#6 ジャノーxoとナポレオン 8
警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。
縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……
BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー
「え?これ?」
本山さんが大切にしていた鷹の像だった。
「え、これは私が祖父から譲り受けた置物で……」
「だからそれがジャノーxoなんだよ。手にとって鷹の首を引っこ抜いてみ」
言われるがままに本山さんは鷹の首を抜く。
すると……
「あっ」
首が取れ、中からコルク付きのプラスチックキャップがささった注ぎ口が顔を出した。
「これは……」
「そうだよそれがあのとき利酒に使ったジャノーxoだ。金色以外にも色があるがあのときのもそれと同じ金色のだったな」
「じゃあまさか…」
本山さんは像を軽く左右に振るがチャプチャプといった音はしない。中は空のようだ。
「中が空ってことは本当にあのときのボトルなのかもなあ。キャップ取ってみるかい?」
本山さんがゆっくりとキャップを上に引き抜く。やはり中に酒は入っていない様子だったが
「ん……?何だろうこれ?」
本山さんが何かに気が付き中から丸められた紙をそっと引き抜いた。
「……これ、おじいちゃんからの手紙だ……!」
「え、本山さん宛に?」
思わず私も覗き込んでしまう。
「手紙にはなんて?」
彼女は広げた紙を読み上げ始めた。
次回へ続く




