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Yellow Marker~一人だけ魔族でプレイ~  作者: モチモチの木
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それが真の強者

あとかぎに、ショートストーリー『頑張れ!!プリティ夢子』を載せております。

本編よりスラスラ書けました(汗)

 「プリティ……夢子??」


 ハリが首を傾げている。

そっか、プリティの意味がわからんのか。


 「プリティってのは可愛いって意味やで」


 僕がそう言った途端、ハリの顔が赤くなった。

えっと、ハリも可愛いと思うけど、別に言ったつもりは無いんやけど……。


 「お前さんよ、ハリ様はそのプリティ夢子とは何者かと聞いておるのだ」


 木のおじいちゃんが捕捉してくれて、やっと質問の意味を理解できた。


 「プリティ夢子は殆んど魔法とかは使えやんけど、努力と根性で夢に向かって突き進む魔法淑女やで!!」


 僕は思わず熱く語ってしまった。

自分の創作物をゲームの世界の住人に語っても理解されないのに......

ほら、皆ポカーンとしてる。


 「とりあえず、夢子の事はどうでもええんよ、見て欲しいのは服!!」


 強引に軌道修正し、改めて服の話に戻す。


 それは黒を基調としたロココ風のドレス。

なぜロココ風なのかというと、スカートの部分が一般的なロココドレスと違いストレートにしてるから。

正直何処から何処までか一般的なのかは知らんけど、ロココドレスで検索を掛けたら、殆んどがスカートの部分が凄い事になってた。

武器とか隠すのには良いけど、戦い憎いと思ってそこだけ変更した。


 そして何で黒色にしたかというと、ドレスの細かい刺繍などを描きたくなかったからとは言う必要は無いやろう。


 「しかし、このプリティ夢子という者はよくこの様な姿で戦えるの......ワシならこのスカートが邪魔で動き面いと思うのじゃが......」


 ハリがごもっともな事を聞いてくる。

そりゃ創作の世界やし、僕もそこまで深くは考えてへん。


 「そりゃあれよ......真の強者と云うのは、如何なる時も余裕を見せやなアカンからよ!!だからワザと動きにくい格好をしてきょ、強者的なオーラ?パワー?何て言うか雰囲気で作っているんよ」


 噛んだ所もあったけど、それらしい事を言って力説してみた。


 「成る程のぅ......真の強者...強さの演出か......」


 ハリは何かにやけている。

僕の説明を理解してくれたんやろうか。


 「ガウルよ、お主はこれより魔都の仕立屋に向かい、この服を依頼してこい」


 「しかし、ハリ様!?」


 「火種トカゲの件はこちらで何とかする」


 「ですが、寸法の事もありますし......日を改めてハリ様自身も魔都に行かれては!?」


 「そんな物!魔法糸(まほういと)で作らせれば問題なかろう!代金はこれで賄えるはずだ、持っていくがよい」


 ハリは懐からこけしサイズの金の延べ棒を出し、ガウルに投げる。

あの薄い胸元の何処にそんな物が入ってたんや......?


 「スケルトン君や、何か失礼な事を考えていないかぃ?」


 僕は首を横に振り続ける事しかできへんかった......。

頑張れ!!プリティ夢子


 朝日が顔を出す頃、私の1日は始まる。

私は山下夢子(34歳)、『元』魔法少女。

20年前、魔法の世界【セントマジリティ】からやってきた鳥型生物リンスによって4人の友達と供に魔法少女になった。

 私達の主な活動は、悪の魔法使い『ベルベティス』の陰謀を打ち砕くことだった。

ベルベティスは人間の負の感情をエネルギーにする悪魔を使役し、私達のいる世界【地球】を征服しようとしていたの。

 私達5人と1羽は2年の歳月を経て、ベルベティスを倒す事に成功したわ。


 だけど、それが私達の魔法少女としての最後の日でもあった。


 『信じていれば、いつかきっと再会できるはずクヮ、だから泣かないで笑顔でお別れするクヮ』


 そう言い残してリンスはセントマジリティに帰って行った。

私達5人に5つの箱を残して......。


 あれから20年、未だにリンスとは会えていない。

あの箱の中身??他の皆のは知らないけど、私の箱に入っていたのはビー玉サイズの魔法石。

色々試してみたけど、何の反応も魅せない綺麗な石。


 変な期待を持たせないで欲しかった......。

いっそのこと、何も言わずに帰ってくれていればどんだけ幸せだったか......。


 魔法少女だった頃の......あの高揚感が忘れられない。

空を飛び、町中を駆け回った爽快感が今も残っている。


 だから、私は諦め切れない。

もう一度、あの気持ちを味わいたいから。



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