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#5 ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ 8

警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。


縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……


BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー


興奮して一気にテンションが上がる彼にたいして私は冷静に続けた。


「けどね」

 

「はい」

 

「この二十の数字にどんな意味が隠されているのか、そしておかしいのはこの数字だけなのか、それもまだわからないよね」


淡々と話す私に彼は頷く。


「なので、他のページにも何かおかしな表記がされていないか調べてメモして。今からそこで」

 

バーの奥にあるテーブル席を指して私は懐から出したペンとカウンターにあった紙ナプキン数枚を渡す。


「え、ええええええええ先生は?」


くるっとカウンターに身体を向けながら私は


「ここでジョニーウォーカー飲んでる」


「そんなああああ」


「君も呑んでいいよ。呑みながらメモ取っていいから」


「おごりですか?」

 

「いや自腹」


そう言いながらクイっとグラスを傾ける私


「そんな……」


そう言いながらとぼとぼと奥の席に向かう彼。席に着くや否や本山さんがお通しのナッツが盛られた小皿を置き、


「河口さん、諦めたらそこで試合終了ですよ」


と言いながらご注文がお決まりの際お声掛けくださいと自らの仕事は忘れない台詞も残してカウンターに戻り、本日で何個目になるかわからない氷の塊を削り出した。

 

次回へ続く

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