↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫と豚  作者: シブキ
13/15

エピローグ 道は続いていく


――半年後。


「即位式、大きな混乱もなく済んで良かったですね」

「居なくても変わらなかったからな、この国の王は。官僚が優秀なのには私も助けられた」


即位式を最後に――国を興す全ての手続きを終えた日。謁見の間で玉座に腰掛けるルティエは、肘置きを使って頬杖をついていた。もう隠す必要のない右目を露わにしたノミュラスは、真面目な顔つきで尋ねる。


「本当に、閣僚ほぼ全員続投で宜しいんですか?」

「別に……私の豚だしな。引き継ぎやら何やらの手間も減るから、悪い選択じゃないだろう」

「巷では色々と憶測が飛び交っているみたいですが」

「結果を出していけば、自ずと文句など出なくなる」


姿勢を正してから脚を組んだルティエは、太ももの上に結んだ手を置いた。


「しかし、豚は意外と政治が出来るな」

「年の功でしょうか」

「これなら置けそうだな。宰相」


半年前から「お前が落とした国でもあるのだから責任を取れ」と冗談交じりに言われ、受け流し続けている提案だった。


「えぇ〜本気ですか? 私、目立つの嫌いなんですけど。大体何年やらせる気です? どこかで不老がバレますよ」

「そういうのは隠すから後ろめたくなるんだ」

「隠さない、ですか……」


石を投げられる父親の姿や、後ろ指をさされた経験が脳裏をよぎり、無意識の内にノミュラスの眉間にシワが寄る。


「そうしないと、シュシュも大手を振って外を歩けないだろう」

「……」


シュシュの半生と願いの数々に思いを馳せ――ノミュラスは表情を緩めた。


「……そうですね。随分長く生きていましたから、そういう時期があっても良いかも知れませんね」

「やってくれるか?」

「仰せのままに。女王陛下」


恭しく礼をしたノミュラスは、面を上げてすぐ発言する。


「けど、私がイントルヴァの王族を屠った過去はどうするんです? 事実を闇に葬るのは主(あるじ)の趣味ではないでしょう」

「せっかく隠し通してきたものを表沙汰にして波風を立てるのも趣味ではないからな。今後は機密扱いにして、信用出来る学者にだけ知らせる。当分の間はトラーンだな」


「国が滅びるまで開示する必要はないだろう」と、恐らく数百年後の話をしてから、ルティエは「トラーンと言えば」と続ける。


「ワヤーニュやハニノとの文化交流も再開するというので忙しそうだな。嬉しい悲鳴と言っていたが」

「ケンティカさんのお陰ですね」

「自分なら殺されても惜しくないと、護衛も付けずに難しい役割を果たしてくれた。私の目に狂いはなかったな」


ワヤーニュ帝国およびハニノ共和国との和平交渉は、つい数日前にようやく正式合意へ至り、新王国は全ての周辺国と国交を回復した。


新たな指導者となった女王(ルティエ)は、関係の悪い両国に新たな王国の姿を示すなら、相手の言葉で語るのが最低限の礼儀だと考えていた。

だが王国では百年以上に渡り外国語教育が途絶えており、ハニノとワヤーニュ両国の言葉を自在に操れる人材は数えるほどしかいない。


そのためルティエは建国直後、以前から才覚を認めていたケンティカを大使に抜擢し、両国との和平交渉を託した。



◇◇◇


時を同じくして、王立図書館にはケンティカとフェスレ兄弟の姿があった。


「ケンティカさん。この度のご功績、おめでとうございます。半年間、本当に大変だったねぇ。お疲れ様!」

「ありがとうございます。トラーンさんのご協力の賜物です」

「僕が教えることなんて何もなかったよ」

「いえ、事前に学んだ他国の文化は、現地で大変役立ちました!」


「ボクも護衛として付いて行きたかった〜」


不服そうに机に突っ伏す兄を咎めるようにトラーンは言う。


「兄様が出ていったらケンティカさんの覚悟が無駄になるでしょ。各国から名指しで警戒されてるんだから」

「ハニノに侵入する絶好の機会だったのに〜」

「侵入って言ってるし……」


イーノは「あっ」と声を上げ、急に立ち上がる。


「ボク、主(あるじ)に呼ばれてるんだった。ケンケン、外務省に帰るよね? 途中まで一緒に行こう」

「アダ名はやめてください……って、聞いてるんですか、イーノさん!? ちょっ、イーノさん……これは……」


