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鏡よ鏡

池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「う〜……、」




白ちゃんは1人、手鏡に唸っていた。




「流石に隠しきれてないわね……年かしら?」




白ちゃんは涙袋を指でなぞって呟いた。




「おお、鏡よ鏡!この世でもっとも美しいのは白ちゃん……!?」




あさぎ、乱入。




「それだけはありません。あり得ません……ッ!」




きはだ、乱入。




「おい。」


「白ちゃん期待したぁ?」


「まっさかぁ〜、


「「HAHAHAHAH




あさぎときはだの視界が掌で塞がれ、こめかみに白ちゃんの鋼のような指が食い込んだ。




「この世で1番美しいのは?」


「「白ちゃん(先生)でふ……。」」


「よし。」




あさぎときはだはアイアンクローから解放された。




「生きてる……っ!?」

「死ぬかと思った……。」


「ったく……そこはせめて『白雪姫です』とかいう所でしょ。」


「はぁ〜い……って白ちゃん先生、凄い隈(くま)!?」


「花咲くもーりーのーみーちー♪」


「「隈さんにーでーあーあ




あさぎ、きはだ、本日2度目のアイアンクロー。



「「あだだだだだ……!!??」」


「誰が隈(くま)さんだ、お?」


「「すみません……。」」


「ったく、油断も隙もありゃしないわ……。」


「生きてる……っ!?」

「死ぬかと思った……。」


「こらこらループするな。」


「白ちゃん先生、寝不足ですか?」


「第3回、快眠チャレンジするぅ?」

「マッサージします?」


「どっちも御免被るわっ!」


「とs……おっとぉ危ない危ない。」


「……よし!」


「おいおいあさぎちゃん、伝わってたら意味ないんじゃないかい?」


「おっと!そうだったなブラザー。」


「「HAHAHAHAH




あさぎ、きはだ、本日3度目のアイアンクロー。




「こんなの理不尽だぁ……。」


「少し仮眠でもしたらどうですか?鏡なんて見てても隈は直りませんし。」


「ねえねぇ白ちゃん。鏡に映ったお顔って、ちょっとだけ実物より美化されるんだってぇ。」


「なんでそれ今言ったの……?」


「鏡ばっかり見てると客観視できなくなっちゃうからなあ。」


「自己肯定感爆上がりの末路が姫毒殺かぁ……。」


「白雪姫にリアリティを求めるな。」




3人はテーブルの真ん中に置かれた手鏡を囲って着席した。




「白雪姫以外にも鏡にまつわる話ってけっこうあるわよね?」


「有名なのだと、合わせ鏡に悪魔が出てくるやつとか?」


「ちっちゃい点をたくさん見てたら動いて見えるやつじゃないのぉ?」


「錯視ってヤツね……。」


「QRコードみたいなのがウニョウニョして見えるやつかあ……確かに合わせ鏡と状況が似てるかも?」


「じゃあ白ちゃんの手鏡で早速……


「自分でやりなさい。」


「あれぇ?怖いのぉ?」


「怖くないけどやりませんっ!」


「怖くないのだと……洗面器に水張ってカミソリ加えるヤツとか?」


「きはだちゃんそれ知らな〜い。」


「確か、水を張った洗面器の水面を月明かりで照らして、カミソリを咥えてそこを見ると運命の人が映る……だったかしら?」


「白ちゃん先生詳しいですね。」


「小耳に挟んだだけよ。」


「誰が映ったのぉ?」


「誰も映りゃしなかったわよ。」


「「やっぱり……。」」


「ま、まあ?あんなのオカルトよオカルト。」


「運命の人映ったら面白そうですけどね。」


「なんでカミソリ咥えるんだろぉ?」


「その話には続きがあるんだよ。カミソリ落として運命の人の顔に大きなキズをつけて恨まれる……って展開。」


「なはは。ぬかしよる。」


「映される方は避けようがないし、オカルトでいいのよそういうのは。」


「白ちゃんカミソリ落としたのぉ?」


「ムカついたから洗面器に吐き捨ててやったわ!」


「お、盛り上がってるな。」




ひいろ入室。




「「「ひいろ(ちゃん)……!?」」」




ひいろの顔には、まるで大きな切り傷でも隠すかのように大きな絆創膏が貼られていた……。








あーかい部!(4)




あさぎ:投稿完了♪


きはだ:ひいろちゃんお顔大丈夫?


ひいろ:ああ

ひいろ:2、3日もすれば治るよ


白ちゃん:処置が必要になったらいつでも保健室に来ていいからね?


ひいろ:白ちゃんが、働いているだと……!?


白ちゃん:とりあえず元気そうで良かったわ


ひいろ:いやあ、それにしても間が悪かったな……


あさぎ:カミソリの怪談話した直後に来たんだもん、まあビビるよね


ひいろ:紙って恐ろしいんだな……


きはだ:風でブワー、からのヒラヒラズバッ……!でしょ〜?災難だったねぇ


ひいろ:でも面白いオチになったんじゃないか


あさぎ:さすがひいろ、タダでは起きないね


ひいろ:ワタシも鏡の話混ざりたかったんだがな……


白ちゃん:ひいろちゃんってオカルトとか好きなの?


ひいろ:そうかはわからないがちょっと話し足りなくてな


きはだ:じゃあここでちょっと話してくかい?


ひいろ投稿しないのにか?


あさぎ:ここは雑談部屋だよ?


ひいろ:それもそうか


きはだ:じゃあねじゃあねえ、学校の怪談系によくでてくるトイレのやつを……




[ビデオ通話を開始しました]


[ビデオ通話を終了しました]

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