帰省(ジーク)
【ジーク目線】
俺、学園が休みの間…なぜか実家に呼び出されていた
「なんだ、急に呼び出して…俺に毛ほどの興味もないくせに」
俺は雷属性の魔法適正がないから用済みなはず
「お前の同級生…王太子に聞いたぞ?雷魔法使えるようになったんじゃないか」
あのバカめ…多分なんも考えなく言いふらしたんだろう
「で、俺になんのようだ」
「お前が雷魔法を使えて俺も安心だ。家系を継がせられる」
バカなのか?この男は
「なんで俺が継ぐと思ってるんだ?ごめんこうむるぜ。」
「おい、ま…」
俺部屋を出た
「おい、落ちこぼれ」
むかつく顔をした…誰だっけ?
「誰だっけ?」
「お前の弟だよ!」
うぜー…
「で?なんのようだ??」
「いちいちイライラする野郎だ!喰らえ!」
雷魔法を俺に向けてきたけど…あまりに練度が低すぎる
「で?なんかしたか?」
ノクスにボコられたせいか?俺の体が頑丈になった気がする
「う、うそだろ?」
まぁ、こいつどうするか…そっちがやったんだからこっちもやっていいよな?
「とりあえず…歯食いしばれよく?」
殴ったら壁にめり込んだ…うそぉ…
とりあえず生きてるよな?
一応俺軍人だけど人殺しなんてしたくないぞ?
だから探査隊志願したんだけど
まぁそのせいでバカ強い魔物と戦う羽目になったんですけどね!
とりあえず、突いてみる…
「生きてるな」
寝てる相手にすることといえば…髭でも描いとくか?それはベタかな?
とりあえず服脱がせて縛っておいた…
あとみんなにわかるように「使ってください」って身体中に書いておいた。
声出されると困るな口も布で塞いで縛っとくか
⭐︎
「お前も災難だったな」
家に居場所がないので城下町をぶらぶらしてるとマリアさんがお迎えしてくれた。
「あのバカ王子は後でとっちめるとして、今夜の宿をどうするかなんだよなぁ…」
悪友のところにお邪魔するのもありなんだが
「そ、その....ジークさへよければ…」
野宿もありだなぁ…
ふとレイナ上官のところに行く案も浮かんだが我ながらバカな考えだと思った
美人上司のところへお邪魔しないバカはお前かだって?
そんなやつは知らないから言えるんだ
わざわざ地獄に落ちるバカがどこにいる?
魔獣の群れに置き去りにしたり、ドラゴン狩りを1人でいかせる鬼教官だぜ?
命がもたない。
行ったら行ったで訓練いいながらオーガの群れにぶち込まれるに違いない
いや、オーガならまだマシか?
「ジークさえ良ければ私の邸へ泊まっていくか!」
マリアさんの…屋敷!
まじ助かる!
「え?!いいの?」
⭐︎
マリアさんの家には何回かきたことあるが、相変わらずデカい
「お帰りなさいませお嬢様」
さすが公爵家
「ジーク君よくきたね…入りたまえ」
なぜか機嫌悪そうだ....俺なんかしたっけ?
とりあえず中に入るか!
俺、なんもしてないし!
逆に公爵様の敵は俺が潰してやりますよ!
ノクスでもなんでもこい!すんません調子に乗りすぎました。
そんなこと考えつつ客間に足を運んで…
「ではに留学の話を聞かせてもらおう」
そうだった…俺…すでに問題起こしてた!
「おい、どこにいく?」
マリアさん?首裾を掴まないでください?逃げられないです
「自業自得です」
使用人にまで言われてしまった
⭐︎
「全く…何を考えてるやら」
呆れられている面目ございません
「お父様…もっと怒ってやってください。ジークは自覚がありません…」
なに?俺ってなんか自覚しないといけないの?
「君はもう国を救った英雄なんだ…あまり軽率なことはしないでほしい…国の品性が疑われる」
俺が英雄ねぇ…確かに古龍種のドラゴンで国が滅びかけたけど英雄って柄でもないぞ?それに…
もう、遅いと思うぞ?バカ女のせいでバカ王子が誕生したんだぞ?恋は盲目とはよく言ったものだ
「この国に品性なんてありましたっけ?」
みんな頭を抱えてる…思う節はあったんだろうな
「まぁいい…娘を頼む」
「任せてください!」
俺は一応、決闘の代理でバカ王子をボコしてる。
そのおかげでマリアさんの実家が後ろ盾になってくれてる。俺の実家が手が出せないのもマリアさんあってだ…ほんと助かってます
⭐︎
月日がたって新学期が始まるまで後数日…
その間マリアさんの実家にお世話になりました
マリアさんに縁談の話があったけどマリアさんは全て断ってた
お兄さんがやたら俺のこと推してたけど…身分が違いすぎまっせ?
俺、平民ですよ?実家を継ぐ?やだよあんな家…
今日は買い物しにいかないと報奨金で余裕はある方だ
「いつものください。」
ここのアイスうまいんだよなぁ
「ほんとそれ…好きだな…」
好きだ!愛してる!全世界に布教したい
「うまいですよ?食べますか?」
まぁ、俺の食いかけなんて…
「もらうぞ」
じょ、冗談のつもりだったんだけどね?
っておいおいそこ俺の食いかけなんだけど?意識してしまうだろおい
「おい、ジーク…探したぞ」
その声は…体から冷や汗が…
「じょ、上官…なんのご用で?俺、学生生活満喫してるんですけど…」
俺の肩を組んで
「おいおいつれないじゃないか…こんな可愛い上官に声かけられて何も感じないことはないだろ?」
自分で言うのか
それに嫌な感じがするから今すぐ逃げたい…
「すみません…俺には眩しすぎる…それに今はお嬢様とデート中なのでお引き取りを…」
マリアもこの人の前だと頭上がらないんだよなぁ
「(デート…デートかぁ)」
何か呟いている
「それより本題だジーク…我が国周辺で正体不明の魔物が大量発生した。その魔物は人を食うことで仲間を増やすと言う情報がある。我々に駆除依頼が来てる…出発は数日後だ」
って学校始まるんだけど?
「お、俺…学校が…」
「安心しろ!私が手続きを終わらせた」
おい!なんでこう言う時は手際いいんだよ!
心なしかマリアが落ち込んでいる…
あっ…俺抜きならマリア、アイラ、ユークリウス、レイベル…うーん空気がやばそう
「行かないって選択肢は?」
「なしだ」
俺を引きずりながら言わないでください
どうやら逃げ場はないらしい
「無理するな….」
悲しそうにマリアが見つめていた