恋人同士のように指を絡められ手を引かれ――どんどん声が小さく、耳が赤くなっていくケンティカの後方で、トラーンは「あーあ……」と呟いた。



◇◇◇


「――とにかく、ケンティカのような愛国心のある人間こそ上に立たせたいものだ。今は副大臣が持ち上がりで務めているが……いずれ外務大臣にしても良いだろう」

「そう言えば、先日あった前外務大臣の退(・)任(・)式(・)は凄かったですねぇ」

「外務省の男子便所と女子便所の間に穴を開けて、クズ豚を丸1週間設置しておいた件か。備え付けの便器の方が綺麗に使って貰えていたな」


ルティエは記憶に新しいクズ豚の無様な姿を思い浮かべ、冷ややかに笑う。


「あそこまで恨みを買っていたとはな。第二の人生では是非とも挽回して欲しいものだ」


王国内での奴隷制度廃止に伴い――人体実験が禁止されて魔法研究所の研究員たちが困っていると聞いたルティエは、前外務大臣を実験体として寄贈……もとい立候補させていた。


「少し様子を見てきたんですけど……実験の全てを一身に引き受けているので、研究所に住み着く勢いでしたよ、彼」

「どうせ行き場がないんだ。さぞ喜んでいることだろう」


退任直後、ついでのようにルティエが過去の諸々の罪状を公開したので、クズ豚本人に留まらず、ガディール家は風前の灯火だった。


――『死ぬまで面倒を見てやる』


ルティエは豚との約束を守る主人の鑑だ。


「外務省もだが、軍の再編も忙しいな。奴隷制度廃止事業に割り振る予算が足りないから、早く縮小したいんだが」

「軍の退職者に対して雇用の創出が間に合っていませんから、そこは焦らず進めていきましょう。みだりに解雇しては治安の悪化を招くだけです」

「イーノと豚がいれば、少しの反乱や暴動くらいなら速攻で鎮圧出来るのにな。……見せしめになって丁度良いかも知れない」

「恐怖政治じゃないですか……」


「冗談だ」と言って脚を揃えたルティエは、重苦しい声を出す。


「国債……どこまでなら発行しても良いと思う……?」

「それは私じゃなくて財務大臣に聞いた方が良いですよ」

「後で呼ぶか……。予算関連は頭痛の種だな」


余談だが、奴隷商だった財務大臣(アイザヒト)は、奴隷制廃止に伴う労働力不足を見越し、新たに労働者を斡旋する商売を始めようとしているらしく――ルティエは事実上の奴隷階級を生み出さないか注視する必要があると思っていた。


ルティエはチラリと壁の装飾時計を見る。


「そろそろ次の約束の時間か」

「では、私は失礼しますね」


ノミュラスが出て行ってから、さほど間を置かずに待ち人が現れた。


「あれから慌ただしくて個人的に話す機会がなかったが……一杯食わされたな。王、王(シュシュ)だけど王(カイツ)じゃなかったじゃないか」

「嘘は申し上げていません」


相変わらずの笑顔を見せる内務大臣に、女王は鼻で笑い返す。


「王が実質不在なのなんて、古い貴族連中はとっくに気付いていただろう」

「暗黙の了解ですよ。皆さん自身の利益を守る為なら、案外“協力”してくださるものです。

それでも、大臣になるような名家の方だと物怖じせず脅してきたり、反抗したり面倒なもので……王に疑問を持った大臣にはすぐに“引退”して頂きました」


協力と引退――早い話が弾圧と粛正だった。


「それで、大臣を若い人間に入れ替えたのか」

「今の方々は皆さん、素直だったでしょう?」

「素直どころか、人格に問題が多すぎて難儀した」

「それは大変申し訳ございませんでした」


慇懃に頭を下げる男を見遣り――ルティエは、わざとらしくない程度に声を落とした。


「貴殿には、随分と汚れ役を負わせてしまったな」

「いえ。全て私が背負って退くのが、一番丸く収まりますから。新しい国には、後ろ暗いものを残さない方が良い」


ルティエが内心で温めていた腹積もりを、ホージュは自ら申し出た。失政、王が空位であることを隠していた件――旧王国の罪を一身に引き受けて表舞台を去る。彼なりの「ささやかなお礼」であり、内務大臣シュラナムが望んで選んだ最後の仕事だった。


「妻と領地でのんびりさせていただきます。心残りは……シュシュ様のことくらいでしょうか」

「……」


最も犠牲の少ない決着に違いない。それでもルティエは、長らくシュシュにとって唯一の味方だった男――『ずっと一緒にいたい』と言わせた男を、王都の外へ追放することを、後ろめたく思っていた。

