決闘
【アリス目線】
なんか疲れる…とうとう私の婚約を掛けての決闘が始まる…というか、私抜きで話進めるのやめて欲しい
「噂によるとジークとやら…なかなかのやるしいぞ」
レオンとここまでの関係になるとは思ってなかった
「そこまで?」
「ああ、たった一人でドラゴンやグリフォン…ヒュドラも狩ったことあると」
ほぼ伝説級の魔物だけど、流石に尾ヒレ付きすぎじゃない?凄すぎて現実味が無い
「本当だ」
水色髪に碧眼高身長の女…なんか知らない人だ
周りにいるのは留学生達だ
「本当にあのバカが申し訳ない」
いきなり謝られても
「顔を上げてください。何があったんですか?」
「これは失礼した。私の名はレイナ、以後お見知り置きを」
「はあ… 私の名前はアリス・リア・ハーツルヴィナスです」
「あのバカ?まさかよりにも寄ってハーツルヴィナス王国の皇女を掛けて決闘申し込んだのか?ら…」
あーやっと状況が呑み込めた
「もしかしてレイナさんって…」
お姉さんかしら
「上官だ。あいつの粗相のせいで軍事裁判にもなりうる。ここは何とか穏便に済ませたいこの件はなかったことにして欲しい。お願いします」
思ったより深刻だった
「わかりました。こちらこそ心配しておりませんたまにいるんですよ。腕試しにノクスに決闘を申し込む人が。」
そう、成り上がってすぐの頃挑戦者と決闘している。おかげで使い魔の能力の制御に成功している
そろそろ決闘が始まる…
うん?気のせいかしら?賭け事してる人達が…
「バカ者2号…マリア止めてきてくれないか?」
「わかりました」
「大変そうですね」
「全くだ」
なんかこの人のこと可哀想に思えてきた
「なんで邪魔するの!」
ノクスと知り合いだった人…
「ねぇ?ノクスのこと何か知ってるの?」
「あっうん」
……
「教えて」
「ただの腐れ縁よ…あいつったらせっかく私が付き合ってあげたのにバイトやらサークルやらで私を蔑ろにして…私が」
パチン
「あ、ごめんなさい」
勝手に手が動いた…
「アリスさん…謝らなくていいです。こいつが悪い」
マリアさん…結構怖い性格でけど仲良くなれるかしら?
そろそろ決闘の時間だ
周りは「どっちが勝つのかしら?」「どっちが勝っても素敵よね!」みたいな反応の反面
「ノクスをやっちまえ!」みたいな野次も飛んでる。残り2人の留学生生徒も…
「ジーク!今だけは応援してやる!」
「そうだ!だからあのいけすかない黒色やろうをぶちのめせ!」
「でも、ジークが勝てば…」
なんであんなに嫌われてるんだろ?ノクス…あの2人に何かしたの?
「ねぇ…あの2人…」
「あぁ…大丈夫ですよ。ただアイラに籠絡された馬鹿共だ。登校初日でアイラと親しげにしてるのが気に食わなくったんでしょ」
そう言うことね
「ねぇねぇ、今回もノクスが勝つんじゃありませんの?使い魔の能力…自由自在なんですよね?」
クレアの言うとうり私も勝つと思ってるけど
「俺も同じ意見だ。仮にも俺を負かしたからな」
レオンもノクスの強さ目の当たりしてきたし当然の反応だと思う
「それはどうかな!ジークは我が国の英雄だぞ?たった1人で古龍種のドラゴン1人で討伐したんだぞ!」
ど、ドラゴンって古龍種なの?!
「あぁ、それに私の強化訓練にも耐え抜いたしな。例えば…」
「レイナ様…のあれはもは拷問です…」
ジーク…私を賭けて決闘申し込んだ問題児も強いんだ…
拷問って何?
「そ、それでも…やつが…ノクスが勝つはずだ!」
レオンってこんな人だったかしら?
なんだか最近疲れる…
「使い魔の能力使おうとも努力には勝てんよ。ジークは強いよ。軍人でも氷帝と恐れられ…」
2人が決闘場へ入ってきた時、レイナさんの言葉は止まった
「どうしましたか?」
「あぁ、なんでもない」
マリアの気遣いに返事をするがどこか元気がない。というか震えてる?
「決闘開始!」
決闘が始まった
「じ、じゃあノクスが負けちゃうじゃない!」
相手が悪すぎる…今回ばかりは…でも
「ノクス…負けちゃいや」
そんな言葉が出ていた
「いや、ジークは負ける…あのノクスとか言う者…はっきりゆって化け物だ」
ど、どいうこと?
「ジークは確かに強いが、あのノクスとか言う者…修羅場くぐってる…1回や2回じゃない…経験値が違いすぎる…」
え?レイナの言葉が理解できなかった…
すごい音がなった
ジークが膝を付いていた…
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【ジーク目線】
俺には前世の記憶がない…
ただ、知りたかった。
知らなきゃ行けない気がした。
分かっていた。あのノクスは俺より遥に強い。
「ぐはぁ…」
一発殴られただけでこれかよ
やべー…ドラゴンとかテロリストとかの比じゃねぇーなこれは…
氷漬けにして…
「おい、この程度か?」
おいおい…古龍種を氷漬けにした技だぞ?
いとも簡単に…
気付けば、距離を詰められてた…
防御で程いっぱいだ
吹っ飛ばされたが受け身を取った
「はぁ…はぁ…はぁ…」
歩いて距離を詰めてくる…
油断してる間に視界を奪うしかないな
光魔法で光らせてこっちから仕掛け…
気付けば顔が地面に叩きつけられた
普通急に視界奪われて動けないぞ?わかってたんか?
「半端なお前じゃ勝てない。とりあえずもう1発殴らせろ」
こいつ余裕じゃねーか
剣を振り上げる瞬間、氷の柱を発射したがかわされた
「た、確かに半端者だけど…はぁ…はぁ…俺は…はぁ…はぁ…お前に勝ちたい…」
勝てば…近づけるはず…俺の失われた記憶に…
ただの直感だが
「今のお前では無理だよ」
俺は氷で槍を生成した
「やって見なきゃわからねーだろ!」
身体中から電気が走った。
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【マリア目線】
「ど、どうなってる?!」
ジークが圧倒されたと思ったら今は互角に渡り合っている…
だが、私は知らないこんなジークを…
雷属性の魔法が使えないから厄介者扱いされていると本人から聞かされていた。
だがジークは今雷魔法を使ってる。まるで雷と一体化したような…
「レイナ殿!ジークは雷魔法をいつから使えるようになったのですか?」
「し、知らない…だが私が教えた魔法よりも練度が高い…私が聞きたいぐらいだ」
今のジークに何が起きている?
互角に思えた戦いだが、ノクスの方が一枚も二枚も上手だ。
ジークは負けた…




