元気過ぎる精霊たちと墓
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でかい氷結晶だらけの広間の真ん中にあるのは、石作の墓です。
生前がそんなにかき氷を食べたかったなの、この人?
中にいるのは誰の死体?氷魔像が言ったあの主というやつ?
てか氷に包まれると、寒くないのかい?
墓の前に置かれたのは花だよね?しかもよく見たらあれは洞窟の入り口辺りに植えたサイカという、女王様が大好きな白い花じゃないか?
ダメだ、ツッコミたいところが多すぎて、ツッコミが止まらない。
墓の置き場にくっついた結晶だけ、一粒の魔粒子も見えず感じれず、光を反射してるただの氷結晶でした。
しかも洞窟にある他の場所と違って、妙に明るくて眩しい白光が墓から出てきた、どこに行きたいだろ?あ、オレの前に止まってる。
そして白光はがオレの左手を包もて、一つの雪結晶の柄が付いている氷色の手縄となった。
『おめでとう~これは試練をクリアしたのご褒美ですよ~
我が主様からのプレゼントだ、感謝を込めて受け取るがよい。
---ちなみに、一度つけたらもう外せない呪われたプレゼントだけとね★』
と同時に、少女のように聞こえるが少年のようにも聞こえる、幼い子みたいの中性的な声がオレの耳に流れ込んた。
なるほど、試練クリアのご褒美ってやつか~
どうな効果を持つだろ?
……え!?ちょっとまって、嫌な単語を聞こえったけど!?
呪われたプレゼントってどういうこと!
一度つけたらもう外さないってマジなの!?クソ、えい!エイッ!チクショウ、マジで取り外せない……
あの巫山戯た声は本当なのか……
頼む!外してくれ!呪われたアイテムだけは要らない、ただで送ってくるのも要らねえだよ!!
呪われているだから!呪われた故に!
チェンジ!今すぐチェンジ!
『だが、断る!』
なんで!?てかどこからその大好きなネタを知ってんの!?
お前の主様は一体どこの何者?逆に興味が出るわ!
いきなりジョジ○ネタを降ってくるなんて、こいつとは友たちになりそうだぜ。
とはいえ、呪われたアイデムを人に送ったやつと友たちになるなんて、やっぱ無理っす!
『どうも~雪の精霊です♪そこにいるフロティストちゃん、協力ありがとうね♪
おかけて面白い戦いが出きったね~あ、でもセリフの棒読みは良くないぞ?
もっと感情を入れて言い出した方がいいよ?だって~それは全部あなたのほ――』
「あんたはだまらっしゃい!!」
セッちゃんがいきなり光る球体に向けて氷柱を撃ちだして、雪の精霊とやらの話を中断した。
えぇ、ちょっと~続きが聞きたいよ~
あれ~セッちゃんの顔が赤くなったけど、大丈夫かにゃ~(ニヤリ)?
おとっと、物凄い勢いでセッちゃんがこっちに睨んできた。怒りの炎をオレの身につきたくないから、ここらへんで止めよ~
でいうか、その白い光を輝いてる、雪の精霊を自称してる謎の球体って、一体なんなの?
目が魔粒子を篭ってないと、光る球体さえ見えないようになって、声しか聞こえないぞ?
真実はただ一つ!この光る謎の球体は誰かが操っている魔粒子の塊だな!
戦いはまだ終わってないのかい!?
『失礼わね!我々精霊と、自己意識さえもないただの魔粒子の塊と一緒にしないってくんね?
そこら辺にいる魔粒子と違って、精霊はレベルが一番上の存在ですよ!
魔粒子とは違うのですよ!魔粒子とは!!』
いや……いくらラ○バ・ラルの名セリフを言い出したけどね、オレに取っては魔粒子と同じく、篭もらないと肉眼で見えない存在でしょう?
ただの声が出せる魔粒子なんですよ?
有名なネタを使って説明すると、○クⅠからザ○Ⅱに進化しただけじゃん。
『よくいうわね、我々の三位一体の攻めスタイルにあれだけ翻弄されたくせに。』
「はぁ?三位一体の攻めスタイル?もしかして、昔会ったあの黒い三連○のパクリってこと?テメエはあの生意気なウサギだな、しかもちっちゃい方の!」
『ビンポン~ピンポ~ン♪大正解~♪今さら気づくなんて、本当に頭悪いわねあなた。ちなみに、あなたが先から戦ってきたクモとゴーレムも、みんな雪の精霊ですよ♪』
『先ほどお世話になりました~』『地獄から戻ってきたぜ!』と目の前にいる雪の精霊と明らかにキャラが違う、氷結晶の中から別の光る謎の球体が二つ現れた。
ウソ!?てことは最初から最後までウサギたちと戦いを続けていたの!?
全く意味ねえじゃん!?ただの日常じゃん!?
あれ?ウサギといえば四匹いるはずが、残りの一匹はどこ行った?
『……………………ZZZZzzZzZzz』
セッちゃんの頭の上に最後の白い光球を見つけたが、どうやら暇すぎて夢のなかへ入っちゃたみたいだね……って寝るなあ――!!
早く起きて働けえええ――っ!!
