#アードベッグ・ガリレオ 12
警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。
縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……
BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。
「頼む、一緒に考えてくれないか。俺と竹田とお前に共通する数字って何なのか」
そう永瀬は言いながらカタカタとキーボードを打つ音を出していた。この間も思いつく限りのコードを打っていたようだったがどれも正解ではない様子だ。
「なんでそんなギリギリになってこっちにパス出すんだよ前振りも長えし漠然としすぎてるし!私とお前達と共通する大切な数字ってなんだ?」
もうここまでで既に私は脳がパニックを起こすには十分な情報量が洪水となって押し寄せていた。
「頼む、ロケットのサイズと燃料の積載量から想定して東京に落ちた時、首都圏一帯が消滅する計算なんだ」
「大惨事すぎるだろおおおおお!」
え、ちょ、ちょ待てよ。これスケールのデカさからして一冊まるまるの長編小説とか、映像作品なら2時間の特番とか、「銀幕でも探偵はBARに居っぱなし」とかそういうタイトルで映画やるとき用のエピソードじゃないか?予告で「アル○ゲドンのスタッフが贈る渾身の物語」とかいれるような大作にしなきゃダメなヤツなんじゃないか。何いつもの通常回と通常回の合間に差し込んじゃってるの作者。せめて前後編とか2話にわけてお届けすべきでしょう。バカなの?あいつバカなの?どうすんのこれ後数ページでケリつくの?ねえこれ本当に終われるの?もしかして
作者がこのシリーズ書くのに飽きて東京にロケットが落ちて私たちごと消滅してこれが最終回で新しいのを書きますとかそんな流れなのか?冗談じゃない、冗談じゃないぞこんなところで死んでたまるか、ろくな事件も解いていないのに私はまだ主役辞めないぞ、辞めてたまるかああああああああ⭐︎▲○◇×!
「……しもし?もしもし?」
電話の向こうからこちらに呼びかける永瀬の声が聞こえてきた。
次回へ続く




