああぁぁーーッ!!行かないで、サイカ様!スゥと、ずっと村でスゥと遊んでください!』
精霊たちの見た目はただの色が付いてる光球、故に顔や表情も見えない。だけど、スゥの声から彼女の悲しみが伝えてきた、もうサイカと離れたくないって。
私だって同じですよ、サイカをここに残したい。
だが、それはできません。
死んだ人は蘇ることができない、この真理はどっちの世界でも同じです。
「泣くなよ、スゥちゃん。初めてのお別れじゃないから、スゥちゃんの最高な笑顏で僕を見送って欲しいな~」
『うん…分かった……スゥはもう泣かない!』
「よしよし~これでこっそ元気なスゥちゃんだ~♪」
『サイカ様……』
「なにぃ~もっと撫で撫でしたいかい?」
『手が硬いですよ……』
前回の暴走のせいで、ツカサくんの手足が共に凍てつかれたので、氷が融けるまで多分三日くらい掛かるかもね。
硬い手に撫で撫でされたら、気持ちよくならないよね。
スゥちゃんと話が終わったあと、サイカはこちに向いて、私への別れ言葉を語り始める。
「レイカ、色々ありがとうね、生前は僕のわがままに付き合ってくれて、そして僕が残留思念となった今にも、沢山の事を教えて、本当にありがとうね。」
「私こそ、サイカに色んな思い出を貰いました。あなたが一番悲しかった時、側に居ることができなくてごめん……」
「だからイリスのことはもう良いってば、君を責めていないから。もしまだ自分を許すことができないなら、僕の頼みごとを二つ聞いてもいいかい?」
「はい、仰せのままに。」
このやり取りも久しぶりですね……
頼みを二つ聞くどころか、私は、貴方のためなら命を捧げることもできます。
「一つ目は、ゆっきーの魂が何処で封印されたのかを、調べて欲しい。そして、可能なら彼女の魂を奪還してください。」
どうやら、サイカは私と同じことを考えていますね。
フラグティオスが彼女の魂を使って何かの悪い企みをする前に、阻止しなきゃ。
「その頼みについて、私とライガードもフラグティオスに潜入するつもりですが、アイツの娘達が現在家出してるので、二人を探すためにリフィックスに行きます。」
「分かった、ゆっきーの魂が頼んだよ。二つ目の頼みは、この身体の持ち主である、ツカサくんのことだ。」
サイカも気付きましたか?ツカサくんの心臓について……
今の彼は何かのせいで心臓がありませんでした、欠片が心臓としてツカサくんの生命を維持しています。
もしかして、サイカは何か知っているかも。
「残念だが、ツカサくんの身体を元に戻す方法は知らない。彼の身体について、ウィズなら手がかりがあるかもしれない。」
「それじゃないなら、ツカサくんに関しての頼みって何ですか?」
「欠片の中に残した記憶のせいで、多分、この子がリフィックスに行きたいとそのうち言い出すんだろ。その時は、彼に手伝ってくれ。彼に自慢したいんだ~僕が作った町を。」
「分かりました、丁度ライガードも助けが欲しいって頼んできたし、ツカサくんを貸してもいいね。」
話が進んでる同時に、朝日も徐々に登ってる。
我々に残された時間はあんまりない、もう少しで、サイカは消える。
「もう…スゥちゃんのあとはレイカかいよ……だから泣くなって、女の子に取って笑顏が一番だから。」
「だって……もう会えないと思ったら、涙が自然的に……」
「大丈夫、二度と会えないじゃないから、僕はただ一足先にあの世で君たちを待ってるだけ。」
そして、サイカはツカサくんの身体を操って、私を抱きしめました。彼の右手が、昔みたいに私の頭を優しく撫でている。
やっぱズルいですね……サイカって。
こんなに硬い手に頭を撫でたら、全然嬉しくなれない、むしろ悲しみも何処かに飛んだわ……
「今は分かれるがまた会おうぜ、あの世で、又は来世で♪」
「うん、約束するね、また会おう……サイカッ!」
ツカサくんの身体から白い光を輝いてる粒子が空へ浮き上がり、粒子の光も段々薄くなって、最後は完全に消えてしまいました。
同時に、ツカサくんも意識を失って、眠りの中に戻った。
さよなら、そして、また会おう、サイカ。
私の愛しい人よ、安らかに眠りなさい。
5
「うにゃーっ!にゃオォ――!!」
屋上の下に猫の鳴き声が聞こえた、多分ツカサくんが居ないと気づいたセッカちゃんが猫の手を借りたんでしょう?
もっと早く来たら、サイカに会えるなのにね。
「おい~レオリエス、ツカサくんを探してるなら、彼はこちらに居ますよ~」
急ぐ走っている黒い猫をこちに気づけるほど大きな声で、彼女に声をかけたら、にゃっと館に見上げる。そしたら、レオリエスが魔粒子で空中で足場を作り、屋上に登ってきた。
ツカサくんを見付けたあと、レオリエスはさっそく彼の腹に飛び移っていた。
相当気に入ったみたいね、ツカサくんのことを。レオリエスに取って、珍しいですよね~
「レイカ~どうしてツカサはここに居るんにゃの?セッカちゃんが心配してるぞ。」
「その前にさぁ、やっぱ猫の姿で喋るのをやめて欲しいね……正直、ちょっと不気味だよね……」
「やにゃ~猫の姿の方が気持ちいいもん~それに、ツカサの頭にも乗れるしにゃ~」
拗ねてるレオリエスが猫の手でツカサくんの腹を叩いてる、あの……ツカサくんがうめき声を上げてるですよ。
性格だけが昔と同じですな……
「ツカサくんの欠片を感じってここに辿り着いたら、遅くなったよ?ただいまサイカはここから去りましたぞ。」
「にゃぁあ!?サイカが現れたの?なぜ教えてくれにゃいんだ!レイカの意地悪い!」
私のせいじゃありませんよ、夜になったら自然的にグーグーと寝てるあなたの自己責任ですよ。
さ~って、そろそろツカサくんをセッカちゃんの家に送って行こう。
だが、その前に……
「ねぇ~スゥちゃん、ちょっとサイガを三本摘んできて、墓に行くんだ。」
『はい~はい~♪わ~かりましたぜ♪』
ぴかっと光ってスゥちゃんが消えた、そしてまたぴかっと光って、スゥちゃんが三本のサイガを持って帰った。
人も供え物も整ったし、一緒に墓参りに行きましょう~
三人で墓参りが終わったあと、ツカサくんを走り過ぎでハァハァしてるセッカちゃんに返した。
……多分、大丈夫ですよね?
一応、ツカサくんが急に夢中歩行して、館にたどり着きたあとすぐ倒れたと説明しましたから、平気でしょう。
それでは、私も寝ないと行けないので、おやすみなさい……
また……
夢の中で会おう、サイカ。
二章まであと幕間二話。
もし暇なら、この三話の幕間の時間はいつだと当ててみようか?




