鶴の恩返し
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「いてっ……!」
あさぎが痛そうな声をあげた。
「「大丈夫?」」
「トゲ刺さった……。」
「このテーブル側面は木だからな。」
「痛そ〜、ほれひいろちゃん。」
「見せつけなくていいよ。」
「……、」
あさぎが爪でトゲを摘もうとしたのを見て、きはだがピンセットを取り出した。
「ピンセット使う〜?」
「……助かる。」
「じゃあ手ぇだして?」
「取ってくれるの?」
「今日のきはだは優しいな。」
「きはだちゃんはいつでも優しいよぉ?……ほい取れた。」
「ありがと。」
「……お行き?」
「動物じゃないんだから。」
「なんか『鶴の恩返し』みたいだな。」
「私鶴なの?」
「お礼は精肉機……機織り機でいいよぉ。」
「今しれっと命まで取ろうと……っていうか設備は自分で用意しようよ。」
「これは夜這い確定か……!?」
「『鶴の恩返し』を夜這いって言う人初めて見たよ……。」
「意味は間違ってないねぇ。」
「でも行ったら精肉されるしなあ。」
「精肉されるくらいなら働くのも納得か……。」
「『恩返し』って何だっけ?」
「「「…………。」」」
3人の目はどこか遠くを眺めていた。
「そんな殊勝な鶴も最後は夜逃げしちゃうんだよねぇ……。」
「夜逃げ言うな。」
「そう考えると不義理だよな。」
「裸見られたくらいなんだってんだぁ。」
「夜這いした癖にな。」
「『鶴の恩返し』がどんどん汚れてく……。」
「いっそのこと抱いちゃえばハッピーエンドだったのにな。」
「鶴に人権は無いんか……いや、鶴だなあ。」
「つまり合法……!?」
「子どもに見せられなくなるけどね。」
「というわけであさぎちゃん、どう借りを返して貰おうかぁ?」
きはだが手をワキワキしながらあさぎににじり寄った。
「ピンセットで啄めばいい?」
「ひえぇ鳥葬されるぅ〜!?」
「これじゃ仇討ちだな……。」
「Crane's Revenge……」
「一気にB級映画感出たな。」
「だよねだよね!?」
あさぎの瞳に光が灯り、声に熱が籠った。
「映画化したら鶴はやっぱり雑なCGかな!?それとも紙粘土
「ど〜うどうどう……落ち着くんだあさぎちゃんよ。監督の好みに偏った区別のつかないキャスト陣はいないし、実は幼体だった的な雑なラストもないんだ。」
「あ、ごめん。つい……///」
「『つい』でB級映画にされる鶴の身にもなれ。」
「さいっっっこうだね☆」
「きはだ、コイツどうすればいい?」
「キレイなディ○ニー映画で浄化しよう。」
「うえぇ……。」
「一応キレイなやつの方が売れてるんだからな……?」
「そんなの、全人類水だけ飲めって言ってるのと同じじゃん!」
「確かにお水は1番売れてるねぇ。」
「それと並べるのは卑怯じゃないか?」
「や〜いナメ○ク星人〜。」
「ナメ○ク星人って水だけで生きていけるんだったな……ってそんなマイナーな設定よく覚えてるな。」
「頭の中『みどり』色ぉ〜!」
「……中は違うんじゃないか?」
「惚れさせた責任とれー!」
「ふぉーりんらーぶ!」
「何の……っていうか誰をだよ!?///」
あさぎときはだのヤジのギアが上がってきた。
「すけこましー!」
「無自覚イケメンいけ好かなぁ〜い!」
「ちょっと韻踏むのやめろぉっ!?」
「夜は寝床でー!?」
「イケイケドンドン!」
「さっきから何なんだよ!?///」
「これがほんとの、
「『恩返し』、
「「yeah!」」
「こりゃ鶴も逃げ帰るか……。」
あーかい部!(4)
ひいろ:投稿完了だ!
白ちゃん:今日は3人だったのよね?先生のいない所でどんなお話してたの?
ひいろ:鶴の恩返しについて話してたぞ!
白ちゃん:こりゃまた懐かしいチョイスね……
ひいろ:2人によくわからないヤジを飛ばされて大変だったんだ……
白ちゃん:ところで、その2人がいないみたいだけど
ひいろ:まさか……
ひいろ:やっぱり編集中になってる!?
白ちゃん:あらら
あさぎ:編集完了っ!
きはだ:でかしたあさぎちゃんっ!
ひいろ:今度は何しやがったんだ……!
きはだ:読んでみな〜♪
白ちゃん:とりあえず見てみるしかないようね
ひいろ:あんまり変わってないような……
白ちゃん:そうなの?
ひいろ:最後のヤジをちょっとイジられたくらいだな
白ちゃん:へ〜
あさぎ:責任、取れよ?
きはだ:取れよ?
ひいろ:だから何のだよ!?
白ちゃん:あ〜、なるほどね……
ひいろ:わかったのか白ちゃん!?
白ちゃん:答えは自分で見つけるべきね
ひいろ:そんなぁ……




