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ショッピング

とにかく俺とアルテナの防具をガチガチに固めるために店内を物色した。

(予想通り、ほとんどの装備品がストックされているな。これなら目当ての物は揃い

そうだ。)


このゲームは、最初は商店には初期装備しかないのだが、迷宮で手に入れたレア装備を売却すると店頭に並ぶシステムになっている。

必要になった時は買い直さないといけないので面倒ではあるが、自分が店に品揃えを良くしている事が視認できて、俺は好きなシステムである。


俺のデータではほとんどのレアアイテムを売却したので、この世界にも並んでいると期待していたが、予想通りだったようだ。


「ガンフォさんありがとうございます。探してもらった上に試着の手伝いまでしてもらって。」

「いいってことよ!これだけのレア装備を購入してもらえるんだ、いくらでも手伝うぜ!」


何が必要か頭に入っているので、簡単に探せるかと思っていたが、ゲームではテキストのみなので目当ての装備を探すのは困難だった。

そこで店員のガンフォさんに色々手伝ってもらったが、外見に似合わず(失礼!)気のいい人のようだ。


揃えた防具は下記である。


アルの装備

右手:サーベル:所持品

左手:バックラー:50G

頭:武の兜:1250G

鎧:武将の鎧:12500G

小手:武の小手:2500G

足:武の具足:5000G


アルテナの装備

右手:メイス:所持品

左手:守護の盾:2500G

頭:魔法の帽子:375G

鎧:幸運の胸当て:10000G

小手:銃革の小手:250G

足:ブーツ:375G


もっといい防具があるが、かなり高額なのでこれぐらいで抑えておく。

武器は金額を抑えるために購入しない。

これで中層程度の敵ならほとんどダメージをくらう事はないだろう。


「これで準備は問題ありませんね。」

「いえ、攻撃面では弱いので、カナタさんの装備を強化します。」

「私ですか?」

「戦いでは魔術頼りになります。つまりあなたのMPが尽きてしまうと終わりです。」

「なるほど。」


するといぶかし気にミカが口をはさむ。


「まじっくぽいんとって何?」


(しまった・・・ここではMPマジックポイントの概念がないのか?)


「え~と、魔力総量みたいな感じですかね・・・魔術に詳しくなくてどう言っていいか・・・。」

「なるほど、それならわかります。」

「カナタ、あんたよく知らないのに同意してたの?」

「質問は最後にするものですから。」

「ふ~ん、そう。」


(とにかく誤魔化せたようだ。異世界の勇者だと疑われると面倒な事になりそうだからな。)


「とにかく魔力を温存するために、魔力を消費しないで魔術を発動できる杖を購入します。」


杖には特定の魔術や奇跡をMP消費なしで発動する物が存在する。

この世界では、奇跡や魔術を発動させるには、魔力を集め、イメージを練り、力ある言葉と同時に放つ・・・というのが基本らしい。

特別な杖は魔力を集める工程を肩代わりするので、MPを消費しないという理屈らしい。

ただ、イメージを練って放つまでは使用者の能力が必要なため、魔術や奇跡の心得のないキャラは使えないようだ。


(まあ・・・ゲームでも装備出来ないキャラは使用できないから、それにもっともらしい理屈をつけるとそうなるってだけなんだろう。)


「しかし特別な杖は高価な上に壊れてしまう事があるので、もったいないのでは?」

「その通りです。だから普段は使いませんが、不足の事態に合った時の保険のために数本持っていれば安全です。俺達は基本格上と戦うのでそれぐらいの準備はしておくべきです。もちろんお金は俺が出すので心配なく。」

「それは・・・申し訳ない。」

「それと、敵を眠らすスリープ《睡眠》の効果がある睡眠の巻物もや他の回復アイテムなんかも補充しましょう。」


俺は店員に聞きながら、下記の物を用意した。


氷嵐の杖:ブリザードが使える杖(破壊確率30%):5000G×2

炎嵐の杖:フレイムストームが使える杖(破壊確率30%):5000G×2

睡眠の巻物:スリープが発動する巻物(消費):500G×2

毒消し:使用すると毒を消す事が出来る(消費):300G×4

気付け薬:使用すると麻痺を消す事が出来る(消費):400G×4


本当は回復アイテムはもっと携帯しておきたいが、1人につき装備含めて8個しか持てないので、この程度が無難だろう。


「こんな感じで問題ないですね。氷嵐の杖、炎嵐の杖は魔術師ではないと使用不可ですし、睡眠の巻物は誰でも使用可能とはいえ効果は魔術師の方が高いから、これはカナタさんが持っていてください。回復アイテムは俺とアルテナとミカさんで当分して・・・」


会社で働いていた時とは比べ物にならないほど、テキパキとみんなに指示する自分に自分が一番驚く。


(なんだまるで別人みたいじゃないか・・・俺。)


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