ルティエの考えていることなどお見通しと言うように、シュラナムは笑う。


「ご心配なく。『すぐに会いに行く。余には時間があるのだから』と仰っていましたよ。あの方は強いんです」


人生の全てを過ごした王都を離れる男の顔に浮かんだ穏やかさを見て――ルティエは、それ以上何も言わなかった。

少しして、内務大臣が廊下に向け目配せすると――内務省の制服を着た寡黙そうな男が現れ、ルティエに向けて礼をする。


「貴殿の後任は人格に問題がないんだろうな」

「自信を持って推薦致しますよ」



◇◇◇


「シュシュ、迎えに来ましたよ」

「伯父上」


未だ修繕が済んでいないガラスの広間の真ん中で、シュシュは佇んでいた。その側までノミュラスは歩く。


「やはりここが一番落ち着きますか?」

「お兄様が用意してくれた場所だから」


ガラスの広間は植物園と通路で繋がっており――どちらも外に出られないシュシュを慰める目的で建てられていた。


――彼女を虐げる親族が居なくなった後も、幽霊のように生きてきた理由。


王宮に来てすぐ、王座を狙う人間に暗殺されかけたカイツは――自衛の手段を持たない妹(シュシュ)の安全を考え、王位継承者となる彼女の存在を隠すことにした。主な協力者は、内務大臣(ホージュ)の父親で前王(カイツ)の異母弟のニーシェ・シュラナムと、ご存知イマト・フェスレ。元からシュシュを知る数少ない人間たちだった。


自らを守る為と知っていたので、シュシュが外に出たいなどのワガママを言うことはなかったが、毎日同じ場所で一人過ごす姿を見てはカイツは心苦しく思っていた。そんな思いから作られたのが、これらの建造物だ。


「何も置かれていないのは寂しいですね。修繕が終わったら植木でも運び入れましょうか」


広間を示す伯父の手の先を見つめ、シュシュは遠い目をした。


「昔はここでも植物を育てていたのだが、全部枯らしてしまったのだ。余は何かを育てるというのに向いていないらしい」

「今度は私も手伝いますよ」


不意にシュシュは植物園の方向にある扉を指す。


「それなら、育てたいものがある」



◇


通されたのは、2人が初めて会った――大陸北東部原産の草木が展示されている部屋だった。かつてのように、シュシュは中央に植わっている木に近付き――触れて見上げる。


「母の生まれ故郷の樹木だと聞いて、植物園(ここ)を建てた時に余の手で植えたのだ。それがこんなにも大きくなった。余は一つも変わらぬというのにな」


切なげに呟いた後、シュシュは見守る伯父に向け、彼女なりの満面の笑みを浮かべて見せる。


「だからまた植えたいのだ。今度は一緒に成長出来るように」

「良い案だと思います」


ノミュラスは姪の頭を撫でてから、色とりどりの花壇を示した。


「何本か花を頂いていきましょうか」



◇◇◇


王宮の廊下――伯父の斜め後ろを歩くシュシュは、どことなく不安げな顔をして尋ねる。


「余はどこへ連れて行かれるのだろうか」

「あれ? 言いませんでしたっけ? 魔法研究所です。貴女の体質には謎が多いので、まず検査をして魔力を分析してみようと思いまして」

「痛くないか?」

「恐らく痛みを伴う検査はありませんが……準備をお願いするついでに聞いてみましょうか」


そんな訳で二人が通信装置のある部屋に向かっていると――偶然にも研究所の最高責任者と出くわした。


「あ〜ノミュラス様。何してるのぉ?」


挨拶もそこそこに、魔法大臣(イーノ)はグングンと物理的な距離を縮め――シュシュの顔を間近で見つめる。


「この子誰? ノミュラス様の子供?」

「姪っ子です。離れてください」

「へぇ〜、何歳?」


ノミュラスの制止を一切聞かないイーノに、シュシュも一切動じずに答える。


「93だ」

「えっ!? あっ!? それで大人なの!?」


深く考えずにした質問の回答に度肝を抜かれ、イーノは僅かに身を反らした。


「大人ではない」

「えぇ〜? 何かややこしいね」

「これからその件で、魔法研究所の設備をお借りしようと思っていたんです」


ノミュラスはイーノとシュシュの間に割り入るようにして位置取りをする。


「何それ面白そー。ボクも気になるし手伝うよ。え〜っと、キミの名前は?」

「シュシュだ」

「よろしくね、シュシュ。ボクは……」

「イマトのひ孫のイーノ。よく知っている。お主を大臣に任命したのは余だ」

「はぁ? えぇ……?」



◇


「えっ!? じゃあシュシュが王だったの!?」

「そうだ。そして、今はルティエの娘で王女でもある」

「待って待って。理解が追いつかない」


どこか得意げな顔をしたシュシュは、手にしていた花束を顔に寄せた。


「これはルティエに国を渡した直後の話だが……」



◆◆◆


――5か月と少し前。


「シュシュの扱いはどうしますか? 私の養女(むすめ)にするのが妥当ですかね。気持ちの上では既に引き取っていますが。考えようによっては、主(あるじ)と姉妹ということになりますねぇ」

