それぞれの行動
06/02/16:<ヴァーリ視点>、「ホワイトデビル」の出現時間が一ヶ月から二ヶ月へ修正します。
1
<レイカ視点>
ツカサくんのアイデアを聞いて、雪原上で待ち伏せするのは正解みたいね。
本当に、落とし穴を沢山用意しましたわね。
あの人はどんだけ落とし罠を愛してるの?
むしろ誰に対して大量な落とし罠を用意したんでしょう?
別に嫌いじゃない、逆に言うとわたしも好きだけとさぁ~大好きな「彼」を捕まる時には正直すごく役立つよな~
罠の上に「彼」が好きなものを置くと、すぐ来ちゃうから♪
これからは戦争の時間なので、ツララは一応家で留守番してる方が安全です。
万が一、もしもの時にわたしがドミリオンの人間たちにやられた場合、まだ試練を続いてるツカサくんとセッカちゃんと一緒にドラニディへ逃げると、ツララに伝えましたから。
故に、わたしも久しぶりに全力で暴れることができます!
全力で戦うのは何年ぶりかしら、「魔神討伐戦」以来かな?
そう言えば、二人はちゃんと「彼」の墓に辿り着いたか?
精霊たちに弄ばれてないならいいけど……
あの子たちは相当なイタズラっ子ですから、ちょっと心配になるね。
元はといえば、ツカサくんが逮捕された翌日、一番年下のスゥちゃんが説明しに来ましたが、面白いからもうちょっと続けよと言ったので、八日目までツカサくんを閉じったよ……
それと試練もフロとロティとティス、三人のアイデアけど、わたし的にもツカサくんを一度に「彼」の墓に行って欲しいだから、仕方なくあの子たちの提案に受けった。
ツカサくんとセッカちゃん、お互いに愛し合ってる二人なら、絶対大丈夫だとわたしは信じてる、かな?
なんでだろ……二人が喧嘩してる画面しか想像できないので、いまは不安しかないよ……
さって~わたしも偶に女王らしくことをしましょうっか♪
戦う前に、まずは村のみんなさんの士気を上げよう!
魔粒子を利用して空中で階段を創りだして、最上階で戦いを参加したフロティストたちを俯瞰する。そして前に向けて手を振り出して、昔見った「彼」の行動を真似し始めた。
「村の皆さんよ、これから私が言い出す話をちゃんと聞いてください!現在、ドミリオンのとある騎士団が我々の村に向けて進んてきます。彼らは私たちフロティストへの報復を望んている。彼らの行動は私たちの行動により生み出した結果だけど、このまま何もせずにやられる訳にはいかない!」
半分の責任はあの胸が異常にでかい、名前は……ちょっと忘れたが胸の大きさだけ覚えてる娘の所為だが、残りの半分は我々が現魔王の命令に応じてリザウルと共にドミリオン境内にあるアリス城という場所を襲った所為だ。
けどリザウルたちも責任あるですよね?どうしてアイツラの処に行ってないの!?
沢山人を殺したのはリザウルでしょう?我々はただ壁を凍てついたり、男たちから少し生気を貰えただけよ!酷いことはなにもやってません!
と、言っても、ドミリオンの軍勢は撤退しないでしょう?
でいうか、魔王さんはどうしてドミリオンのアリス城に襲撃を起こしたんだろ?
何か事情でもあるかな?好きな人でも出来たかな?
