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ギャップ萌え(新作エピソード)

池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「……。」


「……?」


「じー……。」


「……あさぎちゃん?」


「う〜ん……。」


「なんなのぉ……。」




きはだはあさぎに凝視されていた。




「ああ、ごめんごめん。きはだでギャップ感じるなら何かな〜って思って。」


「唐突すぎるよぉ……。」


「だから先に謝っといた。」


「で〜、あさぎちゃんはわたしにギャップを感じたいのぉ?」


「うん。」




真剣な顔をするあさぎの目は澄み切っていた。




「あさぎちゃんってたまに残念だよねぇ。」


「きはだにギャップを感じたいのに勝手にギャップ感じないで。」


「じゃあいつも残念だよねぇ。」


「よし……ッ!」


「こいつぁダメだぁ……。」


「ちょっと語尾に何かつけてみてよ。」


「急に言われても困るでおじゃる。」


「…………、」




あさぎは数秒、腕を組んで考え込んだ。




「……違うんだよなぁ。」


「喧嘩なら言い値で買うでおじゃるよ?」


「だから先にごめんって言ったじゃん。」


「……面倒だからおじゃるやめて良い?」


「おっけー。」


「そもそもなんでギャップなんか追い求めるのでおじゃ……の?」


「え?面白そうだから。」


「だったらわたしよりもひいろちゃんの方が適任じゃる……じゃないのかい?」


「……確かに。」


「呼んだか?」


「2人とも何か困り事?」




ひいろ、白ちゃん入室。




「ひいろ、ギャップ見せて。」


「は……?」


「あさぎちゃんがギャップ萌えしたいんだってぇ。」


「『ギャップ萌え』って、確か……その人のふとした瞬間が普段と違ってグッとくる……アレよね?」


「そうです。さあひいろ……!」


「なんか、今日のあさぎめんどくさいな……。」


「そういう日もあるでおじゃ


「『おじゃ』?」


「……あるさ。」


「ワタシのギャップなんて見てもつまらないぞ?」


「フッ……。初めはみんなそういうんだよひいろ。」


「叩いたら治るか?」


「ひいろちゃんステイだ。」


「そもそもひいろちゃんのギャップってなんなのかしら?」


「サングラスでもかけてみるか?」




ひいろはカバンから鼈甲色のサングラスを取り出して掛けた。




「似合ってるけど違う。」


「もう何回か見たことあるものね。」


「意外性は無いか……。」




ひいろはサングラスを折りたたんでカバンにしまった。




「そもそもギャップなんて感じてどうするんだ?」


「……心の栄養。」


「わかってるじゃあないか。」




あさぎとひいろは固い握手を交わした。




「おい。」


「白ちゃん先生だって、悪そうな不良が雨の中子猫に傘さしてるとこなんて見たら心が潤うでしょう?」


「良い人だな〜とは思うけど。」


「お固い風紀委員長が隠れてそういう本読んでたら心が潤うよな?」


「わかってるじゃん。」




あさぎとひいろは固い、固い握手を交わした。




「じゃあちょっと抜けてる保健室の先生……なんてのは


「「「論外。」」」


「おいテメーら。」




「そもそもギャップってなんで魅力的なんだろうな……。」


「普段他人には見せない一面だから、それを見せてくれた相手に対して仲間意識を感じたりはするのかもね。」


「突然養護教諭っぽさだしてどうたのぉ?」


「私はいつだって養護教諭なんだけど。」


「「「え"……!?」」」


「いよっし、先生のバイオレンスな一面でも見せてあげましょうか♪」


「「「すみませんでした。」」」




ギャップは程々に☆






あーかい部!(4)




きはだ:投稿おわりっ


白ちゃん:お疲れ様♪


きはだ:疲れたぁ……


ひいろ:あのペラッペラな内容でよく一本作ったな


きはだ:向こうが透けて見えやすぜ


あさぎ:あ、結局きはだのギャップ見てないじゃん


きはだ:見なくてよい


白ちゃん:そんなに見たいなら鏡でも見てなさい


あさぎ:なんですか

あさぎ:それじゃあまるで私がギャップの煮こごりみたいじゃないですか


ひいろ:違うのか?

きはだ:違うのぉ?

白ちゃん:そうね


あさぎ:酷いやみんなして


きはだ:じゃあここは間をとってみどり先輩に頼もう


ひいろ:あんまり迷惑かけるなよ?

あさぎ:確かに適任かも

白ちゃん:確かにあの子もギャップの宝庫かも


ひいろ:なんか2人とも距離近くないか?


あさぎ:気のせい気のせい


白ちゃん:そうよ気のせいなのよ


きはだ:妬いてて草ァ!


ひいろ:そんなわけないだろう


あさぎ:まだゴールは遠いか……


ひいろ:おいなんだゴールって


あさぎ:めんどくさいからさっさと仲良くなっちゃってよ


ひいろ:ワタシが、みどり先輩とか?

ひいろ:別に険悪ではないと思うが……


きはだ:だ〜〜〜〜めだこりゃ


あさぎ:仲良くなるついでにひいろのタイプってどんな人なの?


きはだ:こやつグイグイいきよるな


ひいろ:好みなんていつもはなしてるじゃないか


あさぎ:性癖じゃなくて人柄とかの方


ひいろ:確かにそっちを話したことはなかったか


白ちゃん:タイプっつったら性癖の方をシブんのよバカ者ども


あさぎ:?

ひいろ:?


白ちゃん:なんてこった


ひいろ:まあ良いか

ひいろ:こんどサシで語ってみるか


白ちゃん:そうよね、人には話しずらいことだもんね

白ちゃん:いつでも保健室に来てくれて良いからね


ひいろ:それはありがたいが、その間白ちゃんはどこにいるんだ?


白ちゃん:え


きはだ:この流れだとサシの相手はあさぎちゃんでしょ〜……


白ちゃん:え

白ちゃん:カウンセリング的な話じゃなくて?


ひいろ:残念だが


白ちゃん:え〜やだやだみんなで話しましょ〜よ〜


きはだ:『そうよね、人には話しずらいことだもんね』


白ちゃん:引用すんな


あさぎ:幼児退行はギャップ萌えには入らないなあ……


ひいろ:論外だな


白ちゃん:おいそこ


きはだ:いえいえとんでもございやせん、彼女らは今回のタイトルのギャップ萌えについて真面目に討論しているだけですゆえ……


白ちゃん:そういえばギャップの話だったわねこれ


あさぎ:反省してください


白ちゃん:明日の部活は『心の発達について』についてでいいかしら


きはだ:部活(講義)で草ァ!


あさぎ:誠に申し訳ございませんでした

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