模擬戦
「って言っても何するんだよ」
「あなたは黙って体を鍛えるの!」
って言って手掛かりもないしこう言うのは本人に言えばいいのかしら?
「ねぇ、最初に召喚された時ってどんな感じだったの?」
「よくわかんねー」
そうだった…何も覚えなかったもんね…
もうどうすればいいのよ!もぉ!
あ、そういえば、
「あなたって剣士よね?少なくとも剣は使えるから…」
前に先生達と接戦してたから使い魔としての能力がなくても強いかもしれない。それでもこっちの圧倒的不利には変わらないけど
もしかしたら?!
「何の話だ?俺が剣士なの?」
もしかして剣が使えたのって使い魔としての能力のおかげなの?
…
〜〜〜〜〜〜
何もないまま一週間たった。
相変わらず使い魔としての能力は疎か糸口すら見えない。
そして今日の対戦相手は…
クレア、スクラ(伯爵家)、レオンの赤チーム
ね、根回ししたよね?
対する私、白チームはジョン、エマ
ジョンはスクラによくイジメを受けてる子だ
あまり面識はないけどこの子はエマの周りに集まってた1人
模擬戦とはいえ、私は結果を残さないといけない。これはいい機会かもしれない
お母様の為にも私は頑張らないといけない。
〜〜~〜〜~〜
「今回の模擬戦は使い魔との実践訓練を兼ねてる両者健闘を祈る」あの先生…確かクレアの国の…
身分はクレアより下だ。貴族関係はこれだから嫌だ。
パンッ
模擬戦開始の合図がなった。
クレアとスクラ杖を私たちにむけ魔法を放った。クレアは炎魔法…スクラは風魔法…
連携もへったくれもない。でもチャンス
私は魔力弾を撃ち込んだ。
私の魔法属性はない…だから基本の魔法しか使えない。攻撃手段はただ魔力を打ち込むだけだ
相手の不意をついたがバランスを転んだ
攻撃は外した…
「アリスの癖に!」
今だ!
「皆!今のうち…に…」
ジョン、エマが倒れていた…
エマの方は何故か幸せそう…
レオン!!
あの一瞬で倒したの?
「ノ、ノクス!」
その時ノクスが横に吹っ飛んできた。
私の足元で横たわってる
「どうやらかろうじで、免れたらしいな…そこの2人はもう失格だ」
模擬戦には防御魔法を施された魔法具が支給される。一定のダメージを受けると機能しなくなり、戦死扱いになりこれ以上模擬戦に参加はできない。
ノクスはまだ戦闘続行可能だが明らかに戦闘力に差がありすぎる
「お前の使い魔には期待をしたんだがな、前は能力が暴走したとはいえ、先生たちと互角以上に渡り合ったんだ。それが能力どころか剣術すらまともに使えないただの一般人だとは…」
「きゃっ」
「アリス…まだまだこれからよ?」
わざと外していたぶって楽しんでる
「相手悪すぎない?降参しない?」
「っ…ダメよ!」
「また次頑張ればいいじゃん」
ノクスの無神経な言葉に私は苛立ちを隠しきれないでいた。私は結果を残さなければならない。ハートルヴィナス国の皇女が無能の烙印を押される。今、私の国では王座争いの準備が刻々とするんでいる。私はお母様の一人娘だ。私が無能のせいでお母様は他の王妃から白い目でみられお父様からも愛想をつかされている。ただでさえ立場が弱いのに…私だけなんだ!お母様の味方は!私はなんとしてでも結果を残し認めてもらわなければならない。
ここであのレオンに勝てばきっと評価は上がるはずだ…少なくともお父様からは…
「あんたには無理よ!勝てっこないもん!あなたの事情も知ってるわ!あなたは没落する運命なのよ!」
あれ?今まで我慢してきたのに…涙が…
「クスっ あれれ?アリスないてるの?」
いつも私をおもちゃにしてるクレアがやっと思い通りに行ったのか面白そうに笑ってるがどうでもいい…
「レオン様、俺の楽しみ奪わないでくださいよ〜ならアリスの使い魔俺がもらいますね〜楽しみだなぁ〜」
「好きにしろ俺抜きでも勝てるだろ」
次は私の使い魔をターゲットにしたのね
前の鬱憤も晴らしたいらしい
そういう杖をわたしの使い魔に向けて詠唱を唱えた。
「…な、なんで…」
もう限界だ…
信じたくなかった
どんだけ頑張っても、無属性は勝てない…
努力したら報われるそう思って頑張り続けてきた…
才能のない分、人一倍努力したつもりだ。
魔力の扱いにどれだ長けようとも、どれだけ魔力が多くとも、使える魔法の種類が少なすぎる…..
さらに、私の使い魔に特別な能力があると先生が言った。だが最初の1回以来能力は発動しない
光が見えたと思ったらいきなりどん底に叩き落とされた気分だ
「そっか…わかった…」
ノクス…何もできないよ…力の差がありすぎ…
?!
いきなりすごい音がした
スクラの顔がすごい勢いで地面に叩きつけられた…