「あのトカゲ人間と同じことをしちゃいけません!故に、我々には防御しかやりません!村のために、子供たちのために、これ以上負の連鎖を拡大しちゃダメです!なので、これから私たちは魔氷結晶より堅い、隙間一つさえない盾になりましょう!なぜなら、守るべくものが我々の後ろに居ますから!」
己の子供たちや妹たちが今頃家の中にいることを思い出すと、下で静かに演説を聞いてるフロティストたちがざわざわと不安そうな顔になったが、同時にやる気も出した。
この戦いを参加したフロティストたちは全員自らの意思に従って決めたことです。
子供を守るために戦うお母さんって、とんでもない力を使えるから。
妹さんのためにもかなり力が出ると聞いたよ、ツカサくんから。
まあ、うちのセッカちゃんはそういう人ですから、これを聞いたあと今までセッカちゃんの変な行動も納得したわよ。
シスコンって怖いね♪ツカサくんみたいのロリコンもね♪
「あなた達の命は、私が守る、だから安心して戦え!そして、戦いの中で捕まったドミリオンの騎士たちは、好きなように生気を吸い取ったあと、ドミリオン領内に捨てよ、もちろん氷漬けの状態でね♪」
びくっと若いフロティストたちは興奮し始まった。久しぶりに生気を摂取できるから。
フロティストの外見と生活習慣は人間たちとほぼ同じですが、定期的に生気を取れないと栄養不良になるので、しかも生気を取ったら初めて成年のフロティストになるから。いわば大人な女性ですね~♪
ちなみに、いやらしい形で生気を取るじゃありませんよ?其処で卑猥なことを妄想してるキミ、今すぐ氷の中に閉じ込め、一万メートルの上空から流れ星と化して、地面と親密に接吻しながら砕け散ってくださいね♪気持ち悪いですから♪
「戦えええ――ッ!そして守れええ――ッ!!子供たちのために、年下の妹たちのために、そして、サイカの故郷である我々フロティストの村のために!」
「「おおおおおぉぉぉぉおおおお――っ!!」」
うん、いますごく恥ずかしいです、どこかに穴があるかな?
オリジナルの演説じゃなくてただ「彼」の真似をしたけど、すごく恥ずかしいですわ!
思わず両手で顔を覆ってしゃがんた……見ないって、真っ赤になったわたしの顔を見ないって!
どうしてあの人は平然な顔でこんな恥ずかしい演説を大勢な人の前にやれるの!?恥ずかしくないの!?
でか下にいるフロティストたちは、レイカ様のために戦うよとか、大好きなサイカ様をがっかりしたくないレイカ様のために頑張ろーとか、これ以上レイカ様を泣かせたくない!とか言いてえ、なぜわたしのためになったの!?
「彼」のためじゃないから!村のためだから!
もういいよ!明日あの人の墓前で沢山文句しますよ!
明日は31日だから、「サイカ」の花束を持って墓参りに行くよ!当然、その翌日も文句しに来るので、丁度いい前回の会議で溜まった怒りとかの負の感情を発散できます!
けど今は、枯れ木の森を抜けた、炎のように赤い服を着てるドミリオンの騎士団を追い払わないと。
そう、私たちフロティストにとって、すごく厄介な存在である「ヴァーミリオン・ナイツ」を一刻も早くここから払わないと。
2
<ヴァーリ視点>
「やっと……やっと森を抜けたか……」
白色と褐色しか見えない枯れ木だらけの森を抜いたら、ようやく前回で訪ねった雪原へ辿り着いた。
もしあんな処で三日目を過ごしたら、頭が本当に可怪しくなる……
あの忌々しい白い髪を持つ男が僕に忘れられない恥を付けったあと、僕は一人で枯れ木の森を抜き、仲間と合流するために掛かった時間は合計二日でした。
僕のしたことが……フロティストたちを守る結界は一つだけあるじゃなくて、結界がもう一つ存在してるとは、やはり油断が一番の大敵だな。
この一見何もない枯れ木の森自体が、まさか人を迷うことができる結界なんて、しかも結界の発生源の居場所もいまいち分からない。
もし村を隠す結界と道を迷う結界が同じ源だったら、あの夜、オーガスノービットたちを倒したと共に消えるはず。だが、今も存在してるってことは、枯れ木の森は別の誰かが張ってるものだ。
出発の準備が整った直後、すぐに行動を決まったのは正解みたい。
普通の人がこの森を抜くには最低でも二日くらい掛かるが、フロティストなら数分だけで抜けるらしい。
フロティストじゃないと、森を最速で無事に通過できないのようね。
……あの妙にでかくて不気味な食虫植物は、もう二度と会いたくない!
どうして撤退する時、あの胸しかない頭が悪いフロティストを一緒に連れて行ければ良かったのに、クソッ!何もかもあの白い髪を持つ男のせいだ!
次あったら、全力でアイツを倒してやる!
