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#7 アードベッグ・ガリレオ 5

警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。


縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……


BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。

「そうそう、それ。お前しょっちゅう主人公のセリフ学校で言ってたもんな」


「『小さなシャトルに大きな希望!きっと解けない謎はない!宇宙探偵ホームズ!』だろ?」


 

電話口の向こうで大きな声で笑いながら相槌を打つ永瀬。


「そう、お前もやっぱりまだそれ言えるのな。本当好きだったもんな俺ら」

 

あのドラマがきっかけで私は探偵という職業に憧れるようになり、反対に彼らは宇宙という見果てぬ夢に取り憑かれ、結果同じ作品にハマりながらも全く異なる道を歩んだ今があるのだ。


「あれは本当に名作だったからな。あの、宇宙空間に放り出されて1本の酸素ボンベで3人の宇宙飛行士が助かる方法を推理する回とか」


 

お互い共通して好きだったドラマの話をしているからだろうか。瞼の裏に映像投影の機械でもあるかのようにこと細やかに蘇る。


「あった、『生存率の三次方程式』な。あとお前あれも好きじゃなかったか?宇宙船の中に宇宙人が入り込んじゃって誰がそうなのか見分けるって回」

 

永瀬のその説明だけでサブタイトルがすぐに浮かび上がってくる。


「『擬態と疑惑』だな、それ。あれ一発で宇宙人が誰かわかったけど面白かったなあ」


「嘘つけ、前編終わった後のお前の推理で言ってた奴、思いっきり地球人だったろう。逆に『あいつはない』って言ってた奴が正解だったじゃねえか」

 

そこは覚えていなかったが前後編でその話が分かれていたのは覚えていた。

次回へ続く

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