想像ではなく創造
結局ガウルは魔都に向かった、行くまでに相当粘っていたけれど最後にハリの『おねだり』により渋々行くことになった。
「さて、それでは本題に入るかの」
木のおじいちゃんがタイミングを見計らったように話し出す。
やっと火種トカゲの養殖の話になる。
「さてスケルトン君、グラウンより話は聞いたが本当にその様な事は可能なのか?」
木のおじいちゃんってグラウンって言うん??
そういえば他の魔族の方の名前は知る機会があったけど、木のおじいちゃんのは何処にも無かったもんなぁ。
グラウンってカッコ良ぇな、木の魔族やから多分土属性の魔法とか使えるんかな??
地の精よ.....我の魔力に応え全てを飲み込め!!
【グラウンドゼロ!!】
中二病か!!
そんなアホな事を考えてると、バンさんに肩を叩かれる。
「サウスどうしたんだボーっとして、まだ体調が悪いのか??」
ハリの質問にいつになっても答え無かったな僕を心配してくれたみたいや。
ごめんバンさん、余計な事を考えてただけやから。
「うぅん、大丈夫やで。なんて説明したらええか考えてただけやから。そうやね、可能かどうかは試してみやな判らへんね」
「なんじゃ、養殖とはどの魔物でも出来るわけではないんじゃな」
僕は頷くと、ハリの顔が若干曇ったような気がした。
「僕の住んでた所ではモームみたいな大人しい魔物は養殖することは出来てたけど、僕は火種トカゲがどういう魔物か知らへん」
「火種トカゲは大人しい魔物じゃから、その点は問題ないな」
「そうだぞ、こんなにちっこくて愛らしい魔物じゃ」
木のおじいちゃんがそう答え、ハリが紙に火種トカゲの絵を描き出す。
なんやこれ......枯木に手足が生えた様な生物は......。
「こんな感じかの」
ハリが自信満々に描き上げたそれは、僕の想像したてトカゲとはかけ離れていた。
思わずバンさん、木のおじいちゃんの順に顔を向ける。バンさんは苦笑いを浮かべ、木のおじいちゃんに至っては頭を抱えていた。
一応ハリは偉いさんみたいやから、取り敢えず呑み込んでおこうと思った。
複数人を話させるのが大変で、ガウルを退場させたなんて、言えやしない......