おっと、これは失礼わね。僕はまだ自己紹介をしていないのようだね。
僕の名前はヴァーリ=ブレイズ、ドミリオンの王族を守る、「エレメンツ」と呼ばれた誇り高く四つの騎士団の中に、聖なる炎を司る「炎蓮騎士団」の副団長なのだ。
自分が言うのもちょっとなんだけど、僕ってレベルがかなり高いイケメンじゃない?
女の子たちは僕にメロメロだよ。
団長がリザウルたちを討つために不在になったの現在、僕がこの任務を参加してる騎士たちをちゃんと率いないと行けない。
副団長だからこっそ、しっかりやらないと。仇もちゃんと取らないと……
そうだ、いまの僕は炎蓮騎士団の中では一番偉い人だ!
「なにその自己満足全開なバカツラ、私の騎士たちに悪い思い出を与えるから、今すぐその間抜けな表情をやめてください!私個人にも生理的に嫌いですから、吐きそうです。」
――はずが、この生意気な女、僕と同じ副団長であるエリス=カラーが居るだけで、僕はヴァーミリオン・ナイツの一番偉い人にはなれない。
黒に近い紫色の長髪を高く後ろにつけて、顔も僕が知っている女の中では一位になりそう程な美人、体型も中々な上品ものだが、その刺々しい性格と悪い目つきのせいで、全部台無しになった……
確か今年はもう十八歳でしょう?いつ彼氏をできるかのは、騎士団の全員も気になることの一つだ。
さぁ~て、戦う前にまずは士気を上げないと。
「聞け!みんな、これはただの戦いじゃないんだ!二ヶ月前、アリス城でリザウルとフロティストのせいで命を無くした人たち。そして、あの後八日間、ホワイトデビルと呼ばれた白い髪を持つ男が起こした虐殺で殺されたドミリオンの人々。彼らが安らかな眠りをできるために、僕たちはいま、弔い合戦を行うんだ!亡くなった人たちが光の女神シルヴィアの元にたどり着けるように、我々は聖なる炎を操り、悪しき『魔人族』の魂を浄化しよ――っ!!それと、我らドミリオンの敵であるホワイトデビルを討ち取る!」
雄々しい叫び声が上がった、どう見っても士気が順調良く上げたみたい。
目指せ、死者たちに安らかな眠りを!
ホワイトデビルに相応しい報いを!
――そして、僕に美しい女を!
3
<エリス視点>
呆れたわ、男ってみんなバカなの?
横にいる男たちが出したうるさい雄叫びのせいで、耳がめっちゃ痛くなった。
単純だね、多分その村には不細工しかないよっと思ってないの?
弔い合戦と言っても、実は女狩りしたいヤツが丁度隣りに一人居ますよ。
団長が不在だからって、調子乗りすぎだね、ヤレヤレだぜ……
私も早くいい男に会いたいな……別の貴族から申し込んてきた縁談は正直もう飽きったですよ……
お見合いしてる男たちが全員私のことを、奴らの地位を上げるための道具と、貴族としての血筋を維持できる子供を生むための雌豚としか思ってないでしょう?
……そういうの、大っ嫌いです!
一緒に未来を過ごす相手だから、それを決めるのは他の誰でもない!私自身しかないんだ!
と、雑なことを考える途中に、ドカンとでかい爆発音と共に、フロティストとの戦いが始めた。
ヴァーリが率いる男性陣は最前線へ突っ走っているが、完全に正攻法でフロティストたちを倒すとヴァーリのアホ、またバカなことを考えてるみたい。
フロティストが全員一か所で集まってるから、彼女たちの前の空き地は絶対なにか罠がある。
例えば、沢山の落とし罠とか……
例えば、ヴァーリのアホが次の一歩を踏み出したあとすぐ罠に引っかかるとか……
例えば、落とし罠が発動したあと中から何かが撃ちだすとか……
な~んてね、そんなに分かりやすい罠を仕掛けるやつは、例え魔人族でも居ないよ。
もし本当にそんなやつが居たら、ちょっと会えたいわね、好奇心的に。
「――え?ウソオオオオォォォォオオオオオ――ッ!!」
「「「なぜこんな処に穴が――ああああああぁぁああ――!!」」」
と、のような悲鳴を上げったヴァーリと他の男達は雪原で隠した落とし穴の中に落ちた。
うわ……本当にあるんだ、落とし罠が……
これを作ったヤツは私と気が合いそうね、特にヴァーリが嫌いという発想にね。
おや?穴から登り上げたみたいのようですね、だが恐らく前には――
「クソ、また嵌めやがって、巫山戯んな白髮おとおおおおぉぉぉぉおおお――!!」
もう一つの穴がある……と忠告したいが、雪原に踏み下ろした瞬間また穴に落ちた。
しかも今回の穴は一個目より深いみたい、針や氷柱とかは設置してないかな?個人的には設置した方が欲しいけどね。
バカは一旦放っておけ、我々女性陣もそろそろ行動しよっか?