あ、サボってるやつが他の三人(?)に上から落とされた。そしてゆらゆらと浮いてきた。
全員揃ったみたいっと確認したあと、四つの球体はオレの前に整列して、なんか自己紹介を始めた。
『改めまして、私たちは主様のおかけて生まれましたかわいい精霊で~す。』
『わたしはフロー』『ロティ~!』『ティス……』『最後で一番年下のわたし、スゥでうす☆』
『みんな揃って、雪の精霊フロティストだぜ!ドヤー!』
おい一人だけまったくやる気ないけど、もっとやる気出してよ!
しかもお前ら揃ってねえよ!フロティストと言っても、決まりの「ト」はどこにもいないじゃん!!
『さぁ~さぁ~自己紹介も終わったし、男性陣と女性陣に分けて、ちょっぴり話しましょうか♪』
「テメエら女子しか居ないじゃん!?女性陣しか分けてねえじゃん!?でいうかオレぼっちじゃん!?」
『セッカさん、わたしたちとあっちでガールズトークでもしましょうか!』
「え!精霊様たちとガールズトークをできるの?はい!是非わたしも入れてください!!」
ちょっ、まぁっ!あ……行っちゃった……
墓が置かれた広間に残されたのは、オレ一人しかない……
オレはなにとボーイズトークをすればいいんの!?
まさかのともちゃんと!?
『ともちゃんじゃないが、スゥちゃんならここにいるよ~♪』
「うざあああぁあぎいいいいいぃいぃいい――!!お前しかないわ!わざわざ残ってオレと付き合ってくれてありがとううううぅぅぅう――!」
『ウサギじゃなくてスゥですよ!それにわたしだってガールズトークに参加したいけど、一番年下だから参加できないので、仕方なくキミとニセボーイズトークを行うだけよ……』
「こんなタイミングで本音を吐くわけ!?そこはなにか良いことを言って、オレの好感度をガンガン上げるシーンじゃなかったの!?」
酷い……セッちゃんも、このスゥという雪の精霊も同じく、少年の純粋な気持ちを勝手に弄ぶなんて、やっぱひどい!人でなし!鬼め!
あっ、アイツラは人じゃないんだ……
もういいよ……帰ったらユカちゃんの天使の光のように暖かいオーラーから癒やしを求めよう……
「それって、オレとなにを話したいの?恋話でもいいよ、スゥが一方的に話してるだけとね。」
物理と精神の両方とも疲れすぎだから、思わず墓に近い三段階段の二階目に座れました。
スゥは浮くのが面倒くさいからと言ってるみたい、オレの頭の上に乗った。
おい!そこはネコの特等席だ!早く降りなさい!
二等席の太ももをあげるから!
『恋話か~わたしの好きな人なら、もちろんサイカ様です!!ツーちゃんの方は?』
「ツーちゃん!?変なアダ名を付けるなよ!!」
『いいじゃない~わたし達は友たちになったじゃん?ならばアダ名を付けるのもオッケ~でしょう♪それと話題を逸らすな~♪』
チッ、バレちまったか……
でかまじでツーちゃんはやめて欲しい!
「オレの一番結婚したい女性か……」
『いや、そこまでは言ってないですよ。』
「…………ん、やっぱセッちゃんだね――っぶねえええええ!!」
言い出した瞬間、後ろから氷柱が飛んできた。
もし気づいてなかったら、今頃オレの頭はすでにヘッドショットされたぞ……
危ねえじゃないか!?
『すごい照れ隠しですね……』
「照れ隠し!?人の後ろから頭を狙って氷柱を撃ってくるな行為は照れ隠しなの!?」
『そう……かもしれない?』
「なぜ疑問形?まあ、いいや~でいうか翻訳をやってるスゥちゃんよ、墓に刻んている文字を訳してください、オレ読めないから。」
『仕方ないな~優しいスゥちゃんが読めないあなたのために訳するぞ~どれどれ~……墓の上に刻んている文字はこう言ったよ。』
愛しきキミを、
永遠に忘れずに……
―WK0021年―
と、死んた誰かを記念するため、それと忘れないため、墓がここに居った。
一体、誰かが誰かのために作り出した墓なのか、いまのオレは知らない。
知ったら物語が広くなるから、いまは知らないふりにしよ。
いや~あれだよ、あれあれ。
あれあれ詐欺ではないぞ?
ほら、女王レイカが住んている館の後ろに隠された謎の墓ですよ、間違いなく女王さんの愛人なんですよ。
愛人くんの写メとかあるかな?
『そういえば、ツーちゃんが盗んった魔氷結晶はどうするつもり?やっぱり人間たちに売る?』
「げっ!どうして知ってるの!?どこかにカメラが設置したの!?」
『スゥはずっ~とバカなツーちゃんの後ろに居ましたよ~』
「まさか……オレの独り言も全部聞いった?」
『そうです~♪だから指輪の作りも手伝っていいよ~♪』
「じゃあ~頼んだよ!スゥ様!!」
空間魔法を使って、何もない虚空から魔氷結晶を一塊取り出して、なんか嬉しいそうなに踊っているスゥに渡した。
フッハッハッハ!セッちゃんのリアクションが楽しみだね~♪だが急に氷柱を撃ってくるのがやめておけ……
『ちなみに、ドミリオンの軍隊はすでに来たぞ?ツーちゃんがここで無駄話を話してる最中に。』
「それは最初から言えよおおおおおおお――!!」
次回、主人公のツーちゃんは不在!




