これからは、一生友達で…
氷雨と僕は、朝御飯を食べ終わった。
「まだ、横になろう?」
「食べてすぐだよ。」
「一日ぐらい、いいよ。」
そう言って、氷雨は僕を布団に連れていく。
向き合って、横になる。
氷雨は、僕の両手を自分の両手で包み込んで口元にもっていく。
「星、月さんといる時も僕の事を考えて。もし、月さんにキスをするなら僕とのキスを思い出して…。」
「うん、わかってる。氷雨も、そうしてよ。奥さんと何をしてても僕を思い出して。僕との日々を、僕への思いを。」
「今までだってそうしてきたよ。これからも、そうするに決まってるよ。」
そう言って、僕の頬を撫ではじめた。
「僕の愛がわからなくなるなら、僕を傷つけてよ。二人で会うんじゃなくて、氷雨の奥さんと一緒に会わしてよ。その時の僕の表情を見て。愛されてるって気づいてよ。」
氷雨は、僕の唇を撫ではじめた。
「それしか方法がないんだね。」
悲しそうに目を伏せる。
「これから、一生友達だから…。もう、こんな風に出来ない。だから、確かめる方法がない。」
僕の言葉にさらに、唇に触れる。
「僕を愛してるって、この唇で言って」
「氷雨を愛してる」
「何度も言って」
「氷雨を愛してる」
僕を抱き寄せた。
「星を愛してる」
「氷雨を愛してる」
そう言うと、手で撫でるように身体を触ってくる。
「ダメ」
「ダメじゃない。最後まではしないから」
その言葉に、華君の連絡先を交換しておけばよかったと思った。
この行為は、いいのでしょうか?
でも、こんな風に触られたら、拒めないよ。
「どうしようとしてるの?」
「月さんとそうなっても、僕の手を覚えてて欲しいの。」
氷雨は、そう言って頭を撫でて。
ゆっくりと頬から、顎、唇を撫でる。
「ほら、あの日々を想像して」
そう言われる。
首を撫でて、胸、お腹を触る。
服の上から触られてるだけなのに、身体中がとろけていきそうだ。
太ももの外側を撫でて、お尻、背中を撫でて、また頭を撫でる。
「どうしたの、そんなに顔を真っ赤にして」
氷雨は、意地悪な事を言うから目を開けた。
「酷いよ。」
僕の言葉に、「僕にもして」って言ってきた。
僕は、同じことをした。
「懐かしい。」
そう言って笑う。
キスってどのくらいならいいの華君?ちゃんと聞けばよかった。
氷雨は、僕のパジャマを脱がす。
華君、よくわからないけどごめん。
僕は、パンツだけにされた自分を見つめながら思っていた。
また、氷雨は同じようにした。
さっきよりダイレクトに手の温もりや動きを感じとるせいか、身体が反応し始める。
生殺しだ。これは…。
そんな僕の気持ちをわかってる氷雨は、「今日の夜に帰って、月さんとしなよ」って言った。
氷雨は、僕が今日の夜にいなくなるのをわかってるんだ。
僕も氷雨に同じことをして、「今日の夜、帰って奥さんとして」って言った。
何度も、何度も、繰り返す。
お互いの身体が、お互いの指を覚えるまで続ける。
「ちゃんと、氷雨が奥さんの元に帰るのを見届けて帰るから」
「わかった。」
氷雨は、僕にキスをした。
背中を撫でながら、キスをされている。
頭の中が、じんじんと痺れてる。
唇を離された瞬間、「好き」が漏れた。
氷雨は、僕を抱き締める。
氷雨は、「少し眠る」と言って寝ちゃった。
僕は、起き上がった。
海の華に電話してた。
「はい、星君?」
「華君」俺は、さっきの話をした。
「頑張ったね。もう少ししたかった?」
「うん。最後までってどこまでいったらダメなの」
華君は、少し考えてる。
「全身触りあいなよ。」
「えっ?」
「お互いの手を覚えていたいんでしょ?」
「大丈夫なの?」
「今日なら、まだ大丈夫だと思うよ。でも、触るだけだよ。それ以上は、ダメ。キスは別けどね。」
そう言って、電話が切れた。
僕は、眠ってる氷雨の横に寝転がった。
僕は、氷雨に触れた。
「また、やるの?」
笑って起きた氷雨に抱きついた。
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暫くして、氷雨は帰る準備をはじめた。
ちゃんと、家に送るからね。