「姉妹……」

「にはならない」


姉妹という言葉に喜びを覚えた途端に否定され、シュシュは残念そうに俯く。


「だが、家族にはなる」

「……?」

「シュシュ、私の子になれ。母とは呼ばなくて良い。お前の母親は豚の妹だ」


シュシュは何かをじっと考えた後――真剣な表情で重大な事実を伝える。


「ルティエの子供にしては大きすぎる」

「そのうち釣り合う」

「余は大人になりたい」

「それでも、私が四十にでもなれば丁度良い」

「……」

「嫌か?」

「……嬉しい。母と一緒に暮らすという夢が叶う」


照れくさそうに視線を床に送り続けるシュシュに、「それなら良い」とルティエは目を細める。


「さっき豚が言ったが、お前とは従姉妹や姉妹のようなものだからな。私も子供の頃を思い出して悪い気はしない」

「ルティエにも姉妹(きょうだい)が居たのか?」

「ああ。私は姉と一番仲が良かったんだ。私と違って淑やかで優しい女性だった」

「違わない。ルティエは優しい」


女王は何も言わずに笑った。



◇◇◇


「ということがあった」

「主(あるじ)らしいっちゃらしい」


シュシュの立場を固めるにはこれ以上ない適所だろうが、主(あるじ)も未婚で子持ちとは思い切るなぁとイーノは思った。


「イーノくん、ちょっと良いですか」


ノミュラスはシュシュの話が終わるのを見計らい、またもや彼女に近付き過ぎていたイーノを引き離して言う。


「出掛ける前に寄りたい所があるので、代わりに研究所への連絡をお願い出来ませんか? 話は通してあるので、機材の準備と……検査の内容で痛みを伴うものがないかを聞いて頂けたらと思うんですが」

「良いよ〜任せて! ボク、主(あるじ)に呼ばれてるから、その後でいい?」

「それって朝一の話ですよね。主(あるじ)、すっぽかされたと怒っていましたよ」

「やっぱ行くのやめた。調整してくるね〜」



◇◇◇


イーノと別れたノミュラスは、シュシュに先導されて王宮の敷地内にある一画を訪れた。


――妹がここに眠っていることは、早くに知らされていた。


それでも半年の間、足を向けられなかった。もちろん、建国の慌ただしさも理由の一つだ。

だが本当は――妹の愛したこの国を、胸を張って見せられる姿にしてから会いたかった。

それまでは、合わせる顔がなかった。


「これがフォアミアの墓ですか」

「作るのに、ニーシェとイマトが手伝ってくれた。他の兄弟の墓もあっちにある」


死角になっていて見えないが、シュシュが指差した庭の反対側には大量の墓碑が整然と並んでいた。ノミュラスはポツリと「後ほど参ります」と呟く。


「一番上の兄の遺体だけは見つからなかったので作っていない。カイツお兄様が『それで構わない』と言うから、墓標もない」


ノミュラスは「良い判断です」と深く頷いた。


「貴女の兄……前王にも会ってみたかったですねぇ」

「お兄様は伯父上のことを少し恨んでいるようだったから、会わぬ方が良かった」

「そうでしたか……会って謝りたかったです」


しみじみと言う伯父に、シュシュは小さく首を傾げた。自分たちを王宮へ呼び戻し、重荷を負わせた遠因が、彼の引き起こした惨劇にあると――そこまでは思い至っていなかった。それでも問い質すことはせず、兄の居場所を告げる。


「お兄様の墓はシュラナム家の領地にある。いずれ共に行こう」

「ええ。――ぜひ」


顔を合わせることのなかった甥の苦労を思い、ノミュラスは数秒目を閉じる。その横で、シュシュは宮殿の方に手を振る人影を見つけた。


「イーノだ。もう話がついたのだろうか」


「余が聞いてこよう」と言って伯父の手に供花を押し付け、シュシュは離れた回廊目掛けて走っていった。


「……」


ノミュラスはしゃがんで、植物園から拝借してきた故郷の花を妹の墓碑に添える。王国の文字で書かれた名前の下に、残された子供二人が選んだであろう祈りの言葉が刻まれていた。


「また、こうして同じ場所で暮らせるなんて不思議な縁もあったものだ」


頭上に広がるのは、85年前よりは200年前に似た空。後悔も迷いも悲しみも。全てを溶かしたような青だった。


「フォアミアの国、子供……私に面倒を見させてくれないかな。罪滅ぼしにもならないだろうけど……フォアミアの真似事なんかじゃなく、私が、そうしたいと思えたから」


遠くでシュシュとイーノが自分を呼ぶ声がして、ノミュラスは立ち上がる。


「死ぬまで守るよ、今度は必ず」


風が攫った花弁が羽根のように舞い上がり、空を彩った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。