「あなた達はガンガン攻めに行くでも構わない、私があなた達の後ろから援護するから!」
「「「はい!分かりました、エリス様!!」」」
配下の騎士たちが前に走りだした同時に、私が手持ちの武器『トリシューラ』を弓の形に変えて攻撃を構える。
そして攻撃の呪文を詠唱し始めた。
『力を司る炎の精霊よ、、我の命令に従え、聖なる矢と化して、忌々しき氷の化身たちを浄化せよ!!』
「ヴァーミリオン・ディフュージョン」
空に向けて放り出した炎の矢が瞬時、無数の矢に分裂し、重力に逆らえずに雪原に居るフロティストたちに襲う。
この技が当てれば、フロティストたちにかなりのダメージが与えそう。
しかし、理想は常に上手くできない。
矢がもうすぐ当てる時、空中で急に淡い紫色を光るでかい氷の盾が、前線に居るフロティストたちを無数の矢の攻撃から一人つつ守った。
ちっ!やはりあの雪結晶の柄が付いてる、真っ白な服を着てるフロティストこそ、フロティストたちの女王だな。
彼女さえ居れば、遠距離攻撃が効かぬのまま戦いを続けるから、最初に女王をやっつける方がいいみたい。
それじゃ~近接戦闘で行きますっか~
『我が両足に纏し熱き精霊の焰よ、その力を借りて、敵が追いつけないほどの速さとなれえぇ!!』
「フレイムブースト!!」
一応、魔法を使って速度を上げた。罠を作り出したヤツは私と同じ類の人だから、落とし罠の分配地点は大体分かってます。
一気に近づけよ!
走ると同時に、弓の形にしている『トリシューラ』を分離して、双刀の形に変えて逆手持ちした。これで接近戦の中でも勝てる。
「フロティストの女王、ご覚悟!!」
「油断してた!いつの間にこんなにも近くに来たとは、盾の生成が間に合わない!」
この一撃が成功したら、あとは残りの敵を殲滅するだけ。
だが、私が振り下ろした刃はガチンと弾き返された。
女王が先作り出した淡い紫色の氷盾と同じ盾に。
「フゥー、間に合ったみたいね。」
上から聞き耳のない声が流れ込んて、そして白髮の少年と少女が突然空から降りてきた。
二人ともフロティストを代表してる『和服』を着てる、恐らく新手かな……
「うまい処を狙って登場する、それこそヒーローというヤツです!そういう訳でヒーロー、オレ、参上!!」
白髮の少年は変な構えを取って、謎のセリフを言い出した。
見た目はちょっと私好みだけど、性格は残念な子みたいね……
「ちなみに、共に登場した美少女は、オレの大好きな嫁だあああぁぁああ――ゲブッ!!」
「んなわけあるか――!!バカなことを言うなああああ――!!」
殴られた。
ヨメという言葉を言い出した瞬間、白髮の少年は少女に殴られた。
しかも全力で殴ったらしい。
もう、なんなの……男ってやっぱりバカしかないなの!?
直感が私にこう言った、フロティストの女王よりも、白髮少年の方がよっぽど厄介だ。
……それじゃ、標的をフロティストの女王から変更して、先に白髮の少年を殺る。
次回、主人公復帰。
そして、予告します。
第一章の終わりまで、次の回から数えると、
あと本編三話+幕間三話です!
……多分、本編は四話に増えない、かも……?




