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新パーティ

「単刀直入で言います!私達とパーティを組みませんか?!」


カナタからの突然のパーティ結成にお誘いが来たが、会話の流れから何となくは察知していた。

だが俺はあまり乗り気ではなかったので、気付かないフリをしていたがハッキリと言われた以上考えなくてはいけない。


まず、なぜ乗り気ではないのかというと、彼らとパーティを組むとレベル上げの効率が悪いからだ。


当然だが、出来るだけ強いキャラと組んだ方が強い敵と戦えるので、弱いキャラは戦わずとも経験値が稼げてレベルアップを短時間で行える。

それ以外の手としては、得た経験値というのは人数で分配するので、強いキャラ一人と組んで弱い敵を倒して稼ぐという手もある。

つまりは強い味方が必要不可欠なのである。


そして、一番非効率なのが弱いキャラ6人のフルメンバーで組んで弱い敵と戦う場合で、経験値が少ない上にさらにそれを分配するのでなかなか強くならない。

彼らのレベルは10,12,14・・・強いというには微妙なレベルである。


(まあ、レベル5・・・いや前の探索でレベル7にはなったが、その程度の奴が上から目線で言うなって話だけど。それにこれだと前線で戦えるのは基本俺だけになってしまう・・・俺はあんな化け物共と戦える気がしないぞ。)


「どうでしょうか?」

「・・・一つ聞きたいのですが、なぜ俺を誘ったんですか?俺は冒険者の中でもかなり弱い部類だと思いますが?」

「それは簡単な事ですよ。冒険者に必要なものは、戦闘力や技術や判断力など色々ありますが・・・重要なのは信用できるかどうかです。」

「・・・。」


(信用か・・・ゲームにはなかった要素だな。ただ、迷宮で敵として出てくる冒険者もいたから本当は重要な要素なのかもしれない。)


「それに、今酒場で待機している冒険者達は私達のように追放されて腐っている者達です。たいしてレベルは変わりませんし、あまりやる気もないようです。」


魔術師アリーシャの話の中で、バンパイア化していた武人ユキムラや賢者ヒースは俺が作ったキャラ達である。

それ以外のレベル30~40の強キャラも一緒のパーティに入っていた可能性が高く、全員最下層でバンパイア化してブレイブに倒されて消滅したと考えられる。

死体回収役のルイ―ドもバナザードに取られたとなると、酒場に残っているのはそれ以下の俺が知らないキャラ達なのかもしれない。


「わかりました。一緒に組みましょう。」

「おお、ありがとうございます!」

「いえいえ。」

「これでアルテナさんも一緒に来てくれます。」

「アルテナ?」

「あなたと一緒じゃないとダメと言われまして、これで貴重な神官もパーティに入ってくれます。」


(俺はおまけかよ。しかしレベルが低くても神官は貴重なんだな。)


たしかに回復役はどのゲームでも貴重ではあるが、この世界では職業による偏りもあるのかもしれない。


「アルテナさん、これでパーティ加入を了承してくれますね?」

「・・・わかった・・・。」


これで一応4人パーティとなり、浅い階層なら戦えそうだが、やはり強い仲間がいた方が効率がいい。


「そう言えば、アルテナさん。アリアさんは仲間に誘えないの?」

「アリアはもっと強くなるために、1人で迷宮に潜ってる。」

「一人で?」

「元々アリアは基本一人で戦って強くなった。面倒見がいいから、未熟な後輩の手助けやパーティへの斡旋もしてくれる。だから一緒にいたのは私の仲間探しに強力してくれただけ。」

「そうだったのか。しかし一人で大丈夫なんだろうか?」

「アリアは肉弾戦も回復もこなす戦乙女、問題ない。」


ゲームでも戦乙女は女性しかなれないためかかなり優遇されており、得意武器の槍を装備すると攻撃力、命中率、回避に補正が入り、奇跡の習得も神官についで早い。

さらに成長も下級職についで早い上に性格:中立なので誰とも組める。


(そう考えると反則的な職業だな。そう考えると経験値をいっぱいもらえる、ソロプレイの方が効率的なのかもしれん。)


「それだとパーティに誘うのは無理だね。」

「そういう事。」

「大丈夫ですよ、他に何とか2人誰か誘おうと思っています。6人で組んだ方が安全ですから。」

「他に実力者に心当たりがあるんですか?」

「心当たりはないんですが、酒場でとにかく声をかければとりあえずは人数はそろうと思っていますので。」


(とりあえず人数集めならいない方がいいな。経験値が分割されて成長が悪くなる。)


「それは良くない。信用出来ない冒険者を人数集めで増やすと何が起きるかわからない。それならいない方が良いと思います。」

「それはそうですが、前衛がアルさんだけだと厳しいでしょう?」

「それについては考えがあります。俺に準備を任せてくれないでしょうか?」


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