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時雨の退院パーティー

()だるような暑さの日に、時雨の退院パーティーは開かれた。


僕と(るい)は、暑さにやられながら海の華にやってきた。


「一番できたの?」


入り口で、華君に会った。


あの後、ちょくちょくここに月とご飯を食べにきていた。


「暑いね。入って」


そう言われて、お店に入った。


「二人の化け物は、相変わらず落ち着いてるね。二人は、相手に会うのは久しぶりだよね?」


「そうだね。僕は、少し怖い」


「確かに」


「大丈夫だよ。星君には月君が、月君には星君が、隣にいるんだからね。」


そう言って、華君は用意をしに行った。


華君が、準備をしに行って暫くしたら晴海君が僕と月に飲み物をくれた。


「あっちに、座って待ってて下さい」


そう言って、行ってしまった。


僕と月が、座りに行く時に扉が開いた。


あっ!!!


月が、苦虫を噛み潰したような顔をしている。


やってきたのは、月のお兄さん夫婦だった。


「月、もうきてたんだ?」


「ああ」


お兄さんは、ニコニコしてる。


「お久しぶりです。」


「お久しぶりです。」


女の人が、挨拶をした。


「今日、子供達は?」


「里美の家に預かってもらってるんだ。」


そう言って笑ってる。


月の化け物が、動き出すのを隣で感じていた。


「こちらは?」


女の人が、僕の事を尋ねる。


同居人、親友、友達、なんて言われるのかな?


「こちらは、矢吹星さん。俺の恋人」


ドキンと心臓が鳴るのがわかった。


「そうか、初めまして矢吹さん」


月のお兄さんが、僕に手を差し出した。


「初めまして」僕は、その手を握った。


奥さんは、お辞儀をした。


僕と月は、晴海君が飲み物を置いてくれた席に戻った。


「よかったの?今の」


そう聞いた僕に月は笑ってこう言った。


「何を隠す必要があるの?あの人にはバレてるのに」って笑った。


それでも、月に恋人だと言われるのは嬉しかった。


例え、傷ついた顔や嫉妬の顔をあの人に向けていても…


「彼、すごく穏やかだね。月君とは違って」


パーティーのお皿を持ってきた華君が僕達に声をかけた。


「穏やかなら、よかった。」


そう言って、月は傷ついた顔をする。


「そうだね。月君の愛を感じ取ったのか、入ってきた時よりもさらに穏やかになったよ。」


そう言って、華君は行ってしまった。


華君が、いなくなって数分後


僕は、固まっていた。


「星さん、兄の退院パーティーにきていただきありがとう」


そう言って、僕と月に近づいてきた。


「お久しぶりです。」


「お久しぶりです。」


結婚式ぶりの、奥さん


「兄は、もうすぐ来ます。お元気でしたか?」


ニコニコ顔の氷雨君


「あっ、はい。元気でしたよ」


胸が押し潰されて苦しい。


「こちらは?」


奥さんの言葉に僕は、「橘月さんです。僕の恋人です。」と笑って告げた。


「そうなんですね。初めまして、橘さん」


氷雨は、月に手を差し出した。


「初めまして」


穏やかに笑って月と握手をして、月のお兄さん達の元に行ってしまった。


「大丈夫?」


氷雨が去った後、月にそう言われた。


僕は、月より弱いから目に涙が溜まってきた。


「泣きそうだよ。」


そう言ってグラスを運んできた華君が声をかけてきた。


「ごめん。」


「でも、彼はすごく穏やか。星君を見るたびに穏やかになる。」


「よかった。」


「主役がきたら、泣きなよ」


そう言って、華君は僕の頭をポンポンと撫でてくれた。


その後、しばらくして真矢がはいってきた。


真矢がやってきて、15分後に時雨は、ご両親と共にはいってきた。


「退院、おめでとう」


パン、パパン


机に置かれたクラッカーを鳴らした。


時雨が歩いてる姿見てなかったから泣いていた。


「はい、ハンカチ」


月に渡されて、涙を拭った。


「よかった。元気になって」


本当に嬉しくて、堪らなかった。


時雨は、僕と月に気づいて近づいてきてくれた。



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