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ミルトン・アーヴェルという人

 今日は委員会があった。場所はもちろん図書室。初めて入ったが本がとてもたくさんある。やはり図書委員になってよかった。 

委員にあてられた仕事は図書当番と本紹介などだった。前世の頃と仕事はさほど変わらない。私はとても懐かしくなった。 


 そういえば、ミルトン・アーヴェル。彼はいったいどんな人なのだろうか。私としては本が好きだと嬉しいな。さっそく話しかけてみることにした。 

「あの…、ええっと、」 

彼と目が合った。サファイアみたいな瞳。あれ?何を言おうとしたんだっけ?私は頭が真っ白になった。そうして出た言葉が、 

「あ、すごい綺麗な色の瞳ですね!」 

ミスったああ、何を言っているんだ私は。それを聞いた彼もぽかんとしているではないか。  

「ごめんなさい、変なことを行ってしまって。」 

「…」 

沈黙が続く。 

「僕の目がきれい?」 

ついに彼が話してくれた。声もきれいだ。 

「はい!なんか宝石というか、夜空みたいな色でとってもきれいです。あの、よかったらもう少し近くで見せてもらえませんか?」 

「え?」 

そうためらいながらも結局見せてくれた。 

「うわぁすごい、」  

「あ、あの…」

「あ、ごめんなさい。」 

私は彼に必要以上に近づいていたことに今気づいた。再び沈黙が続く。 

「実はこんなに自分の目を褒められるのは初めてで…なんというか、少し恥ずかしい。」 

「いや、あなたの目は本当に綺麗ですから!それは私が保証します。」 

「ありがとうございます。…」 


「ところでミルトンさん?は本をよく読むんですか?」 

「はい!本は大好きです、とくに推理小説が。」 

「え!私も、いいですよね、推理小説は。ただあまり書かれていないことが悲しいですが。」  

たぶんこの世界でミステリーと言っても通じないだろう。よくよく考えると不便だ。ミステリーはそこそこあるもののやはり前世に比べるとだいぶ少ない。私は前世にあったミステリーを彼に読ませてあげたいと思った。が、残念ながら前世の本は持っていないし、文章を一つも間違えずに覚えているわけではない。印象に残ったトリックぐらいは覚えてるけどね。いつか誰かに書いてもらおうかな。    

 そのまましばらく私たちは本について語り合っていた。 

ただ、読書友達ができてよかった。ん?友達?

「ミルトンさん、私たち友達になりましたよね?」「はい。友達です。」 

「ならよかった、」  

本当に図書委員になってよかった!まさか友達もできるなんて。やっぱ図書委員は最高だ。 



その日の夜、王宮でクレイン殿下に会った。 

「学園生活はどうですか?」 

「楽しいですよ!私、図書委員になって。あと、今日友達ができたんです。」 

「友達?名前は?」 

「ミルトンという人です、図書委員会で同じで。 「ミルトン?それは男の人ですか?」 

「そうですけど…」

 彼の顔が一気に不機嫌なものに変わった。

「ご不満のようですね。」 

「それはそうに決まっているでしょう。だって僕は婚約者なのに、友達というほども仲良くない。」 「なら、今度一緒に勉強とかしましょうよ!私、教えることはできますよ。」 

「えっ?」 

「嫌ですか?勉強は嫌いだとか、」  

「いや、とても嬉しいです。だけどリラさんから誘われるのは初めてだったから。」 

「そうでしたか。あ、あと私楽器もできるのでやりたかったら教えてください。」 

「なら、もう一回バイオリンを聴きたいです。」 

「もう一回…あ、あのときか。そういえばあの時から一度も演奏していませんでしたね。」

私は急になぜ殿下の前で演奏していなかったのかとても不思議に思えてきた。ピアノとかは弾いたんだけど…

「分かりました。今度演奏することにします。」 


私はそうして殿下と別れた。私は王宮の一室を借りている。そこがかなり豪華なところで変えてもらいたいがなぜかいろんな人に反対されてしまう。

                                         







  







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