#7 アードベッグ ガリレオ 7
警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。
縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……
BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。
熱唱し終えて少し冷静さを取り戻した私は
「そういえば竹田は元気か?今そこにいるんだろう?」
と永瀬に問いかけた。
「う、うー……ああ、いるよ、いるにはいるんだが、な……」
と先程の立板に水だったトークがなんだか歯切れの悪い反応となり違和感を覚えるのと同時にふと、なぜロケットを打ち上げた当日、むしろ打ち上げて間もなく私に電話などをかけてくるのだろうとも思った。酒に酔って、めでたいことの直後で懐かしい友人からの電話につい浮かれていたが今まだ時刻は夕方前。まだあいつは仕事中、どころか職場にてロケットの様子を見守ったり調整したりと何かと忙しいはずの時間じゃないのかと冷静に考えればおかしなことばかりに感じられた。
「それと、私とこんなに無駄話ばかりしてて平気か?無事打ち上がったとはいえ今日はまだまだやることあるんじゃないのか」
次々と浮かぶ疑問を投げる私に対してどんどんと歯切れが悪くなる永瀬。
「あー……それが、だな……今日お前にかけたのはちょっと……その……理由があってな……」
次回へ続く




